足立宏一（龍が如く）の徹底解説・考察まとめ

異人町

懲戒免職された後、足立は一番の行方を追った。一番は横浜の伊勢佐木異人町（いせざきいじんちょう）に流れ着いており、一番に渡したスマホを頼りに彼と合流を果たした。以後は一番と、異人町で一番を助けたナンバとパーティーを組む。
足立と一番たちは異人町で、異人三と言われる日本のヤクザ「横浜星龍会」、中国マフィア「横浜流氓（ハンピンリュウマン）」、韓国系の裏組織「コミジュル」を巡る謀略に巻き込まれていく。異人町は異人三がにらみ合うことでバランスがとられており、そのおかげで東城会や近江連合といった外部の極道も手出しができなかった。しかしそのバランスを崩そうという動きがあったのだ。それを企んでいたのは荒川真澄の息子である荒川真斗（あらかわまさと）。荒川真澄は、息子の暴走を止めつつ、東城会会長である大吾の立案した東城会・近江連合の同時解散を成し遂げることを目標にしており、一番を撃ったのも彼が異人町で助かることを考えてのことだった。

足立と一番たちは真斗の企みを阻止しようと動くが、結果として異人三のバランスは崩れ、荒川真澄も殺されてしまう。しかし真斗の謀略の裏をかき、東京都知事の青木遼としてクリーンなイメージを保っていた真斗の悪事を世間に公にすることに成功。一番は真斗に罪を償ってほしいと考えていたが、真斗は自分がさんざん利用してきた久米という人物に殺されてしまった。

堀ノ内への復讐

足立は騒動の後、真斗の部下として働いていた沢城（さわしろ）という男が荒川組本部に残したデータを発見。そのデータには「荒川組が賄賂を渡したリスト」が入っていた。送金ルートが非常に巧妙に分かりにくくしてあったが、のリストがあれば、複雑に散らばった送金ルートを全て正確に辿ることができる。これを証拠に、足立は匿名の情報提供という名目で堀ノ内を新神室署の屋上に呼び出した。そして彼に収賄の証拠をつかんだことを突き付けた。堀ノ内は遅れてやってきた部下に足立の拘束を命じるが、足立はすでにリストのデータをマスコミと警察の監察部に同時に送りつけ、隠ぺいできないように手を打っていた。つまり遅れてきた部下は、堀ノ内の収賄容疑について監察部から遣わされた者だったのだ。
堀ノ内は収賄の証拠を用いて足立がゆすってくると考えていたため、すでに暴露してあることに対して絶句する。その顔こそが、足立の見たいものだった。堀ノ内が連行された後、足立は空を見上げながら一服した。

誤認逮捕の罪滅ぼし

20年前、足立が関わった事件の誤認逮捕で捕まってしまった久住は、釈放を求める足立の声もむなしく救うことができずに獄中で自殺した。残された久住の息子、隆史は施設に送られた。足立はその罪滅ぼしのため、「社会貢献が趣味の資産家・山田」という偽名を用いて隆史に送金を行っていた。隆史は弁護士を目指して勉強中とのことで、司法試験に合格するまでは送金を続けようと足立は考えていた。
ある時、隆史から「高級外車に傷を付けてしまい修理費100万円が必要で用立てて欲しい」という手紙が届く。一番の助言により詐欺だと睨んだ足立は隆史と車の所有者である長谷川と会う約束をする。実際に会って話を聞いてやはり詐欺だ見抜き、その後、隆史と長谷川の2人がグルで金を巻き上げようとしていたことを偶然知った。長谷川に襲われたところ、「本物の隆史」だという人物に出会う。なんと詐欺を企んでいた隆史は、隆史と共に弁護士を目指して勉強していたルームメイトの康介だったのだ。康介は司法試験を諦めてガラの悪い連中と付き合うようになり、隆史に成り済まして足立から金をだまし取ろうとしたという。
本物の隆史はすでに司法試験に合格していた。そして足立は、彼から「自分の父を誤認逮捕した刑事が山田と言う偽名でお金を送ってくれていたことを知っていた」ということを聞かされる。また足立が最後まで父親の冤罪を信じて釈放を訴えて動いてくれていたことも知っており、彼から感謝された。

『龍が如く8』

『龍が如く7 光と闇の行方』から数年が経った『龍が如く8』では、足立は「足立調査代行」という防犯関係の会社を設立している。そして元極道の社会復帰をサポートしている一番の手助けを行う日々を過ごしていたが、生みの親である茜に会いに行った先のハワイで、一番がトラブルに巻き込まれる。足立はナンバとともに、一番のピンチに駆けつける。

足立宏一の関連人物・キャラクター

春日一番（かすがいちばん）

『龍が如く7 光と闇の行方』の主人公を務める人物で、元東城会系三次団体「荒川組」若衆だった。荒川真澄の頼まれる形で刑務所に入ることになるが、出所後、一番に待ち受けていたのは裏切りだった。しかし後に荒川真澄とは和解を果たす。荒川真澄のことを調べていた足立は出所直後の一番に会いに行き、彼が刑務所にいた間に起こったことを説明した。当初は邪険にしていたが、後に足立の言うことが真実だと察し、協力関係を結ぶ。

春日一番（龍が如く）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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春日一番（かすがいちばん）とは、『龍が如く7 光と闇の行方』の主人公。『龍が如くシリーズ』の2代目主人公であり、気心の知れた相手からは「イチ」と呼ばれている。初代主人公の桐生一馬とは対照的に、フランクで明るい性格をしている。
もとは東城会系三次団体「荒川組」の構成員だった。しかし尊敬する荒川真澄の懇願で他人が犯した殺人の罪を被り、警察署に出頭。出所後に荒川と再会した際には銃を向けられ、実の父のように敬愛した彼に撃たれてしまう。

難波悠（なんばゆう）

元看護師のホームレスで、通称はナンバ。異人町に流れ着いた一番を助け、その後一緒に行動するようになる。足立とは、彼が異人町で一番と再会した時に知り合い、そこで一番に協力する事情などを打ち明けられる。その後は一番のパーティーメンバーとして、共に彼を支えていく。

ナンバ／難波悠（龍が如く）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ナンバ／難波悠（なんばゆう）とは『龍が如くシリーズ』に登場する元看護師のホームレスである。表向きはリアリストで、全てを諦めているかのようなセリフを吐くこともあるが、新人ホームレスの春日一番に路上生活のイロハを教えるなど、情に厚い人物。また頭が切れる人間でもあり、推理で一番をサポートすることもある。
実弟の秋葉正一が異人町の偽札作りを調査しているうちに音信不通になったことで、ナンバは異人町の公園に住み着いた。そして偽札を持っていた一番に同行して、弟の行方を探っていく。

向田紗栄子（むこうださえこ）

一番たちが世話になったソープランドの店長、野々宮が亡くなったことをきっかけに知り合った女性。野々宮が経営するキャバクラの雇われママであり、彼が自殺に見せかけて殺された時は「あいつが自殺なんてするはずない」と言っている。足立は紗栄子と初めて会った際「おじいちゃん」と言われてショックを受けていた。彼女がパーティーメンバーに加入した後は、足立が女性に鼻の下を伸ばした時にたしなめられることも。

向田紗栄子（龍が如く）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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向田紗栄子（むこうださえこ）とは『龍が如くシリーズ』に登場するキャバクラ店の雇われママである。店を経営する野々宮勲が何者かに殺されたことをきっかけに春日一番と知り合い、彼らと共に野々宮の死の真相を探っていく。
気が強い性格でカタギの女性でありながら腕っぷしもある。一番のパーティーに加わった後は、極道の人間を相手にしても物怖じすることなく戦っている。またかなりの酒豪であり、一番たちが酔いつぶれても顔が赤くならないほどである。

伊達真（だてまこと）

初代主人公、桐生一馬の相棒にあたる警視庁の刑事。足立にとって伊達は刑事時代の後輩であり、「まこっちゃん」と愛称で呼んでいる。『龍が如く7 光と闇の行方』の終盤では、伊達のつてで神室町における安全なアジトとして、「ニューセレナ」を提供してもらった。なお『龍が如く7 光と闇の行方』では伊達の相棒である桐生のことを足立が知っているかどうかは明かされていない。