リザ・ホークアイ(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

リザ・ホークアイとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターでロイ・マスタング大佐の腹心の部下である。銃火器の扱いに長けており、拳銃から狙撃ライフル、ショットガンなど様々なものを使いこなしている。また狙撃精度の高さから「鷹の眼」という異名を持っている。時に優しく時に厳しくエルリック兄弟やロイ・マスタングに接し手助けをしている。

最終決戦後、リザやマスタングは同じ病院に入院し互いに療養していた。マスタングは視力を失ったことから大総統になることを諦め、グラマン中将が新たな大総統に就くこととなり、マスタングも「彼ならうまくやってくれる」と信用していた。だがマスタングは、視力が無くともできることを1つずつやっていくと決め、リザやブレダ達マスタング組と共にイシュヴァール復興政策の為に尽力することを決意する。

そんな中、賢者の石の研究をしていたドクター・マルコーをノックスが連れてくる。ドクター・マルコーから賢者の石があることと、それを使えば視力を取り戻せることを伝える。だが、賢者の石を提供する代わりに条件として「各地に散らばっているイシュヴァール人を聖地へ戻し、そこで自分が医者として働くこと」を提示した。

マスタングは「兄弟は怒るかもしれないな」と呟くが、それでも自らの理想を現実にするために条件を受け入れ、視力を取り戻した。

本編後、マスタングは大佐から准将へ昇進し、大総統となったグラマンの下で多くの復興政策に携わっている。

映画『嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』

今作は原作でいう大体11巻~12巻の出来事であり、シン国のキャラクターは出てこない作品となっている。今作では、エドワードとアルフォンスが繰り広げる西の大国クレタとの国境の町テーブルシティにおける物語を描いており、リザやマスタングは要所では登場するが終盤まであまり出てこない。

リザの今作での初登場は、訪ねてきたウィンリィにエドワード達の居場所を教えている場面だ。ストーリーがしばらく進んだ後リザはマスタングと共に、エドが起こした騒動の後始末をするためにテーブルシティへ向かう。そこで大規模な錬金術が行使されている場に遭遇する。溶岩で谷底にいる住民ごと埋め立てようとするものであり、これを食い止めるためにリザ達はエド達に協力することになる。

リザ・ホークアイの関連人物・キャラクター

ロイ・マスタング

CV:大川透(2003年版)/三木眞一郎(2009年版)
実写俳優:ディーン・フジオカ

作中では「焔の錬金術師」の名で知られている。軍に所属しており階級は大佐であり、リザの直属の上司。主人公の過去を知る数少ないキャラクターの1人であり様々な面で手助けをしている。普段は仕事をサボって女性と長電話したり主人公を揶揄ったりしているが、自身が過去に経験したことをきっかけに強い意志・信念を持ち国のトップの座に就かんとしている。

マスタングの錬金術の師匠がリザの父親だったことからリザとは軍属になる前からの付き合いとなっている。マスタングが焔の錬金術を習得できたのはリザがマスタングの志を信じ、背中に刻まれた秘伝をリザより託されたからである。
またリザと共に参加したイシュヴァール戦が終わった後、軍に身を置き続けることを知ったマスタングは彼女に「私が道を踏み外したと思ったら迷わず撃ち殺せ」と命令するほど、2人の信頼は高い。

父親

マスタング大佐が見習い錬金術師だった時の師匠であり、リザ・ホークアイの父親。人生の全てを懸けて「焔の錬金術」を完成させた。
軍を嫌っている傾向があり、高い志を持って国家錬金術師になったマスタングに対しても「軍の狗(国家錬金術師のこと)になった者には基礎すら勿体ない」と言い放っている。

自身の生み出した「焔の錬金術」を最高最強の錬金術、使い方によっては最悪にもなりうると評しており、悪用されないように背中への刺青という形で娘であるリザ・ホークアイに託し、この世を去っている。
しかし、娘であるリザのことを全く気にかけていなかったわけではなく、亡くなる間際にはリザに何もしてやれなかったと後悔していた。

ジャン・ハボック

CV:松本保典(2003年版)/うえだゆうじ(2009年版)

咥え煙草がトレードマークで軍に所属している。階級は少尉で、マスタングが東方司令部から信頼できる部下として選んだ5人のうちの1人。本人は頭が悪いと自負していて、その反面肉体労働を得意としている。厳しい訓練に耐える体力、銃器を用いて前線で戦える運動能力・技量、現場の先頭に立って動く気質をマスタングに買われ、リザ達と共に中央司令部へ異動が決まる。
だが、彼女ができたばかりで中央へ異動が決まり大佐に別れろと命令され「仕事と私のどっちが大事なの!」とビンタされたり、中央で新しくできた彼女は敵のスパイだったりなど女運に関しては非常に悲しいことになっている。

作中でも主にマスタングやエド達と共に前線で戦っていたが、人造人間ラストとの戦闘にて下半身不随に陥ってしまい退役を決意していた。しかし、マスタング大佐からは「置いて行くから追い付いてこい」と言われたり、ブレダからは「隠居は似合わない」と言われたことで、彼らの想いに応えるため自分にもできることを続ける決意をに改めにする。その為にリハビリを続け、最終局面ではマスタング率いる部隊へシン国の救援物資をロス少尉と共に送っていた。

ヴァトー・ファルマン

CV:室園丈裕(2003年版)/浜田賢二(2009年版)

長身で瘦せ気味、細目の男性で階級は准尉。後に少尉になっている。マスタングが東方司令部から信頼できる部下として選んだ5人のうちの1人。ファルマンの別名は「歩くデータ・パンク」と言われており、その異名の通りとんでもない記憶力の持ち主。ありとあらゆる分野についての知識を蓄えており、その頭脳を生かし様々な手助けをしている。マスタングと共に中央司令部へ異動した際に連続殺人鬼のバリーを匿うことになったり、調査以外では雑に扱われたりなど苦労が絶えない人間である。

マスタングが軍の暗部にふれた際に北方司令部へ、さらにはブリックズ砦勤務となる。そこでは下っ端がやるような仕事を任されており、エド達からは「出世コース外れたね」と言われて涙を流している。

ブリックズでの地下トンネルの発見とファルマンの記憶力により人造人間達が何をしようとしているのか、その全てに軍が関係していることを明らかにした。約束の日が間近になり、バッカニア大尉、ブリックズ兵と共に中央司令部の指令室を占拠する際にも、ファルマンの記憶力がいかんなく発揮されている。

ハイマンス・ブレダ

CV:志村知幸(2003年版)/佐藤美一(2009年版)

茶髪の刈り上げ、恰幅の良い体型が特徴。階級は少尉で、マスタングが東方司令部から信頼できる部下として選んだ5人のうちの1人。ブレダはとても頭がよく、士官学校を首席で卒業している。ハボック少尉とは親友でよく共に行動している。ブレダは頭脳面でマスタングをサポートしており、調査や交渉などに長けている。また犬が大の苦手で、フュリー曹長が黒い子犬を連れてきた時は物陰へ真っ先に逃亡していた。

マスタングが軍の暗部へ振れた際に西方司令部へ左遷されるも、「約束の日」を間近に脱走しリザ達と共にマスタングと合流する。ラジオ・キャピタルでも機転を利かせ、全国民に軍が何かしらの実験をしようとしていることを伝えたりしている

ケイン・フュリー

CV:白鳥哲(2003年)/柿原徹也(2009年版)

黒の短髪に黒目、黒縁眼鏡が特徴で、階級は曹長。マスタングが東方司令部から信頼できる部下として連れて行った5人のうちの1人。フュリーは穏やかで優しく、部下の面倒見もよい。戦闘はあまり得意としていないが、通信機器に関する扱いに長けており、作中では通信機器への介入・情報操作・妨害工作の面で活躍している。バリーを囮にした敵を釣り出す作戦の際にはリザと共に行動をしている。その時のリザを見て「こんなに喋っているの初めて見た」と言っていた。

マスタング大佐が軍の暗部にふれたことで南部戦線へ異動し、最前線での通信網の設置という任務を担っていた。その際に仲間の死を間近で見たりなど過酷な戦地で彼が思ったのは、「必ず生き残る」という決意。マスタングの下にいたとき以上にフュリーを心身共に強くした出来事であったといえる。

約束の日間近に脱走し、マスタング大佐と合流。ラジオ・キャピタルに籠城して、お得意の技術で情報操作を行った。

リザが飼っている黒犬のブラックハヤテ号は、東方司令部にいたころにフュリーが拾ってきた子犬であり、拾い手が誰もいない子犬を最終的にリザが引き取る形になった。その際に粗相をしてしまった子犬に対しリザは銃での威嚇という超スパルタな躾を目の当たりにし、フュリー含め周囲の人間からは「ホークアイ中尉には逆らわないでおこう」と思われていた。

ゾルフ・J・キンブリー

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