カストロ（HUNTER×HUNTER）の徹底解説・考察まとめ

カストロが熱望していたヒソカとのリベンジマッチが、52話で遂に実現した。序盤はヒソカを圧倒。分身（ダブル）と虎咬拳を組み合わせた虎咬真拳によって、ヒソカの両腕を切断することにも成功する。しかしヒソカに分身（ダブル）の能力が見破られ、その弱点である“戦いの中でできた汚れまでは再現できない”という部分を指摘されたことがきっかけで、形成が逆転。その弱点に気づいていなかったカストロは焦りのあまり冷静さを失い、闇雲にヒソカに襲いかかるが、それを予見していたヒソカは伸縮自在の愛（バンジーガム）によってカストロを翻弄。結果として命を奪われることとなった。
ちなみにヒソカはのちの会長選挙編で、ハンターたちに点数をつけている。もしカストロが生きていて自身の天性の系統である強化系を極めていたとしたら、イルミほどはいかないにせよ、かなり良い数字が出ていたのではないだろうか。

カストロの関連人物・キャラクター

ヒソカ＝モロウ

カストロにとって因縁の相手であり、「洗礼」によってカストロの念の才能を開花させた張本人。天空闘技場ではカストロと共に「フロアマスターに最も近い男」と呼ばれており、作中でも屈指の実力者。かなりの戦闘狂で、カストロとの試合中には切断された自身の腕の皮膚を食いちぎったり、切断された右腕の内部に左腕をねじ込んだりと異常者とも取れる行動を見せている。後のゴン＝フリークス、キルア＝ゾルディックの修行の中で、その行動には伸縮自在の愛による勝利の布石が隠れていたことが明らかになるが、それを加味しても異常な行動であることには変わりないだろう。
戦闘が好きなヒソカ＝モロウにとって格闘の中心地である天空闘技場はうってつけの場所であり、それが理由で滞在していることも登場時に明かされている。ただ「休みがちの死神」の異名の通り、自分の気が向かない時には試合に姿を見せないこともしばしば。天空闘技場ではカストロだけでなくゴンとも対戦しており、ゴンの成長を喜ぶ様子が変態的に描かれている。

ヒソカ＝モロウ（HUNTER×HUNTER）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ヒソカ＝モロウとは『HUNTER×HUNTER』の登場人物で、ピエロのような風貌の気まぐれな殺人快楽者。主人公ゴンと同じく第287期ハンター試験に合格。気に入った強敵と戦って殺すことに喜びを感じ、興味のない相手は躊躇なく殺す。ハンター協会内でも「謎の奇術師」として警戒されている。自らに匹敵する強さになると見込んだゴンをいたく気に入っている。幻影旅団の団長と戦うために一時団員として身を置いていた。団長との戦闘で敗北し奇跡的に生還を遂げた後は、旅団員を全員を殺すため暗黒大陸を目指す船に潜伏している。

キルア＝ゾルディック

暗殺一家“ゾルディック家”の三男で、いつもゴンと行動を共にしている少年。常に状況を俯瞰できる冷静さを持っており、感情的なゴンとは対照的な性格。カストロとの関わりはあまりなく、天空闘技場の控え室で会話をした程度の関係。インタビューを見てカストロの実力に興味を持ったキルアは「絶」を用いて接触を試みるも、気配が消えたことを警戒されていたため背後を取られる結果となる。互いに相手の実力を認めており、特にキルアはカストロを「相当やるね」と評している。
天空闘技場200階においてキルアは3戦しており、そのうちの2戦は不戦勝。残りの1試合は、200階に上がってきたばかりの者から勝ち星を取ることを生業としている200階闘士、リールベルトとの対戦で、難なく勝利を収めている。また、ウイングとの修行ではゴンと共に恐ろしいほどの成長速度を披露。ウイングとその弟子として念能力の修行に励んでいるズシを驚嘆させた。

キルア＝ゾルディック（HUNTER×HUNTER）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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キルア＝ゾルディックとは漫画『HUNTER×HUNTER』の主要人物の1人で、伝説の暗殺一家の三男。暗殺術の才能はゾルディック家史上随一と言われており、ゾルディック家当主の父シルバ、長男イルミから英才教育を受けていた。しかし敷かれたレールの上を歩く人生に嫌気がさし、ある日母と次男を刺して家出をする。そして暇つぶしに受けたハンター試験でゴンに出会うのであった。

ウイング

直接の関わりはないが、カストロ対ヒソカ戦を観戦し、カストロの強化系念能力者としてのポテンシャルを高く評価している。
ウイングはズシ、ゴン、キルアの念の師匠で強化系の能力者。後にビスケの弟子であることも明らかとなった。

カストロの名言・名セリフ／名シーン・名場面

悠然とキルアの背後をとるカストロ

「絶」を使用し後ろから忍び寄るキルア＝ゾルディックに対し、カストロが悠然と背後をとるシーン。「私に何か用かい？」というセリフからその余裕さが読み取れる。相当な実力者で、勘の鋭いキルアが一瞬で背後を取られるこのシーンは、カストロの未知の強さへの期待感を読者に抱かせた。

カストロの絶命シーン

カストロVSヒソカ＝モロウ戦の最終盤のシーン。ヒソカに分身（ダブル）の弱点を見切られ死を宣告されたカストロは、正気を失いヒソカに襲いかかる。そこでヒソカによるカウンターをくらい、飛んできたトランプによって命を奪われるという運命を辿る。一連の戦いを通して、ヒソカの異常性、圧倒的な戦闘経験値、念への理解の深さが描かれたが、その戦いのボルテージが最高潮に達する印象的なシーン。ヒソカの「キミは踊り狂って死ぬ♠︎」という予言に絡めて、アニメ版ではタンゴのような音楽と共にカストロが踊り狂って絶命する様子が鮮やかに描かれている。また、後のヒソカVSゴン＝フリークス戦でヒソカは、「ああ、今すぐキミを、壊したい…❤︎」と狂気的な発言をしている。カストロ戦は、ゴンも将来このようにして“壊されて”しまうのか、と読者に想像させる役割を果たしたという意味でも非常に印象的なシーンである。

カストロの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

カストロの技量の高さ

分身（ダブル）を使いこなしていたカストロだが、前述の通り天性の系統は強化系。分身（ダブル）は、具現化系、操作系、放出系の複合技であり、大きな負担がかかる上にカストロの系統との相性は“最悪”とも言える。その負担の大きさは、「グリードアイランド」編のゲンスルー一派の能力から読み解くことができる。ゲンスルー一派は、殺傷力の高い爆弾を多数具現化し、それを遠隔操作するという方法でたくさんのプレイヤーの命を奪っていたが、その能力こそ具現化系、操作系、放出系の複合技だった。この技の発動と運用においては3つの条件があり、具現化系能力者1名に加え2人の念能力者の協力が必要であること、爆弾を設置する際には対象に触れた状態で特定のキーワードを発する必要があること、起動するためには設置した相手に能力の詳細や解除方法の説明が必須となること、というかなり強力な制約を誓約することが課されている。このことから、複合技というのがどれほど負荷がかかるものなのかを読み解くことができる。これを一人で、しかも相性の悪い系統についてやってのけたことから、カストロの才能がいかに有望なものであったのかは明白だろう。