鈴屋什造（東京喰種トーキョーグール）の徹底解説・考察まとめ

梟討伐作戦

強力な力を持つ喰種・隻眼の梟（せきがんのふくろう）を討伐するべく、CCGの総力を上げて大規模な討伐作戦を決行する。「梟討伐作戦」は多くの犠牲者を出しながら隻眼の梟を討伐したかに思えたが、そこに本物の隻眼の梟が現れた。
梟は巨大な体躯に似合わず素早い攻撃を繰り出し、特等たちは一瞬で吹き飛ばされた。篠原と法寺項介（ほうじこうすけ）は壁や地面にたたきつけられ、黒岩巌男（くろいわいわお）は屋上から突き落とされた。唯一、攻撃を回避して無事だった宇井郡（ういこおり）は応戦しようとするものの、全く歯が立たない。
すると梟は気絶している篠原に近づき、彼の足を輪切りにして弄ぶ。そんな篠原の姿を鈴屋に見せつけて挑発する隻眼の梟。怒った鈴屋はこれまでない表情で隻眼の梟に果敢に立ち向かっていくが、先ほどの戦いで片足を失っているため、片足のため宇井以上に戦うことができない。
その後、隻眼の梟は偽物だった梟を腹におさめるとその場から去っていった。
片足を失ったものの功績を上げた鈴谷は上等捜査官に昇進する。しかし、恩師の篠原は昏睡状態に陥り、病院で眠り続けるのだった。

人間オークション制圧作戦

隻眼の梟との戦いから2年の歳月がたち、准特等の地位まで昇進した鈴屋。
喰種・ナッツクラッカーを捜査するうちに、かつて鈴屋を飼っていたビッグマダムが取り仕切る「人間オークション」に、ナッツクラッカーが絡んでいることを突き止める。2年前の「梟討伐作戦」以来の大規模なものとなる「人間オークション制圧作戦」に、鈴屋は先行してクインクス班の睦月透（むつきとおる）と共に潜入することになった。潜入に備え、鈴屋は戦闘に自信の無い六月にナイフ操術を教え、篠原からの教えを説いた。
鈴屋と六月の2人は女装をしてナッツクラッカーに接触し、オークションの商品として内部へ潜入。右の義足に仕込んだクインケ「サソリ」で、オークション会場内でビッグマダムの護衛をしていた喰種集団「アオギリの樹」に所属するラビットと交戦する。
しかし「サソリ」では分が悪いと判断し、撤退。オークションに参加していた喰種を尾行して、クインクス班の瓜江久生（うりえくき）、六月と合流。瓜江と共に参加者の喰種を駆逐しながら、鈴屋班と合流すると、班員と連携して、ビッグマダムの駆逐に成功した。この功績が認められ、鈴屋は若干22歳にして特等捜査官に任命されたのだった。

流島攻略作戦・コウリュウギ作戦

「流島攻略作戦」では「流島上陸」を担当することとなった鈴屋。二番隊の隊長を任せられた彼は上陸してすぐに砂浜の喰種を一方的に駆逐、そのまま先行。その後、部下の阿原半兵衛（あばらはんべえ）と交戦していた喰種・クロと遭遇し、同じく部下の環水郎（玉木みずほろう）・御影三幸（みかげみゆき）とともにクロと交戦する。
半赫者となり襲い掛かってきたクロに対して的確に追い詰めるが、胸に攻撃を食らってしまいジェイソンも破壊されるという危機を迎えるが、クインケ「アラタ」を着ていたためダメージは無く、再びクロを圧倒し撤退させた。

本土に戻った鈴屋。ピエロマスクが攻めてきたときは局長となった旧多ニ福（ふるたにむら）の命令でS3班の班長になり、本局の正面防衛に当たった。
しかし旧多が局長となった後は、呼ばれているのにサボろうとするなど、旧多に反抗的な態度を取る。
24区が襲撃された際、半兵衛と共に逃亡する喰種を逃がすために戦う笛口雛実（ふえぐちひなみ）と対峙し圧倒するが、記憶を取り戻して金木研（かねきけん）として生きることを選んだCCG捜査官・佐々木琲世（ささきはいけ）が現れ、雛実を取り逃してしまう。
その後、カネキに「普通に殺します」と告げアラタを展開させ勝負を挑む。激しい戦闘を繰り広げ、カネキの四肢を切り落とした鈴屋たち。勝負はついたかに思えたが、カネキは周囲にいた半喰種・オッガイたちを喰い始め、竜へと変化する。

カネキが竜となった後、鈴屋班は全員逃げることに成功したが、鈴屋と半兵衛はカネキとの戦いで怪我を負っていた。
また、喰種がCCGとの協力を申し出た際は「篠原だったらどうするか」を考え断ろうとしたが、特等捜査官・丸手斎（まるでいつき）に諭され、「自分の考え」に従って協力を受け入れた。

最終決戦の際には宇井と協力して隻眼の梟と戦うことに。しかし、どんなに攻撃を仕掛けても梟は決して倒れず、特等2人でもなす術がない。鈴屋に至っては義足を飛ばされてしまった。
その後、梟を操っていたピエロを半喰種と化した亜門鋼太郎（あもんこうたろう）たちが撃破したことで梟の動きが止まり、Vの面子との戦闘を開始する。アラタの損傷が激しくなり限界というところまで班員や他の捜査官と戦った。

終戦後は新たな組織「TSC」にて最高位の「竜将」となり、多くの保安官の尊敬を集めた。
また、医療が発達したことにより、かつての恩師である篠原が植物状態から復活し、その際には涙を流していた。

鈴屋什造の関連人物・キャラクター

鈴谷班

阿原半兵衛（あばらはんべえ）

CV：西田一

鈴屋班に所属する捜査官。身長190cm、体重79kg。
本編では第2部から登場。長身長髪の男性で、常に白目である。ジューゾーのパートナーであり、常に右腕的存在でありたいと考えている。本編登場以前に『東京喰種トーキョーグールJOKER』に登場している。
かなり臆病で、血も苦手。ジューゾー曰く。武者震いならぬ武者貧血を起こす「ダメ野郎」とのこと。日本刀のような羽赫のクインケ「銀髑髏」を使用。流島ではミザとの戦闘において能力を発揮し、撃退している。ミザより「布間を裂くような繊細な剣閃き」とクインケ操術を評されていた。

かつて自分を喰種から守り両脚を失った父のような被害者を出したくないという理由で喰種捜査官になったが、あまり捜査官に向いていないかもしれないと落ち込んでいた。

半井恵人（なからいけいじん）

アカデミー次席卒業し、白単翼賞、木犀賞を受勲している捜査官。趣味は鳥類の観察。
鈴谷班の副班長を務める。正確な戦闘描写はないが実力者揃いの鈴谷班のナンバー2を務めるあたり、相当の実力者だと思われる。
甲赫のクインケを左右の2本使いしている。

御影三幸（みかげみゆき）

クインケは尾赫の「夢と宇宙」を使用。銀木犀賞を受勲している。趣味は折り紙を折ること、宇宙について考えること、妄想すること。
「オークション編」で鈴谷班のメンバーとして初登場。ビッグマダム討伐では華麗な連携を見せており、実力者だと思われる。「オークション編」後、2等捜査官から1等捜査官へと昇進している。

環水郎（たまきみずろう）

CCG捜査官

篠原幸紀（しのはらゆきのり）

CV：仲野裕

20区担当の男性捜査官で、鈴屋のパートナー。人当たりのよい性格の人物で、鈴屋の問題行動にも怒ることなく諭すように指導している。CCG捜査官・真戸呉緒（まどくれお）の初代パートナーでもあり、真戸のパートナー・亜門鋼太郎（あもんこうたろう）の教官も務めていた。
「骸拾い」と呼ばれる喰種・霧嶋新（きりしまあらた）を生け捕りにした人物。堅実で確実に結果を残すタイプで、「不屈のシノハラ」と呼ばれる。梟討伐作戦では第一隊の副隊長として芳村と戦うが、その直後に現れた隻眼の梟に出会い頭に吹き飛ばされ、さらにブレード状の赫子で右足を切断および腹部を貫通され、大量出血のため脳への深刻なダメージを負い、植物状態となる。

巨大な鉈状の尾赫であるオニヤマダと、強固な防御力を持ち身体能力を向上させる性能もある鎧状の甲赫・アラタを使用する。他の武器と違い、鎧のように体に装着して使用する。戦闘時に起動させる防御用としてのクインケで、SSSレートの喰種からの攻撃も防ぐほどの有能さから幾度か改良された。アラタから、アラタproto、アラタβ 0.8、アラタ弐proto、アラタJOKERと何度も展開している。

金木研（かねきけん）／ムカデ／佐々木琲世（ささきはいせ）