ハリー・ポッターシリーズの地理まとめ
『ハリー・ポッター』とは、イギリスの作家J・K・ローリングのファンタジー小説、および映画・ゲーム等のメディアミックス作品である。1990年代のイギリスと魔法界を舞台に、主人公であるハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校での学生生活と、闇の帝王ヴォルデモートとの因縁と戦いを描いている。
作中ではハリーの育った伯母夫婦の家や魔法界の学校ホグワーツの他、学用品を買い付けるダイアゴン横丁、魔法界の政府機関である魔法省など様々な場所が登場する。
マダム・パディフットの店
マダム・パディフットが経営する喫茶店。ピンクを基調とした店で、フリルがところ狭しと飾ってある。カップル達の溜まり場になっており、作中ではハリーと一時交際していたチョウ・チャンのお気に入りの場所だった。テーブルや椅子は派手な見た目をしており、座っているカップルが紅茶を飲む間にキスや手を繋ぐ光景が見られる。入口に付けられているベルは心地よい音を奏でる。
バレンタインデーにはテーブルが金色の天使で飾られ、天使が花吹雪舞い散らせるロマンチックな演出が行われたが、舞い散った紙が紅茶に付いてしまい不評だった。
ダービッシュ・アンド・バングズ魔法用具店
魔法道具を扱う店。ゲーム『ハリー・ポッター：ホグワーツの遺産』によると、1890年代にはサデウス・トラバースが経営していた。魔法アイテムの修理もしているようで、作中第3巻でロンが調子の悪い安物の隠れん防止器（スニーコスコープ）を見てもらうと言っていた。
第4巻で、シリウス・ブラックが動物もどき（アニメーガス）の犬の姿でハリーたちをこっそり訪ねてきた際に、ホグズミード村のダービッシュ・アンド・バングズ魔法用具店を通り過ぎた村外れの柵を待ち合わせの場所として指定し、その名が言及された。
スクリベンシャフト羽根ペン専門店
スクリベンシャフトがホグズミードで開いた筆記用具専門店。ショーウィンドーに、雉羽根のペンがスマートに並べられている。1890年代にはエセル・ウィグリーが店主となっている。ホグワーツの学生に必要な羽ペン、羊皮紙、文房具を販売している。店には虹色のインクや特大の羽ペンなどの文房具も取り揃えていたが、ジョーク羽ペンや砂糖羽ペンなどの変わった羽ペンを購入する場合は、ゾンコの「いたずら専門店」かウィーズリー・ウィザード・ウィーズに行くのが一般的である。
作中では、第5巻でハーマイオニーがここで新しい羽根ペンを購入する際に登場した。
店の名前であるスクリベンシャフトは「Scriven」と「shaft」から成る。「Scriven」は中期英語のscriveinまたは中期フランス語のescrivainに由来する英語の姓で、どちらも「書記」を意味する。また「shaft」はペンなどの接尾辞であり、ペンや鉛筆、羽ペンの一部を指す。
ホグズミード郵便局
200羽ほどのふくろうがおり、郵便の配達速度によって、ふくろうが色分けしてある。大型のグレーのフクロウや、小型で近距離専用のコノハズクなどがいる。
作中では、第3巻で透明マントを被ってホグズミード村に忍んできたハリーが周囲を観察するのを楽しめるよう、ロンが「エジプトにいる兄に送る手紙の送料を確認する」ふりをしている描写がある。
叫びの屋敷
人の気配がまったくないのに、満月の晩に不気味な叫び声が聞こえてくるという古びた屋敷。いわゆる心霊スポット。ホグワーツ城の「暴れ柳」の根元にある穴から通じている。
人狼であるリーマス・ルーピンの入学に際して、狼化したときにほかの生徒に危害を加えないよう用意された隔離施設。暴れ柳も、叫びの屋敷との行き来を防ぐために、彼の入学と同時に植えられたものである。
第3巻の終盤で、シリウス・ブラックが引き起こしたと言われている事件の真相が明かされる場所である。第7巻終盤でのホグワーツ最終決戦ではヴォルデモートが滞在し、セブルス・スネイプが最期を遂げる場所でもある。ただし映画ではスネイプの最期の場所はボートハウスに変更されている。
アズカバン
北海の真ん中にある孤島に存在する、イギリス魔法界の刑務所。施設自体は15世紀に建設された要塞で、刑務所として囚人の収容施設となったのは1718年のこと。魔法界の他の施設同様、マグルには見えないよう隠蔽魔法が施されている。映画版では、海に直接建てられている。
魔法使いや魔女のほか、屋敷しもべ妖精などの魔法生物も収監される。囚人は杖または箒などの魔法道具の持ち込みを禁じられている。
作中ではホグワーツの森番ルビウス・ハグリッドやハリーの父ジェームズの親友シリウス・ブラックが冤罪で収容された他、闇の陣営の魔女・魔法使いが多数収容された。
吸魂鬼（ディメンター）という闇の生物が看守を務めており、彼らによって囚人は生きる喜びや幸福を吸い取られ、次第に食べる気力さえ失うようになる。そのため、アズカバンでの終身刑は事実上の死刑とみなされている。脱獄は不可能とされるが、吸魂鬼をあざむいて脱獄に成功する者もいる。また獄死する者も多く、その場合は監獄の脇にある墓地に葬られる。
元はエクリジスという闇の魔法使いの人体実験場であり、吸魂鬼もエクリジスが生み出した生物。この時はマグルを誘い込んで拷問する施設だったよう。
リトル・ハングルトン
闇の帝王ヴォルデモートの父トム・リドル・シニアの生まれ故郷の村。ロンドンのプリベット通りからは約300キロメートル離れている小さな村。最寄村はグレート・ハングルトン。
首吊り男
村にある趣味の悪い名前の小さなパブ。リドル一家の殺害事件の後には、村の人間が集まりあれこれと噂話していた。
リドルの館
村の丘の上に位置する豪邸で、1990年代では廃墟と化している。もとはトム・リドル・シニアの実家で、シニアはヴォルデモートの母メローピー・ゴーントを棄てたあとにここに戻り、両親と暮らしていた。しかし、1943年に自身をルーツを確かめに来たヴォルデモートにより全員殺害された。敷地内の小屋には、かつてリドル家の庭番だったフランク・ブライスが住み続けていたが、第4巻で潜伏していたヴォルデモートに殺害される。
ゴーント家の小屋
ヴォルデモートの母メローピー・ゴーントと、その兄モーフィン・ゴーント、父（ヴォルデモートの祖父）マールヴォロ・ゴーントの三人が暮らしていたあばら家。絡み合った幹の中に半分隠れるように建てられた小屋で、扉にはクサリヘビが打ちつけてある。半壊しかけた粗末な状態で、中も長年積もった塵やほこりで汚れ、とても人が健康に住めるような状態ではなかった。
家族全員が蛇語を話せるパーセルタングであったため、敷地内はあちこちにヘビが居たよう。
教会墓地
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目次 - Contents
- 『ハリー・ポッター』の概要
- 「地理」とは
- イギリス魔法界
- ホグワーツ魔法魔術学校
- ロンドン市内
- イギリス魔法省本庁
- 聖マンゴ魔法疾患傷害病院
- ブラック邸
- ニュート・スキャマンダーのタウンハウス
- キングズ・クロス駅
- ホグワーツ特急
- ダイアゴン横丁
- 漏れ鍋
- グリンゴッツ魔法銀行
- オリバンダーの店
- フローリアン・フォーテスキュー・アイスクリームパーラー
- フローリシュ・アンド・ブロッツ書店
- 魔法動物ペットショップ
- イーロップのふくろう百貨店
- マダム・マルキンの洋装店
- 高級クィディッチ用品店
- ポタージュの鍋屋
- 薬問屋
- J・ピピン魔法薬店
- ギャンボル・アンド・ジェイプスいたずら専門店
- トウィルフィット・アンド・タッティング
- オブスキュラス出版社
- 日刊予言者新聞本社
- ウィズ・ハード・ブックス
- ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ
- 夜の闇横丁（ノクターンよこちょう）
- ボージン・アンド・バークス
- ホグズミード村
- ホグズミード駅
- 三本の箒
- ホッグズ・ヘッド
- ゾンコの「いたずら専門店」
- ハニーデュークス
- マダム・パディフットの店
- ダービッシュ・アンド・バングズ魔法用具店
- スクリベンシャフト羽根ペン専門店
- ホグズミード郵便局
- 叫びの屋敷
- アズカバン
- リトル・ハングルトン
- 首吊り男
- リドルの館
- ゴーント家の小屋
- 教会墓地
- ゴドリックの谷
- ポッター邸
- 記念碑
- 墓地
- 聖ジェローム教会
- バグショット邸
- オッタリー・セント・キャッチポール
- 隠れ穴
- ラブグッド邸
- コーンウォール地方ティンワース郊外
- 貝殻の家
- ウィルトシャー州
- マルフォイの館
- イギリスマグル界
- サレー州リトル・ウィンジング
- ダーズリー家
- フィッグ家
- コークワースのスピナーズ・エンド
- スネイプ邸
- ロンドン市内
- ウール孤児院
- アメリカ魔法界
- イルヴァーモーニー魔法魔術学校
- アメリカ合衆国魔法議会（MACUSA）
- ブラインド・ピッグ・バー
- アメリカ非魔法族界
- コワルスキー・クオリティ・ベイクド・グッズ
- 新セーレム救世軍教会
- スティーン・ナショナル銀行
- ゴールドスタイン姉妹のアパート
- セントラル・パーク
- ジンズバーグ・デラウネー・デパート
- ショー・ニュース
- フランス魔法界
- フランス魔法省
- フラメル邸
- レストレンジ家の霊廟
- カシェ広場
- サーカス・アルカヌス
- ボーバトン魔法アカデミー
- ドイツ魔法界
- ドイツ魔法省
- アークスターク刑務所
- ブラジル魔法界
- ブラジル魔法省
- カステロブルーショ
- アジア魔法界
- Eyrie
- マホウトコロ
- アフリカ魔法界
- ブルキナファソ魔法省
- ワガドゥー
- その他の施設・組織
- 国際魔法使い連盟
- ヌルメンガード城
- ダームストラング専門学校
- コルドフストリーツ（Koldovstoretz）
- オーストラリアの魔法学校