ノブナガ＝ハザマ（HUNTER×HUNTER）の徹底解説・考察まとめ

パクノダと共にホテルに着いたノブナガは、人質のゴンとキルアを見つけて好意的に接し始める。二人の入団を推薦するノブナガを余所に、クロロはパクノダにゴンとキルアの記憶を調べる様に命令する。パクノダが二人の記憶を読み取ろうとする最中、突然ホテルが消灯し、その隙をついたゴンとキルアは攻撃を仕掛ける。キルアはマチに捕獲されるが、ゴンはそのまま暗闇を利用して逃亡を図る。しかし「円」を発動したノブナガによってゴンは足を掴まれ捕獲されてしまった。その瞬間、入り口付近から投げられたナイフに気づいたノブナガは、それを避ける。ゴンとキルアの逃亡を阻止した旅団だったが、その間にクロロはクラピカに誘拐されていた。

クロロが居ない事に気づいた後、パクノダはゴンとキルアから読み取った記憶を話そうとするが、先程のナイフに付いていた手紙を読んだノブナガは「待て！！」とそれを制止する。手紙はパクノダに宛てられており、「二人の記憶話せば殺す」というクラピカからの伝言が印されていた。ノブナガは、ゴンとキルアをクロロを奪還する為の人質として死守すると発言。パクノダが「鎖野郎を逃して団長を救う」か「団の掟に従い、団長を犠牲にし鎖野郎を狩る」という二つの選択を迫られている最中、ホテルにフェイタンとフィンクス、シャルナークが到着した。ノブナガは旅団メンバーと共に、事の成り行きを説明。クラピカからの人質交換の条件を知ったフェイタンとフィンクスは、クラピカをすぐ追わなかったノブナガに対して疑問をぶつける。その後、パクノダはクラピカに一人で来る様にとの条件をつけられ、クロロの人質交換を行う為に、リンゴーン空港へと向かった。「追跡するな」という指示に背き、クラピカ討伐の為にパクノダの後を追おうとするフェイタンとフィンクス、シャルナーク。ノブナガは彼らに対し、クラピカからの指示に従いアジトへ戻る様に説得する。対してフェイタンとフィンクスは「蜘蛛の掟」に従ってクラピカを倒すことを優先すべきだと反論。そのままパクノダの後を追おうとするフィンクスに、ノブナガは「そこから一歩でも進んだら切るぜ」と臨戦態勢に入った。それに対しフィンクスも「やってみろよ」とオーラを滾らせ、二人は一触即発の状態となる。しかし団員同士の仲違いは掟違反だと判断したシズクによってノブナガは後ろから殴られて気絶させられた。

ノブナガ＝ハザマの関連人物・キャラクター

クロロ＝ルシルフル

CV：永野善一（1999年フジテレビ版）／宮野真守（2011年日本テレビ版）
生年月日：不明
年齢：26歳
身長：177cm
体重：68kg
血液型：AB型
念系統：特質系
旅団ナンバー：No.0

悪名高い危険度A級クラスに指定されている盗賊集団・幻影旅団（通称クモ）のリーダーである。念系統は最もレアであり、後天的に備わりにくいとされる特質系の念能力者。自らと関わりの無い人間なら一切の躊躇なく殺害する冷酷さを持つ。高い戦闘力とリーダーシップ、洞察力を持ち合わせ、団員から絶大な信頼を得ている。扱う念能力は「盗賊の極意（スキルハンター）」。これは他者の能力を、具現化した本に封じることで、自由に使用することができる技である。但し能力の使用時には、そのページを開いた状態で常に片手で本を持たなければならない。奇術師ヒソカとの戦闘時には、旅団員の能力を「盗賊の極意（スキルハンター）」で予め封じ、指定したページに栞を挟むことで、能力の維持と併用を可能にする「栞のテーマ（ダブルフェイス）」を使用し、極めて高度な戦術を用いた。また、本に記載されている元の能力者であった人間が死亡すると、「盗賊の極意（スキルハンター）」のページの記載も消えるという制約がある。また、クラピカに殺されたウボォーギンに涙を流し、仲間たちと共に「鎮魂歌」としてマフィアに抗争を仕掛けるといった残虐性の中にも仲間想いな側面を覗かせる。普段は髪をオールバックにし、冷静沈着なクロロだが、戦闘時には前髪を下ろし額の逆十字架マークを包帯で隠した容姿に扮する。また、殺し屋と対峙した際には笑みを浮かべ、好戦的な姿勢を見せるといった戦闘狂としての一面もある。

ウボォーギン

CV：竹本英史（1999年フジテレビ版）／大塚明夫（2011年日本テレビ版）
生年月日：不明
年齢：不明
身長：258cm
体重：189kg
血液型：B型
念系統：強化系
旅団ナンバー：No.11

悪名高い危険度A級クラスに指定されている盗賊集団・幻影旅団（通称クモ）のNo.11であり、旅団設立時からの初期メンバー。念系統はオーラで纏った物のパワーを高める強化系の念能力者。自らと関わりの無い人間なら一切の躊躇なく殺害する冷酷さを持つ。旅団内では最もパワーが強く、特攻の役割を担っている戦闘狂である。短気な性格ではあるが、戦闘時にはオーラによる技の攻防を把握するといった冷静さも見せる。その強靭な肉体は、オーラで覆うことで強化され、ミサイルや戦車の攻撃を物ともしない防御力を備えている。噛み砕いた頭蓋骨を口から弾丸として発射する事も出来、銃弾を歯で受け止めるといった臨機応変な攻撃が可能。必殺技には、オーラを纏った拳で相手を粉砕する「超破壊拳（ビッグバンインパクト）」や、パンチの威力で粉砕した岩を飛ばす「破岩弾」がある。戦地では旅団員のノブナガとタッグを組み、共に死線を潜り抜けてきた。

ノブナガ＝ハザマの名言・名セリフ／名シーン・名場面

初登場シーン

クロロはヨークシンで開催されるオークションを襲撃するために、旅団全員に召集をかけた。アジトへの道中、ノブナガを含む旅団一行はヒソカの話題になった。ヒソカの能力「伸縮自在の愛（バンジーガム）」が厄介な技であると話すノブナガに対して、幻影旅団のNo.7・フランクリンは「買いかぶりだ 大したことねェよ あんな奴」と釘を刺した。続けて「口だけなら何とでも言えるからなァ」と返すノブナガに苛立ったフランクリンは一撃を繰り出す。フランクリンの攻撃を片手で止めたノブナガは、そのまま戦い始める。そんな二人を余所に、マチとフェイタンは雑談しながらアジトへと歩武を進めた。二人の喧嘩に無頓着なマチとフェイタンの様子から、旅団内でのノブナガとフランクリンの小競り合いは、頻繁に起きていた事を示唆している。ノブナガや他の団員の血気盛んな様子が感じられるシーンである。

「信じろ あれはパクだ」

旅団はクロロを誘拐したクラピカの指示に従い、パクノダを一人で交渉場所であるリンゴーン空港へと向かわせた。交渉の際にクロロは、条件を破った者に死を与える能力「律する小指の鎖（ジャッジメントチェーン）」をクラピカに刺され、「念能力の使用」と「旅団員との接触」が出来なくなった。そのため人質交換を終えたパクノダは、一人でアジトへと戻った。クロロと一緒ではないパクノダにフィンクスは怒気を強める。「クラピカに関する情報を一切漏らさない」という条件を与えられたパクノダは人質交換について話せない。パクノダは、「記憶弾（メモリーボム）」で自らの命と引き換えに、事の顛末を伝えようと旅団メンバーに銃を向ける。クラピカに操られているのではと疑うメンバーがいる中で、パクノダの行動の真意を瞬時に理解したノブナガは、フィンクスに「信じろ あれはパクだ」と呟いた。パクノダの「記憶弾（メモリーボム）」を額に受けた旅団メンバーは、人質交換の成り行きを瞬時に理解した。初期からの旅団メンバーであるパクノダに対する、ノブナガの信頼の深さが伺えるシーンである。

ノブナガの価値観

カキン国の王子や要人等を乗せた暗黒大陸行きの船「B・W号（ブラックホエール号）」に、旅団は財宝目当てで乗船していた。しかし旅団メンバーは、クロロとの戦闘によって死亡した筈のヒソカによって、シャルナークとコルトピが惨殺された事を知る。クロロは旅団員たちにB・W号の第5層の中央食堂で「ヒソカの首を獲って来い…！！」との命令を出す。旅団員たちはそれぞれヒソカを探しに散らばった。闇物資として船内に紛れ込ませた武器を一人で回収しに向かうノブナガ。フェイタンとフィンクスも、ヒソカとの戦闘時に加勢する為、ノブナガと共に行動する事にした。予め旅団が来ることを聞かされていた倉庫番のシャア一家組員は、三人を倉庫の中に案内する。突き当りを曲がった組員の気配が突如消え、三人の後ろに死体となって現れた。しかしフィンクスとフェイタンは死体を見ても何事も無かったかの様に、自分たちで武器を倉庫から探そうとする。ノブナガは死体について「おい！？こいつはこのままかよ」と発言するが、逆にフィンクスから「お前優先順位おかしいぞ」と窘められた。この死体に対する一連のやりとりは、冷酷な盗賊集団のメンバーと、その中でも人情味があるノブナガの対比が際立って描かれているシーンである。

ノブナガ＝ハザマの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

着流しの配色の違い

ノブナガの着流し姿の配色は作品によって違いが見られる。ノブナガの着流しは、原作のカラー版では1999年版アニメに忠実な配色である。2011年版アニメでは、原作の12巻の表紙に登場したノブナガの配色を採用している。

クラピカとの因縁

クラピカに相棒であるウボォーギンを殺されたノブナガは、ヨークシンにて「てめェの面と名前！！ 殺すまで忘れねェぜ！！」と強い復讐心を表していた。しかしベーチタクルホテルでクロロがクラピカに誘拐されたことを機に、ノブナガはクラピカへの仇討ちより、クロロの奪還を優先させるようになる。クラピカ殺害を強く望む幻影旅団だったが、クラピカの死後に「律する小指の鎖（ジャッジメントチェーン）」を刺されているクロロまで、死後に強まった念の影響で死亡する可能性を危惧。クラピカから手を引くことを決めた。その後、旅団はクロロに刺さった「律する小指の鎖（ジャッジメントチェーン）」を除去するべく、他者がつけた念能力を外す能力者である除念師の捜索に乗り出すことになった。そして現在、作中でクロロは除念を終えている。クロロが自由に念能力が使える状態となったにも関わらず、ヨークシン編以降はノブナガを始め、幻影旅団がクラピカについて何か発言する描写は一切なく、現在はカキンの財宝やヒソカを狩ることを主な方針としている。しかし劇場版である「HUNTER×HUNTER 緋色の幻影」で、ノブナガはクラピカに「何なら、今すぐ殺りてェくらいなんだがよ」と殺意を顕わにしている描写がある。クロロの除念が完了していないため、旅団メンバーは渋々クラピカを見逃してその場を後にした。この描写からノブナガは現在、心の中では敵討ちを願いつつも、旅団として何を優先するかを考え、行動している事が伺える。従って、クロロの徐念が既に済んでいる本編では、今後ノブナガと旅団メンバーがクラピカと再会した場合、戦闘に発展する可能性があると考えられる。