マニアックなハウルの動く城の裏設定・都市伝説・トリビアまとめ

『ハウルの動く城』とは、2004年に公開されたスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画。原作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」。スタジオジブリの不朽の名作である『ハウルの動く城』だが、本作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としており、一般にはあまり知られていない裏設定や都市伝説、小ネタ、トリビアなどが存在している。

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ハウルが心臓を奪うという噂は、実は弟子のマルクルの言い間違いが広まったものである。「ハウルは女性の心を奪う(=虜にする)」と言いたかったのを「心臓を奪う」と言い間違えたのが始まりだった。
ハウルが浮気性なのは、契約で失った自分の心臓への喪失感を、女性の好意で埋めようとしていたからである。しかし心臓が体に戻ったことでその虚しさは消え、ソフィーだけを真っ直ぐに愛せるようになったのだ。

ソフィーが年老いる表現は原作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズの実体験

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ソフィーが突然おばあさんになってしまうというアイデアは、原作者のダイアナ・ウィン・ジョーンズの実体験から生まれている。彼女はある日突然牛乳アレルギーになり、体が衰えて髪が白くなり、シワも一気に増えてしまった。
その時の「一瞬で老け込んだ」という驚きの経験が、物語の重要な設定に投影されている。

宮崎監督お気に入りの拳銃

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劇中に登場する中折れ式のリボルバー拳銃は、宮崎駿監督のお気に入りのアイテムである。『紅の豚』にも登場しており、『天空の城ラピュタ』ではムスカが愛用していたものと同じタイプだ。監督のこだわりが随所に散りばめられているのがわかる。

荒地の魔女がハウルの心臓に執着するのは単に彼に恋をしているから

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荒地の魔女がハウルの心臓を追い回すのは、単に彼に恋をしているからである。自分を愛してくれないハウルの心を何としても手に入れたいという執着心が、「心臓を奪う」という行動に繋がっている。
しかしハウル自身は、自分に夢中な相手には興味を持てない。

ソフィーの自信のなさは「長女は運が悪いから何をやってもダメだ」というおとぎ話の迷信から

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原作小説には、イギリスではおなじみの「おとぎ話の迷信」が何度も登場する。ソフィーが自分に自信を持てないのは、「三姉妹の長女は何をやっても上手くいかず、最後に幸せを掴むのは末娘だ」という迷信を信じ込んでいるからである。
自分の努力よりも「長女だからダメだ」というジンクスに縛られていたことも、彼女の呪いを解けなくしていた原因の一つだった。

当初はジブリ作品ではなく監督も細田守のはずだった

『ハウルの動く城』とは、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説シリーズ、主に同シリーズ第1作・『魔法使いハウルと火の悪魔』(原題:Howl's Moving Castle 1986)を原作としたジブリ映画である。しかし本作は、本来ジブリ作品になる予定ではなかったのだという。

当時、宮崎駿は前作『千と千尋の神隠し』で引退を発表した。その宮崎駿の指名もあり、スタジオジブリに出向という形で、『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』で評価を高め、『時を掛ける少女』や『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』などを手がけ、後に『時をかける少女』を制作することになる細田守をが『ハウルの動く城』の監督に2000年に制作チームを結成。
細田がハウルを手がけていた時、ジブリは『千と千尋の神隠し』にかかりっきりで、細田は全てのスタッフを自力で集めて製作を始める。
2001年4月にはシナリオが完成し、2003年春には公開予定と順調だったかに思われた。しかし、ファンタジーな要素が多く、世界観の演出が必要な『ハウルの動く城』はあまりに難易度が高く、結果的にプロジェクトは頓挫。2002年3月頃に制作チームは解散し、細田守は監督を降板。急遽、宮崎駿が監督をすることになった。
企画が頓挫した理由は定かではないが、制作当時は『千と千尋の神隠し』の制作でスタジオジブリのスタッフが忙しく、『ハウルの動く城』に人員を回せなかった背景も理由の一つと考えられる。

その後、宮崎駿が代わりに監督となり、0から映画を作り直すこととなった。この事について、宮崎は「用意したスタッフが解体しちゃったんで、しょうがないから僕が出ていったっていう…。心情を持って恋愛を描ける人間がやらなければいけないから、監督は若い人がいいと、僕は最初にそう思ったんです。ところが、そうじゃない人がやったから話がややこしくなったんですね。」と話している。細田はこの事に関して「もう俺は終わりだ!」「これからは大きな事を言わずに、業界の隅っこで細々とビジネスライクにやっていこうと思ったわけですよ」とインタビューで話した。

その後、細田は『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』の監督を務めているが、細田は「『オマツリ男爵』という映画は、なんの映画かというと、僕のジブリ体験がね、基になってるの」とインタビューで話している。
この作品は、麦わらの一味が仲間割れを起こし、一味が瓦解していくストーリーであり、瓦解していく麦わらの一味が「『ハウルの動く城』の製作チーム」を表している。

僕がジブリに行って『ハウル』を作ってる時に、その当時ジブリは『千と千尋(の神隠し)』で大変だったわけですよ。だから、『ハウル』の準備のためにジブリが割けるスタッフがいなかったの。いなかったんで、自分で集めなきゃいけなかった。作画にしろ、美術にしろね。
自分が監督として、スタッフを集めていかざるをえなかったわけ。「お願いします」と言って、やってもらってたんです。僕はプロデューサーではないから、「気持ち」だけでお願いしてるわけですよね。「あなたが必要なんです」と言ってお願いしているんです。「『ハウル』は総力戦だ!」と思ってるわけだからさ、「この人がいなきゃダメだ!」と思うような人に、1人1人、お願いしてきてもらっていたんです。
ところが諸事情で、プロジェクト自体がドカーンとなったわけじゃない。監督って、プロジェクトが崩壊した時に、スタッフに何かを保証できる立場にないんですよね。それが崩壊した時に、その人達に対して申し訳ないというかさ。「絶対にいいものを作ります!」と言ってたのに、公約を果たせなかった。ある意味、嘘をついちゃったわけです。裏切ったわけです。
もう、誰も自分を信用してくれないだろう。映画って1人じゃ作れないからさ、本当に「もう俺は終わりだ!」と思ったんだよ(笑)。これはマジな話ね。これからは大きな事を言わずに、業界の隅っこで細々とビジネスライクにやっていこうと思ったわけですよ(苦笑)。

出典: www.style.fm

原作から改変されすぎた内容

『ハウルの動く城』は、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』という話が元になっている。しかし原作とは大きく違ったストーリーになっている。

まず、原作ではソフィーは命を吹き込む魔女として設定されている。しかし宮崎は、ソフィーを自分の力で問題に立ち向かっていく姿を描くために、魔女であることを曖昧にした。
また、映画では戦争が行われており、作中でも大きな意味を持つ。「戦火の恋」は作品の大きなテーマだ。
しかし、原作では戦争は行われておらず、むしろ平和な世界が舞台となっている。戦争自体が映画のオリジナルの要素となっているのだ。
これは宮崎駿が戦争好きであった事に起因している。宮崎は"飛んで"、"落とす"のが大好きなのだ。そう思うと、ジブリ作品には戦闘シーンはかなり多い。

逆に、原作とは違って映画はハッピーエンドで幕を閉じる。原作では、お互いを知り合ったハウルとソフィだった、ハウルがソフィを目の前にして倒れ込み、命を落としてしまう。そして、その後を追うかのようにソフィも死に、二人は天国に行くというエンディングで終わる。

原作で城が動いている理由は「ハウルが振られた女から逃げるため」

映画では戦争を避けるために城を動かしている。しかし原作には戦争が存在しない。
では、なぜ城を動かしているのかというと、それはとりこにした娘さん方に追い掛け回されるから。ハウルが昔ふった女の子から逃げるためなんだそう。
マルクルいわく、「剣をかざしたもとの恋人に、めん棒を持った母親に、こん棒の父親と叔父さんたちが押しかけてくる」。
そして、戸口でめそめそと泣かれたあかつきには、ハウルは裏口から逃げていくという。

色男のハウルらしい理由である。
その他、映画では荒れ地の魔女から逃げるため、サリバン先生から逃げるために城は動いている。

kazu3524
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@kazu3524

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