マイ・エレメント(ディズニー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マイ・エレメント』(原題:Elemental)とは、2023年夏に日本で公開されたファンタジー映画。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズと、『トイ・ストーリー』などでお馴染みのピクサー・アニメーション・スタジオが製作した。同スタジオが製作する長編映画は、27作目である。同時上映作品として、『カールじいさんのデート』も公開された。
火・水・土・風のエレメントが住むエレメント・シティを舞台に、火のエレメントであるエンバーと水のエレメントであるウェイドの種族を超えたラブストーリーが繰り広げられる。

『マイ・エレメント』(ディズニー映画)の概要

『マイ・エレメント』(原題:Elemental)とは、2023年8月4日に公開されたファンタジー映画。アメリカでは先行して、2023年6月16日から公開されている。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズと、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』などでお馴染みのピクサー・アニメーション・スタジオが製作した。同スタジオが製作する長編映画は、27作目である。同時上映作品として、『カールじいさんの空飛ぶ家』の主人公カール・フレドリクセンとその飼い犬であるダグが登場する『カールじいさんのデート』も公開された。

舞台は火・水・土・風のエレメントが住むエレメント・シティ。火のエレメントであるエンバー・ルーメンは、父が経営する雑貨店「ファイアプレイス」を継ぐために今まで生きてきた。しかしひょんなことから「ファイアプレイス」が営業停止に追い込まれてしまう。店を監査した水のエレメントであるウェイド・リップルと共にエンバーは、店の営業停止の取り消しをしてもらうために奔走。その過程でエンバーとウェイドは互いに惹かれていくが、そこには種族の違いという高いハードルがあった。

『マイ・エレメント』(ディズニー映画)のあらすじ・ストーリー

雑貨店「ファイアプレイス」オープン

火のエレメントであるバーニー・ルーメンとシンダー・ルーメンは、故郷のファイヤーランドを出て、エレメント・シティにやってきた。そこはまだ火のエレメントが少なく、火のエレメントの2人に対する風当たりは強かった。しかしバーニーとシンダーはめげることなく、町の一角にあるボロボロの建物を買い取って、雑貨店「ファイアプレイス」をオープンさせた。シンボルは故郷から持ち込んだ青い炎「ブルーファイア」。シンダーは身ごもっていたエンバーを出産し、家族3人で店を守りながらの生活が始まる。「ファイアプレイス」は火のエレメント達の拠り所となっていき、「ファイアプレイス」のある地域はファイアタウンと呼ばれるようになった。

数年後、エンバーは大きくなり、賢い女性に成長していた。年を取って身体が思うように動かないバーニーをよく手伝い、一生懸命働く。しかしエンバーは接客が苦手だった。厄介な客が来ると対処しきれずによく癇癪を起こして、店の中を黒焦げにしていた。バーニーは店をエンバーに継がせるにあたって、それだけが心配だった。エンバーはエンバーで、早くバーニーを引退させてあげよう、一人前になろうと努力をするが、癇癪はなかなか治らなかった。

営業停止の危機

ある時、バーニーはエンバーに大セールの日に店を1人で切り盛りしてみないかと提案。エンバーには癇癪を起こす以外は特に問題はない。エンバーは喜んで店番を引き受け、念入りに準備して大セールの日を迎えた。開店前から店の前には大勢の人がおり、それを見ただけでエンバーは少し怯んでしまう。それでもエンバーは一生懸命頑張った。しかしあまりの客の多さに耐えきれず、エンバーは慌てて地下室に走っていって大癇癪を起こしてしまう。その拍子に店の配管にヒビが入り、たくさんの水が地下室に入り込んできた。エンバーは水道管の穴を塞ぐ。すると水の中に何かいることに気がついた。入り込んできた水の中に水のエレメントが紛れ込んでいたのだ。名前はウェイド・リップ。市役所で検査官として働く職員だった。

ウェイドは「ファイアプレイス」の地下の配管を見て、驚きながらメモを取る。「ファイアプレイス」はエレメント・シティの法律を無視して建設された建物だったのだ。それもそのはず、この店はバーニーが全てを1から作ったもの。配管などのシティの基準など、バーニーが知るわけもない。ウェイドはエンバーに悪いと思いながらその報告書を市役所に提出。雑貨店「ファイアプレイス」は、営業停止の危機に陥った。ウェイドは報告書を提出した後、「ファイアプレイス」の歴史を知り、さらにエンバーに対して申し訳ない気持ちでいっぱいに。だからウェイドも「ファイアプレイス」の営業停止取り消しのためにエンバーに協力することにした。

惹かれ合うエンバーとウェイド

仲良さそうに歩くエンバー(右)とウェイド(左)。

ウェイドの上司である風のエレメントのゲイル・キュミュラスに交渉した結果、シティ全体で起きている水漏れの原因を突き止めることができれば、「ファイアプレイス」の営業停止を取り消してもらえることになった。エンバーとウェイドは気球で空を飛び、上空からシティの水漏れの箇所を探す。そして水を堰き止めるための門の一部が壊れていることを突き止めた。エンバーとウェイドは一先ず穴の前に土嚢を積み上げ、水を堰き止める。あとはウェイドが門の修理を手配すれば問題ない。一件落着と胸をなでおろすエンバーとウェイド。ウェイドはこの時、既にエンバーに惹かれ始めており、翌日エンバーをデートに誘った。

エンバーは始めは戸惑いながらもウェイドと会う時間を増やしていく。ウェイドとの時間はエンバーにとって大切なものになった。何もかもがうまくいっているかと思いきや、壊れた門に積んだ土嚢が水圧に負けて崩れてしまった。エンバーとウェイドは急いで門のところに行く。かなり水圧が強くて、修理も間に合わないとなり、2人は落ち込んだ。するとエンバーは土嚢の土を自分の火で分厚いガラスに変えて再び穴を塞いだ。ゲイルが直々に視察した結果、エンバーの作ったガラスの壁で問題はないとなり、「ファイアプレイス」の営業停止は取り消しとなった。

次第に惹かれ合うエンバーとウェイド。その中でエンバーは自分が本当は「ファイアプレイス」を継ぎたくないと思っていることに気づいてしまった。今まで癇癪を起こしていたのは、エンバーも気づいていなかった心の奥底が警鐘を鳴らしていたのだ。それに気づいてしまったエンバーに、ウェイドは父親と一度話をするべきだと言う。しかしエンバーはそれだけは言えないと拒否。父親のバーニーは故郷を捨てて全てを雑貨店「ファイアプレイス」に捧げてきた。そして娘であるエンバーに継いでもらうことを夢見ている。そんな父親を裏切ることはできない。それを聞いてもウェイドは自分に嘘をついてまで生きるべきではないと言う。2人は意見の食い違いから疎遠になってしまった。

エンバーの本当の気持ち

ウェイドとの出会いを経て穏やかになったエンバーは店でも癇癪を起こさなくなっていた。それを見たバーニーは、ついにエンバーに店を継がせることを決めた。エンバーはそれを受け入れ、店を継ごうとした。しかしエンバーが店を継ぐパーティーの途中、ウェイドが現れ、バーニーはエンバーが自分に隠れて大嫌いな水のエレメンドであるウェイドに会っていたことや、店の配管が壊れた原因がエンバーにあったことを知ってしまった。バーニーは怒ってパーティーを中止。エンバーは店を継ぐことはできなくなってしまい、八つ当たりのようにウェイドに「あなた(ウェイド)のことなんて好きじゃない」と言ってしまう。ウェイドはその言葉に傷つき、去っていった。

エレメント・シティが見渡せる高台で、何もかもがうまくいかないとエンバーが落ち込んでいると、町の一部が崩れて煙が上がっているのが見えた。エンバーが塞いだはずの門が完全に壊れて、鉄砲水がファイアタウンに流れ込み始めたのだ。エンバーは急いでファイアタウンに戻り、住民に避難を呼びかける。そして「ファイアプレイス」の前を掃除していた両親にも逃げるように叫んだ。両親は瓦礫の上に乗って流されたが、無事である。しかし店の中には一族が大事にしてきた「ブルーファイア」が残されていた。エンバーは1人店に走り込み、「ブルーファイア」を持ち出そうとする。しかし水の勢いが強すぎて1人ではどうすることもできない。そこへ駆けつけたのはウェイドだった。ウェイドのおかげで「ブルーファイア」を守ることはできたが、代わりにエンバーはウェイドを失ってしまった。

エンバーは自分がもっと最初から全てを話しておけばこんなことにはならなかったと涙を流す。するとどこかからか、ウェイドの声がした。ウェイドは蒸発して消えてしまったかに思われたが、水滴という形となってまだ生きていたのだ。ウェイドも無事に復活し、エンバーと和解。このことでバーニーもウェイドのことを認め、他のエレメントに歩み寄るようになった。

ウェイドのことが好きだと認めたエンバーは、エレメント・シティを離れて、ウェイドと共に世界を見て周る旅に出るのだった。

『マイ・エレメント』(ディズニー映画)の登場人物・キャラクター

主要人物

エンバー・ルーメン

CV:リーア・ルイス
日本語吹替版:川口春奈、境葵乃(幼少期)

短期で強気な火のエレメント。すぐに癇癪を起こし、周囲一体を燃やし尽くす悪癖がある。しかし賢く、ユーモアにあふれており、素晴らしいガラス細工を作る才能を持っていた。

幼い頃から父・バーニーの営む「ファイアプレイス」を継ぐことを夢見て一生懸命店の手伝いをしてきた。しかし自分が本当は店を継ぐなんてしたくないことに気づいてしまう。水のエレメントであるウェイドに惹かれている自分も否定し、やや自暴自棄にもなるが、ウェイドの愛のおかげで自分の道を歩みだすことを決めた。

ウェイド・リップル

CV:マムドゥ・アチー
日本語吹替版:玉森裕太

素直な性格をした水のエレメント。家族揃って涙もろく、誕生日の写真を見ただけで良い写真だと泣き出すほどである。
エレメント・シティの市役所で検査官をしており、仕事で起きたハプニングを通してエンバーと出会った。最初は短気なエンバーの対応に困っていたが、徐々に惹かれていき、自身がエンバーを好きだと自覚してからは積極的にデートに誘ったりしている。エンバーを助けるために一度は蒸発して消えたかに思われたが、そこから復活し、エンバーと共に世界を見る旅に出た。

エンバーの家族

バーニー・ルーメン

CV:ロニー・デル・カルメン
日本語吹替版:楠見尚己

エンバーの父親である火のエレメント。故郷のファイヤーランドを出て、エンバーを身ごもったシンダーと共にエレメント・シティにやってきた。当時はエレメント・シティに火のエレメントが少なく、風当たりも強かったが、それでもめげずに雑貨店「ファイアプレイス」をオープン。その後「ファイアプレイス」はエレメント・シティに住む火のエレメント達の拠り所になっていく。

エレメント・シティにやってきた時に、他のエレメントから差別を受けて苦労した経験から、他のエレメントのことを嫌っている。特に水のエレメントは大嫌い。エンバーが気にかけるウェイドのことも最初は店を出禁にするなど厳しい態度を取っていたが、エンバーとウェイドの絆を見て考えを改めた。

シンダー・ルーメン

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美女と野獣(ディズニー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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フランスの民話を元に1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品。魔女の呪いによって醜い野獣に姿を変えられた古城の王子と美しく聡明な街の娘ベルとの奇跡の愛の物語。ロマンティックな音楽と美しい映像が全編を彩り、信じ合うことで起こる不思議な奇跡が深い感動を呼び起こすファンタジー・ラブストーリー。アニメ作品として初のアカデミー作品賞にノミネートされ、さらに作曲賞と歌曲賞を受賞した。

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プリンセスと魔法のキス(ディズニー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

プリンセスと魔法のキス(ディズニー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プリンセスと魔法のキス』とはウォルト・ディズニー・スタジオが制作した2Dアニメーション・ファンタジー・ミュージカル映画。原題は『The Princess and the Frog』。日本では2010年に公開され、ディズニー初のアフリカ系アメリカ人のプリンセス映画として知られる。アメリカ合衆国ニューオーリンズを舞台に、主人公ティアナと王子ナヴィーンを蛙に変えた魔法と、それを解く「プリンセスのキス」をめぐる冒険を描く。

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ポカホンタス(ディズニー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ポカホンタス(ディズニー映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ポカホンタス』とは1995年に公開されたディズニーアニメ映画33番目の作品。ディズニー映画史上、初めて実在の人物を扱った歴史的映画である。映画中盤の挿入歌「カラー・オブ・ザ・ウィンド(Colors of the Wind)」はアカデミー賞で受賞するほど評判が高い。舞台は17世紀初頭のアメリカ、インディアンのポカホンタスが植民地開拓するためにアメリカ大陸に上陸したジョン・スミスに出会い、お互いに恋に落ちる。人種の壁を越えたロマンスは、ディズニーでは異例ともいえる作品だ。

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