桐次（るろうに剣心）の徹底解説・考察まとめ

桐次（るろうに剣心）の概要

とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』（るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん）の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の同志の1人。
“実戦で振るわれた古流剣術こそ真の剣術であり、その本質は殺人剣である”という真古流の頭目石動雷十太（いするぎ らいじゅうた）の主張に賛同し、彼と共にその思想を広めるために活動する。古流剣術を使う剣客でありながら雷十太の思想を否定する緋村剣心（ひむら けんしん）を仲間たちと共に襲撃するが、彼の恐るべき実力の前に手も足も出ずに逃走。そこで剣心の仲間に見つかり捕まってしまい、以降は物語に登場しない。

アニメ版では雷十太の目的や真古流の規模が大きく変更されたために出番が増えているが、他の仲間たちに比べて扱いが悪く、死んだのか逃げ出したのかいつの間にか姿が見えなくなっていた。「桐次」という名前もアニメ版で設定されたもので、原作では名前は判明しないままになっている。

桐次（るろうに剣心）のプロフィール・人物像

CV：森訓久

兵器が果てしなく進化していく中、剣術がその存在価値を失っていくことを憂い、"実戦本意の古流剣術、つまりは殺人剣こそが真の剣術である"と標榜する雷十太に賛同して彼の率いる真古流の一員となった人物。
真古流の剣士の中でも特に高い実力の持ち主で、雷十太も警戒するほどの剣術の使い手である剣心への刺客の1人に選ばれる。しかし剣心の恐るべき剣技を目の当たりにして悲鳴を上げて逃げ出すなど、見せ場に恵まれないまま物語から退場している。

アニメ版では「真古流四天王」という肩書きを持つようになり、剣心ともそれなりに渡り合うなど出番が増えているが、他の3人にはそれぞれに見せ場があるにも関わらずいつの間にか姿を消している。「生きているのか死んでいるのか、生きているとしたらどこで何をしているのか」も語られないままになっており、こちらでも扱いは良くない。

桐次（るろうに剣心）の装備・能力

古流剣術

戦国時代以前に作られた、実戦本位の古流剣術を修めている。その実力は雷十太も一目置くほどで、アニメ版では真古流屈指の剣士として剣心ともある程度渡り合ってみせた。

桐次（るろうに剣心）の来歴・活躍

剣術の衰退と真古流

明治維新の中で様々な兵器が登場し、剣術は戦場での居場所を失いつつあった。「このままでは剣術は存在意義をも失って消滅してしまう」と案じる中、"西欧兵器にも負けない強力無比な剣客集団による剣術の再興"を目指す石動雷十太（いするぎ らいじゅうた）という人物と出会い、その志に賛同。彼を当目とする真古流の同志となる。

伝説の人斬りとの対決

その後パトロンを確保した雷十太は、真古流の教えを広めるために活動していく。しかしある時、緋村剣心（ひむら けんしん）という強力な古流剣術の使い手と出会い、彼から「剣術の未来を憂う気持ちは分かるが、お前の目指す先にあるのが"殺人剣の肯定"なら協力できない」と真古流の理念にはっきりと拒絶の意志を突きつけられる。
剣術流派というよりは思想集団である真古流にとって、剣心のこの態度は到底看過できるものではなく、雷十太は彼を葬ることを画策。桐次を含む真古流の中でも指折りの使い手4人に剣心を討つよう指示を出す。

これに従い、剣心が逗留する神谷道場を襲撃した桐次たちだったが、彼の恐るべき剣技の前に全員が返り討ちに遭う。桐次は仲間たちが次々と倒されていくのを見て戦意を喪失し、逃げ出したところで剣心の仲間に見つかって取り押さえられる。剣心は後に雷十太も打ち破り、真古流はその理念と命脈に完全にトドメを刺されることとなった。
実は剣心は幕末の京都で"伝説の人斬り"とまで言われた剣士で、その罪深さを恥じて殺人を忌避するようになっていた。桐次も死んだわけではないと思われるが、これ以降物語に登場せず、その後の動向は不明。

桐次（るろうに剣心）の関連人物・キャラクター

石動雷十太（いするぎ らいじゅうた）

古流剣術を修めた剣豪。近代兵器が進化していく中、剣術が実戦の中での居場所を、そして存在意義をも見失っていくことを憂い、"実践の中で使われてきた古流剣術こそ真の剣術"を標榜する剣客集団「真古流」を立ち上げる。言動は重々しいが、内面はかなりの小物である。
真古流の理念に賛同し、彼の同志となる。

石動雷十太（るろうに剣心）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

石動雷十太（いするぎ らいじゅうた）とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。
次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。

緋村剣心（ひむら けんしん）

新時代を生きる流浪の剣士。その正体は、かつて幕末最強と呼ばれた伝説の人斬り緋村抜刀斎（ひむら ばっとうさい）である。多くの人を斬り殺した過去を悔い、その贖罪のための旅を続けている。
雷十太から「強引にでも同志にするか、さもなくば始末しろ」との命を受け、自分を含めて4人がかりで襲撃。逃げ出した1人を除く全員が返り討ちにされる。

緋村剣心（るろうに剣心）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

緋村剣心（ひむらけんしん）とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。
動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺（ころさず）」の信念を掲げて旅をする「流浪人（るろうにん）」を名乗っている。

桜丸（さくらまる）

真古流の剣士。雷十太に命じられて共に剣心を襲撃するが、まとめて返り討ちにされる。
剣心の評によれば、4人の刺客の中でも特に秀でた剣技の持ち主とのこと。