メリダとおそろしの森(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『メリダとおそろしの森』とは、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズによって2012年に公開されたアニメ映画である。ディズニー映画初となる女性主人公の作品で、世界中で話題を呼び2013年にはアカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞。ダンブロッホ王国の次期王位継承者である王女メリダが、王位になるためにと日々厳しく躾ける母エリノアと衝突してしまったことをきっかけに、崩壊しかけた家族の絆を取り戻すため、1人おそろしの森へと出かける。家族の愛が詰まったディズニーらしいファンタジー映画である。
『メリダとおそろしの森』の概要
『メリダとおそろしの森』とは、2012年にアメリカでウォルト・ディズニー・ピクチャーズにより公開され、深い森のほとりに住むダンブロッホ王国の王女メリダとその家族の愛を描いた物語だ。従来のディズニー映画では、王子様をただひたすらに待つプリンセスが多く描かれていたが、本作には白馬に乗った王子様は登場せず王女メリダをメインに描かれ、ディズニー映画で初の女性主人公となった。
原題は勇敢を意味する「Brave」であり、本作の中には、メリダの勇敢さが何度もストレートに表現されている。
ダンブロッホ王国の王女メリダは、次期王位継承者として母親から厳しく躾けられていた。3つ子である幼い弟達には一切厳しい言葉をかけず、自分にばかり王女としての立ち振る舞いを押し付けてくる母。年頃のメリダはそんな母を衝突してばかりだったが、ある日母はメリダに近くの国の王子との縁談を持ち掛ける。当然メリダは拒否をするが、母は強行突破で3つの国からそれぞれ王子たちを招待し、王子たちはそれぞれ弓矢の強さで競うこととなった。メリダは「自分自身を勝ち取るために」と、どの王子よりも素晴らしい弓矢の腕前を披露する。だが激怒した母にこれまでにない程きつく叱られたメリダは猛反発し、激しい言い争いの末に母が大切にしていた家族のタペストリーを破き、母はメリダの弓矢を燃やしてしまったのだった。ショックのあまり城を飛び出したメリダが出会ったのは、森の奥深くの小さな小屋に住む1人の魔女出会う。「母に変わってほしい」と願ったため、魔女から魔法のタルトを譲り受け、城へと戻るも、そのタルトにかけられた魔法がきっかけとなり母は巨大な熊になってしまう。母を救うため、メリダは魔法を解く手がかりを探し求めるが、一筋縄ではいかない。時間が経つにつれ、母も人間ではなく熊として本能のままに行動してしまうなど、時間が限られている証はどんどん色濃くなり2人の焦りは募るばかりだった。しかし、解決策を求める最中、2人は初めて王国の女王と姫ではなくお互いを見ることができ、おだやかな時間も流れてゆく。考え方の違いゆえ、人間だった頃の母とは衝突ばかりしていたが、改めて母への愛を認識し、母を救うためにおそろしの森へとメリダは足を踏み入れていく。自国を背負うため家族を救おうと、強く気高いプリンセスが戦う物語だ。
本作では、時代の先駆けとしてウォルト・ディズニー・ピクチャーズ初の女性主人公を起用しただけではなく、多次元サウンドが体感できるドルビーアドモスを初めて導入。映画自体の内容のみならず、上映中の体験もこれまでとは一味違うと話題を呼んだ。
『メリダとおそろしの森』のあらすじ・ストーリー
幼い頃の記憶
豊かな自然に囲まれたダンブロッホ王国。その王国には、王ファーガス、王妃エリノア、そして幼い王女メリダが暮らしていた。6歳の誕生日に、メリダはずっとねだっていた自分だけの弓矢をプレゼントしてもらう。メリダは女の子だが、活発で体を動かしたり走ったりすることが大好きである。いつも自分の体よりも大きなファーガスの弓を使わせてほしいとお願いしていたメリダは、ついに自分サイズの自分だけの弓矢を手にすることができた。そんな大喜びのメリダを、嬉しそうにファーガスは眺める。エリノアだけは「女の子なのに」と納得がいっていないものの、「今日はメリダの誕生日だから」と気持ちを切り替えるのだった。
メリダは早速プレゼントしてもらった弓で矢を放つが、初めてなのでやはり上手くいかない。森の奥に飛んでいってしまった矢を探しに行った際、人々を運命へと導くとされている青く光る鬼火と出会う。メリダが「鬼火と出会った!」と興奮気味にファーガスとエリノアへ報告に行った時、森の中での活動拠点としていたキャンプは巨大な熊・モルデューからの襲撃に遭うのだった。ファーガスは愛するエリノアとメリダを守るため、命をかけてモルデューと戦った。
母の厳しさ
時は流れ、メリダは16歳になり、ヘイミッシュ、ヒューバート、ハリスという名の三つ子の弟も産まれ、家族はより賑やかに過ごしていた。ファーガスがキャンプを襲ったモルデューと戦い、片足を食われながらも追い払った話は国中で有名となり、ファーガス自身も自慢の武勇伝として何度も何度も家族に話して聞かせた。エリノアは年ごろになったメリダを王女らしくあるように、と日々かなり厳しく接する。エリノア自身が国の歴史や社交術や楽器を教える他、笑い方、食べ方、喋り方など何から何まで口をすっぱくして「王女らしくありなさい」とメリダを日々指導するのだ。
そんなメリダにも自分らしくいられる日があった。その日だけはメリダは愛馬アンガスにまたがり、自身の弓を持って森を駆け巡る。好きな場所で好きな事をし、大声を出しても走り回っても怒られない。メリダにとって唯一心の安らぐ日であった。
そんな1日が終わろうかという夕食の時間、マッキントッシュ卿、マクガフィン興、ディンオール卿という3つの氏族からの手紙をエリノアが受け取る。エリノアは、3つの氏族たちがそれぞれ息子を連れやってくること、腕を競い合って勝ったものがメリダと結婚することを告げると、メリダは突然の婚約の話に激怒し、大反発したのだった。エリノアは、部屋にこもったメリダを追いかけ、一方的に昔話を聞かせ始めた。大昔、立派なとある国の王に4人の息子がいた。長男である第1王子が全てを自分の物にしようとしたところ、国内で戦いが起こり荒れ果て、やがて国が滅んだ。それを教訓とし、結婚を受け入れ国を発展させていくようにとエリノアは言い残してメリダの部屋を後にする。メリダは何としてもそれを阻止させようと試みるが、エリノアも何としても縁談を上手く運ぼうと試みるのだった。
王女を勝ち取るのは誰だ
3つの氏族がついに城へと到着した。連れの者たちも大いに盛り上がり、我が氏族が王族と結婚するのだと、それぞれ息子の功績をこれでもかと自慢げに語り始める。
自身の息子の武勇伝を語り、他の種族はひどくけなし、そのうち罵り合いが始まってしまう。呆れ返ったエリノアは、大乱闘している部族の長とファーガスをお互いから引きはがすと、改めて場を仕切り直す。法律に従い、偉大なる氏族の最初の子のみが求婚する資格があること、婚約者としてのふさわしさは武器の強さや腕前で決めること、その武器の種類は王女自身が決めることを発表したのである。エリノアが言い終わらないうちに「弓!弓がいい!」とメリダが大声をあげ、勝負は弓矢の腕前を競うものとなった。
最初に腕前を披露したのは、マクガフィン家の長男である。矢はかろうじて的に当たった。次に披露したマッキントッシュ家の長男は、マクガフィン家の長男よりも真ん中には近いものの、本人は苛立ちを覚える程中心からずれていた。最後に披露したディンオール家の長男は、そもそも弓の持ち方さえもよく分かっていなかった。しかし、まぐれで的の中心に当たり、メリダを勝ち取ったのは彼かと皆が生唾を飲んだ時、メリダが立ち上がる。自分も『氏族の最初の子ども』であると主張し、自分自身を勝ち取るために、この競争に参加するというのだ。メリダは歩きながら王子たちが矢を射った的の中心を的確に得ていく。当然エリノアは立ち上がり、止めるよう怒鳴りつけるがメリダは止まらない。メリダを追いかけ止めさせようとするエリノアの努力むなしく、メリダはついに3つともの的の中心を矢で射ったのだった。
森に住む魔女
激怒したエリノアはメリダを部屋に引きずって行き、2人で怒鳴り合いの喧嘩となってしまう。エリノアは、「皆にも私にも恥をかかせ台無しにした」と主張し、メリダは「いつも一方的に命令ばかりで自分の気持ちを聞いてくれもしない」と主張した。言い争いはヒートアップし、ついにメリダは家族の絵が描かれたタペストリーを引き裂いてしまう。そんなメリダからエリノアは弓を取り上げ、暖炉へ投げ入れる。メリダはショックのあまり城を飛び出し、アンガスにまたがりひたすら走り続けた。号泣のあまり周りの様子は見えていないメリダは、アンガスが何かに驚き突然止まった拍子に落馬してしまう。
ハッと我に返ったメリダがあたりを見渡すと、そこは森の奥深くで、いくつかの細長い巨大な石が円を描いていた。アンガスは野生の勘が働いているのか、その円の中には入ろうとしない。石が並んでいる先に鬼火を見つけたメリダは、アンガスをどうにか呼び寄せ鬼火を追いかけることにした。鬼火に導かれたメリダたちは、森の奥で1件の家を見つける。中にはたくさんの木彫りの人形と老婆が1人いるだけである。しかし、どこか様子がおかしい。ふと背後を見ると、誰も触っていないホウキがひとりでに床を掃き、カラスが言葉を喋っている。このおばあさんは間違いなく魔女だと確信したメリダは、老婆を問い詰め、家中の木彫りの作品を買う代わりに魔法を買う約束をとりつけたのだった。
魔法にかけられてしまう母
「運命を変える魔法がほしい」と願うメリダのために、老婆は様々な物を混ぜ魔法のタルトを作り上げた。見た目はごくごく普通のタルトであり、メリダは不信がったが、老婆を信じそのタルトを城へ持ち帰ることにする。メリダが去ろうとしたとき、老婆は「あの魔法の注意点は何だったか…」と呟き、その声に気付いたメリダが振り返った時にはすでに家はもうなくなっていた。城へ帰り着いたメリダは、母と仲直りの印にタルトを作ったとエリノアへ食べさせてみる。しかし、エリノアはそのタルトを1口食べた直後から具合が悪くなってしまい、メリダに連れられ自室へと戻ることにしたのだった。
メリダによってベッドまで運ばれたエリノアは、もがき苦しみ始めたかと思えば毛布をかぶったまま暴れ、次第にどんどん巨大化し、ついには巨大は熊へと変身した。当然メリダは驚いて悲鳴をあげるが、メリダが「熊だ!」という声で鏡を見たエリノアは自分が熊になったことに誰よりも驚き動揺する。その内正気を取り戻したエリノアは、熊になってもティアラを身に着け、裸なことを気にし、いつも通り女王として振舞った。
その一方、城の中で熊の声がしたとアンガスが勘付いたため、メリダとエリノアは城からの脱出を決意した。アンガスたちから逃げる途中、3つ子に遭遇してしまったものの、1年間メリダが3つ子に自分のデザートを譲る条件に逃げるのを協力してもらうことになった。3人の弟達は熊の鳴き声をまね、大きな影を演出し、見事メリダたちをキッチンの裏口から逃がすことに成功。しかし問題が発生する。メリダが城をあとにする際、「ご褒美よ、ここにあるもの何でも食べていいわ」と言い残したため、3つ子はあの魔法のタルトを見つけてしまうのだった。
森の奥深くに潜む真実
無事に城を脱出したメリダとエリノアは、魔女の家を探し出すも、家の中はもぬけの殻となっていた。家の中央にぽつんと置かれた鍋の中を覗き込むと、あの老婆の顔が映し出される。隣には4つの小瓶が置かれており、それぞれ小瓶の中の液と垂らすと違う言葉を喋るような仕組みになっていた。壺の中の老婆は録音かのように決まったことしか喋らず、「赤毛の女の子へ」と言われた小瓶の液体を垂らすと、伝え忘れていた注意事項があるのだという。その注意事項とは、2度目の日の出を迎えると魔法は2度と解けないということである。「それまでに魔法を解きたければ『運命は変えられる。心の中を見つめて。高慢さが裂いた絆を繕って。』という言葉を覚えておくように。」とそれを繰り返すばかりであった。パニックになったメリダは他の小瓶の液体も次々に鍋へ注ぎ込んでいくが、鍋の老婆は同じことばかりを繰り返す。ついに鍋が爆発し、家は跡形もなく粉々になってしまった。
翌朝、森で眠りについたメリダが目を覚ますと、エリノアがいつものように朝食を準備しており、メリダを席につかせる。熊になってもいつものように弓をテーブルに置くメリダを叱り、上品にナイフとフォークを使って木の実を食べた。しかし、その木の実は毒のあるイヌホウヅキで、水には虫が湧いていた。森ではメリダの方が知識豊富で、メリダはエリノアのために魚を捕まえ、火を熾し、朝食を準備する。最初は嫌がるエリノアだったが、1口食べるとその魚のおいしさに感激し、自ら川に入り魚を捕まえ始めるのである。メリダも再び川に入り、全身びしょぬれになりながらも2人で久しぶりに楽しい時間を過ごした。しかし、ふとエリノアは1人岸辺にあがり森の奥へと歩き始める。メリダが追いかけ「お母様」と声をかけると、エリノアは野生の熊の鳴き声をあげ、四足歩行でメリダに襲い掛かって来た。すんでのところでエリノアは正気を取り戻し、ことなきを得たメリダであった。娘に襲い掛かろうとしたことにショックを受けるエリノアをメリダが落ち着かせようとしていたところ、鬼火がまた現れる。
鬼火はどこかへ2人を導いているようで、2人は森の奥深く、霧が濃いところまで鬼火を追ってくる。そこには何か遺跡のようなものが残っており、2人が探索しているうちに、だんだんと霧が晴れ全貌がはっきりと見えてきた。その遺跡のようなものは、なんとエリノアが失われた王国の伝説として何度もメリダに聞かせていた場所だった。その玉座の間には、失われた王国と同じように、4人の王子が描かれた石板が存在していたのだ。しかし、1番端の王子だけ切り離すように石板は何か強い力で割られていた。メリダは「切り裂いたタペストリーと同じ」という考えが頭をよぎる。母が熊に変えられてしまったあの魔法は過去にも使われたものであり、モルデューは同じ魔法で熊に変えられてしまった王子だったのだ。
運命を変えようとする王女
モルデューが伝説に登場するあの王子だと気付くも時すでに遅く、背後からメリダに襲い掛かろうとしていた。モルデューめがけ矢を射り戦おうとするメリダだったが、あの巨体には細い矢など全く効きかない。なんとかエリノアの助けを借り、逃げ切った2人だったが、エリノアに残された時間が少ないことに気付く。今晩中にエリノアにかけられた魔法をとかなければ、エリノアは永久に人間に戻ることができず、いずれ心も完全に熊になってモルデューのようになってしまうのだ。
引き裂かれたタペストリーを元に戻し、家族の絆を取り戻そうとするメリダとエリノアは、なんとか城へと戻ってきた。しかし、タペストリーのある部屋へ向かうには大広間を通らなければいけない。大広間では、エリノア・メリダが消えむさくるしい男達だけが残り「騙すつもりだったんだな」「みんな失格だ」「同盟はもう終わりだ」「戦争だ」と、各々が叫び合い一発触発の状態となっていた。なんとかタペストリーのある部屋まで戻ろうとするメリダは、言い合いの間を割って入り、なんとか皆の気を引いていた。
それぞれの氏族はなおもいがみ合っていたが、メリダは「侵略者が現れた際にそれぞれが全てをかけて戦ったからこそこの国が守られたのよ」と皆を褒めたたえた。まだ若いメリダの国では、伝説と呼ばれるほどの歴史はない。その代わり、とても力強い絆があるのだ。メリダの必死の説得に皆落ち着きを取り戻していく。エリノアも広間のすみっこでメリダに手振り身振りで自分の気持ちを伝え、メリダの言葉によって皆へエリノア自身の「伝統は打ち破り、愛する人は自分で選ぶべき」という気持ちを伝える。感動した氏族たちは全員それに賛成し、メリダもそれぞれの息子たちも結婚相手は自分自身で決めることとなった。
それからメリダとエリノアはタペストリーのある部屋へ無事に到着し、絆を直すために引き裂かれたタペストリーを縫うこととした。針と糸を探している最中、エリノアはまたしても心が熊となってしまう。さらに同じタイミングで、ファーガスはエリノアを部屋を訪れ、何者かに襲われた部屋、引き裂かれたエリノアの衣服を見つける。これは一大事だとメリダの部屋へ駆け込んだファーガスは、熊になったエリノアを発見。自分を見失ってしまっているエリノアはファーガスに襲い掛かろうとし、ファーガスも剣を抜いた。そしてファーガスとエリノアが取っ組み合いとなった拍子に、メリダは腕を引っ掻かれてしまう。途中でエリノアは我に返るも、自らが娘を傷つけてしまったショックで思わず部屋を飛び出し、他の氏族たちにも熊の姿を見られるのだった。
エリノアvsモルデュー
エリノアが熊に殺されたと思い込んでいるファーガスは、娘までも失うまいとメリダを部屋に閉じ込め、メイドのモーディへ部屋の鍵を預ける。何とかして部屋から脱出しようとするメリダの元へ、鍵を持ったモーディ、そしてエリノアと同じく熊となっている3つ子が現れた。モーディは子熊であっても怖いらしく、パニック状態となり城中を逃げ惑った。3つ子はなんとかモーディから鍵を奪い取り、メリダはアンガスにまたがりファーガス達を追った。アンガスにまたがっている最中でもメリダはタペストリーを縫い続ける。
一方、エリノアはファーガスに森の奥まで追い詰められており、例の岩が並んでいる場所へと追い込まれていた。ロープで手足を縛られ、ファーガスによってエリノアが首を打ち切られようとしていたところ、ファーガスの振りかざした剣をメリダの矢が射抜いた。間一髪のところで止めに入ったものの、ファーガスは目の前の熊がエリノアであることを一向に信じない。メリダは素早い動きと見事な剣さばきで力任せのファーガスを止めた。そして、子熊になった3つ子が現れた事により、ファーガスは少しずつ目の前の熊がエリノアだと信じ始める。
しかし、そこにモルデューが現れ、人間たちはどんどんなぎ倒されていく。仇を取ろうとするファーガスもなぎ倒され、メリダが喰われそうになった時、エリノアはこれまでにない力でロープを振りほどき、モルデューに襲い掛かる。娘を助けようと必死のエリノアだったが、同じ熊でも雌と雄では力の差も大きく、モルデューの方が1枚上手だった。しかし、途中で岩が崩れそうになっているのに気付いたエリノアが、モルデューを引っ張り岩の下敷きにし倒すことができた。モルデューが息を引き取った時、失われた王国の王子が一瞬だけ現れ、鬼火となりそのまま森の奥へと消えて行った。
約束の日の出
ふと気付くと、朝日が昇ろうとしていた。約束の2度目の日の出だった。メリダはタペストリーをエリノアにかけるも、魔法はとけず、そればかりか瞳からは人間味がどんどん消えていく。自分の愚かさを嘆き、悲しみ、後悔するメリダは泣きながらエリノアへ抱き着く。きっともう人間のエリノアとハグはできないのだと悲しんでいたとき、ふとメリダは誰かに頭を撫でられた。
メリダが目を開けると、そこには人間の姿に戻っているエリノアがいる。その場にいた誰もがエリノアの魔法が無事に解けたこと、そして王国に戻った絆に喜んでいた。そして、3つ子たちも人間に無事に戻り、素っ裸のままエリノアとファーガスへ抱き着く。
その後、平和が戻ったダンブロッホ王国では、王女がどうするかは王女自身に決めさせる、とエリノアがしきたりを変え、それぞれの氏族もメリダにアプローチする者、己の力を磨く者、と思い思い描いた夢をかなえようと心に決め、自身の国へと帰って行ったのだった。
『メリダとおそろしの森』の登場人物
ダンブロッホ王国
メリダ
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『レミーのおいしいレストラン』とは、2007年に公開されたディズニー/ピクサー制作のハートウォーミング・コメディな長編アニメーション映画である。監督はブラッド・バード。物語の舞台はフランス・パリ。料理を愛し、フランス料理のシェフになることを密かに夢見るネズミのレミーと、料理が苦手な青年リングイニが出会い、かつて5つ星だったが星を2つ失ってしまったレストラン「グストー」に新風を巻き起こしていく。自分に自信がもてないネズミと人間の成長と友情が描かれた、子どもから大人まで楽しめる作品。
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トイ・ストーリー4(Toy Story 4)のネタバレ解説・考察まとめ
『トイ・ストーリー4』とは、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作、ディズニーの大人気シリーズ『トイ・ストーリー』の第4作目である。ある少女のおもちゃ・ウッディとその仲間たちが新しく加わった、プラスチック製フォークで作られたおもちゃ・フォーキーと一緒に冒険するという物語。キャッチコピーは「あなたはまだ─本当の『トイ・ストーリー』を知らない。」。『トイ・ストーリー2』を最後に登場が無かったボー・ピープとウッディたちの再会なども描かれている。
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プリンセスと魔法のキス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『プリンセスと魔法のキス』とはウォルト・ディズニー・スタジオが制作した2Dアニメーション・ファンタジー・ミュージカル映画。原題は『The Princess and the Frog』。日本では2010年に公開され、ディズニー初のアフリカ系アメリカ人のプリンセス映画として知られる。アメリカ合衆国ニューオーリンズを舞台に、主人公ティアナと王子ナヴィーンを蛙に変えた魔法と、それを解く「プリンセスのキス」をめぐる冒険を描く。
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美女と野獣(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
フランスの民話を元に1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品。魔女の呪いによって醜い野獣に姿を変えられた古城の王子と美しく聡明な街の娘ベルとの奇跡の愛の物語。ロマンティックな音楽と美しい映像が全編を彩り、信じ合うことで起こる不思議な奇跡が深い感動を呼び起こすファンタジー・ラブストーリー。アニメ作品として初のアカデミー作品賞にノミネートされ、さらに作曲賞と歌曲賞を受賞した。
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アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。
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インサイド・ヘッド(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『インサイド・ヘッド』とは、公開される前からピクサー史上最高傑作と言われた、人間の頭の中が舞台となったアニメ映画である。人間の感情「喜び」「怒り」「悲しみ」「嫌悪」「恐れ」がキャラクターとなり様々なピンチを乗り越えるという内容。それぞれの感情がなぜ必要なのか、子供から大人まで楽しんで見ることの出来る作品である。ピクサー長編アニメーション第1作は『トイ・ストーリー』であり、20年後の2015年に本作が公開されたので「20周年記念作品」とされている。
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ファインディング・ニモ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ファインディング・ニモ』とは、第76回アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞した、ディズニー / ピクサー製作の冒険ファンタジー映画である。 2016年には続編『ファインディング・ドリー』が公開された。人間に捕らえられたニモを助ける為、父親であるカクレクマノミのマーリンが旅の途中で出会ったナンヨウハギのドリーと共に、大冒険を繰り広げる物語を描いている。ニモの居場所がシドニーだと知り、急いで向かう2人に幾度となくピンチが降り注ぐ。旅の終わりに親子の絆を感じる事が出来る、感動が詰まった作品である。
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ポカホンタス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ポカホンタス』とは1995年に公開されたディズニーアニメ映画33番目の作品。ディズニー映画史上、初めて実在の人物を扱った歴史的映画である。映画中盤の挿入歌「カラー・オブ・ザ・ウィンド(Colors of the Wind)」はアカデミー賞で受賞するほど評判が高い。舞台は17世紀初頭のアメリカ、インディアンのポカホンタスが植民地開拓するためにアメリカ大陸に上陸したジョン・スミスに出会い、お互いに恋に落ちる。人種の壁を越えたロマンスは、ディズニーでは異例ともいえる作品だ。
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カーズ/クロスロード(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2017年7月15日に公開されたピクサー映画。ブライアン・フィーの初監督作品。大人気カーズシリーズの第3弾。ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーンがシーズン最後のレースで最新テクノロジーを追及した次世代レーサーたちのスピードに圧倒され大クラッシュをしてしまう。「人生の岐路(クロスロード)」に立たされ仲間や新しい相棒に支えられながら運命の決断を迫られる物語。
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ミラベルと魔法だらけの家(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ミラベルと魔法だらけの家』とはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによって2021年に公開されたミュージカルファンタジー映画。南米コロンビアの山奥を舞台に、魔法の力を授かった不思議な一家の絆を描いた作品だ。そんな特別な家族の中で唯一、魔法の力を授からなかった主人公ミラベル。普通である彼女が、家族の危機を救うべく奮闘していく物語だ。自分だけが普通だというミラベルの葛藤だけでなく、家族がそれぞれ抱く悩みなど、登場人物たちの内面がミュージカル調で表現されている点も注目である。
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アナと雪の女王2(アナ雪2)のネタバレ解説・考察まとめ
『アナと雪の女王2』は、2019年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作による、アメリカ合衆国のコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画である。2013年に公開された『アナと雪の女王』の続編となっている。キャッチコピーは「なぜ、エルサに力は与えられたのか―。」であり、エルサの力の謎を解き明かす旅に出る冒険物語が描かれている。4柱(はしら)の風、火、大地、水の精霊を周囲の物を使って姿を表現したり、動物の姿で表現したりしている所が魅力である。
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ベイマックス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ベイマックス』とはウォルト・ディズニー・アニメーションが2014年に公開した、少年と心優しいロボットの絆と冒険を描いたヒューマン・ヒーロー映画である。原作はディズニー初のマーベルコミック『ビッグ・ヒーロー・シックス』。兄の死で心を閉ざした14歳の天才少年ヒロ。兄が開発したケアロボット”ベイマックス”や友人達と共に、ヒロが兄を失った怒りと悲しみを乗り越えてゆく成長と冒険の物語。ロボットと少年の絆を描くヒューマンドラマと、科学を用いたヒーローアクションの両方が魅力的に描かれている。
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アメイジング・スパイダーマン2(マーク・ウェブ版)のネタバレ解説・考察まとめ
「アメイジング・スパイダーマン2」は、映画「スパイダーマン」のリブート(再始動)作品。 恋人「グウェン」を危険にさらさないという、彼女の亡き父との約束に悩む「スパイダーマン」こと「ピーター」は、両親の死に繋がる大きな陰謀に巻き込まれ、運命に翻弄されていく。
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目次 - Contents
- 『メリダとおそろしの森』の概要
- 『メリダとおそろしの森』のあらすじ・ストーリー
- 幼い頃の記憶
- 母の厳しさ
- 王女を勝ち取るのは誰だ
- 森に住む魔女
- 魔法にかけられてしまう母
- 森の奥深くに潜む真実
- 運命を変えようとする王女
- エリノアvsモルデュー
- 約束の日の出
- 『メリダとおそろしの森』の登場人物
- ダンブロッホ王国
- メリダ
- エリノア
- ファーガス
- ヘイミッシュ、ヒューバート、ハリス
- アンガス
- モーディ
- マーティン
- ゴードン
- 王国の氏族
- マッキントッシュ卿
- マッキントッシュ卿・長男
- マクガフィン卿
- マクガフィン卿・長男
- ディンオール卿
- ディンオール卿・長男
- その他
- 森の魔女
- カラス
- モルデュー
- 『メリダとおそろしの森』の用語
- 失われた王国
- 鬼火
- 『メリダとおそろしの森』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- エリノア「自由の代償を払う覚悟はある?」
- メリダ「皆の勇気と友情で作り上げられた絆は、今日まで続いている」
- メリダ「運命は私達の中にある」
- 『メリダとおそろしの森』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 新しい時代の幕開けとなったディズニー作品
- メリダのモデルとなったのは監督の娘
- 本作の舞台となったスコットランド
- 『メリダとおそろしの森』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Julie Fowlis 「Touch The Sky」
- ED(エンディング):坂本美雨 「いにしえの子守歌」
- 挿入歌:Julie Fowlis 「Into the Open Air」
- 挿入歌:Birdy with Mumford & Sons 「Learn Me Right」