マイ・エレメント(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マイ・エレメント』(原題:Elemental)とは、2023年夏に日本で公開されたファンタジー映画。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズと、『トイ・ストーリー』などでお馴染みのピクサー・アニメーション・スタジオが製作した。同スタジオが製作する長編映画は、27作目である。同時上映作品として、『カールじいさんのデート』も公開された。
火・水・土・風のエレメントが住むエレメント・シティを舞台に、火のエレメントであるエンバーと水のエレメントであるウェイドの種族を超えたラブストーリーが繰り広げられる。

『マイ・エレメント』(ディズニー映画)の概要

『マイ・エレメント』(原題:Elemental)とは、2023年8月4日に公開されたファンタジー映画。アメリカでは先行して、2023年6月16日から公開されている。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズと、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』などでお馴染みのピクサー・アニメーション・スタジオが製作した。同スタジオが製作する長編映画は、27作目である。同時上映作品として、『カールじいさんの空飛ぶ家』の主人公カール・フレドリクセンとその飼い犬であるダグが登場する『カールじいさんのデート』も公開された。

舞台は火・水・土・風のエレメントが住むエレメント・シティ。火のエレメントであるエンバー・ルーメンは、父が経営する雑貨店「ファイアプレイス」を継ぐために今まで生きてきた。しかしひょんなことから「ファイアプレイス」が営業停止に追い込まれてしまう。店を監査した水のエレメントであるウェイド・リップルと共にエンバーは、店の営業停止の取り消しをしてもらうために奔走。その過程でエンバーとウェイドは互いに惹かれていくが、そこには種族の違いという高いハードルがあった。

『マイ・エレメント』(ディズニー映画)のあらすじ・ストーリー

雑貨店「ファイアプレイス」オープン

火のエレメントであるバーニー・ルーメンとシンダー・ルーメンは、故郷のファイヤーランドを出て、エレメント・シティにやってきた。そこはまだ火のエレメントが少なく、火のエレメントの2人に対する風当たりは強かった。しかしバーニーとシンダーはめげることなく、町の一角にあるボロボロの建物を買い取って、雑貨店「ファイアプレイス」をオープンさせた。シンボルは故郷から持ち込んだ青い炎「ブルーファイア」。シンダーは身ごもっていたエンバーを出産し、家族3人で店を守りながらの生活が始まる。「ファイアプレイス」は火のエレメント達の拠り所となっていき、「ファイアプレイス」のある地域はファイアタウンと呼ばれるようになった。

数年後、エンバーは大きくなり、賢い女性に成長していた。年を取って身体が思うように動かないバーニーをよく手伝い、一生懸命働く。しかしエンバーは接客が苦手だった。厄介な客が来ると対処しきれずによく癇癪を起こして、店の中を黒焦げにしていた。バーニーは店をエンバーに継がせるにあたって、それだけが心配だった。エンバーはエンバーで、早くバーニーを引退させてあげよう、一人前になろうと努力をするが、癇癪はなかなか治らなかった。

営業停止の危機

ある時、バーニーはエンバーに大セールの日に店を1人で切り盛りしてみないかと提案。エンバーには癇癪を起こす以外は特に問題はない。エンバーは喜んで店番を引き受け、念入りに準備して大セールの日を迎えた。開店前から店の前には大勢の人がおり、それを見ただけでエンバーは少し怯んでしまう。それでもエンバーは一生懸命頑張った。しかしあまりの客の多さに耐えきれず、エンバーは慌てて地下室に走っていって大癇癪を起こしてしまう。その拍子に店の配管にヒビが入り、たくさんの水が地下室に入り込んできた。エンバーは水道管の穴を塞ぐ。すると水の中に何かいることに気がついた。入り込んできた水の中に水のエレメントが紛れ込んでいたのだ。名前はウェイド・リップ。市役所で検査官として働く職員だった。

ウェイドは「ファイアプレイス」の地下の配管を見て、驚きながらメモを取る。「ファイアプレイス」はエレメント・シティの法律を無視して建設された建物だったのだ。それもそのはず、この店はバーニーが全てを1から作ったもの。配管などのシティの基準など、バーニーが知るわけもない。ウェイドはエンバーに悪いと思いながらその報告書を市役所に提出。雑貨店「ファイアプレイス」は、営業停止の危機に陥った。ウェイドは報告書を提出した後、「ファイアプレイス」の歴史を知り、さらにエンバーに対して申し訳ない気持ちでいっぱいに。だからウェイドも「ファイアプレイス」の営業停止取り消しのためにエンバーに協力することにした。

惹かれ合うエンバーとウェイド

仲良さそうに歩くエンバー(右)とウェイド(左)。

ウェイドの上司である風のエレメントのゲイル・キュミュラスに交渉した結果、シティ全体で起きている水漏れの原因を突き止めることができれば、「ファイアプレイス」の営業停止を取り消してもらえることになった。エンバーとウェイドは気球で空を飛び、上空からシティの水漏れの箇所を探す。そして水を堰き止めるための門の一部が壊れていることを突き止めた。エンバーとウェイドは一先ず穴の前に土嚢を積み上げ、水を堰き止める。あとはウェイドが門の修理を手配すれば問題ない。一件落着と胸をなでおろすエンバーとウェイド。ウェイドはこの時、既にエンバーに惹かれ始めており、翌日エンバーをデートに誘った。

エンバーは始めは戸惑いながらもウェイドと会う時間を増やしていく。ウェイドとの時間はエンバーにとって大切なものになった。何もかもがうまくいっているかと思いきや、壊れた門に積んだ土嚢が水圧に負けて崩れてしまった。エンバーとウェイドは急いで門のところに行く。かなり水圧が強くて、修理も間に合わないとなり、2人は落ち込んだ。するとエンバーは土嚢の土を自分の火で分厚いガラスに変えて再び穴を塞いだ。ゲイルが直々に視察した結果、エンバーの作ったガラスの壁で問題はないとなり、「ファイアプレイス」の営業停止は取り消しとなった。

次第に惹かれ合うエンバーとウェイド。その中でエンバーは自分が本当は「ファイアプレイス」を継ぎたくないと思っていることに気づいてしまった。今まで癇癪を起こしていたのは、エンバーも気づいていなかった心の奥底が警鐘を鳴らしていたのだ。それに気づいてしまったエンバーに、ウェイドは父親と一度話をするべきだと言う。しかしエンバーはそれだけは言えないと拒否。父親のバーニーは故郷を捨てて全てを雑貨店「ファイアプレイス」に捧げてきた。そして娘であるエンバーに継いでもらうことを夢見ている。そんな父親を裏切ることはできない。それを聞いてもウェイドは自分に嘘をついてまで生きるべきではないと言う。2人は意見の食い違いから疎遠になってしまった。

エンバーの本当の気持ち

ウェイドとの出会いを経て穏やかになったエンバーは店でも癇癪を起こさなくなっていた。それを見たバーニーは、ついにエンバーに店を継がせることを決めた。エンバーはそれを受け入れ、店を継ごうとした。しかしエンバーが店を継ぐパーティーの途中、ウェイドが現れ、バーニーはエンバーが自分に隠れて大嫌いな水のエレメンドであるウェイドに会っていたことや、店の配管が壊れた原因がエンバーにあったことを知ってしまった。バーニーは怒ってパーティーを中止。エンバーは店を継ぐことはできなくなってしまい、八つ当たりのようにウェイドに「あなた(ウェイド)のことなんて好きじゃない」と言ってしまう。ウェイドはその言葉に傷つき、去っていった。

エレメント・シティが見渡せる高台で、何もかもがうまくいかないとエンバーが落ち込んでいると、町の一部が崩れて煙が上がっているのが見えた。エンバーが塞いだはずの門が完全に壊れて、鉄砲水がファイアタウンに流れ込み始めたのだ。エンバーは急いでファイアタウンに戻り、住民に避難を呼びかける。そして「ファイアプレイス」の前を掃除していた両親にも逃げるように叫んだ。両親は瓦礫の上に乗って流されたが、無事である。しかし店の中には一族が大事にしてきた「ブルーファイア」が残されていた。エンバーは1人店に走り込み、「ブルーファイア」を持ち出そうとする。しかし水の勢いが強すぎて1人ではどうすることもできない。そこへ駆けつけたのはウェイドだった。ウェイドのおかげで「ブルーファイア」を守ることはできたが、代わりにエンバーはウェイドを失ってしまった。

エンバーは自分がもっと最初から全てを話しておけばこんなことにはならなかったと涙を流す。するとどこかからか、ウェイドの声がした。ウェイドは蒸発して消えてしまったかに思われたが、水滴という形となってまだ生きていたのだ。ウェイドも無事に復活し、エンバーと和解。このことでバーニーもウェイドのことを認め、他のエレメントに歩み寄るようになった。

ウェイドのことが好きだと認めたエンバーは、エレメント・シティを離れて、ウェイドと共に世界を見て周る旅に出るのだった。

『マイ・エレメント』(ディズニー映画)の登場人物・キャラクター

主要人物

エンバー・ルーメン

CV:リーア・ルイス
日本語吹替版:川口春奈、境葵乃(幼少期)

短期で強気な火のエレメント。すぐに癇癪を起こし、周囲一体を燃やし尽くす悪癖がある。しかし賢く、ユーモアにあふれており、素晴らしいガラス細工を作る才能を持っていた。

幼い頃から父・バーニーの営む「ファイアプレイス」を継ぐことを夢見て一生懸命店の手伝いをしてきた。しかし自分が本当は店を継ぐなんてしたくないことに気づいてしまう。水のエレメントであるウェイドに惹かれている自分も否定し、やや自暴自棄にもなるが、ウェイドの愛のおかげで自分の道を歩みだすことを決めた。

ウェイド・リップル

CV:マムドゥ・アチー
日本語吹替版:玉森裕太

素直な性格をした水のエレメント。家族揃って涙もろく、誕生日の写真を見ただけで良い写真だと泣き出すほどである。
エレメント・シティの市役所で検査官をしており、仕事で起きたハプニングを通してエンバーと出会った。最初は短気なエンバーの対応に困っていたが、徐々に惹かれていき、自身がエンバーを好きだと自覚してからは積極的にデートに誘ったりしている。エンバーを助けるために一度は蒸発して消えたかに思われたが、そこから復活し、エンバーと共に世界を見る旅に出た。

エンバーの家族

バーニー・ルーメン

CV:ロニー・デル・カルメン
日本語吹替版:楠見尚己

エンバーの父親である火のエレメント。故郷のファイヤーランドを出て、エンバーを身ごもったシンダーと共にエレメント・シティにやってきた。当時はエレメント・シティに火のエレメントが少なく、風当たりも強かったが、それでもめげずに雑貨店「ファイアプレイス」をオープン。その後「ファイアプレイス」はエレメント・シティに住む火のエレメント達の拠り所になっていく。

エレメント・シティにやってきた時に、他のエレメントから差別を受けて苦労した経験から、他のエレメントのことを嫌っている。特に水のエレメントは大嫌い。エンバーが気にかけるウェイドのことも最初は店を出禁にするなど厳しい態度を取っていたが、エンバーとウェイドの絆を見て考えを改めた。

シンダー・ルーメン

yuzu_yugu0819
yuzu_yugu0819
@yuzu_yugu0819

Related Articles関連記事

Superfly(スーパーフライ)の徹底解説まとめ

Superfly(スーパーフライ)の徹底解説まとめ

Superflyは日本の音楽ユニット。 元々は2人からなる音楽ユニットだったが、もう一人のメンバーが脱退したことで、越智志帆一人での活動を続けている。 小柄で華奢な体形であるにもかかわらず、パワフルな歌声と愛のある歌詞で多くの人の心を惹きつけている。音楽のみならずファッションでも注目されるなど、多方面で活躍している。

Read Article

ディズニーの歴代プリンセスまとめ

ディズニーの歴代プリンセスまとめ

ディズニープリンセスとは、これまでに制作されたディズニー作品に登場するプリンセスたちの総称である。白雪姫、シンデレラ、オーロラ、アリエル、ベル、ジャスミン、ポカホンタス、ムーラン、ティアナ、ラプンツェル、メリダ、モアナ、ラーヤがアメリカ公式サイトで発表されているディズニープリンセスだ。その他、ソフィアやヴァネロペ、エレナなどもプリンセスとして扱われることがある。

Read Article

ディズニー100 フィルム・フェスティバルのイベント・作品まとめ

ディズニー100 フィルム・フェスティバルのイベント・作品まとめ

『ディズニー100 フィルム・フェスティバル』とは、ディズニー創立100周年を記念して行われる映画の祭典。過去に公開されたディズニー映画の中から厳選された作品が、全国100か所の映画館で1日だけ特別上映される。『アナと雪の女王』、『ベイマックス』、『シンデレラ』、『モアナと伝説の海』、『リトル・マーメイド』、『ズートピア』、『塔の上のラプンツェル』、『ファンタジア』の計8作品を、2023年10月の毎週土日限定で見ることが可能。9月24日には公開直前のイベントも実施される。

Read Article

トイ・ストーリーシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

トイ・ストーリーシリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『トイ・ストーリー』シリーズとは、ピクサー・アニメーション・スタジオが1995年から作成した『トイ・ストーリー』をはじめとする長編アニメシリーズ。1999年に『トイ・ストーリー2』。2010年に『トイ・ストーリー3』、2019年に『トイ・ストーリー4』が公開された。人格があるおもちゃを主人公としたストーリーで、1作目である『トイ・ストーリー』は世界初のフルCGアニメーション作品として注目を集めた作品。ここでは、そんな『トイ・ストーリー』シリーズに登場する数々の名言を紹介。

Read Article

【アナと雪の女王】歴代ディズニープリンセスと異なる新しい愛の形【比較考察まとめ】

【アナと雪の女王】歴代ディズニープリンセスと異なる新しい愛の形【比較考察まとめ】

『アナと雪の女王』とは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作による2013年公開のアメリカ合衆国の映画である。日本では『アナ雪』の略称でも呼ばれ、大ヒットを記録した。ディズニー史上初のダブルヒロインともなる今作で描かれるものは、従来のディズニープリンセスの映画では描かれてこなかった愛の形がある。アナ雪で描かれる愛の形について、他のディズニープリンセス作品と比較しつつまとめていく。

Read Article

モンスターズ・インク(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

モンスターズ・インク(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『モンスターズ・インク』とは、ディズニーとピクサー製作の長編3DCGアニメーション映画。公開前から、ユニークで愛らしいキャラクターが脚光を浴び、2001年、全米で記録的な大ヒットとなった。夜な夜な子どもたちを脅かすくせに実は子どもが大の苦手というモンスターたち。彼らの世界に小さな女の子が紛れ込んだことから巻き起こる騒動を友情と愛情を織り交ぜてコミカルに描く。ベテランアニメーター、ピート・ドクターの初監督作品。

Read Article

インサイド・ヘッド(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

インサイド・ヘッド(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『インサイド・ヘッド』とは、公開される前からピクサー史上最高傑作と言われた、人間の頭の中が舞台となったアニメ映画である。人間の感情「喜び」「怒り」「悲しみ」「嫌悪」「恐れ」がキャラクターとなり様々なピンチを乗り越えるという内容。それぞれの感情がなぜ必要なのか、子供から大人まで楽しんで見ることの出来る作品である。ピクサー長編アニメーション第1作は『トイ・ストーリー』であり、20年後の2015年に本作が公開されたので「20周年記念作品」とされている。

Read Article

バズ・ライトイヤー(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

バズ・ライトイヤー(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『バズ・ライトイヤー』(原題:『Lightyear』)とは、2022年公開の3Dアニメーションのスペース・アドベンチャー映画で、1995年公開のディズニー・ピクサー映画『トイ・ストーリー』に登場するバズ・ライトイヤーのルーツを描くスピンオフ作品である。スペースレンジャー・バズが任務の失敗から仲間の大切さを知る物語。本家『トイ・ストーリー』の世界で上映された映画という設定で、宇宙を舞台にロボットと戦うSFの世界観を持つ。ストーリーは本家から独立している一方、作中でバズのお馴染みの台詞が再現される。

Read Article

トイ・ストーリー3(Toy Story 3)のネタバレ解説・考察まとめ

トイ・ストーリー3(Toy Story 3)のネタバレ解説・考察まとめ

ピクサーによる生きたおもちゃの物語3作目です。おもちゃで遊ばなくなったアンディと、遊んでほしいおもちゃたち。大学に同行するカウボーイ人形のウッディ以外は、捨てられたと思い込んで保育園に寄付される道を選びます。そこが、おもちゃの楽園に見せかけた地獄だとも知らずに。容赦ない展開と冒険に手に汗握る、それでいて爽快にして感動の物語です。ジョン・ラセター製作総指揮、リー・アンクリッチ監督。

Read Article

Mr.インクレディブル(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

Mr.インクレディブル(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『Mr.インクレディブル』とは、ディズニー配給・ピクサー製作、ブラッド・バード監督による長編フルCGアドベンチャー・アニメーション映画。一般市民として暮らしていた驚くべき怪力を持つ元スーパーヒーローが、謎の伝言が届いたことから、再びスーパーヒーローとして同じように特別なパワーを持った妻や子供たちとともに邪悪な敵に立ち向かう。2004年製作・アメリカ作品。

Read Article

リメンバー・ミー(Coco)のネタバレ解説・考察まとめ

リメンバー・ミー(Coco)のネタバレ解説・考察まとめ

「リメンバー・ミー(Coco)」とは2017年に公開されたアメリカのフルCGアニメーション映画作品。ピクサー・アニメーション・スタジオの劇場公開長編第19作目。家族に反対されながらもミュージシャンを志す少年が死者の世界に迷い込み、自身の先祖に関する秘密を知っていくストーリー。家族の絆をテーマとしている。

Read Article

カーズ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

カーズ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「カーズ」は2006年6月9日に公開のピクサーによって制作された長編アニメーション映画作品。第64回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞。車の世界を舞台にした圧倒的なスケールとスピード感溢れる映像、そして温かい物語のラスト。名曲も多いと話題の映画。期待のレーシングカー、ライトニング・マックィーンが小さな町の住人たちとの出会いをきっかけに大切なものを学び成長していく物語。

Read Article

トイ・ストーリー2(Toy Story 2)のネタバレ解説・考察まとめ

トイ・ストーリー2(Toy Story 2)のネタバレ解説・考察まとめ

ジョン・ラセター監督による、生きたおもちゃたちの冒険を描くアニメ映画の2作目。アンディ少年の親友、カウボーイ人形のウッディは、実はプレミア人形。おもちゃ屋の社長にビジネスの道具として持ち去られた上、オフィスのおもちゃ達からいずれ持ち主から忘れられると聞き、帰るべきか迷います。一方、アンディの部屋では捜索隊が組まれてウッディの救出に向かうのでした。前作以上に見せ場もメッセージも盛り込まれています。

Read Article

モンスターズ・ユニバーシティ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

モンスターズ・ユニバーシティ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『モンスターズ・ユニバーシティ』とは、2013年にディズニーとピクサーによって制作された映画である。略称は『MU』。2001年に公開された『モンスターズ・インク』の続編で、最強の怖がらせ屋のモンスター・マイクとサリーの大学時代が舞台となっている。夢に向かってひたすら努力をするマイクと、才能に頼って努力を怠けるサリーの出会いと成長を描いた冒険物語になっており、マイクとサリーの関係性の変化や、前作とのつながりが描かれている。

Read Article

カーズ2(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

カーズ2(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

2011年7月30日公開の大人気カーズシリーズの第2弾。ピクサー映画で「トイ・ストーリー」シリーズ以外で初めての続編長編作。ジョン・ラセターとブラッド・ルイスの共同監督。カーズの主人公「ライトニング・マックィーン」が仲間たちと一緒にワールド・グランプリに出場する。初めてレースについてきた親友の「メーター」がスパイと間違われ悪の組織と闘うことになる。メーターが大活躍する友情がテーマの物語。

Read Article

トイ・ストーリー(Toy Story)のネタバレ解説・考察まとめ

トイ・ストーリー(Toy Story)のネタバレ解説・考察まとめ

ピクサー製作、ジョン・ラセター監督による長編アニメ映画。人間の目がない所でおもちゃが動くという設定に、独自の味付けが成されています。古いカウボーイ人形のウッディは、新しくやって来た宇宙飛行士人形バズにより持ち主の「一番のお気に入り」の座を奪われます。その逆恨みが元で様々な困難に見舞われるのでした。厳しい現実をユーモラスに描きつつ、友情や冒険の要素も盛り込んだ、大人も子供も楽しめる作品です。

Read Article

レミーのおいしいレストラン(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

レミーのおいしいレストラン(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『レミーのおいしいレストラン』とは、2007年に公開されたディズニー/ピクサー制作のハートウォーミング・コメディな長編アニメーション映画である。監督はブラッド・バード。物語の舞台はフランス・パリ。料理を愛し、フランス料理のシェフになることを密かに夢見るネズミのレミーと、料理が苦手な青年リングイニが出会い、かつて5つ星だったが星を2つ失ってしまったレストラン「グストー」に新風を巻き起こしていく。自分に自信がもてないネズミと人間の成長と友情が描かれた、子どもから大人まで楽しめる作品。

Read Article

トイ・ストーリー4(Toy Story 4)のネタバレ解説・考察まとめ

トイ・ストーリー4(Toy Story 4)のネタバレ解説・考察まとめ

『トイ・ストーリー4』とは、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作、ディズニーの大人気シリーズ『トイ・ストーリー』の第4作目である。ある少女のおもちゃ・ウッディとその仲間たちが新しく加わった、プラスチック製フォークで作られたおもちゃ・フォーキーと一緒に冒険するという物語。キャッチコピーは「あなたはまだ─本当の『トイ・ストーリー』を知らない。」。『トイ・ストーリー2』を最後に登場が無かったボー・ピープとウッディたちの再会なども描かれている。

Read Article

ファインディング・ニモ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ファインディング・ニモ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファインディング・ニモ』とは、第76回アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞した、ディズニー / ピクサー製作の冒険ファンタジー映画である。 2016年には続編『ファインディング・ドリー』が公開された。人間に捕らえられたニモを助ける為、父親であるカクレクマノミのマーリンが旅の途中で出会ったナンヨウハギのドリーと共に、大冒険を繰り広げる物語を描いている。ニモの居場所がシドニーだと知り、急いで向かう2人に幾度となくピンチが降り注ぐ。旅の終わりに親子の絆を感じる事が出来る、感動が詰まった作品である。

Read Article

カーズ/クロスロード(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

カーズ/クロスロード(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

2017年7月15日に公開されたピクサー映画。ブライアン・フィーの初監督作品。大人気カーズシリーズの第3弾。ベテランレーサーとなったライトニング・マックィーンがシーズン最後のレースで最新テクノロジーを追及した次世代レーサーたちのスピードに圧倒され大クラッシュをしてしまう。「人生の岐路(クロスロード)」に立たされ仲間や新しい相棒に支えられながら運命の決断を迫られる物語。

Read Article

インクレディブル・ファミリー(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

インクレディブル・ファミリー(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『インクレディブル・ファミリー』とは、2018年に公開されたディズニー/ピクサー製作の長編アニメーション20作目となる映画である。また、アカデミー賞で長編アニメーション賞、音響編集賞を受賞した『Mr.インクレディブル』の続編映画となっている。主人公はMr.インクレディブルの妻であるイラスティガール。ヒーロー活動が禁じられひっそりと暮らしていたが、ある事をきっかけにパー一家は再びヒーローとして活躍を遂げる。それぞれ違った才能を持つヒーロー達の活躍を見て、家族で楽しめるコメディ映画作品である。

Read Article

ファインディング・ドリー(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ファインディング・ドリー(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファインディング・ドリー』とは、第76回アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞した『ファインディング・ニモ』の続編映画であり、その1年後の物語を描いたディズニー / ピクサー製作の冒険ファンタジーアニメーション映画である。極度の忘れん坊のドリーがある事を機に、今まで忘れていた家族を探す冒険を描いている。旅の途中、家族を見つける手掛かりは人間達が海の生物を保護している施設、海洋生物研究所にあると知る。旅の中で親友のニモとマーリンや家族との絆が深まっていく、感動が詰まった映画作品である。

Read Article

私ときどきレッサーパンダ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

私ときどきレッサーパンダ(ピクサー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『私ときどきレッサーパンダ』とは、ピクサー・アニメーション・スタジオが2022年3月11日に公開した、ティーンエイジャーの成長を描く3DCGアニメーション映画である。思春期を迎え自分らしくあるべきか、母の期待に応え続けるべきかに迷う少女の姿をコミカル、かつ丁寧に描いている。頑張り屋の主人公メイは母の期待に応えるために努力する優等生だったが、赤くて巨大なレッサーパンダに変身してから生活は一変する。時にはぶつかり合いながらもお互いに成長する母娘や、親友たちとの関係性が見どころ。

Read Article

アラジン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アラジン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ディズニー製作の大ヒットアニメ映画。 貧しい青年アラジンが王女ジャスミンと出会うことから話は始まる。 願いを三つ叶えてくれるランプの魔人・ジーニーは貧しいアラジンを王子に変身させ、ジャスミンとの恋の成就を後押しする。 しかし、最大の敵であるジャファーの魔の手が忍び寄るのであった。 アラジンとジャスミンが魔法の絨毯で空を舞う際に流れる「ホール・ニュー・ワールド」は珠玉の名曲として知られる。

Read Article

ムーラン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ムーラン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ムーラン(原題:Mulan)』とは、アメリカのディズニーで1998年に制作された、古代中国を舞台としたディズニー映画である。中国の伝説の人物である「花木蘭」をモデルに描かれている作品。2020年には実写映画化もされたが、こちらの作品は多くの波紋を呼んでいる。古くからのしきたりに従う周囲に求められる女性としての自分、自分らしく振る舞いたいという気持ちを持つ自分とで葛藤をするムーランが、父の代わりに男装して出兵することをきっかけに多くの困難を乗り越える過程と成長する姿を描いた物語である。

Read Article

美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は2017年にアメリカで制作された映画。1991年に制作された、ディズニーアニメーション不朽の名作を完全実写化。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、孤独を抱えながらも前向きに生きる美しい娘ベルが出会い次第に惹かれあっていく模様を描く。愛すること、信じ抜くことを描くファンタジーロマンス。

Read Article

魔法にかけられて(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

魔法にかけられて(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔法にかけられて』とは、2007年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズが製作したミュージカル映画。ディズニー伝統のアニメーションと実写を融合し、過去のディズニー作品からのセルフパロディや楽しいミュージカルナンバーを随所にちりばめて描いたファンタジック・ラブ・コメディ。王子との結婚式の日に魔女に騙されて現代のニューヨークへと送り込まれたおとぎの国のプリンセス・ジゼルは、見知らぬ世界の中で困り果てていた時、弁護士の男性・ロバートと出会い、やがて彼に惹かれていく。

Read Article

塔の上のラプンツェル(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

塔の上のラプンツェル(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『塔の上のラプンツェル』とは、2010年11月24日にアメリカで公開された、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作の第50作目の長編アニメーション映画である。バイロン・ハワードとネイサン・グレノが共同で監督を務めた。魔法の髪を持つ少女ラプンツェルは幼い頃、魔法の髪を独り占めしようとしたゴーテルにさらわれ、森の中の塔で育てられた。塔から出ることを許されず、誕生日にだけ空に浮かぶ灯りを間近で見るのが夢だった。そんな所に現れた青年フリン・ライダーとその灯りを見に行く旅に出る。

Read Article

ムーラン2(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ムーラン2(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ムーラン2(Mulan II)』とは、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作、ディズニーの人気作品『ムーラン』の続編である。『ムーラン』の物語から1ヵ月後、主人公のムーランとシャン将軍が新たな任務を受け、旅に出る物語である。そのため、前作とリンクする部分も多々見受けられる。2005年にアメリカで公開された。日本では劇場での公開は無かったが、2004年に先行してビデオで販売された。一方で、主要キャラクターの中には今回新たに登場する者もおり、新しい『ムーラン』を見せることにも成功している。

Read Article

ノートルダムの鐘(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ノートルダムの鐘(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ノートルダムの鐘』とは、1996年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ作品で、容姿が醜いことで周囲から酷い扱いを受けるカジモドが1人の女性に恋をする物語である。ディズニー作品といえば、プリンセスとプリンスが結ばれるストーリーで、年齢問わず楽しめるテーマが多い。一方で、今作は社会問題の1つである「差別」をテーマとした描写が見られ、歴史上差別対象となった「ジプシー」と呼ばれる民族が登場することからディズニー映画の中でも大人向けで異質なストーリーとなっている。

Read Article

シュガー・ラッシュ(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

シュガー・ラッシュ(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シュガー・ラッシュ』とは、アメリカ合衆国で2012年11月2日、日本で2013年3月23日に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の第52作目のアニメーション映画である。監督はリッチ・ムーアが務めた。また、タイトルは作中に登場するアーケードゲームの名前でもある。ゲームの世界で悪役を演じるラルフは、ヒーローになる夢を叶えるため潜り込んだレースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界で少女ヴェネロペと出会い、二人は互いの夢のために協力することになる。

Read Article

アナと雪の女王(アナ雪)のネタバレ解説・考察まとめ

アナと雪の女王(アナ雪)のネタバレ解説・考察まとめ

「アナと雪の女王」はアメリカ合衆国の3Dコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画。 日本ではアナ雪の略称でも呼ばれる。 王家の娘、2人の主人公アナとエルサを待ち受ける過酷な運命を描く。 大人から子供まで楽しめるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの名作。

Read Article

ズートピア(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ズートピア(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ズートピア』とは、2016年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオより公開されたアニメーション映画。第89回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作品。肉食動物と草食動物が共に暮らす大都会ズートピアを舞台に、新米警察官のウサギのジュディ・ホップスと、キツネの詐欺師ニック・ワイルドの2人が、連続行方不明事件を解決するために奮闘するメディ・アドベンチャー。作品のテーマとして人種差別などの社会問題が描かれている。

Read Article

プリンセスと魔法のキス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

プリンセスと魔法のキス(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『プリンセスと魔法のキス』とはウォルト・ディズニー・スタジオが制作した2Dアニメーション・ファンタジー・ミュージカル映画。原題は『The Princess and the Frog』。日本では2010年に公開され、ディズニー初のアフリカ系アメリカ人のプリンセス映画として知られる。アメリカ合衆国ニューオーリンズを舞台に、主人公ティアナと王子ナヴィーンを蛙に変えた魔法と、それを解く「プリンセスのキス」をめぐる冒険を描く。

Read Article

美女と野獣(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

美女と野獣(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

フランスの民話を元に1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品。魔女の呪いによって醜い野獣に姿を変えられた古城の王子と美しく聡明な街の娘ベルとの奇跡の愛の物語。ロマンティックな音楽と美しい映像が全編を彩り、信じ合うことで起こる不思議な奇跡が深い感動を呼び起こすファンタジー・ラブストーリー。アニメ作品として初のアカデミー作品賞にノミネートされ、さらに作曲賞と歌曲賞を受賞した。

Read Article

アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

アリス・イン・ワンダーランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アリス・イン・ワンダーランド』とは2010年公開のアメリカの3D映画。監督はティム・バートン。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ配給。原作はルイス・キャロルの児童文学小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』。19歳になったアリスが再びワンダーランドに迷い込み、赤の女王に支配されていたワンダーランドを救う。実写とモーションキャプチャーの技術を使い映画化した。映像が素晴らしく童話の世界観を見事に実写化しており、アカデミー賞では衣装デザイン賞をはじめ、3部門で受賞した。

Read Article

目次 - Contents