エスカノール（七つの大罪）の徹底解説・考察まとめ

放浪の旅を続けたエスカノールはリオネス王国に辿り着く。そこで民衆の為に化け物を討伐するも、彼は助けた民衆から恐れられ聖騎士達に捕えられてしまう。聖騎士とはリオネス王国に仕える魔術と剣術に秀でた騎士達の総称である。その際、エスカノールは抵抗してザラトラスの腕を折ってしまった。ザラトラスは聖騎士を束ねる聖騎士長の男性である。

その後の取り調べでも能力の影響から傲慢な態度を取り、バルトラにも不遜な態度を取ってしまう。バルトラはリオネス王国の国王であり「千里眼（ビジョン）」という必ず当たる予言が出来る人物。これはより、彼は鞭打ちの刑を言い渡されてしまった。そこをリオネス王国で聖騎士をしていたメリオダスに救われ、エスカノールは七つの大罪に勧誘される。七つの大罪とはメリオダスが組織したリオネス王国の聖騎士団の名称である。だが、自らの力で他人を傷つけたくないエスカノールはこれを拒否した。そこでメリオダスはエスカノールとの勝負を持ち掛け、エスカノールが敗北したら七つの大罪に加入する事を提案する。エスカノールは正午で最強の状態でメリオダスと戦い、彼に敗北した。これによりエスカノールは生まれて初めて自分の力で傷つけられない人物と出会い、感動する。そして七つの大罪に加入する事を決意した。

七つの大罪として活躍したエスカノールは、リオネス王国の英雄となっていった。またマーリンに恋心を抱き、密かに彼女を想っていく。マーリンは「暴食の大罪」を背負う七つの大罪のメンバーである。ローザとよく似た美しい女性である為、エスカノールは一目惚れした。

本編より10年前、エスカノール達七つの大罪はリオネス城に招集される。そこで当時の聖騎士長ザラトラスが串刺しにされて殺害されている現場を目撃した。その後、エスカノール達七つの大罪はザラトラス殺害の濡れ衣を着せられ、聖騎士達から包囲されてしまう。エスカノールや他の団員達は、リオネス王国を脱出して方々に散った。これにより七つの大罪は解散する。

ザラトラス亡き後、聖騎士長にドレファスとヘンドリクセンが就任する。ドレファスはザラトラスの弟である。ヘンドリクセンは女神族を信仰する人間の一部族のドルイド出身の騎士で、ドレファスの弟子であり無二の友でもある。二大聖騎士長達は「聖戦が始まる」という王の予言を受け、クーデターを決行した。これにより穏健派だったバルトラは捕えられ、聖騎士達は「聖戦に備える」という大義名分の元、平民達から搾取を始める。物語本編は王城からエリザベスが逃げ出し、七つの大罪に助けを求めるべく、メリオダスと出会った所から始まった。エリザベスはリオネス王国の第3王女である。エリザベスとメリオダスは散り散りとなった七つの大罪のメンバーを集めリオネス王国を奪還するべく、行動を開始した。

エスカノールは七つの大罪がリオネス王国を奪還の間、辺境の地で酒屋を営みながら過ごしていた。これは彼が人目を忌避していた結果、リオネス王国の騒動を知らなかった為である。

十戒と戦う

リオネス王国は、エスカノールを除く七つの大罪の活躍により奪還される。だが常闇の棺の封印を解かれ、十戒が復活した。十戒とは魔神族の精鋭10人の総称である。煉獄に住む魔神王から分けられた、「戒言」という10の力を、それぞれが個別に与えられている。各々が強力な力を持っているが、その戒言に逆らうと敵味方関係無く何らかのペナルティを負ってしまう。これは戒言を持つ当人も例外では無く、自分の戒言に逆らった感情や行動を取ると、自身にもペナルティが課されてしまう。これは魔神王が十戒達に反乱を起こさせない様にする為の措置であった。

復活した十戒は、封印の影響で失われていた魔力を回復する為、ブリタニア大陸に住む人間達の魂を喰らい始めた。七つの大罪は十戒を止める為行動をするが、ガランによって悉く破れ去ってしまう。ガランは十戒の1人であり「真実」の戒言を持つ魔神族である。ガランはメラスキュラと共に七つの大罪のメンバー達を次々と追い詰めて行った。メラスキュラは「信仰」の戒言を持つ魔神族である。ガラン達の襲撃を受け、追われていたバンとその仲間達はエスカノールの運営する酒場に偶然辿り着いた。バンは「強欲の大罪」を背負う七つの大罪の団員であり、不死身の男である。エスカノールは仲間達を匿い、後を追ってきたガラン達に何食わぬ顔で応対をした。当初は夜であった為、エスカノールは自身の身分を隠して謙虚に振る舞い、目の前にいるのが七つの大罪の一員であると気づかないガランとメラスキュラに酒を振る舞っていた。だが昼間になりエスカノールの能力が覚醒していき、ガラン達は彼が筋骨隆々で傲慢な男になっている事に気付く。彼等は目の前の店主が敵である事に気付いたものの、いざ交戦すると太陽（サンシャイン）の効果で恐るべき力を振るうエスカノールの前に終始翻弄された。ガランはエスカノールの圧倒的な強さに恐れをなし、逃亡してしまう。これにより彼は自らの戒言に掛かり、石化してしまった。メラスキュラもエスカノールの技により、火だるまとなって谷底へ消えた。エスカノールはその後も十戒相手に次々と勝利していく。

マエルに力を返す

3000年前の聖戦は終結後、メリオダスは創造神の怒りに触れ「永遠の生」という呪いを掛けられている。これは彼が死亡する度に、魔神王に感情を1つ奪われて復活するという呪いであった。これにより、彼は死ぬ度に冷酷無慈悲な存在へと変貌していく。一方のエリザベスも魔神王から「永劫の輪廻」という呪いを掛けられる。これは「彼女が死亡する度に転生してメリオダスと出会って恋に落ち、転生前の記憶を取り戻すと必ず3日後にメリオダスの前で命を落とす」というものであった。今回もメリオダスとエリザベスは恋仲になり、互いを何よりも大切な存在だと認識するようになる。

エリザベスの呪いが発動し、メリオダスは彼女を死なせたくない一心で七つの大罪を裏切った。十戒側に寝返ったメリオダスは魔神王となってエリザベスの呪いを解くべく、10の戒言を集め始める。エスカノール達七つの大罪は彼を止める為に動き始めた。だが、次第にエスカノールの肉体は太陽（サンシャイン）の力に耐え切れなくなり、次々と現れる強敵に苦戦していく。そんな中、彼は十戒の一員であるエスタロッサとの戦いの中で、自分の能力「太陽（サンシャイン）」の力が元々マエル（現在のエスタロッサ）のものである事を知った。

メリオダスの配下として活動するエスタロッサであったがエスカノール達七つの大罪との戦いの中で"「無欲」のゴウセル"の魔法が解け、元の記憶を取り戻す。マエルとしての自我と記憶を取り戻した彼は、自身の誇りを踏み躙られたことを知って暴走し、一時はエスカノール達七つの大罪と激戦を繰り広げた。その後、和解して七つの大罪の仲間となる。

メリオダスを魔神王にする為、今度は原初の魔神が立ち塞がる。原初の魔神は魔神王が初めて生み出した魔神族である。魔神王の次に強い。エスカノールは七つの大罪のメンバーと共に死闘を繰り広げる。だが「太陽（サンシャイン）」の能力はエスカノールでは十分に使いこなせなくなっていた。その事を悟った彼はマエルに力を返す決断をする。これによりエスカノールは力を失い、一般人に戻る事となった。

力を取り戻したマエルは原初の魔神との戦いで大きく活躍した。最終的に魔神王に身体を乗っ取られたメリオダスとエスカノールを除く七つの大罪は死闘を繰り広げる。激闘の末、メリオダスは感情を取り戻して魔神王の意識を打倒する。

七つの大罪の一員としての誇りと共に死亡

魔神王はメリオダスの弟であるゼルドリスの身体を乗っ取り、復活する。メリオダスは彼と交戦し、七つの大罪は地獄から召喚されたインドュラと激闘を繰り広げた。インドュラとは、力のある魔神族が6つの心臓を犠牲にする事で変身する魔獣である。強大な力を持ち、理性を失ってひたすらに暴れ回る。エスカノールは一般人でありながらも、七つの大罪の大罪を手助けする為にインドゥラに立ち向かっていった。その後、マエルに再び「太陽（サンシャイン）」を我が身に宿す様懇願する。マエルは彼に思い留まるように説得した。マエルはエスカノールがこれ以上「太陽（サンシャイン）」を使用すれば、彼の肉体が消滅してしまう事を知っていたのである。それでも仲間達の為に最後まで戦う事を選んだエスカノールは、自分が死ぬ事を覚悟した上で、マエルから力を再び受け取った。その後、エスカノールは七つの大罪のメンバー達と合流し、インドゥラと魔神王に立ち向かう。

戦いの末、エスカノール達七つの大罪はインドュラを打ち倒し、メリオダスは魔神王の意識を打ち滅ぼす事に成功した。ゼルドリスは自分の身体を取り戻し、メリオダスと和解する。これにより聖戦は完全に終結した。だが、エスカノールの肉体は「太陽（サンシャイン）」に耐え切れず、消滅を始める。自らの炎に焼き尽くされていくエスカノールは、仲間達への感謝とマーリンへの秘めていた恋心を打ち明けた。マーリンはエスカノールにキスをし、彼の炎で自らの顔を焼いて火傷を刻み付ける。そしてエスカノールは仲間達に見守られながら消滅した。彼は自らの誇りと、何よりも仲間たちを守れたことに満足しながら散っていったのである。

エスカノールは七つの大罪のメンバーの中で唯一死亡した人物である。

エスカノール（七つの大罪）の関連人物・キャラクター

大切な人

ローザ

タリム王家に仕えていた侍女。太陽（サンシャイン）に目覚め、暗殺されそうになっていた幼少期エスカノールを救い出した。そして彼を旅立たせて命を救っている。エスカノールは彼女の優しさに触れ、初恋をしていた。またローザの言葉を希望にして、苦難の旅を乗り越えていく。

エスカノール亡命後、タリム王国は蛮族の襲撃により滅亡している。この時にローザも死亡した。

七つの大罪

マーリン

七つの大罪の1人で「暴食の大罪（ボア・シン）」を背負う女性。魔法で美しい女性の姿をしているが、その本性は己の時を止める事で不老不死となった幼い少女である。「無限（インフィニティ）」という無尽蔵の魔力を持っており、反則的に強力な魔術を操る。

「ベリアルイン」という賢者達の築き上げた国に生まれ、親の愛情を知らずに育つ。両親は彼女の「無限」という特異な魔力のみに注目しており、娘としてでは無く知的好奇心の対象として見ていた。親の愛情に飢えていた彼女は、その飢餓感を埋める様に知識を吸収していった。彼女の魔力は魔神王と最高神も注目しており、双方が自分の陣営に引き込もうとした。両者はマーリンの気を惹こうと、魔神王は「魔界の秘術に関するあらゆる知識と女神の洗脳術を防ぐ加護」を、最高神は「いかなる闇の呪いと戒言すら無効にする加護」を彼女に与えた。だがマーリンは両者の加護を受け取った上で双方を裏切り、逃げ出してしまう。怒り狂った魔神王と創造神は、ベリアルインに天変地異を引き起こす。こうしてマーリンは知識を貪欲に求め続けるという「暴食」により魔神王と最高神を騙し、祝福を授かったにもかかわらず両者に背いたことにより神の怒りを買い、ベリアルインを滅亡させた。これが彼女が「暴食の大罪」を背負う所以である。

3000年前、マーリンはメリオダスとエリザベスと出会う。愛情に飢えていたマーリンはメリオダスに惚れたが、彼には既にエリザベスという女性が居た。失恋で傷心した彼女は更に知識を求めるようになり、リオネス王国の専属魔術師として研究に没頭する様になる。そしてバルトラの予言をメリオダスに伝え、間接的に彼に七つの大罪の創設を決意させた。マーリンは裏で、全てを創造した「混沌」という存在を知り、更なる知識を得る為に七つの大罪を利用する事を画策していた。

エスカノールと出会った際、彼の太陽（サンシャイン）に興味を持ち、彼に近付く。ローザによく似ていた彼女の姿に、エスカノールは一目惚れをする。彼は七つの大罪に加入して以降も密かにマーリンへ想いを寄せた。だが、彼の想いは中々届く事は無かった。だがエスカノールはマーリンの抱える愛情への渇望と孤独に気付き、七つの大罪を裏で利用していた事に勘付いている。それでも彼はマーリンを密かに愛し、想い続けていた。

エスカノールは自身が太陽（サンシャイン）で燃え尽きる間際に、マーリンへの愛を打ち明けた。マーリンは燃え尽きて行くエスカノールへキスをし、自らの顔を焼いた。こうして自分を愛した男を自分の身体に刻み付け、エスカノールの最期を看取った。この後、彼女は混沌を復活させる為に暗躍していく。

メリオダス

本作『七つの大罪』の主人公である。憤怒の大罪（ドラゴン・シン）を背負い、七つの大罪の団長でもある。幼い見た目をしているが、数千年以上生きている魔神族であり、ゴウセルよりも遥かに年上である。魔神族を支配する魔神王の息子でもある。3000年前の女神、妖精、巨人、人間の混成軍である光の刻印（スティグマ）と魔神族の戦い（聖戦）において、魔神族を率いていた。また十戒の統率者でもあり、魔神王から力を貸し与えられていた。だが、女神族を統率する最高神の娘のエリザベスと恋に落ち、女神族側に寝返る。彼の行動により魔神族と女神族の均衡が崩れ、聖戦が勃発した。以降は聖戦を終結させる為にエリザベスと奔走していく。最終的に聖戦は“「無欲」のゴウセル”の犠牲的な活躍により再び魔神族と女神族の均衡が保たれる。その後、女神族が総力を掛けて魔神族を「常闇の棺」に封印した事で聖戦は終結した。だが、メリオダスは魔神族を裏切った事で魔神王から呪いを受けてしまった。これは彼が命を落とした時、魔神王の手によって復活させられるというものである。この際、メリオダスは魔神王に感情を1つ奪われてしまい、復活する度に冷徹な魔神王に近付くというものであった。一方のエリザベスも魔神王から「永劫の輪廻」という呪いを掛けられる。これは「彼女が死亡する度に転生してメリオダスと出会って恋に落ち、転生前の記憶を取り戻すと必ず3日後にメリオダスの前で命を落とす」というものであった。これによりメリオダスはエリザベスと出会っては恋に落ち、目の前で彼女を失うという永遠の悲しみを経験する事となる。メリオダスは自分とエリザベスの呪いを解く為、3000年を超える長い旅を始めた。

メリオダスはかつて封印した十戒の復活に備え、七つの大罪のメンバーを集め始めた。その1人としてエスカノールが選ばれたのである。エスカノールは当初、メリオダスの誘いを断っていた。当時のエスカノールは太陽（サンシャイン）の能力をコントロール出来ていなかった為、仲間を傷つけてしまわぬ様に、意図的に1人で行動していたのである。だがエスカノールを仲間にしたいメリオダスは、彼に勝負を持ち掛けた。そして正午の最強状態のエスカノールと交戦し、彼に勝った。生まれて初めて全力の自分を打ち負かす相手と出会ったエスカノールは「自分に傷つける事の出来ない存在が居る」事を知り、安堵の涙を流していた。この勝負により、エスカノールは七つの大罪に加入する。

七つの大罪として活動を始めたエスカノールは、メリオダスを団長と認めていた。一方でメリオダスは、エスカノール達七つの大罪のメンバーに自分の素性を隠している。

十戒復活後、七つの大罪は、十戒を倒す為行動を開始する。だが、メリオダスは十戒の1人であるエスタロッサに殺されてしまった。エスタロッサはメリオダスの弟である。死亡したメリオダスの魂は煉獄の魔神王の元へ行き、彼は感情を1つ奪われた状態で復活した。感情を失った彼は以前より冷酷になっており、メラスキュラの魔法によって暴走してしまう。メリオダスは七つの大罪のメンバー達を攻撃し始め、エスカノールは彼を止める為に1対1で勝負をする事となった。当初はエスカノールを圧倒していたが、正午を迎えて最強になった彼の前に敗れている。だがエスカノールは勝利したものの大ダメージに加えて、今までの太陽（サンシャイン）で蓄積していた疲労が一気に出て、一時戦闘不能になってしまった。

エスカノールに敗北後、目覚めたメリオダスはエリザベスの呪いを解除しようと焦り始める。そして「自分が魔神王になり変わってエリザベスの呪いを解く」決意をする。メリオダスは十戒へと寝返り、七つの大罪と敵対する事となった。エスカノールは彼を止めようと仲間達と共に戦う事になる。この過程でエスカノールは、メリオダスの配下の原初の魔神と交戦する事になり、この戦いでマエルに太陽（サンシャイン）を返還した。メリオダスは最終的に魔神王に身体を乗っ取られたが、エスカノールを除く七つの大罪の活躍により魔神王の意識を打ち倒している。その後メリオダスと同様に魔神王がゼルドリスの肉体を乗っ取った際には、メリオダスとエスカノールを除く七つの大罪のメンバーは協力してゼルドリスと戦った。その戦いの途中に仲間の為に戦う覚悟を決めたエスカノールは、マエルに頼んで太陽（サンシャイン）の力を取り戻し、戦線に復帰している。この戦いの後、メリオダスは他の団員達と共に、太陽（サンシャイン）によって燃え尽きて行くエスカノールの最期を見届けた。

メリオダス（七つの大罪）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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メリオダスは漫画『七つの大罪』の主人公で、それぞれが大罪人である騎士団「七つの大罪」の団長。聖騎士達のクーデターで乗っ取られたリオネス王国を、仲間と共に奪還する。実は魔神王の息子であり、かつては魔神の集団である十戒を統率していた。戦いの中で命を落とすも感情を失った状態で復活し、新たな魔神王になるべく動き出す。最終的に感情を取り戻し、仲間達と共に魔神王を倒す。その後は混沌の力を求めるキャスとの戦いを征し、最愛のエリザベスと結婚し、リオネス王国の王となった。結婚後はトリスタンという男子を儲ける。

ゴウセル

「色欲の大罪（ゴート・シン）」を背負う七つの大罪の1人であり、中性的な顔立ちを持つ美青年である。

「”色欲”から王女を誘惑・姦淫したあげく、残虐な手口で殺害した」罪により、色欲の大罪（ゴート・シン）を背負う。元々は十戒の”無欲”のゴウセルの手によって作られた人形である。本体のゴウセルは魔神王にも影響を与える無欲の戒言を与えられており、この事から魔神王に地獄の牢獄へ幽閉されていた。彼は牢獄の中に在りながら外界との接触を試みる為、自分の恋人を模した人形のゴウセルを作り出した。本体のゴウセル自身が情欲を抱かぬ様に、人形のゴウセルは男性として作られたのである。これにより、人形のゴウセルは中性的な見た目をしていた。最終的に本体のゴウセルは魔神王を裏切り、自分の命と引き換えに聖戦を終結させる。その後、人形のゴウセルはリオネス王城の地下室にて眠りに就いた。そして本編の数十年前、当時はまだ王子であったバルトラ（現リオネス国王）とその実姉ナージャによって発見される。眠りから覚めたゴウセルはナージャと恋仲となっていった。だがナージャは心臓病で死亡してしまう。ゴウセルは悲しみの余り、彼女を蘇生させようと胸を切開した。そして自分の胸に収納されているハート形の機械を彼女に移植しようとした所を衛兵に発見され、捕えらえてしまう。この事が原因でゴウセルは”色欲の罪”を背負う事となった。ナージャを失った悲しみと辛さに耐え切れず、ゴウセルは記憶と感情を自らの手で消した。以降は壊れた人形の様に突飛な言動をするようになった。メリオダスは彼を七つの大罪に勧誘し、七つの大罪の一員にする。

物語前半、七つの大罪の団員達と共にリオネス王国を聖騎士達から奪還する。

エスカノールが七つの大罪に復帰して以降も、仲間として活躍する。バイゼルでは十戒のグロキシニアの策略により、エスカノールと闘う事となった。エスカノールはあくまでも仲間のゴウセルを傷つけない様にしていたが、彼は容赦無く精神攻撃を繰り出している。これによりエスカノールは国を追われた過去を追体験させられ、想い人であるマーリンから軽蔑の眼差しを向けられる幻術を見せられた。だが、マーリンの姿に希望を見出したエスカノールは夜でありながら太陽（サンシャイン）を発揮し、強力な一撃を繰り出す。この攻撃はゴウセルを狙う振りをして、見物していたグロキシニアとドロールへ向けられた。これにより両者は大ダメージを負い、一転攻勢の契機となっている。

上記の様に、時折仲間であろうと冷徹な行動をするゴウセルであったが、それでもエスカノールは彼の事を仲間として気遣っていた。後に記憶と心を取り戻し、エスカノールと打ち解ける一面もあった。

ゴウセル（七つの大罪）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ゴウセルとは漫画『七つの大罪』に登場する人物である。「色欲の大罪（ゴート・シン）」を背負う人形の男で、主人公メリオダス率いる最強の騎士団「七つの大罪」の一員。七つの大罪の一員としてリオネス王国奪還に貢献した。その正体は十戒の1人である“「無欲」のゴウセル”が作り出した人形であり、「人間の感情を理解したい」という想いのまま暴走し、仲間達を翻弄していく。その後七つの大罪のメンバー達の活躍により失われた記憶を取り戻し、自分には元々感情があった事を思い出す。以降は頼もしい仲間として七つの大罪で活躍した。