ハリー・ポッターシリーズの地理まとめ
『ハリー・ポッター』とは、イギリスの作家J・K・ローリングのファンタジー小説、および映画・ゲーム等のメディアミックス作品である。1990年代のイギリスと魔法界を舞台に、主人公であるハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校での学生生活と、闇の帝王ヴォルデモートとの因縁と戦いを描いている。
作中ではハリーの育った伯母夫婦の家や魔法界の学校ホグワーツの他、学用品を買い付けるダイアゴン横丁、魔法界の政府機関である魔法省など様々な場所が登場する。
ヴォルデモートの父トム・リドル・シニアとその両親の墓がある。周辺にはたくさんの草や木が生えている。また墓地全体は平地ではなく、広い場所や狭く窮屈な場所、高地や低地にも埋葬範囲が広がっている。通常の墓の他、霊廟や地下金庫、カタコンベなどもあるよう。第4巻でヴォルデモートの復活を目論むバーテミウス・クラウチ・ジュニアがハリーを「移動キー」でこの場所に移送し、復活したヴォルデモートとハリーの決闘の舞台となった。なお、このときに「移動キー」によってハリーとともに飛ばされたセドリック・ディゴリーは、ピーター・ペティグリューに殺害された。
ゴドリックの谷
イギリス西部にあり、マグルと魔法使いが混住している村。1689年に国際魔法使い機密保持法が制定されてから、多くの魔法使いたちが住むようになった村のひとつ。ホグワーツの創始者の1人ゴドリック・グリフィンドールの出身地であり、村の名前はこれに由来している。作中ではポッター家やダンブルドア家の他、魔法史家のバチルダ・バグショトやイグノタス・ペベレルが晩年暮らしていた場所で、スニッチが初めて鋳造されたことでも知られる。
魔法界では闇の帝王ヴォルデモートがハリー・ポッターに初めて退けられた場所としても有名。
ポッター邸
ポッター一家が住んでいた家。ヴォルデモートに破壊され廃墟となっているが、ヴォルデモートによる蛮行の象徴として当時のまま残されている。マグルには見えないよう魔法がかけられている。家の前には掲示板が建てられており、そこには何年にもわたって訪れた者の名前やハリーへの応援メッセージで埋め尽くされている。
記念碑
ヴォルデモートが凋落し魔法界が平和を取り戻した象徴として建てられたもの。ハリーの両親ジェームズとリリー、そして赤ん坊のハリーの像。遠くから見ると、戦争の犠牲者の名前が刻まれた記念碑にしか見えないようになっているが、近づくにつれ、魔法族には家族の像に見える。
墓地
『吟遊詩人ビードルの物語』に収録された「三人兄弟の物語」のモデルであるペベレル三兄弟の三男イグノタス・ペベレルをはじめ、ジェームズとリリーや、アルバス・ダンブルドアの母ケンドラ、妹アリアナなど、数多くの魔法使いや魔女が葬られている。ハリーはこの村の生まれでありながらも長らく訪れたことがなく、両親の死後16年経ってから第7巻ではじめて訪問した。
彼が魔法族を毛嫌いするマグルに虐待されて育ったが故に、自身のルーツについて考え探求する機会を奪われてきたことを印象付けている。
ジェームズとリリーは死後、遺体をここに埋葬され、墓碑には「最後の敵なる死もまた亡ぼされん」と刻まれていた。
魔法界の歴史書「魔法の史跡」によると、この墓地には幽霊が出るという噂がある。
聖ジェローム教会
ゴドリックの谷の広場の中心にある教会。日曜の朝にミサが行われ、洗礼やクリスマスなどの宗教的な祭礼、結婚式や葬式なども執り行われる、どこにでもある普通の教会。第7巻で分霊箱探しの旅をしていたハリーとハーマイオニーは、危険で長く辛い旅の最中日付の感覚を失っており、この教会の賛美歌を聴いてその日がクリスマス・イブだとはじめて気付いた。
バグショット邸
魔法史家のバチルダ・バグショットが住んでいた家。
第7巻でハリーは、ダンブルドアと交流した過去のあるバチルダに分霊箱あるいはそれを破壊するグリフィンドールの剣の情報を求めて訪問したが、バチルダはヴォルデモートの蛇・ナギニに殺された上に肉体を乗っ取られており、戦闘になった。同時にバチルダの家に残されていた写真から、ハリーは過去にグレゴロビッチのもとからニワトコの杖を盗み出したのが若き日のゲラート・グリンデルバルドであることに気付く。
オッタリー・セント・キャッチポール
隠れ穴
ハリーの親友ロン・ウィーズリー家の家族が住まう住居。質素な佇まいをしている。セブルス・スネイプがダンブルドアを殺害した後は、ブラック邸に代わる不死鳥の騎士団の本拠地となった。
家族が多いため何もかもが狭苦しく、庭小人がいたり、屋根裏おばけがいたりと、家人らにとっては不便さもあるよう。第2巻で初めて訪れたハリーに、ロンは気恥ずかしそうにしていたが、暖かく迎え入れてくる家族に心癒されたハリーは「こんな素敵な家は生まれて初めて」と喜びを伝えている。
ラブグッド邸
隠れ穴から丘を超えて数キロ北の方角へ行ったところにある。空にそびえ立つ巨大な黒い塔のような、縦に長い家。ロンに言わせればルーナの家は巨大な城で「他にあんな家に住む奴なんているわけがない」という代物。ハーマイオニーには城などには見えないとのことで、このロンの表現が魔法族独特の感性であるのか、単に狭苦しい家で育ったロンの感性であるのかは不明。
コーンウォール地方ティンワース郊外
貝殻の家
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目次 - Contents
- 『ハリー・ポッター』の概要
- 「地理」とは
- イギリス魔法界
- ホグワーツ魔法魔術学校
- ロンドン市内
- イギリス魔法省本庁
- 聖マンゴ魔法疾患傷害病院
- ブラック邸
- ニュート・スキャマンダーのタウンハウス
- キングズ・クロス駅
- ホグワーツ特急
- ダイアゴン横丁
- 漏れ鍋
- グリンゴッツ魔法銀行
- オリバンダーの店
- フローリアン・フォーテスキュー・アイスクリームパーラー
- フローリシュ・アンド・ブロッツ書店
- 魔法動物ペットショップ
- イーロップのふくろう百貨店
- マダム・マルキンの洋装店
- 高級クィディッチ用品店
- ポタージュの鍋屋
- 薬問屋
- J・ピピン魔法薬店
- ギャンボル・アンド・ジェイプスいたずら専門店
- トウィルフィット・アンド・タッティング
- オブスキュラス出版社
- 日刊予言者新聞本社
- ウィズ・ハード・ブックス
- ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ
- 夜の闇横丁(ノクターンよこちょう)
- ボージン・アンド・バークス
- ホグズミード村
- ホグズミード駅
- 三本の箒
- ホッグズ・ヘッド
- ゾンコの「いたずら専門店」
- ハニーデュークス
- マダム・パディフットの店
- ダービッシュ・アンド・バングズ魔法用具店
- スクリベンシャフト羽根ペン専門店
- ホグズミード郵便局
- 叫びの屋敷
- アズカバン
- リトル・ハングルトン
- 首吊り男
- リドルの館
- ゴーント家の小屋
- 教会墓地
- ゴドリックの谷
- ポッター邸
- 記念碑
- 墓地
- 聖ジェローム教会
- バグショット邸
- オッタリー・セント・キャッチポール
- 隠れ穴
- ラブグッド邸
- コーンウォール地方ティンワース郊外
- 貝殻の家
- ウィルトシャー州
- マルフォイの館
- イギリスマグル界
- サレー州リトル・ウィンジング
- ダーズリー家
- フィッグ家
- コークワースのスピナーズ・エンド
- スネイプ邸
- ロンドン市内
- ウール孤児院
- アメリカ魔法界
- イルヴァーモーニー魔法魔術学校
- アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)
- ブラインド・ピッグ・バー
- アメリカ非魔法族界
- コワルスキー・クオリティ・ベイクド・グッズ
- 新セーレム救世軍教会
- スティーン・ナショナル銀行
- ゴールドスタイン姉妹のアパート
- セントラル・パーク
- ジンズバーグ・デラウネー・デパート
- ショー・ニュース
- フランス魔法界
- フランス魔法省
- フラメル邸
- レストレンジ家の霊廟
- カシェ広場
- サーカス・アルカヌス
- ボーバトン魔法アカデミー
- ドイツ魔法界
- ドイツ魔法省
- アークスターク刑務所
- ブラジル魔法界
- ブラジル魔法省
- カステロブルーショ
- アジア魔法界
- Eyrie
- マホウトコロ
- アフリカ魔法界
- ブルキナファソ魔法省
- ワガドゥー
- その他の施設・組織
- 国際魔法使い連盟
- ヌルメンガード城
- ダームストラング専門学校
- コルドフストリーツ(Koldovstoretz)
- オーストラリアの魔法学校