イチケイのカラス(漫画・ドラマ・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『イチケイのカラス』とは、浅見理都(あさみりと)による裁判官を主人公とした日本のリーガル漫画。『モーニング』で2018年から連載された。主人公・坂間は、武蔵野地方裁判所第一刑事部、通称「イチケイ」に配属される。そこで型破りな判事・入間みちおに出会う。入間は「ただ裁判官は判決を下すのみ」と思っている坂間とは違い、実際の事件現場を訪れたり、気になることは徹底的に検証したりするタイプだった。被告人の人生まで考える入間と関わるうちに、坂間も裁判官として、そして人として成長していくヒューマンリーガル作品。

小木島に殴られ、急性硬膜下血腫を発症し事件の2週間後に亡くなった中年男性。妻と息子1人がいる。

川嶋 拓也(かわしま たくや)

小木島と露井の喧嘩を目撃した川嶋。

小木島と露井の喧嘩を目撃したとされる男性。友人数人と月の森グラウンドでバーベキューをし、片付けを終えた後トイレに行った友人を待っていたところ2人の喧嘩を目撃した。

川嶋によれば、小木島と露井は「ポイ捨てしたのはそっちだろ!」「うるせぇ!」などと大声で口論しながら原っぱにやってきた。2人は2分ほど殴り合いの喧嘩をした後、露井は地面に倒れた。小木島がさっさと去っていったので、思わず露井に駆け寄った。意識がない様子だったので、そのまま救急車を呼んだ。という証言をしたが、小木島の証言と違うところや、喧嘩中の2人の位置関係について曖昧なところがあった。その理由として、川嶋は缶チューハイを2缶ほど飲んでおり酔った状態だったこと、そして2人の喧嘩をずっと見ていたわけではなくスマホを見ながらだったことから目撃証言が曖昧になっていると思われる。
そのため、川嶋は嘘はついていないものの「確実な目撃証言」とは言い切れない印象を陪審員たちは抱えていた。

裁判員裁判の陪審員

柳田 紀一(やなぎだ のりいち)

人を裁くことを恐ろしいと感じている柳田。

第3巻19話から第4巻29話までの主人公。多忙な日々を送る業務用コピー機の営業マンで、年齢は20代前半。カップラーメンを3分待てないせっかちな性格。

裁判員裁判の陪審員に選ばれたときは、「面倒だからバックれよう」とネットで「陪審員 断る方法」で検索していた。また陪審員を断る理由として「人を裁くのが怖いから」とアンケートに書いていた。
会社からも「陪審員の体験してこいよ」と言われ特別休暇をもらってしまい、辞退できる理由もなかったため陪審員にそのまま選ばれてしまう。

田端の裁判で初めて田端の姿を見たときは、「こんな普通のおっちゃんが人を殺したのか?」と驚いていた。
また、田端が普通の中年男性に見えたことから自分の父親を思い出し、「もしかしたら親父もこうやってトラブルに巻き込まれて、裁判なんてこともあるかもしれない」と感じていた。その際、父親に「なんとなく電話かけただけ」と言い訳しながら電話をかけ、心配するような家族思いな一面もある。
田端が公判中、「俺は絶対に悪くない」と言った時も田端に対して印象を悪くするのではなく「うちの親父も頑固なところあるから…田端さんだってポイ捨てを注意しただけでトラブルに巻き込まれたらそう思うよな」と理解を示していた。

田端への判決を、他の陪審員たちと討論し悩みながらも無罪という答えを出した。陪審員を経験した後は、「人を裁くことはとても重たい判断だった。だけど、みんなと討論して判決を出すのは楽しかった」と陪審員参加後のアンケートに書いていた。

落合(おちあい)

娘の婚期を心配している落合。

中年の女性。娘が1人おり、その結婚相手を探している。坂間にも「恋人はいますか?」と探りを入れていた。
裁判後は、娘の結婚相手を探しているうちに、なぜか結婚相談所のアドバイザーになっていた。

立原(たちはら)

常に目を閉じている立原。

ズバズバと意見を言うタイプの中年女性。息子が1人いるが、口を利いてくれないのが悩み。パート先のお局ポジションとして活躍。
裁判後は、バイトとして入ってきた中学人留学生に中国語を習っている。

西園寺(さいおんじ)

無駄話が長い西園寺こと遠藤。

理論的に話すメガネの中年男性。クリエイター系の仕事をしている。
ちなみに裁判員裁判の陪審員たちは、本名を明かさなくてもいいというルールがある。そのため「西園寺」も実は偽名で、本名は「遠藤(えんどう)」という小ネタがあったが本編では明かされることなく、単行本のおまけで描かれている。

言いたいことを相手の気持ちを考えずにベラベラと話してしまう性格である。陪審員に選ばれたときにも「そもそも日本の裁判制度は〜…」と小難しい話を長々とし、坂間はこれに対して「めんどくさそうな男だな」と思っていた。
田端の裁判中も、証人として出廷した田端の妻に対して「本当に公園に着くまで露井さんが追いかけてきたことに気づかなかったんですか?」や「露井さんの様子を見て救急車を呼ぶべきだったんじゃないんですか?」とかなり自分の感情を込めた質問をした。その結果、駒沢に「意見ではなく事実を重ねて質問してください」とやんわり注意される。
その後、陪審員たちの話し合いで、大前に「西園寺さん、あの質問の仕方はないよ」と注意される。他の陪審員たちも「そうよ、あの言い方はないわ」と注意されると西園寺は「そんな怒らなくたって…」と泣きそうになっていた。メンタルは少し弱いところが見受けられる。
裁判後はiPad Proを買って絵の練習を楽しんでしている。

小中(こなか)

漫画アシスタントの小中。

20代の女性。漫画のアシスタントをしている。ちょうどアシスタントの仕事が暇な時期だったので、陪審員を辞退しなかった。「〜っすよ!」という話し方が特徴的。
裁判後はアシスタント体験を描いたエッセイが大ブレイクしている。

大前(おおまえ)

有名な企業の会長である大前。

小池電機グループという大企業の会長。テレビのドキュメンタリーなどにも出演したことがある。孫が1人いて、溺愛している。
落ち着いた性格で、陪審員の話し合いでは物事をまとめるような役割を担っていた。正義感が強く、田端の妻に対して失礼な質問をした西園寺に対しても真っ先に「あの言い方はないよ」と注意していた。
携帯には孫の写真がいっぱいで、容量が足りなくなっているのが最近の悩み。

津名(つな)

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