ヴェルザード(転スラ)の徹底解説・考察まとめ

ヴェルザードとは『転生したらスライムだった件』の登場人物で、この世界に4体のみ生息し、最強の種族といわれる竜種の1体。“星王竜”ヴェルダナーヴァの妹であり、“暴風竜”ヴェルドラ、“灼熱竜”ヴェルグリンドの姉である。また魔王”ギィ・クリムゾン”の相棒でもあり、2,000年近い時をともに過ごしてきた。”氷の女帝””白氷竜”の呼び名も持ち、自身の能力で建てた氷の宮殿”白氷宮”を住処としている。

ギィ、ヴェルグリンドと対峙する、支配されたヴェルザード。
ヴェルグリンドはギィが支配を解くまでの間の時間稼ぎを任されていた。

ギィを殺して自分のものにするには、ヴェルザードは避けて通れないと考えたヴェルザードは「いいでしょう、ヴェルグリンド。貴女を敵と認めます」と心の中でいうのである。
妹の成長に喜びを感じていたが、そんな妹を敵として認めたヴェルザード。ギィへの愛情と、覚悟が分かるシーンであった。

「私は貴方が嫌いだわ。本当に本当に本当に本当に、大嫌い。嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで――どうしようもないほどに大嫌いで、そして大好きなのよ」

web版では、支配されたヴェルザードはヴェルグリンドと対峙し、その後ギィによって支配が解かれるのである。

支配を解こうと試みるギィに対し、感情のままに不満や怒りをぶつけるヴェルザード。だがギィは、その感情を受け止めたうえでなお、普段の傲慢な態度をとる。余りの傲慢さに絶句するヴェルザードだったが、余りにもギィらしい言葉に「私は貴方が嫌いだわ。本当に本当に本当に本当に、大嫌い。嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで――どうしようもないほどに大嫌いで、そして大好きなのよ」と、思いの丈を込めて告白するのである。ギィの答えは「知ってたよ」という非常にあっさりしたものであったが、ギィが変に優しくせず、普段通りの対応をしてくれたことに安心し、支配は無事に解かれたのだった。
2人の関係の深さがうかがえるシーンである。

ヴェルザードの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

属性は氷ではなく不明

”白氷竜””氷の女帝”という二つ名を持ち、氷を司るヴェルザードだが、実は属性は氷でない。
自身の持つ権能によって属性を隠しているようで、なぜ属性を隠しているかは不明である。

リムルがヴェルザードに対し「ヴェルザードさんの力って冷気系?」と質問したことがあり、それに対しヴェルザードは「冷気、というのは正確ではないが、結果だけみればそう思われるかもしれない」と曖昧な回答をしていた。

故意にヴェルドラの人格を矯正

好き勝手に暴れまくるヴェルドラに対し、躾と称して何度も叩きのめし、消滅させては転生させるなどを行ってきたヴェルザード。
竜種は消滅しても再び世界のどこかに誕生するとされているが、その際記憶が一部抜け落ちたり人格が変わったりと副作用が起こる。
ヴェルザードはこれを利用してヴェルドラが大人しくなるよう、わざと消滅させては転生させるという荒業を繰り返していた。

一目置く魔王はミリム

魔王には興味がないと言っていたヴェルザードだが、ミリムに対しては一目置いている様子。
ヴェルダナーヴァの魂を宿す者”ヴェルダ”と本気で戦うミリムを見て、「ひょっとすると、我等”竜種”すらも超える力を体現できるかもしれない」と、ミリムに対して脅威を抱いていた。
やはりヴェルダナーヴァの落とし子の名は伊達ではなく、最強の種族といわれる自分よりも強いかもしれないと、ミリムに一目置くのだった。

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