物語シリーズの怪異まとめ

『物語シリーズ』とは西尾維新による『化物語』をはじめとする小説シリーズや、それを原作とするアニメなどのメディアミックス作品の総称である。21世紀初頭の日本の田舎町を舞台に、阿良々木暦と「怪異」に関わる不思議な物語が描かれる。
「怪異」は都市伝説・街談巷説・道聴塗説など、人間の信仰や噂から生まれた存在であり、一般の生物とは違うカテゴリーに属する。姿かたちは様々で、実体として存在するタイプ以外にも毒などの特性だけ存在するものなどがいる。

作中では主に虎と呼ばれる怪異で、羽川が生み出した。羽川から切り離された嫉妬を燃料に、建物を燃やしていた。燃やす対象の前に一瞬で移動する能力を持つ。
羽川は「苛政は虎よりも猛し」という故事をベースとした新種の怪異と推理したが、忍は「火車」という怪異を基盤とした怪異であると推測している。

憑藻神(つくもがみ)

100年経った器物が怪異となった存在。作中では人間の死体を怪異として蘇らせることで、憑藻神にしている。

斧乃木余接(おののき よつぎ)

怪異の専門家である臥煙伊豆湖(がえん いずこ)、忍野メメ、貝木泥舟、影縫余弦、手折正弦(ており ただつる)によって生み出された怪異。その際に死者を蘇生させる禁忌に触れたことで、製作者は何らかの呪いを受けることになった。
初登場は「つきひフェニックス」。基本的には表情に乏しく平板なしゃべり方だが、その性質上かかわった人物の影響を受けて性格などが変化する。
斧乃木余接は「例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)」という、自身の身体を爆発的に肥大化させる技を使用する。この能力を使って、驚異的な跳躍をすることもできる。

式神(しきがみ)

陰陽師によって作られる術者の代理人として働く存在。作中では忍が斧乃木余接のことを「影縫の式神的存在」と語っている。

キョンシー

作中では主にゾンビと呼ばれる怪異。吸血鬼が眷属作りに失敗した際に生まれる怪異で、失敗した眷族や劣化した吸血鬼とも評される。自我も意思もなく、ただ与えられた本能に忠実に行動する。弱点は光と米。作中ではパラレルワールドの人類の大多数が、キスショットによってキョンシーとなっていた。

幽霊

沼地蠟花(ぬまち ろうか)

神原駿河のバスケのライバルであった沼地蠟花が死んだあとに怪異化したもの。蠟花本人は死んでいるという自覚はない。人の不幸話や悪魔(レイニー・デヴィル)のパーツを蒐集することを目的としており、各地で人の悩みを聞き解決している。その際は悪魔様や沼神様などの様々な名前を使い分けている。

「くらやみ」

厳密には怪異でも、生物でもない「非存在」。また「くらやみ」という名称も暦がつけただけで、実際には名前はない。人によっては「神隠し」「中立者」「バランサー」「イレイザー」とも呼ぶ。
見た目はブラックホールのような黒い何かで、飲み込まれると存在が消えてしまう。伊豆湖によれば「怪異に対して反物質の様に対消滅を起こす反怪異であり、世界・運命の修正力そのもの」であるらしく、怪異の道から外れた怪異や自分を偽った怪異の前に現れて、怪異やその怪異を認識した人間を消し去る。

クチナワ

北白蛇神社で祀られている神で、白い蛇の姿をしている。作中では千石の右腕にシュシュとして巻きつき、彼女に自分の神体を探すよう要求していたが、実は千石の「神の声を聞いている」という妄想であった。

蛇神(へびがみ)

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