本条鎌足(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
本条鎌足(ほんじょう かまたり)とは、『るろうに剣心-明治剣客浪漫-』に登場する人物で、志々雄真実の精鋭部隊である十本刀のひとりだ。「大鎌の鎌足」という二つ名を持ち、自身の身長よりも大きい鎌をいとも簡単に操る。外見は一見したら美しい女性だが、実は男性である。首領である志々雄真実のことを誰よりも尊敬しており、志々雄が死んだ後は自分も後を追おうと考えていたが、同じ十本刀であった沢下条張に説得されその後も生きることを決意した。
本条鎌足の概要
本条鎌足(ほんじょう かまたり)とは、志々雄真実(ししお まこと)が明治政府瓦解を目指し、精鋭部隊として作り上げた十本刀(じゅっぽんがたな)のひとりだ。志々雄真実は弱肉強食の世界を目指し、国盗りを実行しようとしている人物。「大鎌の鎌足」の二つ名を持ち、十本刀のひとりとして志々雄に忠誠を誓った。鎌足は女性のような出で立ちであるが男性であり、いわゆるオカマだ。
本条鎌足のプロフィール・人物像
身長:160cm
体重:49kg
誕生日:1852年3月
CV:竹内順子
実写版:屋敷紘子
鎌足は自身の身長よりも大きな鎌を自在に操り攻撃をする。大鎌は30kg程の重さがあるが、鎌足はやすやすと振り回している。鎌足は細めの見た目ではあるが、実は筋力は普通の男性以上にある。本作の主人公・緋村剣心(ひむら けんしん)の思い人であり、神谷活心流(かみやかっしんりゅう)の師範代・神谷薫(かみや かおる)を窮地に陥らせたり、剣心の仲間のひとりである巻町操(まきまち みさお)に重傷を負わせる程の実力がある。
鎌足は美しい女性のような出で立ちであるが、内心はコンプレックスを常に持っている。男性としては、十本刀一の精鋭で志々雄の右腕とも言われている瀬田宗次郎(せた そうじろう)に戦闘能力で劣っていると感じている。さらに、女性としては十本刀のひとりで、志々雄の愛人で世話役の駒形由美(こまがた ゆみ)には容姿で負けていると思っている。鎌足は、せめて戦いの中では志々雄の役に立とうと考え任務にあたっていた。
鎌足は戦闘時には比較的冷静な判断ができる。同じ十本刀のひとりである刈羽蝙也(かりわ へんや)が、剣心の仲間のひとりで薫の弟子・明神弥彦(みょうじん やひこ)と戦い負けたときも、特に驚くことはなく冷静に自身の戦いを続けた。さらには、命惜しさに任務を投げ出し逃走する部下たちを容赦なく斬り捨てるなど、冷酷な行動もする。
本条鎌足の必殺技
乱弁天(みだれべんてん)
乱弁天とは、武器の大鎖鎌(だいくさりがま)を頭上で高速回転させて相手に波状攻撃を行う技である。また、乱弁天は攻撃のみではなく、同時に防御もできる攻防一体の技だ。
弁天独楽(べんてんまわし)
弁天独楽とは、柄尻で大鎌の鎖部分をすくい上げ、回転させながら攻撃を行う技である。大鎖鎌が折れた際にも攻撃ができるように生み出された技だ。
本条鎌足の来歴・活躍
志々雄からの招集
志々雄は、明治の世に再び動乱を起こし弱肉強食の世界とするべく、自身の配下の中でも特に優れた者たちを集めた精鋭部隊・十本刀を招集した。十本刀たちは志々雄のアジトがある京都に招集された。十本刀のひとりで、大鎌の鎌足と呼ばれている本条鎌足は他の者に遅れながらも志々雄のもとに到着した。鎌足はアジトに到着早々、十本刀随一の強さを誇る瀬田宗次郎と挨拶を交わす。さらに、志々雄の愛人であり世話役でもある駒形由美にも挨拶をする。鎌足は由美に対してニヤけながら「どちらが志々雄様の心を奪うか決着をつけよう」と女としての戦いを挑む。鎌足は自身のコンプレックスを悟られないように、強気の態度を取るのであった。
鎌足を含む十本刀が全員揃ったため、志々雄から新たな任務を命じられる。その任務の内容とは「京都大火」であった。京都大火とは、京都の街を火の海にすることを目的としていた。しかし、志々雄の真の目的は京都大火ではなく、京都大火を目くらましとして利用し、船上からの東京砲撃が真の目的であった。鎌足たちは志々雄の目的を知ることなく命令に従うのであった。
京都大火の実行
京都の街中に志々雄の配下たちが配備され、京都の街に次々と火をつけようとしていた。鎌足たち十本刀の数人は京都の山中に身を潜め、配下たちが火をつけたか監視し、街から火が上がるのを待っていた。しかし、京都大火の情報が剣心たちに漏れていたため、街中に警官が配備され大火を起こせないでいた。この状況に、十本刀のひとりで心眼の宇水と呼ばれている魚沼宇水(うおぬま うすい)がしびれを切らし、「配下たちが火付けしやすいように自分たちが発破をかける」と言い出す。鎌足はいの一番に賛成し、京都の街中で警察たちと対峙することになる。京都警察の数が多く、志々雄の配下たちが命惜しさに逃走を図るが鎌足は仲間の首をいとも簡単に斬り落とす。鎌足は志々雄から命じられた任務を遂行するためなら、仲間を殺すことも厭わない人間なのだ。
鎌足たちが京都で発破をかけたにも関わらず京都大火は失敗に終わった。その理由は、京都の治安を守るために結成された隠密部隊・京都御庭番衆(きょうとおにわばんしゅう)の呼びかけにより、市民や警官が一丸となって街を警備していたからである。
剣心と仲間たちは志々雄の真の目的である東京砲撃を阻止するために、急いで大阪湾に向かう。志々雄と宗次郎、由美は戦艦・煉獄(れんごく)に乗り込み東京へ向かおうとしていた。剣心たちは出港前の志々雄と対峙し煉獄を海に沈め、東京砲撃を阻止できた。志々雄は次の作戦を決行するために再度十本刀たちをアジトに招集する。
葵屋を襲撃
志々雄に招集された十本刀たちは志々雄を完全勝利に導くために次の作戦を実行する。十本刀の中でも精鋭と言われる宗次郎、宇水、悠久山安慈(ゆうきゅうざん あんじ)がアジトに残り、剣心たちを迎え撃つことになった。安慈は恵まれた体格と万物を破壊する力を会得しており、十本刀の中でも三番手に強いといわれている。一方、鎌足たちは京都御庭番衆の拠点である、料亭・葵屋(あおいや)の襲撃に向かう。鎌足は同じ十本刀の蝙也と夷腕坊(いわんぼう)と手下たちを連れて葵屋を囲み、籠城せず戦うように挑発する。夷腕坊は一見でくの坊のような出で立ちであるが、ゴムのような肉体が攻撃を吸収し、さらには俊敏な動きで攻撃を加えるなど見た目よりも侮れない人物である。鎌足は「あんたたちの首をぶちって切って志々雄様の贈り物にしてあげる」などと挑発した。鎌足は戦いを楽しみ、かつ志々雄への忠誠心が非常に強いことが分かる。
薫、操との戦闘
鎌足は葵屋から出てきた京都御庭番衆の探索方・巻町操と神谷活心流師範代・神谷薫と対峙する。他の御庭番衆の構成員は夷腕坊を相手に苦戦を強いられていたが、鎌足がいるため助けに入ることができないでいた。操は御庭番衆たちに加勢するため薫に「この鎌女を倒すしかない!」と言う。操の言葉を聞いた鎌足は「鎌女?」と不思議そうに言い、笑いながら「鎌女じゃなくてカマ男♡」と自身の股間を見せつけて性別を明かした。操は鎌足の行動に悲鳴を上げ慌てふためいた。鎌足は操の様子が面白くからかう。鎌足は女性から見ても綺麗なルックスの持ち主ではあるが、男気のある性格であることが分かる。鎌足は「そんなことはどうでもいいからカモン」と操を挑発し、操は「殺す!ぶっ殺す!!」と挑発に乗るが薫に押さえつけられ挑発に乗らずに済んだ。薫はここまで鎌足の挑発に乗ることはなく冷静に対処してきた。鎌足は薫に「あなたはそっちの小娘ちゃんと一味違うようね」と言うが、薫は「さほど違わない。リボンを取って道着に身を包んでいるときは一介の剣士として覚悟を決めているだけ。そういう意味ではあなたとも違わないかもね」と返す。鎌足、薫両者の覚悟が分かるシーンである。薫と操は、鎌足攻略の方法を相談し、鎌足の得物は超重量級であるため空振りした後のスキが大きいと考え、そのスキに急所を狙うようにした。薫が鎌足を目掛けて走り出し、鎌足は薫に攻撃を加える。薫は攻撃を回避し後ろから操が懐に入ろうとした。しかし、鎌足の武器・大鎌は鎌の柄尻に鎖分銅が付いており、分銅が操の腹部に直撃し肋骨が折れてしまった。鎌足は薫に、重量級武器の弱点をついた攻撃は良かったと褒めたが、大鎌の真髄は鎌と鎖の波状攻撃と触れるものすべてを斬り払う攻防一体の技だと明かした。鎌足は薫を一気に畳み掛けるため得意技・乱弁天(みだれべんてん)を放つ。乱弁天とは、大鎖鎌(だいくさりがま)を頭上で高速回転させて相手に波状攻撃を行う技である。薫は乱弁天から逃げ惑うことしか出来ずにいたが、操が意識を取り戻し「薫さん!狙って!!」と叫び、操の得意技・貫殺飛苦無(かんさつとびくない)を放つ。貫殺飛苦無は、大量のクナイを上半身のバネを利用して相手に投げつける技である。鎌足は乱弁天でクナイを一掃するが、薫が操のクナイをくさびにして大鎖鎌の柄を折った。鎌足はふたりの連携攻撃によって武器を破壊されてしまったのだ。しかし、薫の木刀も折れて柄の部分だけになってしまう。操はこれで形勢逆転できたと考え、薫に一気に叩き込もうと声をかける。しかし、薫は鎌足にここで退いてくれないかと交渉する。薫は武器の折れた鎌足には勝てる要素がないと考えていた。だが鎌足は退くことはなかった。鎌足と薫は再び対峙し、鎌足の顔からは笑顔が消えた。操が鎌足に「薫さんを前にしてやっと真剣になったな」と言う。鎌足は「自分はいつも真剣そのもの」と返す。鎌足としては半端な覚悟じゃオカマはやっていられないと考えていた。女としても男としても志々雄の一番になることが出来ないため、与えられた任務だけでも遂行するという強い気持ちを持ち続けて戦いに挑んでいるのであった。薫と操が鎌足の覚悟に驚いたのも束の間、鎌足は得意技・弁天独楽(べんてんまわし)を薫に向け放つ。弁天独楽は、柄尻で大鎌の鎖部分をすくい上げ、回転させながら攻撃を行う技である。薫も負けじと鎌足の間合いに入り、得意技・柄の下段膝坐(つかのげだんひざひしぎ)を放つ。柄の下段膝坐とは、木刀の柄の部分で相手の膝の骨を砕く技だ。鎌足は薫の技により膝の骨を砕かれ戦闘不能となった。薫は再度、鎌足に手を引くように交渉をするが、鎌足は「冗談じゃないわ。こんな無様な醜態、志々雄様だけには見せられない」と言い、隠し持っていた針で自害しようとする。すかさず背後から操が鎌足の首元に平手打ちを入れ、鎌足は意識を失う。
志々雄に葵屋襲撃を命じられた他の十本刀についても敗北し、夷腕坊は逃走、鎌足を含めた数名は警察に捕縛された。
剣心たちも志々雄のアジトに到着し、安慈や宇水、宗次郎を撃破し志々雄と直接対決をした。志々雄は自身の体温上昇に伴い体が自然発火し、火だるまとなった後に消失した。
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明神弥彦(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
明神弥彦(みょうじん やひこ)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで東京府士族の少年。明治維新の混乱によって孤児となった。集英組というヤクザに拾われ、スリ等雑用をさせられていたが、緋村剣心(ひむら けんしん)達と関わり、士族としてのプライドを取り戻し、ヤクザと手を切った。その後剣心の計らいで神谷道場に入門、神谷薫(かみや かおる)の下、神谷活心流を学び剣心達と共に戦う。幼いながらも常人離れした精神力や身体能力、剣才を発揮し成長していく。
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石動雷十太(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物で、実戦剣術流派「真古流」の隆盛を目論む剣豪。 次々と新しい兵器が生まれる中、剣術の意義が失われていくことを憂い、「兵器に負けないほど強力な剣士」たちによる剣術の再興を目論む。自身も古流剣術「飯綱」を修得した凄腕の剣士だが、言動のわりに中身は小物で、作中では「愚物」と吐き捨てられている。真古流のパトロンにするために刀剣商の塚山由左衛門に近づき、やがて主人公緋村剣心と対峙する。
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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。
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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。
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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。
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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ
四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。
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目次 - Contents
- 本条鎌足の概要
- 本条鎌足のプロフィール・人物像
- 本条鎌足の必殺技
- 乱弁天(みだれべんてん)
- 弁天独楽(べんてんまわし)
- 本条鎌足の来歴・活躍
- 志々雄からの招集
- 京都大火の実行
- 葵屋を襲撃
- 薫、操との戦闘
- 張からの説得
- 精鋭部隊として招集
- 本条鎌足の関連人物・キャラクター
- 志々雄真実(ししお まこと)
- 神谷薫(かみや かおる)
- 巻町操(まきまち みさお)
- 本条鎌足の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「逃げたい人は逃げちゃっていいわよ、ただしこの死神の大鎌をくぐり抜けられたらね」
- 「半端な覚悟じゃオカマはやってられないのよ」
- 「だからこそ、せめて与えられた任務は完璧に遂行する。愛しい思いをただただ込めて」
- 本条鎌足の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 発案者は尾田栄一郎
- モデルは碇ユイ
- 男子に人気のキャラクター