いま、会いにゆきます(いまあい)のネタバレ解説・考察まとめ

『いま、会いにゆきます』とは、市川拓司による恋愛ファンタジー小説を2004年に映画化したものである。秋穂巧(あいお たくみ)は、息子の祐司と二人で暮らしていた。妻の澪はすでに他界しており、「一年後の雨の季節になったら戻ってくる」と言い遺していた。実際に澪は一年後の梅雨の到来とともにあらわれたが、記憶をなくしていた。次第に家族としての生活を取り戻していく三人。しかし雨の季節はいつまでも続かない。この物語は、ファンタジー要素をとり入れつつも家族の愛、そして女性の強さを感じられる作品となっている。

18歳になった祐司。巧が作るカレーが好き。小さいころからの習慣か、相変わらず家事は巧と協力しているようである。朝食の準備や巧を起こすのは、18歳の祐司の役目。学校へは自転車で通っている。目上の人に礼儀正しい青年である。成長期のため、巧に「また背伸びたんじゃないか?」と言われている。

秋穂家が住む町の人々

アヤ(演:美山 加恋)

左側のツインテールで白い服の少女が、アヤ

祐司の小学校のクラスメイト。席が祐司の隣で、祐司を祭りに誘ったのはアヤである。祐司が、澪が戻ってきたことを打ち明けた唯一の存在。澪がいるのが雨の季節限定だと知っていたため、梅雨の終わりに外が晴れていることを祐司に教え、祐司が早退することを強くすすめた。

永瀬 みどり (ながせ みどり/演:市川 実日子)

巧が働く司法書士事務所の同僚。職場の席が隣同士のため、よく会話している。病気で要領が悪い巧の仕事をさりげなくチェックし、フォローしてくれている。巧に好意を抱いているのか、巧と祐司を気遣う描写がみられ、祭りでは倒れた巧と救護所まで付き添っている。物語の後半では、死んだはずの澪に呼び出され、かなり驚いた様子だった。しかし澪の巧へのひたむきな愛を見せつけられ、泣く澪をなぐさめていた。

浜中 晶子 (演:YOU)

祐司のクラスの担任教師。いつも気だるげな態度の教師。しかし祐司が学校にぶら下げた逆さてるてる坊主をみて「いいじゃん」と褒めたり、澪を探しに早退しようとする祐司に「行きなさい」と許可するなど、寛大でおおらかな性格。

洋菓子店の店主 (演:松尾 スズキ)

澪が祐司の12年分の誕生日ケーキを予約した、洋菓子店の店主。毎年その予約通り、ケーキを作ってくれていた。配達には、店のロゴが入ったスクーターを愛用している。最後の18歳の誕生日ケーキを届け、その日に店を閉めることに決めた。

野口医師 (演:小日向 文世)

巧が病気でお世話になっている、野口診療所の医師。医師としての診察だけではなく、巧の相談にもよく乗っている。澪が戻ってきたとき、巧がそのことを唯一打ち明けた人物。信じているのか信じていないのか、しかし巧の話を受け入れていた。要所要所で、巧にアドバイスをくれる人生の先輩である。

司法書士事務所所長(演:中村 嘉葎雄)

巧が働く司法書士事務所の所長。ほとんど居眠りをしているが、梅雨が明けたという天気予報の時だけ起きた。

東京の人物

澪の大学の友人(演:田中 圭)

澪と同じ大学に通う友人。雨に濡れそうな澪に、傘を差しだす。この場面を巧が目撃して、巧と澪がすれ違ったことで、雨の季節の6週間の奇跡が起きた。

『いま、会いにゆきます』の用語

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