東京喰種トーキョーグール:re(石田スイ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『東京喰種トーキョーグール:re』とは、石田スイの漫画およびそれをもとにしたアニメ作品。舞台は東京で、人を食らう化け物「喰種(グール)」の在り方がテーマとなっている。『東京喰種トーキョーグール』の続編で、前作ではとある事故から人と喰種と両方の力を併せ持つ金木研が人として、喰種として葛藤しながら戦う姿が描かれた。続編の『東京喰種トーキョーグール:re』では、金木の面影を残す捜査官、佐々木琲世に主人公が変更。彼が捜査官として喰種と戦う様を描く。

『東京喰種トーキョーグール:re』の概要

『東京喰種トーキョーグール:re』とは、石田スイの漫画およびそれを原作としたアニメ作品。『東京喰種トーキョーグール』の続編である。人を食らう化け物、「喰種(グール)」という生き物が存在する東京が舞台となっており、喰種の在り方や生き方などが物語の主なテーマとなっている。『東京喰種トーキョーグール:re』は佐々木琲世(ささきはいせ)という青年が主人公。自分の居場所、大切な人たちを守るため戦う事を決意した彼が、改めて人の側に立ったことで、人である事、喰種である事どちらを選ぶのか迷い、苦悩し、葛藤しながらも決断し、自分の道を進んでいく。
喰種を取り締まる捜査官として働く一方で、己の中に抱える闇と戦いながら人と喰種の中で生きていく。
また、多くの登場人物たちと佐々木の繋がりや、個々のストーリーなど、主人公の成長以外にも見どころが多い。

『東京喰種トーキョーグール:re』のあらすじ・ストーリー

佐々木琲世と4人のクインクス

喰種の武器である赫包(カクホウ)を体内に持つ部下を率いて、喰種討伐にあたる琲世。

物語は第1部東京喰種トーキョーグールから2年後。人を食らう化け物である喰種の存在は未だ人々を脅かしており、喰種専門の捜査官が集う喰種対策局、通称CCGも対策に追われる日々を送っていた。主人公の佐々木琲世(ササキハイセ)は上司である真戸暁(マドアキラ)の指導の元、クインクスたちのメンター(指導者)として働いていた。
「クインクス」とはエリート特務捜査官である有馬将貴をも超える人材を作ろうと開発された、喰種の武器である赫包(カクホウ)を体内に持つ兵士たちのこと。メンバーは全部で4人、手柄を挙げようと躍起になるあまり単独行動に走り勝ちな班長の瓜江久生(ウリエクキ)、妹のために金を求めて働く一方で実は仲間想いの不知吟士(シラズギンシ)、血が苦手で過去に父に虐待されたトラウマから自分を男だと偽る六月透(ムツキトオル)、やる気がなくゲームばかりしている米林才子(ヨネバヤシサイコ)となっており、個性的な彼らをまとめるのに苦労する日々を送る琲世。
温厚で冗談なども言う快活な性格である一方、非常に責任感の強い琲世。だが、過去に20年という長い歳月に及ぶ記憶の空白期間があり、その存在は謎に満ちている。また嘉納という医師によって半喰種の体にされており、喰種の力を持っているという理由で、クインクス共々捜査官の間ではあまり歓迎されていなかった。

トルソー編

CCGではレートと呼ばれる単位を用い、SSS~Cまで喰種の脅威レベルを表しており、物語当初はトルソーというAレートの喰種を追っていた。琲世とクインクスたちも捜査に参加。トルソーを捕獲寸前まで追い詰めるも、オロチというSレート喰種によって妨害される。オロチは本名を西尾錦(ニシオニシキ)と言い、琲世のことを知っている様子だった。
実は琲世の中には、かつて人でありながら喰種の赫包を移植されてしまった金木研(カネキケン)が眠っており、オロチは金木の知り合いであった。オロチと出会ったことが引き金となり、喰種の力が表層化し琲世は錯乱。CCGの中では琲世についてある取り決めが行われており、普段は琲世を人として扱うが、もし彼が喰種の力を暴走させてしまった場合、SSレート喰種・ハイセとして対処することになっていた。
オロチとの戦いで喰種の力を暴走させたハイセは喰種としてCCG捜査官によってその力を抑えられたため、討伐されることはなかったが、混乱のうちにトルソーとオロチは取り逃がすこととなってしまった。
この事件を機にトルソー戦に参加していた瓜江、不知、六月の3人は琲世に尊敬や恐怖といった複雑な気持ちを抱くこととなる。一方で琲世は単独行動に走った瓜江を叱咤。クインクス班長から外し、代わりに不知を班長にすることを決意。ここからクインクスたちの関係は少しずつ変化していくこととなる。

ナッツクラッカー編

次のターゲットをナッツクラッカーというレートAの喰種に定めたCCG。ナッツクラッカーはオークションに参加するために商品となる人間を探しており、琲世とクインクスたちは自分たちを商品として売り込む囮捜査によってナッツクラッカーとの接触に成功。
オークション会場への潜入も果たすが、オークション会場には参加者の護衛として喰種集団のアオギリの樹がおり、CCGとアオギリの樹による全面対決となった。アオギリの樹の中には琲世の中に眠る金木を知る喰種が多数存在しており、特に琲世は金木を慕っていたために、複雑な心境で戦況を見守っていた。
そんな最中、オウルという強大な喰種が現れ苦戦を強いられる琲世。徐々に追い詰められていく姿を見ていられなくなった雛実は琲世を助けるため飛び出してしまう。
琲世は自分を「お兄ちゃん」と呼び慕ってくるヒナミが自分を庇う姿に、自分の中に眠る金木と対峙することを決意。自分に眠る喰種の力を使い始める。
オークション会場の別の場所では瓜江と鈴屋が逃げようとする喰種たちをターゲットに戦いを挑んでおり、また別の場所では不知がナッツクラッカーと対決。ナッツクラッカーが2つの赫包を持つ喰種だと知った不知は、2つのうちの1種が感知式のものだと知り、その特性を活かしてナッツクラッカー自身が自爆するように仕向ける。
こうして、喰種の力を取り入れた琲世はオウルを倒すことは叶わなかったが、退けることには成功。雛実はコクリアと呼ばれる喰種専用の監獄へと送られることに。瓜江は討伐の功績を認められ、不知もまたナッツクラッカーを討伐したとしてその功績を称えられた。
しかし、不知だけは浮かない顔をしていた。
それは、ナッツクラッカーが死に際に遺した「きれいになりたい」という一言。喰種なのにまるで人のような言葉を残した姿を見て、喰種をどう扱っていいのかわからなくなってしまう。そのため、ナッツクラッカーをCCG捜査官が使うクインケの材料にしたが、不知は暫くこれを使うことが出来なかった。

ロゼヴァルト家殲滅戦

不知がクインケの扱いに悩む一方で、東京では大量誘拐が起きており、それがロゼヴァルト家の仕業だということを突き止めていた。ロゼヴァルトは大企業を営んでいたが、その大半は喰種だった。日本にいる月山家もその1つであり、かつて金木と親しくしていた月山習(ツキヤマシュウ)というSレート喰種も存在していた。
CCGはロゼヴァルト家を一掃することを決意。一方、月山家では金木がいなくなったことで生きる気力失っていた月山習のため、彼を元気づけようと家族や使用人が奔走していた。そして、習の友人堀の提案で、使用人のカナエは習を元気づけるため「金木が生きている」という事実を知らせることにした。
習はすぐに気力を取り戻し、早速琲世に接触を試みる。しかし、彼は金木でありながら金木ではなく、戸惑う習。それでも諦めきれない習だったが、そんな習を複雑な思いで見守っていた人物がいた。それは使用人のカナエ。彼女は月山習のことを深く愛していたが故、習が強く執着する琲世を憎んでおり、習には元気になって欲しいが琲世とは親しくなって欲しくないという葛藤を抱えるカナエ。
そんなカナエの前にSSレート喰種のエトが現れた。彼女はアオギリの樹を束ねる人物で、自身も強大な力の持ち主。「琲世を殺したいのでしょう?」と言い寄り、カナエに力を与えるエト。
琲世は月山との接触や情報を集めるためにマスクをして喰種たちとの接触を繰り返していた影響からか、徐々に琲世ではなく金木の色が濃くなっていっていた。そして、月山家の所持するビルの屋上で月山習と対峙するも、そこにエトに力を与えられたカナエが現れ、琲世はカナエと闘うことに。
エトに力を与えられたカナエは予想外に強く、防戦一方の中で琲世は自分の中にいる金木と深く深く繋がっていく。そして、金木が幼い頃母に虐待されていた過去に触れ「愛されたかった。死にたかった」と語る子供の姿の金木に、自らが生を望むことが間違いだったのだと悟る。これが引き金となったのか「夢はもういい、おやすみハイセ」という言葉と共に強大な力を目覚めさせた。屋上にはエトも来ていたが、力に目覚めた琲世はエト、カナエ、習の3人を圧倒。
カナエと習は屋上から放り出され死にかけたが、カナエが命がけで守ったことにより習は命を取り留めた。
一方、月山家のビルの中では月山家の使用人たちとCCG捜査官の戦いが勃発。激しさを増す戦いの中、ノロという強大な力を持った喰種が現れ上等や特等といった力のある捜査官たちも次々と倒れていく。不知も苦戦を強いられ、ずっとトラウマだったナッツクラッカーを使うことにも成功するが、ノロにはそれでも敵わなかった。そして、不知は自分の尾赫で弾幕を張り瓜江にとどめを刺させるという方法を用い、自らが体を張ったことにより命を落とした。
また、この戦でキジマ特等の部下であった旧多二福なる人物が、味方を襲うという奇行に及んでいたのだが、彼の奇行を見た人物は全て死んでおり、駆け付けた捜査官に旧多自身が虚偽の報告をした。この行動についてはこの段階では一切謎であり、只者ではないという印象だけが残る。
瓜江は今まで仲間や妹のために奔走してきた不知が目の前で死んだことで、仲間を失った悲しみに暮れた。戦いが終わった頃になって琲世が漸く戻ってきたが、彼は喰種の力に目覚めたからなのか、琲世の心を封じてしまったからなのか、瓜江に「能力不足は本人の責任だ」とまるで見捨てるような言葉を瓜江に伝え、さっさとその場を後にしてしまった。
この事件をきっかけに、仲間を失う痛みを痛感した瓜江は今までの単独プレイを控え、仲間を守るような戦いをする人物へと徐々に成長していく。一方で琲世は親しかったクインクスの部下たちと距離を取り始め、その次の年の春、昇進すると同時にクインクスたちのメンターを退いてしまう。

コクリア襲撃編~流島上陸作戦

一捜査官として行動し始めた琲世は旧多と共に行動をとることになった。そして高槻泉という作家が喰種であること、ロゼヴァルト家討伐の際に接触したエトであることを突き止め彼女に接触。しかし、エトの方が一枚上手で彼女は自分が喰種であることを世間に発表。自分が書いた小説を喰種に読むように勧めた。この際、エトと琲世の会話によりCCGを束ねる和修家一族が喰種の協力者であること、エトの母が残したメモに「V」という団体について記されており、エトの父・功善がそこに所属していたことなどが明かされる。エトは「V」を法の王、又は混沌の調整者と呼び、功善を含め、リゼも組織に所属していると明かす。
こうして混乱を極めた人と喰種。エトの目的は「隻眼の王」を後継にゆだねることだった。「隻眼の王」とは喰種を束ねる「王」の立場にいる喰種のことで、エトは現在の「隻眼の王」と共にその後継者を探していたのだ。
こうしてエトが隻眼の王を継がせようとする中、他方ではCCGが勢力を失いつつあるアオギリの樹の殲滅を、琲世とアオギリは別の方向からコクリアの襲撃を行おうとしていた。琲世の目的は雛実を救うことだったが、その途中でかつての仲間であった董香や四方と出会い合流。雛実を救い出し、彼らと逃げ出そうとするもその前に有馬が現れる。今までの戦いで力をつけてきた琲世だったがそれでも有馬には敵わず自らの喰種の力を暴走させていく琲世。死闘を繰り返す中、己の弱さと自分が生きたいと思っていたこと知ることで、自分を受け入れ覚醒。更なる強さを手に入れとうとう有馬に敗北を認めさせた。
琲世は有馬を殺すことを望まなかったが、それを聞いた有馬は自ら命を絶とうとする。そして、死に際の有馬から驚きの事実を聞かされる。それは有馬を含めハイルや旧多など、白日庭(子供たちを集めて捜査官の英才教育を施す教育機関)から見出された捜査官たちは人と喰種の間に生まれたのだという。彼らは高い身体能力を得る代わりに寿命が極端に短いというのだ。
また、隻眼の王の正体がエトと有馬が創り出した架空の存在であることも判明。エトと有馬は昔からの知り合いであり、人が喰種を駆逐する、という世界の在り方を壊すため「有馬を殺害する実力を持った最強の喰種」を隻眼の王という存在を欲していた。
彼らは嘉納の喰種化手術によって隻眼の王の候補となる存在を生み出させていたのだ。そして、有馬に勝利した金木が彼らの意志を継いで隻眼の王となることになった。
一方、大きな戦力を投じた流島作戦では、ボス格のタタラとの戦いに苦戦を強いられる中、突如オウルと謎の喰種フロッピーが参戦。彼らはかつてCCGの捜査官だった滝澤と亜門であり、医師・嘉納によって半喰種化された実験の犠牲者だった。CCG側は当然2人を喰種として葬ろうとしたが、暁が2人を庇ったため、CCGの敵とみなされてしまった。そのため滝澤は亜門と共に自分を庇った暁を連れて逃げることになった。

黒山羊結成編

流島作戦が敢行される中、本部では和修が喰種そのものではないか、という推測のもと部下たちが和修を追い詰めていた。その予想は的中し、CCGを治めていた和修が喰種であったこと、また、死に際の有馬の言葉から謎の組織「V」が「和修一族」であることが判明し、喰種を取り締まるはずの捜査官が喰種であったことでCCGは混乱に陥った。
琲世は有馬との戦いによって金木研だった頃の自分自身を取り戻し、金木として、「隻眼の王」として、アオギリの樹や流島から逃れた喰種たちを仲間に受け入れ「黒山羊」という組織を設立。CCGでは和修の血筋であった旧多がコクリアから脱獄した喰種や、謎の喰種集団ピエロと手を組み和修本家一族を殺害、CCGを牛耳ることになった。こうして琲世と旧多が対立する形となった。
「黒山羊」を組織した金木は彼らと生活する中、董香と互いの想いを確かめ合い結婚することになる。しかし、そんな幸せな時間が過ごせたのはほんのわずか。旧多が手配した人と喰種の力を合わせ持つ新たな兵士オッガイや、協力なCCG捜査官に追い詰められてしまう。
その後、カネキは旧多が遣わしたオッガイ、CCG捜査官、旧多本人を捕食した結果、巨大な赫子の化物のような姿に変わり果ててしまった。旧多はその生物を「竜」と呼んだ。
竜は東京の街全体に行き渡るほどの巨大さ。捜査官も喰種たちも混乱に陥る中、CCGは丸手が指揮を取り始めたが、その傍らにはカカシのような被り物をした謎の喰種スケアクロウの姿があった。実はスケアクロウの正体は死んだと思われていたヒデであり、彼は和修に消されそうになっていた事実を明かす。彼はどの組織にも属することなく、ひたすら金木を助けるためだけに喰種やCCGのことを裏から独自で捜査していた様だった。旧多が和修一族を殺害したことにより、動きやすくなったヒデは竜と化した金木を助けるために表舞台に姿を現したのだった。
こうしてヒデは自分が今まで捜査してきた情報に加え、和修一族や嘉納が研究していたデータを集めて金木を救出することにする。元々董香らと交流のあったヒデは喰種たちを連れてCCGを訪れ、金木を助けるために手を組むことを提案。
今まで互いに排除し合おうとしてきた人間と喰種は大きく対立するが、東京や金木を救いたいという気持ちから徐々に協力を志願するものが増え、人々と喰種は初めて1つになって戦う事を決意した。
竜の中には核があると考えた彼らは、まずは竜の体内から金木を探すことになった。そして董香の思いつきで、金木に渡した指輪を頼りに金属探知機を使って彼を探し出すことに成功。竜の中で眠っている間、金木は精神世界で自分を喰種と化した張本人であるリゼと対峙していた。リゼは喰種の苗床として育てられた喰種であり、オッガイの赫包の元は全てリゼであったことがわかり、金木がすべてを取り込んだことによって再会を果たしたとリゼは言う。しかし、その一方でリゼは金木が人のため、喰種のために動いた所為で多くの人、喰種が死んだのだと言って金木を責めた。リゼにあなたは命に対して無責任だ、なぜこんなことができるの、と責められ、金木は自分が「誰かに必要とされたかった」と告白。自分は誰かに求められるために戦い続けていた、と自身に答えるように呟く。リゼと出会ってからの金木は喰種と化し、戦いに明け暮れ死ぬような目に何度も遭ってきた。それでも、そのお陰で多くの人から求められたことを金木は幸せだと言った。自分は幸せだったんだ、と。その事実に気が付いた金木は今まで殺してきた人たちへの罪を背負えるか試してみる、と言いながらリゼに別れを告げた。
こうして金木は目覚め、無事に董香や仲間たちと再会。
皆は、金木が竜の核だと思っていたため、核である金木を取り出したことで竜が滅ぶことを期待していたが、核はそれだけではなかった。しかも、突如人が喰種化するという事件が勃発。その原因は竜が竜は卵管から落とす化け物で、化け物を倒した際に生じる胞子のようなものの中に毒が含まれ、その毒を吸い込むと喰種化してしまうという。竜の生み出す化け物と戦っていた自衛隊や捜査官たちが次々と毒にやられていく中、金木にだけ耐性があることが発覚すると同時に金木に捕食されたはずの旧多が突如登場。捕食されたのは演技だったのか、それとも捕食されてもなお生き残るだけの生命力があったのか不明だが、彼はリゼに出会うために竜を作り出すのが目的だったようだ。
幼少期に和修常吉に可愛がられていた旧多は、和修家の者が30歳ほどの若さで亡くなっていることを知らされていた。自分も長く生きられない運命にあることを知った旧多は、全てを壊すことを望んだ。自分の望む世界のためにあがく金木に対し「いくらもがいても無駄だ」と吐く旧多。自身が望む幸せを得られないことを知ってしまったが故の台詞と思われたが、旧多は死の前にリゼと結婚して家庭を持ち幸せそうに微笑むビジョンを浮かべた。彼の本当の望みは、全てを破壊することではなく、ただリゼと幸せな家庭を築くことだったのかもしれない。
旧多が創り出したオッガイは全てリゼがベース。リゼを金木に取り込ませることによって竜を生み出したが、その本当の核は金木ではなくリゼだったのだ。
捜査官たちは竜の生み出す化け物及び、Vの生き残りたちと戦い、金木は絢都と共に竜の毒の元である体内の奥深くまで侵入。待ち構えていた旧多と最後の戦いを繰り広げこれに勝利。旧多は最後に「普通に生きたかったなんて言ったら嗤いますよねぇ」と言って息を引き取った。
金木は更に奥にある竜の本体へたどり着くと、そこには竜の体内から生えたリゼの姿があり、リゼこそが本体であったことが判明。金木は「ごめんなさい、あたなを殺します。リゼさん」と言うとリゼは「ありがとう」と答えた。こうしてカネキは竜の討伐に成功したが、竜の体が崩壊する際の濁流に飲み込まれた。
竜との戦いを経て、東京は変わり始める。
CCGは解散となり新たに東京保安委員TSCが発足し、大半を元CCG職員で構成。未だ竜の毒のない卵管から化け物が生み出され続けていたため、TSCのメンバーは喰種たちと協力し、戦い続けた。社会には喰種たちも食べられる人口食物が登場し、人々と喰種の生活は少しずつ穏やかに変化していく。
こうして、それぞれが自分の道を進んでいく中、行方知れずとなっていた金木の姿もあった。彼は竜の体液の濁流にのまれ溺れかけたところを絢都に助け出され、TSCの共同戦線の協力者として今も生きていた。今後も金木は人と喰種が双方幸せに暮らせる世界を築くために戦い続ける。

『東京喰種トーキョーグール:re』の登場人物・キャラクター

主人公

佐々木琲世(ささき はいせ)

CV:花江夏樹
本作品の主人公で、琲世の名前は特等捜査官の有馬貴将によってつけられた。
クインクスたちのメンターとして苦労の日々を送る人。
温厚な性格で上司である真戸に「ハグしてもいいですか!」と言って引かれたりするなど、懐っこい性格でもある。
その正体は嘉納によって喰種の赫包を移植された金木研であり、戦いによって記憶を失っていた彼を有馬が育て直した。
そのため、金木研として生きてきた20年の記憶がなく、琲世としての人生は数年しか生きていない。
自分が強くなり、仲間を守るために金木の力を少しずつ取り入れることで温厚な性格がクールな性格へと変化していく。
最終的には琲世の記憶を持った金木という形に落ち着き、新たな隻眼の王として喰種と人が相互理解し合える世界を目指す。

喰種捜査官

有馬貴将(ありま きしょう)

Jolly_Rogert1
Jolly_Rogert1
@Jolly_Rogert1

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衝撃的な内容!東京喰種の著者・石田スイが描いたヒソカの過去が話題!【HUNTER×HUNTER】

衝撃的な内容!東京喰種の著者・石田スイが描いたヒソカの過去が話題!【HUNTER×HUNTER】

冨樫義博による大ヒット漫画『HUNTER×HUNTER』。その中に登場する敵キャラクターの一人「ヒソカ」は、常に道化師のような恰好をして本心を明かすことのない、謎に満ちた人物である。そんなヒソカの知られざる過去を、『東京喰種』の作者である石田スイが描いて大きな話題となった。もともとはエイプリルフールのネタとして石田が投稿したものだが、実際に企画が持ち上がり実現したのである。本記事ではヒソカの過去がわかる衝撃的なスピンオフ作品の内容を、まとめて紹介する。

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東京喰種の宇井郡とはどんな人物か?若くして特等捜査官となったその実力とは?

東京喰種の宇井郡とはどんな人物か?若くして特等捜査官となったその実力とは?

東京喰種トーキョーグールに登場する喰種捜査官である宇井郡。宇井は梟戦で隻眼の梟エトの攻撃を唯一かわした人物です。この時は準特等捜査官でしたが、功績が認められ若くして特等捜査官へ昇進。続編の東京喰種トーキョーグール:reでは、少し頭の堅い真面目なキャラクターとして登場し、様々な場面で活躍します。宇井は、非常に人間味のあるキャラクターとして人気です。どこか損をしていたり、「苦労人」のイメージもあったりするので意外と親しみやすいキャラクターなのかもしれません。そんな宇井の人物像を解説します。

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『東京喰種』の作者が羽生結弦のイラストを投稿!美しすぎる姿にファン大歓喜!【石田スイ】

『東京喰種』の作者が羽生結弦のイラストを投稿!美しすぎる姿にファン大歓喜!【石田スイ】

2018年に、『東京喰種トーキョーグール』の作者・石田スイが、Twitterで羽生結弦のイラストを投稿し話題になりました。羽生が『東京喰種トーキョーグール』を愛読していることもあり、双方のファンは大盛り上がりしていたようです。この記事では、石田スイ本人の投稿はもちろん、ファンの感想ツイートなども紹介します。

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東京喰種トーキョーグールでカネキが食した不味いサンドイッチのレシピが公式で公開!メシマズ妻がビックリ仰天

東京喰種トーキョーグールでカネキが食した不味いサンドイッチのレシピが公式で公開!メシマズ妻がビックリ仰天

集英社の大人気漫画『東京喰種トーキョーグール』。その作中、カネキがサンドイッチを食す場面があるのですが、喰種(グール)である彼には普通の人間の食べ物が美味しく感じられません。そんな不味いサンドイッチのレシピが公式で公開されたので食べてみたところ、確かに激マズ…。この世の食べ物じゃないよね…。

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「東京喰種トーキョーグール」の話題のツイート&おもしろ画像をまとめてみた

「東京喰種トーキョーグール」の話題のツイート&おもしろ画像をまとめてみた

石田スイのデビュー作として『週刊ヤングジャンプ』に連載されていた『東京喰種トーキョーグール』。そんな本作をテーマにしたおもしろ画像とツイートを、この記事でまとめました。原作に近い怖さを表現したファンアートはもちろん、原作よりも可愛く描かれたイラストなどもあるので、ぜひチェックしてみてください。

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『東京喰種トーキョーグール』カフェのメニューがヤバすぎる!マズいサンドイッチが話題

『東京喰種トーキョーグール』カフェのメニューがヤバすぎる!マズいサンドイッチが話題

ここでは「メニューがヤバすぎる」と話題になった、人気漫画『東京喰種トーキョーグール』のコンセプトカフェについてまとめた。作中に登場する食事を再現したメニューが多いが、中でも主人公カネキが食べた「マズいサンドイッチ」を再現したメニューが話題になり、Twitterで原作者が言及するほどのブームが起きた。

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ハイキュー!!の登場人物・キャラクターを喰種化してみたらカッコ良すぎた件

ハイキュー!!の登場人物・キャラクターを喰種化してみたらカッコ良すぎた件

バレーを題材にした作品として知られる『ハイキュー!!』。その作中に登場するキャラクターを喰種(グール)化してみたらどうなるかという予想が今Twitterなどで流行っているそうなので、この記事でまとめました。ちなみに、「喰種」というのは人間を食す怪人のことで、これをテーマにした漫画『東京喰種トーキョーグール』に登場しています。世界観やジャンルがまったく違う2つの作品だけど、組み合わせてみると意外と合ってたりして!?

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