るろうに剣心 伝説の最期編（実写映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『るろうに剣心 伝説の最期編』（るろうにけんしん でんせつのさいごへん）とは、和月伸宏の人気漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作とする実写映画。国家転覆を目論む武装組織との戦いを描いた「京都編」の後半を、オリジナルの展開を交えて映画化したもの。前作と合わせて100億近い興行収入を達成する大ヒットとなった。
明治政府打倒を目論む志々雄真実を倒すため、奥義を修得する緋村剣心。その志々雄は明治政府を脅し、剣心を処刑させることを画策。剣心は否応なく人斬りとして犯してきた罪との対峙を迫られる。
その他
比古清十郎（ひこ せいじゅうろう）
演：福山雅治
孤児だった剣心を拾い、剣術を叩き込んだ師。飛天御剣流という実戦本位の古流剣術の遣い手で、その実力は剣心をも遥かにしのぐ。強力無比な飛天御剣流が特定の勢力に利用されることを避けるため、幕末においても志々雄一派の暗躍においても静観を決め込む。
「不殺の誓いを守ったまま志々雄を止めたい」と考えた剣心に乞われ、彼に実戦形式の稽古をつける。その中で「“生きることを望む”意志こそが人の強さの根幹である」旨を彼に教え、奥義「天翔龍閃」（あまかけるりゅうのひらめき）を伝授した。
比古清十郎（るろうに剣心）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
比古 清十郎（ひこ せいじゅうろう）とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクター。十三代目飛天御剣流（ひてんみつるぎりゅう）継承者。髪は黒く長髪で、肉体は鍛え上げられ、大きな白外套を羽織る。人間嫌いのため、山中で一人で暮らしており、陶芸家・新津 覚之進（にいつ かくのしん）として活動している。自身の才能を自画自賛するナルシストだが、それに見合う実力を持つ。主人公、緋村 剣心（ひむら けんしん）の師匠であり育ての親でもある。
『るろうに剣心 伝説の最期編』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
比古「今のお前ではまた人斬りという過ちを犯すだろう。そんなお前に引導を渡すのが師匠の務めだ」
剣心に乞われ、10年ぶりに彼に稽古をつける比古。喧嘩別れした後に剣心が人斬りとして技を振るい、罪の意識に苦しみ続けたことを知っている比古は、彼に「今のお前ではまた人斬りという過ちを犯すだろう。そんなお前に引導を渡すのが師匠の務めだ」と冷酷とも取れる言葉を告げる。
比古の真の目的は「否応なく過去を突きつけることで、剣心に“生きたいと願う心”を取り戻させる」ことにあったが、剣心の決して拭うことのできないおぞましい過去と、そこから永遠に逃れることはできないという宿命を明確にする残酷にして真摯な言葉でもある。
剣心「真実の答えは、お主自身がこれからの人生の中で見出すでござるよ」
「志々雄は正しい、正しいから強い。志々雄と同じ道を歩む自分も正しいし、だから誰にも負けない」と考えていた宗次郎。敗北したことでこの信念が揺らぎ、「志々雄は間違っていたのか、剣心の言うことの方が正しいのか」と苦悩する彼に、剣心は「真実の答えは、お主自身がこれからの人生の中で見出すでござるよ」との言葉をかける。
“絶対的に正しい何か”に身を委ねて生きることは楽ではあるが、この世にそんなものは存在しない。それを知るからこそ迷いながら進み続ける剣心だからこそ言える、まだ若い宗次郎へのエールがセリフとなったものである。剣心の言葉で「自分なりの正しさ」を見出そうと考えるようになった宗次郎は、自らの意志で志々雄の下を離れて独自の道を歩み始める。
剣心「もうお前や拙者のような、人斬りの生きる時代は終わったんだ」
剣心たち4人を相手に、圧倒的ともいえる力を振るう志々雄。仲間たちが次々と倒れる中、なお刀を手に立ち向かう剣心。「お前たちを倒し、明治政府を滅ぼし、自分がこの国を手に入れる」と豪語する志々雄に、剣心は「もうお前や拙者のような、人斬りの生きる時代は終わったんだ」と告げてその言葉のままに決着をつけんと身構える。
伊藤「抜刀斎は死んだ。幕末の亡霊と共に」
志々雄との最後の戦いで、明治政府側の総指揮を執っていた伊藤博文（いとう ひろぶみ）。志々雄を倒して戻ってきた剣心を見て、彼は「抜刀斎は死んだ。幕末の亡霊と共に」との言葉を彼に送る。
志々雄を欺くために行われた“緋村剣心の処刑”が表向き確かに実行されたということの確認であり、同時に「人斬り稼業で要職につきたくないというお前の気持ちは分かった、あとはただ1人の人間として明治という時代の中で生きてほしい」という明治政府側からのメッセージでもある。これにて「伝説の最期」というタイトルも回収され、剣心の戦いはひとまずの終わりを迎える。
剣心「生きて、新しい時代を共に見守って下さらぬか？」
戦いが終わった後、仲間たちと共に東京に戻った剣心は、薫に向けて「生きて、新しい時代を共に見守って下さらぬか？」との言葉を送る。薫は驚きながらもこれを了承し、2人は“人生を共に歩む者”として新たな関係を築いていく。
漫画版ではそのシーン自体が明確に描かれることがなかった、剣心から薫へのプロポーズである。壮絶な戦いの末に、物語は見事なハッピーエンドを迎えて完結する。
『るろうに剣心 伝説の最期編』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
ハローキティとのコラボ展開
『伝説の最期編』の公海に合わせて、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボグッズが発売された。剣心や志々雄の格好をしたハローキティの愛らしさは大きな話題となり、映画本編の宣伝としても大きな力となった。
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目次 - Contents
- 『るろうに剣心 伝説の最期編』の概要
- 『るろうに剣心 伝説の最期編』のあらすじ・ストーリー
- 前編『京都大火編』の物語
- 奥義「天翔龍閃」の伝授
- 蒼紫との対決
- 伝説の最期
- 煉獄の決戦
- 『るろうに剣心 伝説の最期編』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 緋村剣心（ひむら けんしん）／緋村抜刀斎（ひむら ばっとうさい）
- 神谷薫（かみや かおる）
- 剣心の新たな仲間たち
- 明神弥彦（みょうじん やひこ）
- 相楽左之助（さがら さのすけ）
- 隠密御庭番衆
- 巻町操（まきまち みさお）
- 翁（おきな）／柏崎念至（かしわざき ねんじ）
- 四乃森蒼紫（しのもり あおし）
- 明治政府関係者
- 斎藤一（さいとう はじめ）／藤田五郎（ふじた ごろう）
- 志々雄一派
- 志々雄真実（ししお まこと）
- 瀬田宗次郎（せた そうじろう）
- 駒形由美（こまがた ゆみ）
- 佐渡島方治（さどじま ほうじ）
- 悠久山安慈（ゆうきゅうざん あんじ）
- 魚沼宇水（うおぬま うすい）
- 本条鎌足（ほんじょう かまたり）
- 刈羽蝙也（かりわ へんや）
- 夷腕坊（いわんぼう）
- 不二（ふじ）
- 才槌（さいづち）
- その他
- 比古清十郎（ひこ せいじゅうろう）
- 『るろうに剣心 伝説の最期編』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 比古「今のお前ではまた人斬りという過ちを犯すだろう。そんなお前に引導を渡すのが師匠の務めだ」
- 剣心「真実の答えは、お主自身がこれからの人生の中で見出すでござるよ」
- 剣心「もうお前や拙者のような、人斬りの生きる時代は終わったんだ」
- 伊藤「抜刀斎は死んだ。幕末の亡霊と共に」
- 剣心「生きて、新しい時代を共に見守って下さらぬか？」
- 『るろうに剣心 伝説の最期編』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- ハローキティとのコラボ展開