ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ外伝IV』とは、1996年に発売されたスーパーファミコン専用ソフトで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『胎魔の鼓動(THROB OF THE DEMON'S HERAT)』。日本国産ウィザードリィの第四作である。本作はオーソドックスなハック&スラッシュでありながら、和風テイストな舞台やイベント、ホラー要素を盛り込み、数多くのNPCとの交流や勢力争いを楽しめる。緋蓮城の先代城主の死に端を発する地方の反乱を治めるため、冒険者に「三種の神器」を集めさせるというストーリー。

全滅

『ウィザードリィ』シリーズは一般的なRPGと異なり、戦闘に敗北したり、不慮の事故でパーティが全滅した場合、キャラクターの死体は迷宮内に置き去りとなる(セーブデータからやり直し、ではない)。彼らを救う為には、別パーティを救助隊として編成し、死体の回収を行わなければならない。
なお全滅した時点でキャラクターの安全は保障されておらず、ランダムでアイテムが奪われていたり、最悪の場合ロストしている事もある。ロストしたキャラクターは蘇生呪文や寺院を以てしても、復活させる事はできない。

スペシャルパワー

一部のアイテムにのみ存在する特別な力。アイテム装備画面の最後で「〇〇の特別な力を使いますか?」と可否を問われる。
使用する事で様々な恩恵を得られるが、中にはマイナスの効果(能力値の低下や死亡など)を発揮するアイテムもある。
スペシャルパワーを開放すると、一定確率で破損、あるいは別のアイテムに変化してしまう事もあり、軽はずみに使うにはリスクが伴う。
なお本作のスペシャルパワーは該当アイテムを身に着ける必要はなく、装備できない職業であっても使う事は可能なので、装備制限を気にせず使用できる。

ヒーリング

「聖なる鎧」等のアイテムに存在する、自動でHPを回復させてくれる能力。
ヒーリング+1なら、1歩歩く毎に、あるいは戦闘で1ターン経過する毎に1点のHPが回復する。
ヒーリングがプラスならステータス画面でHPの横に「+」が、毒や呪いのアイテム所持などでマイナスであれば「-」のマークがつく。
(本作のヒーリングアイテムは持っているだけで効果が出るが、逆にマイナスヒーリングアイテムは、装備してはじめて効果を発揮する)
一部のモンスターの中にも、ヒーリング能力を持つ敵が存在する。

隊列と射程

最大6人までパーティを組む事ができ、前の3人が「前衛」、後ろの3人が「後衛」となる。
プレイヤーキャラの装備している武器には「射程」の概念があり、隊列の位置と武器の種類によって、攻撃可能なモンスターのグループ数が変化する。

ショートレンジ(短距離)=前衛のみ2グループ目までのモンスターを攻撃可能。刀剣類や斧など。
ミドルレンジ(中距離)=前衛は4グループ目まで、後衛は2グループ目までのモンスターを攻撃可能。フレイルや槍など。
ロングレンジ(長距離)=隊列に関わらず、どのモンスターも攻撃可能。弓や手裏剣など。

敵側にも背の高い巨人族や飛行する者など、後列に届く特殊攻撃を持っているモンスターがいる。

武器の持ち手

本作より、武器アイテムに持ち手の概念が加わった。大別すると以下の通り。
「メイン片手」=従来通り、利き手に持つ武器。盾やサブ武器と組み合わせ可能。
「メイン/サブ片手」=利き手あるいは逆手に装備できる補助武器。二刀流(1ターンにメイン武器とサブ武器、計2回の攻撃)が可能。
「両手」=巨大な剣や槍、弓といった大型の武器。両手を使うため、盾を装備する事もできない。

召喚呪文

それぞれ5レベルに召喚呪文として、魔術師呪文「ソコルディ」、僧侶呪文「バモルディ」、アルケミスト呪文「ガルディ」、超能力呪文「ザカルディ」が存在する。
召喚できるモンスターはそれぞれの呪文で異なり、呼び出されるモンスターもランダムだが、召喚できれば追加の戦力となり、敵の攻撃を代わりに引き受けてくれる壁役にもなってくれる。

転送と転生

本作も前作からのキャラクターを転送する事ができる。能力値も最大で14まで引き継ぐ事ができ、レベルも3からスタートできる。
また転生時に性別を選択可能になった(但しバルキリーなど、性別に制限のある職業を除く)。

訓練場で鍛え直し

3年の修行を提案してくる道場主

本作では、訓練場で作成したキャラのボーナスポイントが10以下だと、道場主から3年修業する事を提案される。
この提案を飲むとキャラクターは3年歳を取るが、その代わり4レベルからスタートできる(HPや能力値も3レベル分の上昇判定が行われる)。

NPC(ノンプレイヤーキャラクター)

本作では様々なNPCが登場する。彼らはプレイヤーキャラの行動次第で敵にも味方にもなり得る。
またNPCからは装備を購入する事ができる。不確定名であるため、正体は値段から類推するしかないが、在庫は無限である。

ヘビーモード

前作まで採用されていた「マニアモード」は「ヘビーモード」に変更された。
マニアモードの時は冒険を中断すると城からやり直しであったが、ヘビーモードは中断可能となった。
ただし戦闘中やキャンプ中に頻繁にセーブされるため、リセット技でやり直す事が困難になっている。
なおヘビーモードでクリアしても、ノーマルモードと比べてこれといった特典はない。

『ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)』の登場人物・キャラクター

味方(依頼主)

輝羅

cinnamonexus555
cinnamonexus555
@cinnamonexus555

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