雪代縁(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

雪代縁(ゆきしろ えにし)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで『人誅編』で登場する物語のラスボス。主人公の緋村剣心(ひむら けんしん)に対して恨みを持つ。自身の姉であり剣心の元妻、緋村巴(ひむら ともえ)を剣心に殺された事の復讐を果たすため、上海から帰国し剣心に前に現れる。上海闇社会の頂点に立ち、強大な武器の密造・密輸を一手に取り仕切る。人誅(じんちゅう)を実行するべく、剣心に復讐心を持つ面々を集め、六人の同志(ろくにんのどうし)を結成する。

自身の体を沈ませた状態から足を軸に回転し、薙ぎ払いを連続で繰り出す。軸足を切り替えることで連続攻撃を繰り出しながら移動が可能。

虎伏絶刀勢(こふくぜっとうせい)

倭刀術の奥義に値する技、倭刀術絶技(わとうじゅつぜつぎ)。左手に刀を持ち、刀を背後に構え、体制を深く沈ませる。そして敵の攻撃を避けつつ、大地からの反動を全て刀身に乗せて斬撃を放つ雪代縁のもつ最強の必殺技。

狂経脈(きょうけいみゃく)

雪代縁の特異体質。剣心に対しての激しい憎しみによって、長年覚醒状態のまま脳が活動し続けた結果得た、異常発達した神経。発動した際に雪代縁の顔面を中心に太い神経のようなものが体全体に浮かび上がる。狂経脈(きょうけいみゃく)の性質は限界を超えた反射速度。

雪代縁の来歴・活躍

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』

雪代縁の過去

雪代縁は幼い頃に母親を亡くし、以来姉の巴を母親の様に慕っていた。剣心に許嫁を殺され、その復讐の為京都に向かった巴を追い、雪代縁も京都へ向かった。京都にて巴と再会を果たすも、巴は剣心と出会い心境が変化していた。そんな巴を見て嫉妬にも似た感情を抱き、ショックを受ける。その後、結界の森での剣心と闇乃武との激戦の末、巴は剣心に斬られてしまう。その現場を目撃した雪代縁は精神的なダメージを受け、白髪になる。そうして雪代縁の復讐劇が幕を開ける。剣心を始めとした維新志士によって作られた新体制下の日本への反感を持ち、日本を離れる。東洋の魔都と言われた上海に渡り、地獄のような日々を送る。まともな食事にありつけず、人間の死体の肉で食いつなぐ程の修羅場を繰り広げていた。そんな中、行き倒れたところ日本人一家に保護される。だが雪代縁はその日本人一家を惨殺し金品を奪い取る。そこで倭刀術の書物と出会い、雪代縁の戦闘術として独学で体得する。そして上海闇社会の頂点にまで上り詰め、武器組織を治めるボスとなる。

人誅編での剣心への復讐

狂経脈を発動し、剣心を圧倒する雪代縁。

雪代縁は日本に帰国、そして剣心への復讐として人誅を企てる。六人の同志を集め、復讐を果たす事を宣言。そして六人の同志達と共に神谷道場(かみやどうじょう)を襲撃。剣心との戦闘では我流で身に付けた倭刀術で追い詰める。剣心の攻撃を受けるも、強烈な憎悪によって常に精神が肉体を凌駕しているため、肉体へのダメージを受けない状態になっていた。剣心の操る剣技、飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)と倭刀術との激しいぶつかり合いの中で飛天御剣流の超神速の奥義、天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)を絶技・虎伏絶刀勢(ぜつぎ・こふくぜっとうせい)で打ち破る。剣心も粘りを見せたが、剣心の大切な人である神谷薫(かみや かおる)の死体を見せ、愛する者を失う苦しみを剣心に味わわせた。人誅の真の目的である薫の殺害を果たしたかと思われた。しかし雪代縁は過去のトラウマから巴と同じ年頃の女性は殺せない。そのため六人の同志達の一人であり、機巧芸術家(からくりあるてぃすと)と名乗る人形師の末裔の外印(げいん)に作らせた屍人形で薫の死を偽装し、薫を自身のアジトに拉致した。剣心は廃人状態になるが、人斬りの罪を償う答えを見つけて復活し、アジトに乗り込み薫の救助に向かう。雪代縁の元部下であり武器組織のボスの地位を譲り受けた呉黒星(うーへいしん)の部下である四星(すーしん)と剣心と共に駆け付けた仲間の相楽左之助(さがら さのすけ)達との戦いを経て、雪代縁のアジトの浜辺で剣心と雪代縁の戦いが始まる。神谷道場の襲撃の時とは違い、最初から剣心を殺しにかかり、前回以上の実力を見せる雪代縁。それに対し人斬りの罪を償う答えを見つけた剣心は倒れない。雪代縁は痺れを切らし狂経脈を発動する。その力により剣心を圧倒したが、剣心の龍鳴閃(りゅうめいせん)によって三半規管を麻痺させられ、平衡感覚を失ってしまう。立っていることすら困難になってしまうが、麻痺している部分を自ら破壊する。そして再び奥義打ち合いになるが、剣心の天翔龍閃によって武器が破壊され、雪代縁は戦意喪失し戦いに決着がついた。

剣心との決戦のその後

武器組織のメンバーと共に逮捕されるが、薫から巴の日記帳を受け取る。そして脱走し京都の貧民街に流れ着き、自身の父親であるオイボレとお互い素性を明かさず再会するのであった。

雪代縁の関連人物・キャラクター

緋村剣心(ひむら けんしん)

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の主人公。風貌は小柄な優男。左頬に大きな十字傷を持つ。かつて幕末最強と謳われた伝説の人斬り、緋村抜刀斎(ひむらばっとうさい)。明治維新後は不殺(ころさず)を誓い、流浪人として各地を転々とし、弱き人の為逆刃刀を振るう。雪代縁の敵であり、雪代縁の姉である巴の婚約者。

雪代巴(ゆきしろ ともえ)/緋村巴(ひむら ともえ)

雪代縁の姉であり、剣心の人斬り抜刀斎時代の嫁。許婚である清里明良(きよさと あきら)を殺害した抜刀斎に復讐するために闇乃武の手先として剣心に接近する。しかし剣心と過ごす日々の中で剣心に愛情を覚え、愛と憎しみの間で葛藤する。その後、剣心とお互いの過去を打ち明け、復讐心を捨てる。翌朝、剣心の元を離れ闇乃武の下に戻る。闇乃武へ噓の報告をするが、闇乃武の本来の目的は巴自身を剣心の弱点にすることだった。巴を一矢報いようとするが簡単に倒されてしまう。気絶させられ、次に目を覚ました時には剣心と闇乃武の頭領である辰巳(たつみ)の戦闘が始まっていた。巴は剣心を守るため、身を呈して守ろうとするが辰巳もろとも剣心に斬られ、生涯を終える。

外印(げいん)

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武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

魚沼宇水(うおぬま うすい)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターで、明治政府転覆を目論む志々雄真実配下の精鋭部隊「十本刀」の一員。その中でも最強格の戦闘能力を持つ剣士で、盲目であることから「盲剣の宇水」と呼ばれている。琉球王家秘伝の武術の使い手であり、かつて対人斬り用暗殺者として腕を振るっていた。志々雄に敗れて光を失い、「隙あらばいつでも斬りかかって構わない」という条件で彼の仲間になっている。しかしすでに復讐を断念していることを斎藤一に見抜かれ、死闘を繰り広げる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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