モラウ＝マッカーナーシ（HUNTER×HUNTER）とは【徹底解説・考察まとめ】

コルト

CV：野島裕史

生年月日：不明
年齢：不明
身長：不明
体重：不明
血液型：不明
念系統：不明
第一級隔離指定生物「キメラ＝アント」の女王に仕えていた師団長である。人間を食糧と捉える残虐な性格をしているが、女王を敬愛し、その指示に忠実に従っている。コルトを産んだキメラ＝アントの女王は、捕食した生物の持つ遺伝子を次世代に反映させる摂触交配を行なっていた。その為、コルトはコンドルと人の遺伝子を受け継いでおり、人間の生命エネルギーをオーラとして自在に操る念能力を得た。人間だった頃の名前はクルト。妹のレイナと共にキメラ＝アントの女王に食べられた。コルトは死ぬ間際、レイナを守れなかったという後悔の記憶をキメラ＝アントとして生まれ変わった後も微かに引き継いでいる。その為、キメラ＝アントの王・メルエムを産み、息絶えた女王の腹から採取した赤ん坊をレイナと名付け、大切に育てている。女王軍師団長時代はリーダー格として他の師団長の統率を行なっていたが、女王が死去した後はモラウの手助けにより、人語を話す獣・魔獣の新種という位置付けでレイナと名付けた赤ん坊を匿っている。尖った耳に先端が渦の様に捻れた頭部など特徴的な容姿をしている。また大きな翼が生えており、飛翔することも可能だ。

ヂートゥ

CV：高城元気

生年月日：不明
年齢：不明
身長：不明
体重：不明
血液型：不明
念系統：具現化系
第一級隔離指定生物「キメラ＝アント」の女王に仕えていた師団長。王であるメルエムを産んだ女王が息絶えると、巣を離れて自らを「スピードキング」と名乗り、市街地で人間の捕食を始める。人間を食糧であると認識しており、強い相手を見つけると意気揚々とする戦闘狂。飄々とした明るい性格をしているが、戦術の詰めの甘さを挑発されると激怒する短気な一面もある。ヂートゥを産んだ蟻の女王は、捕食した生物の持つ遺伝子を次世代に反映させる摂触交配を行なっていた。その為、人とチーターの遺伝子を受け継いだヂートゥは、脚力が発達しており、驚異的な俊足を持つ。また、人間と同じ様に生命エネルギーを自らのオーラとして自在に操る「念能力」を備えている。メルエムが世界支配に向けて、人間に攻撃を与え生き残った者をキメラ＝アントの兵士として利用する「選別」を打ち出した頃、ヂートゥはキメラ＝アント討伐部隊のナックルから、オーラを借金として貸し付ける技「天上不知唯我独損（ハコワレ）」を付けられる。ヂートゥは師団長・レオルから、他者の能力を借りる技「謝債発行機（レンタルポッド）」で「天上不知唯我独損（ハコワレ）」を解除する代わりに「選別」を阻害するハンターの殺害の手伝いをしてほしいと頼まれた。ヂートゥはレオルの任務を手伝うにあたり、直属護衛軍のシャウアプフから新たな能力を授かり、メルエムに仕える身となった。その新たな能力とは、触れた相手をオーラで作った空間に強制的に飛ばし、その空間内で「鬼ごっこ」を行うというものである。この空間に閉じ込められた者は自力で脱出する事は出来ず、8時間以内にヂートゥに接触しなければならない。ヂートゥはモラウをこの能力で閉じ込めたが、知らぬ間に自分の足に、モラウが「紫煙拳（ディープパープル）」で作った煙状のロープを巻き付けられていることに気づく。絶対絶命の窮地に至ったヂートゥは、右手にオーラで具現化させた弓と爪が付属した武器を生み出した。その他にもヂートゥは「紋露戦苦（モンローウォーク）」という技を開発し、メルエムが占拠した宮殿襲撃に参加していた暗殺一族「ゾルディック家」のゼノに発動しようと試みていたが、その前にゼノを迎えに来たゾルディック家のシルバによって頭を強く殴打され、息絶えた。モラウとはこれまで二回の戦闘をしているが、どちらも勝利していない。ヂートゥはモラウに負ける度に、リベンジを賭けて技を磨いていたが、モラウと三度目の戦闘をする前に死亡した。普段は猫耳に短パン、ヒョウ柄の衣類を身に着けており、まるでチーターの様な装いをしている。

レオル

CV：斎藤次郎

生年月日：不明
年齢：不明
身長：不明
体重：不明
血液型：不明
念系統：特質系
第一級隔離指定生物「キメラ＝アント」の女王に仕えていた師団長。性格は極めて残虐で、自らを「百獣の王」と呼称し、人間狩りを心底から楽しんでいる。横暴な言動とは裏腹に、合理的な考え方の持ち主。自然保護区「NGL」でキメラ＝アント討伐を行っていたゴンの師匠・カイト、暗殺一族「ゾルディック家」のエリート・キルアとゴンの三人を見つけたレオルは、力量の差を実感し、襲撃せずにその場を後にした。王であるメルエムを産んだ女王の死を契機として、自らも王という称号を得ようと画策。レオルは、メルエムの野望である世界支配に貢献し、恩を売ることで将来的に権力を持とうとしている。それにあたり、女王軍師団長時代の「ハギャ」という名前を自ら改名した。その為、同期や下位のキメラ＝アントに「ハギャ」と呼ばれると怒る。レオルを産んだ蟻の女王は、捕食した生物の持つ遺伝子を次世代に反映させる摂触交配を行なっていた。その為、人とライオンの遺伝子を受け継いだレオルは、人間と同じ様に生命エネルギーを自らのオーラとして自在に操る「念能力」を備えている。レオルは、後天的に備わりにくいレアな系統である特質系で、直属護衛軍のシャウアプフから「謝債発行機（レンタルポッド）」という念能力を授かった。「謝債発行機（レンタルポッド）」とは、恩を売った相手の能力を一つ、一時的に借りることが出来る技。借りた能力の使用期限は1時間。その間、レオルに能力を貸した対象者は、その能力を使えない。借りた能力を「謝債発行機（レンタルポッド）」で使用する際には、具現化させた発行機から使用する能力の券を発行し、それを破く必要がある。レオルはこの技でモラウの友人であるハンター・グラチャンから「TUBE（イナムラ）」という波を呼ぶ技を奪った。レオルは、メルエムが世界支配に向けて打ち出した、人間に攻撃を与え生き残った者をキメラ＝アントの兵士として利用する「選別」を阻害するモラウを追跡。地下教会にまでモラウを追い詰め、「TUBE（イナムラ）」で仕留めようとするが、返り討ちに遭い溺死した。普段はライオンの様な鬣に髑髏のネックレス、身体には多くの傷跡が付いている。

シャウアプフ

CV：羽多野渉

生年月日：不明
年齢：不明
身長：不明
体重：不明
血液型：不明
念系統：不明
第一級隔離指定生物「キメラ＝アント」の王・メルエムに仕える直属護衛軍の一人。メルエムに絶対的な忠誠を誓っており、人間を兵隊や家畜として利用するといった残虐性を持つ。「それだけの事」が口癖の冷静沈着で合理的な性格。自分自身やメルエムに求める理想像は高く、そこから逸脱した場合、激しく取り乱す完璧主義者の一面もある。シャウアプフを産んだ蟻の女王は、捕食した生物が持つ遺伝子を次世代に反映させる摂触交配を行なっていた。シャウアプフは、人と蝶の遺伝子を受け継いでおり、人間と同じ様に生命エネルギーを自らのオーラとして自在に操る念能力を備えている。主な必殺技は、羽から撒いた鱗粉で相手を催眠にかける「鱗粉乃愛泉（スピリチュアルメッセージ）」と、分身能力「蝿の王（べルゼブブ）」がある。普段はタキシードを着用し、時折バイオリンを奏でる好青年の風貌だが、蟻の触覚や蝶の羽が付属している。メルエムが占拠した宮殿襲撃時にシャウアプフは、モラウの煙型のオーラで対象者を閉じ込める技「監獄ロック（スモーキージェイル）」で足止めをされる。しかし巧みな心理誘導でモラウ自身に「監獄ロック（スモーキージェイル）」を解除させ、彼の武器であるキセルを奪い取った。

モントゥトゥユピー

CV：立木文彦

生年月日：不明
年齢：不明
身長：不明
体重：不明
血液型：不明
念系統：不明
第一級隔離指定生物「キメラ＝アント」の王・メルエムに仕える直属護衛軍の一人。メルエムに絶対的な忠誠を誓っており、人間を兵隊や家畜として認識している。短気な性格で戦闘好きの一面を持ち、メルエムの宮殿に侵入したキメラ=アント討伐部隊と対峙した際も笑みを浮かべていた。モントゥトゥユピーを産んだ蟻の女王は、捕食した生物が持つ遺伝子を次世代に反映させる摂触交配を行なっていた。モントゥトゥユピーは、「人語を理解する獣」として知られる魔獣の遺伝子を受け継いでいる。人間と同じ様に生命エネルギーを自らのオーラとして自在に操る念能力と、魔獣の特性を活かした戦術を用いる。UMAハンターのシュートとの戦闘時には、身体に無数の眼球や触手を発現させ、攻撃範囲を広げた。また腕を触手状に変化させ、凄まじいスピードの攻撃を繰り出す。能力名は定かではないが、自身が貯めた怒りをエネルギーにして攻撃時のパワーに変化出来る能力を持つ。背中から羽を生やし、空を飛ぶ事もできる。メルエムが占拠した宮殿襲撃時、モラウは倒す筈だった直属護衛軍・シャウアプフに逃げられ、キセルまで奪われた。モントゥトゥユピーはその隙をついてモラウに攻撃を仕掛ける。モラウもキセルを奪われる前に発動していた煙人形「紫煙機兵隊（ディープパープル）」を操り、キメラ＝アント討伐に参加していたナックルと共闘した。しかしモントゥトゥユピーの刃によって致命傷を負わされたモラウは、ノヴの物質を転送する技「4次元マンション（ハイアンドシーク）」で宮殿外に脱出。キメラ＝アント討伐からの離脱を余儀なくされた。

モラウ＝マッカーナーシの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「何人たりともあんた達には指一本触れさせねェ！！ オレの目が黒いうちはな」

キメラ＝アントの女王を討伐する為、モラウとノヴはNGLにあるキメラ＝アントの巣の近くで様子を伺っていた。そこにキメラ＝アント師団長・コルトが白旗を持ってやって来た。モラウとノヴはコルトから、女王からメルエム が産まれ直属護衛軍と共に旅立った事、他のキメラ＝アントの師団長はそれぞれが王になるべく散らばった事を聞く。続けてコルトは二人にメルエム の出産により瀕死の重傷を負った女王の治療を懇願し、モラウはその旨をネテロに伝える方針をとる。その後、モラウとノヴ、コルトはネテロの指示で救急医療チームを率いて女王の巣へ向かった。しかし女王の身体は損傷が激しく、医療チームは手術を施しても生還は難しいと発言。コルトは女王からの信号を受信し、会話を始める。

その場にいるモラウ達も通訳が出来るキメラ＝アントの力を借り、その内容を理解する。女王は自らの容態よりメルエムの安否を心配していた。メルエムが無事に産まれた事により、心残りは無いと話す女王にコルトは、生きて欲しいと懇願する。しかしコルトの悲願も虚しく、女王はメルエムの名前を伝えると同時に息絶えた。コルトは女王の腹の中ににもう一人赤ん坊がいる事に気づき、取り上げると「この子はオレが守る」と涙を流して宣言した。一部始終を見ていたモラウは「チッ」と軽く舌打ちをしながら歩き出し、コルトにキセルを向けた。モラウはそのままコルトに「あんたとその子 『人は食わない』って誓えるかい？」と投げかける。続けてモラウはコルトが人間を食う場合、どこかに消えてくれと怒気を強める。しかし次の瞬間、モラウは「何人たりともあんた達には指一本触れさせねェ！！ オレの目が黒いうちはな」と涙ながらに宣言し、コルトが人間の味方をするなら全力で支援する決意を見せた。モラウの種の垣根を超えた人情味の厚さが際立った名言である。

弟子とのコンビネーション

キメラ＝アントの女王はメルエムを産むと同時に息絶えた。メルエムは直属護衛軍を率いて巣を離れ、女王に仕えていたキメラ＝アントの師団長たちは自らが王となるべく、それぞれ散らばった。NGLでネフェルピトーに殺害された後、操り人形にされていたカイトの遺体を捕獲したモラウ、ノヴ、ナックル、シュート。ノヴとシュートはゴンがカイトの姿を見ても耐えられる精神状態かを判断する為、ゴンとキルアの観察を開始。モラウとナックルはとある更地の道路でヂートゥと対峙していた。まずナックルが攻撃を仕掛ける。それに続けてモラウは、勢いよくキセルを振りかざした。しかしヂートゥは容易くそれを避け、反撃。攻撃を食らったモラウとナックルは「速い…！！」と驚いたが、約1分程でヂートゥの動きを捕捉した立ち回りを見せる。それでも二人はヂートゥのスピードに追いつけない。そこでモラウが取った作戦は煙型のオーラによる煙幕だった。

煙幕に乗じて奇襲を仕掛けるナックルの背後にモラウは、煙型のオーラで作った分身を出し、ヂートゥを驚かせた。その隙にナックルはヂートゥに打撃を与え、オーラを借金に見立てて取り立てる技「天上不知唯我独損（ハコワレ）」を発動させた。ヂートゥにはオーラの数値を表示するポットクリンが憑いた。モラウはそれに戸惑ったヂートゥをいとも簡単に足でつまづかせる事に成功。苛立ったヂートゥだが、辺りを見渡すと煙幕と共にモラウとナックルは姿を消し、すぐ側の茂みで、自身のオーラを遮断し気配を消す技「絶」状態で身を潜めている。二人を見失ったヂートゥは、ポットクリンを振り切るために全力で走り去った。ヂートゥのスピード能力を知ったモラウは、再戦を望むナックルの要求を退け、適任のハンターに駆除を依頼する事にした。モラウとナックル、師匠と弟子によるコンビネーションが発揮された戦闘シーンである。

命懸けの駆け引き