いま、会いにゆきます(いまあい)のネタバレ解説・考察まとめ

『いま、会いにゆきます』とは、市川拓司による恋愛ファンタジー小説を2004年に映画化したものである。秋穂巧(あいお たくみ)は、息子の祐司と二人で暮らしていた。妻の澪はすでに他界しており、「一年後の雨の季節になったら戻ってくる」と言い遺していた。実際に澪は一年後の梅雨の到来とともにあらわれたが、記憶をなくしていた。次第に家族としての生活を取り戻していく三人。しかし雨の季節はいつまでも続かない。この物語は、ファンタジー要素をとり入れつつも家族の愛、そして女性の強さを感じられる作品となっている。

巧と澪をつないだ青いペン

高校の卒業式後に巧がアルバムにコメントを書いた際、澪が返さなかった巧の青いペンが、作品内の随所に登場する。卒業アルバムのシーンの他に、高校時代の巧が校内の写真販売で澪の写真を注文するシーン。そして澪が雨の季節に戻ってきてから、巧の職場で梅雨が長引くというニュースをテレビで観るシーンである。この青いペンは巧と澪をつないだだけでなく、巧の想いを表現する場で大切に用いられていた。

『いま、会いにゆきます』の主題歌・挿入歌

主題歌:ORANGE RANGE 「花」

ORANGE RANGEの曲を聞いた映画プロデューサーが、曲の作成を依頼したという。台本を渡されたメンバーは、この作品のメッセージに涙し、一晩という短時間で曲を作り上げた。歌詞の中には「雨」上がりの情景や「花」が散る誇らしげな姿、「時を超える想い」など、この作品をイメージした部分が多くみられる。

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