荒川真澄（龍が如く）の徹底解説・考察まとめ

茜（あかね）

真澄が愛した女性。真澄は氷川興産の組長から娘との縁談を勧められていたが、茜を愛していたためにお茶を濁していた。しかし茜の妊娠が発覚したことで縁談に断りを入れる。激怒した氷川興産の組長に茜は母子ともに殺されそうになるが、コインロッカーを通して赤ん坊の受け渡しを画策した。その後、茜は氷川興産の組員に見つかり殺されたとされているが、『龍が如く8』ではハワイで生きているという情報が一番のもとに届く。

荒川真澄の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「すまねえなぁ……イチ。死んでくれ」

一番が長い刑期を終えて出所すると、情勢が大きく変わっていた。なんと慕っていた真澄が東城会を裏切り、近江連合についたという。その真意を訪ねるべく、近江連合の幹部と会合をしていた真澄のところへ乗り込んでいく。真澄はやってきた一番に「すまねえなぁ……イチ。死んでくれ」と告げると、発砲した。
実は真澄は東城会を本当に裏切ったわけではなく、会長の大吾と示し合わせたうえで裏切ったふりをしていたのだ。しかしそのことを近江連合の幹部の前で一番に言うわけにもいかず、真澄は一番を撃つことに。後に撃つ際に真澄が笑っていたことを一番は思い出し、「ヤクザが笑うのは本当にヤバい時だけ」と言った真澄を信じて行動していく。

「今まで……本当によく生きててくれたな……イチ」

真澄は一番のことを可愛がっていたが、東城会のために一番のことを撃たなければいけなくなった。死なないように手配したとはいえ、死んでいてもおかしくはなかった状況だ。しかし一番は生きていた。東城会と近江連合の同時解散で起こった混乱を鎮めた後、疲労で倒れる一番に近寄ると真澄は「今まで……本当によく生きててくれたな……イチ」と感謝を述べた。万感のこもったセリフには一番の無事を喜んでいる真澄の信条がよくあらわれている。

一番との和解

東城会と近江連合の同時解散が成功した後、真澄は一番と2人きりで会った。一番は再度真澄と親子関係になることを望んでいたが、真斗の代わりに一番を刑務所に送ったこと、一番を撃ったことから罪悪感を抱いていた。しかし一番はそれでも真澄と子分でいたいと熱い思いを語る。その言葉に真澄は涙を流し、それを受け入れた。その後、真澄は殺されてしまうためこれが最後の交流となった。今までの一番の苦労が報われる暖かいシーンであるとともに切ないシーンでもある。

荒川真澄の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

本当の息子が一番だと察していた可能性

真澄の息子とされる真斗は、赤ん坊の取り違えが起こったために本当の息子ではない。本当の息子は状況的に一番とするのが妥当である。真澄は赤ん坊の取り違えがあったことを知らないが、一番を見てどこか思うところがあったのか、茜が一番の生まれた場所であるソープで息子を産んでいる瞬間を映した夢を見たことがあるという。

中井貴一のオーダー以上の演技

真澄を演じている中井貴一は映画やドラマで何度か極道を演じたことがある。スタッフ陣は沢城役の堤真一共々、オーダー以上の演技を披露してくれたことに感謝のコメントを残している。

一番ことを本当の息子だと思いながら演じていた中井

『龍が如く7 光と闇の行方』の第13章で、真澄の本当の息子が一番であることが判明するが、中井は第13章以降の展開を知らずに「一番のことを実の息子だと思いながら演技をしていた」という。