
『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)とはRocksteady Studiosが開発、EIDOSが2009年に発売したアクションゲーム。DCコミックスの人気コミック『バットマン』を元に製作。Playstation 3、Xbox 360、Windows版で発売。主人公「バットマン」は宿敵「ジョーカー」をアーカム・アサイラムに連行。だがジョーカーは最初からアーカム内でバットマンを陥れるのが目的だった。バットマンは混乱極まるアーカムを治めるため始動する。
『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)の概要
『バットマン アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)とはRocksteady Studiosが開発、EIDOSが発売したアクションゲームソフト。DCコミックスが刊行している人気コミック『バットマン』のコミックシリーズと1989年の『アーカム・アサイラム』には大きく影響を受けている。Playstation 3とXbox 360版が北米で2009年8月25日に発売。ヨーロッパでは8月28日に発売された。その後Microsoft Windows版が北米で9月18日に、ヨーロッパでは9月15日に発売された。日本では2010年1月14日にPlaystation 3とXbox 360版がスクウェア・エニックスが発売された。Playstation 3版のみジョーカーを使用したチャレンジモードが用意されている。PC版はPCゲームプラットフォームのGames for Windows Liveが採用されていたものの、2013年10月にこの機能を削除してSteamへ移行した。
本作はバットマンを操作して、名だたるヴィラン(悪役)や犯罪者達を鎮圧して病棟内を平静にさせることが目的となっている。移動は走るだけでなく、グラップル・ガンを使用して高所へ移動したり、そこからマントを広げて滑空したりとストレスフリーな移動を可能にしている。敵と接触した際の戦闘は直接ぶつかり合う「コンバット」と隠れながら敵を鎮めていく「プレデター」の2種が用意されている。
「今までで最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム」としてギネス・ワールド・レコーズに登録されている。
犯罪都市と名高いゴッサム・シティで闇夜に紛れて悪を滅するダークヒーロー、バットマンは宿敵である狂人ジョーカーを精神病院であるアーカム・アサイラムに連行していた。しかしあまりにあっさり捕まったジョーカーに懸念を抱くバットマンはジョーカーをアーカム内に収容するまで看守と同行。そして一瞬の油断をついてジョーカーは脱走、最初からバットマンを罠に嵌める計画だったのだ。バットマンは凶悪な犯罪者がはびこるアーカム・アサイラムで事態の収拾に当たる。
『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)のあらすじ・ストーリー
アーカム・アサイラムの事件
犯罪都市と名高いゴッサム・シティで犯罪者を独自に断罪して回っているダークヒーロー、バットマンはピエロのような狂人ジョーカーを捕らえてアーカム・アサイラムに連行していた。しかし何か不穏な空気を悟ったバットマンはジョーカーを収容するまでアサイラム内に同行。案の定ジョーカーは逃走し、彼に心底惚れている元アサイラムの女医「ハーレィ・クィン」の手伝いもあって、アサイラム内は暴徒が埋め尽くすほど混沌を極めていた。バットマンは立ちはだかるならず者達を倒しながら現場にいた協力者「ジム・ゴードン」をさらって行ったジョーカーの後を追う。ジョーカーに追いついたバットマン、ジョーカーを仕留める好機を前にするも不殺を貫くバットマンには彼を殺すことが出来なかった。ジョーカーは肉体を急激に強化する謎の薬物「タイタン」で凶暴化させた犯罪者をバットマンにけしかけてどこかに逃げ去っていった。
タイタンの謎
タイタン化した囚人を退けた後、バットマンは薬物に関して裏に何か良からぬ企みがあると睨み行動を再開。ジムの救助の為に島の医療施設までやってきたバットマンは、彼を捕らえていたハーレィ・クィンを倒してジムを解放する。しかし同時に捕らえられている人物がいることがわかったバットマンが調査に向かうと、そこにいたのはバットマンを一度は追い詰めた強敵「ベイン」だった。ベインはジョーカーによってベノムを注入されて暴走。ベインは女性精神科医「ペネロペ・ヤン」に実験のサンプルとして利用されていたらしく、彼女に対しての恨み言を呟く。バットマンは高性能車バットモービルをベインに突進させて彼を海に沈ませた。ベインの発言、タイタンの存在、気がかりなことが多い今回の事件についてさらなる調査をするためにバットマンは島内の作っておいたバットケイブでDr.ヤンの研究データを調べると、彼女がタイタン製造に大きく関わっていたことが判明。バットマンはDr.ヤンがまだ製造方法をジョーカーに渡していないことがわかった後、すぐさまDr.ヤンの元へ急いだ。
データ争奪戦
Dr.ヤンを追うバットマンだったが、所長室で彼女を見つけたものの無差別殺人鬼「ミスター・ザズー」によって人質に取られてしまう。隙をついて彼女を救出したバットマンだったが、タイタン製造施設の存在とアーカム所長がハーレィに攫われたことを知る。そして次の瞬間所長室が爆破され、Dr.ヤンは死亡し、タイタンのデータも奪われてしまう。バットマンは血痕伝いに所長の後を追う。なんとかハーレィに追いついて所長を助け出すも、今度は植物を操るヴィラン「ポイズン・アイビー」の植物がタイタンによって急成長し行く手を阻んだ。彼女の植物を何とかするために地下にあるタイタンの解毒剤の元となるエキスを集めるバットマン、道中で爬虫類化した男「キラークロック」の妨害を受けつつも何とか退けて解毒剤を入手した後、アイビーの元に向かう。解毒剤を使用したことで何とか植物の暴走を止めることは出来たものの、ジョーカーが空に花火を上げてバットマンを待ち構えていた。
バットマンとジョーカーの決着
ジョーカーが待ち構えている刑務所に向かうとそこではバットマンを迎撃するために用意されたタイタン化した警備員と手下が大勢待ち構えていた。それらを片付けてジムを救出。だがタイタンが入った注射器がジム目掛けて発射され、急いで盾となるバットマン。解毒剤のおかげでタイタン化は免れたものの、今度はジョーカーが自分自身にタイタンを注入。凶悪な体つきに変貌を遂げたジョーカーはバットマンを屋上にまで連れて行き、最終決戦へと発展する。怪力を発揮するジョーカーに苦戦しつつも、技巧を凝らして追い詰めていくバットマン。次第に弱りを見せたジョーカーに対してバットマンは拳に爆破ジェルを纏わせて爆発力を兼ねた渾身の大打撃をお見舞いした。凄まじい威力に気絶するジョーカー。戦いは終結し、ヴィランやそれらの手下たちは捕縛され治療を受けていた。バットマンはつかの間の休息の時間を得るも、ニュースでゴッサムシティで新たな事件が起きたと速報を受け、再び戦いの中へ身を投じていくのだった。
『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)のゲームシステム
基本的なゲームの流れ
主人公のバットマンを操作して、精神病院アーカム・アサイラムにはびこる犯罪者達を鎮圧していくことが主なゲームの流れとなる。
コンバット
本作の最大の特徴といえる「フリーフロー・コンバット」という独自のシステムで、簡単な操作で流れるように華麗な格闘戦を繰り広げることが可能。打撃などの通常攻撃だけでなく、マントによるスタン攻撃や、回避を使いこなしてコンボを繋げていくことで強力な「スペシャル・テイク・ダウン」を発動して敵を一瞬で戦闘不能にできる。またバットマン専用の「ガジェット」を戦闘中にも使用でき、それによって戦いを有利に進められる。
プレデター
コンバットとは打って変わって、銃で武装している敵から隠れながらの戦闘が主になる。基本的に正面から戦うとスーパーパワーを持ち合わせていないバットマンは銃撃を食らい死んでしまうため、背後や床下、または頭上などのあらゆる敵の死角から遅い掛かる必要がある。敵に近づくと「サイレント・テイクダウン」というこの戦闘特有のテイクダウンが発動可能で、これを行うだけで敵1人は確実に倒すことが出来るが、代わりに静かに敵を気絶させるのに時間がかかってしまう。他の敵に見つからないように戦略を立てて立ち回ることが重要となってくる。
捜査モード
人や建物をレントゲン写真のように透過して確認することが出来るモード。これにより、敵の心理や武装状態などが手に取るようにわかる。また現場での操作において痕跡を調べたりすることが出来るので、使用頻度はかなり多い。
『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)の登場人物・キャラクター
バットマンサイド
バットマン

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目次 - Contents
- 『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)の概要
- 『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)のあらすじ・ストーリー
- アーカム・アサイラムの事件
- タイタンの謎
- データ争奪戦
- バットマンとジョーカーの決着
- 『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)のゲームシステム
- 基本的なゲームの流れ
- コンバット
- プレデター
- 捜査モード
- 『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)の登場人物・キャラクター
- バットマンサイド
- バットマン
- ジェームズ・ゴードン
- オラクル
- ヴィラン
- ジョーカー
- ハーレー・クィン
- ミスター・ザズー
- ベイン
- スケアクロウ
- キラークロック
- ポイズン・アイビー
- リドラー
- クレイフェイス
- その他人物
- クインシー・シャープ
- ペネロペ・ヤン
- フランク・ボールズ
- アーロン・キャッシュ
- ジャック・ライダー
- トーマス・ウェイン / マーサ・ウェイン
- アマデウス・アーカム
- 『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)のガジェット
- バットラング
- バットクロー
- 爆破ジェル
- 暗号シーケンサー
- ラインランチャー
- 『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)の用語
- タイタン
- アーカム・アサイラム
- バットケイブ
- 『バットマン:アーカム・アサイラム』(Batman: Arkham Asylum)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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