ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝IV』とは、1996年に発売されたスーパーファミコン専用ソフトで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『胎魔の鼓動(THROB OF THE DEMON'S HERAT)』。日本国産ウィザードリィの第四作である。本作はオーソドックスなハック&スラッシュでありながら、和風テイストな舞台やイベント、ホラー要素を盛り込み、数多くのNPCとの交流や勢力争いを楽しめる。緋蓮城の先代城主の死に端を発する地方の反乱を治めるため、冒険者に「三種の神器」を集めさせるというストーリー。

性格

善、中立、悪の3つの性格がある。戒律とも呼ばれる。
善と悪のキャラクターは酒場で同じパーティを組む事ができず、中立のみいかなる性格の者ともパーティが組める。
ただし迷宮内に入り「仲間を探す」コマンドを使用して合流する事で、善悪混成のパーティを組む事は可能。
モンスターに遭遇した際「友好的な〇〇(モンスター名)」と表示される時がある。この際、善の場合は「立ち去る」(無条件で戦闘を回避)を選び、悪の場合は「戦う」を選択しなければならない。
もし性格に反する行動選択(善なのに「戦う」を選んだりするなど)をした場合、善なら悪、悪なら善へと性格が変化する場合がある。

年齢

キャラクターの年齢。作成直後の年齢は13~16前後。宿屋に泊まる、蘇生呪文で生き返る、訓練場で転職する等で増加する。
年齢が上昇するにつれ、レベルアップ時に能力値の低下が発生しやすくなり、生命力が3未満に下がった場合は「老衰死」(ロストと同義。生き返る事はできない)となる。

AC(アーマークラス)

キャラクターの物理防御力を数値化したもの。何も装備しないキャラクターのACは10で、防具を装備したり防御呪文を唱える事で強化できる。
特筆すべきはACは低ければ低いほど高性能である点と、『ドラゴンクエスト』等に代表されるダメージを軽減するような守備力ではなく、どちらかと言えば回避力に近い概念である点。
ACが下がれば敵モンスターの物理攻撃の命中率を下げ、当たりにくくする事ができる。

キャラクターの種族

これまでの基本5種族(人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビット)に、『ウィザードリィ #6(Wizardry #6)』より新たな6種族(フェアリー、リズマン、ドラコン、ラウルフ、ムーク、フェルパー)が追加された。
また男性キャラであれば力に+1、女性キャラであれば生命力に+1のボーナスがつく。

人間(Human)

力9、知恵8、信仰心8、生命力9、素早さ8、運の強さ8
平均的な能力を持ち、どの職業もそつなくこなす。

エルフ(Elf)

力7、知恵10、信仰心10、生命力7、素早さ9、運の強さ8
細身で聡明な種族。体力は低いが魔法職に高い適性を持つ。睡眠に強い。

ドワーフ(Dwarf)

力11、知恵6、信仰心10、生命力12、素早さ7、運の強さ7
背が低く頑強な種族。戦士に高い適性を持つ。毒に強い。

ノーム(Gnome)

力10、知恵7、信仰心13、生命力10、素早さ6、運の強さ7
信心深い小人族。正伝ではバランスの良い種族だったが、本作では素早さが低くなった。

ホビット(Hobbit)

力8、知恵7、信仰心6、生命力9、素早さ10、運の強さ11
ノームより小柄な種族。盗賊に向いているが正伝より弱体化している。特殊攻撃に強い。

フェアリー(Faerie)

力5、知恵11、信仰心6、生命力6、素早さ14、運の強さ11
非常に小さな妖精種族。防具なしで基本AC(アーマークラス)が5であり、盗賊に高い適性を持つが、フェアリー用の装備以外はほとんど身に着ける事ができない。

リズマン(Lizman)

力12、知恵5、信仰心5、生命力14、素早さ9、運の強さ7
リザードマン種族。最高の体力を持ち、物理攻撃の職業素質はあるが、魔法職への適性は低い。

ドラコン(Dracon)

力10、知恵7、信仰心6、生命力12、素早さ8、運の強さ8
竜人種族。口からブレスを吐き敵を攻撃できる。特殊攻撃に強い。

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