エリザベス（ペルソナ3）の徹底解説・考察まとめ

バステ系スキル。
敵全体に状態異常「毒」を付与する事ができる。

マサカド

エリザベスが召喚するペルソナの1体。アルカナは「塔」である。

モデルは、平安時代中期に実在した東国の武士・貴族「平将門（たいらのまさかど）」。自らの事を「新皇」と称して、当時国を治めていた朝廷に反乱を起こすも、武士・貴族の「藤原秀郷」を筆頭とした武士達に討たれてしまう。その後、京で首を晒される事となるが、その首は江戸まで飛来し、そこで御霊神になったとされる。

現代日本においては、「国王神社」や「神田明神」等の神社にて奉られている。東京千代田区―皇居の片隅にある「将門塚」が特に有名である。

また朝廷や貴族による権力を用いた政治が盛んだった平安時代において、東国の豪族を率いて反乱を起こした事から「武士」の言葉の起源を将門に求める説も存在する。

『ペルソナ』シリーズの基となった作品、『女神転生』シリーズにおいても一部登場している作品がある。その際のデザインは、登場する作品毎に異なっている。

メギドラオン

万能属性の攻撃技。
敵全体に特大ダメージを与える事ができる。

ピクシー

エリザベスが召喚するペルソナの1体。アルカナは「魔術師」である。

モデルは、イングランドに伝わる妖精の一種「ピクシー」。洗礼を受けずに死んだ子供の魂が化身した存在だといわれている。悪戯好きではあるが、自分に恵みを与えてくれた者には正しく報いるという。

普段は人間の姿には見えない。しかし頭に四葉のクローバーを乗せることで見えるようになるという伝承もある。

『ペルソナ』シリーズに加え、『ペルソナ』シリーズの基となった『女神転生』シリーズにおいても殆どの作品に出ているキャラクターとなっている。キャラクターデザインを担当している「悪魔絵師」の異名を持つ「金子一馬」曰く、「アレンジがしやすい」との事で、作品毎に異なる姿で描かれている。

メギドラオン

万能属性の攻撃技。
敵全体に特大ダメージを与える事ができる。

ディアラハン

回復系スキル。
味方全体のHPを全回復する事ができる。

エリザベスの来歴・活躍

ベルベットルームにやってきたP3主人公と出会う

ペルソナ使いの手伝いをする不思議な青い部屋・ベルベットルームの主であるイゴールの造魔として生まれたエリザベス。ある日、彼女は少年・ファルロスの導きによってベルベットルームに訪れる事になったP3主人公と出会う。ファルロスは、P3主人公の中に眠る「デス」と呼ばれる異形の怪物「シャドウ」の上位にあたる怪物が人の姿を取ったものだった。かつてシャドウの研究を行っていた多国籍企業「桐条グループ」の元総帥・桐条鴻悦（きりじょう こうえつ）によって生み出されたデスは、その存在の脅威性に気づいた桐条グループ所属の研究員・岳羽詠一郎（たけば えいいいちろう）によって、無理やりデスにまつわる研究を中止させられる。だがその際、行われていたデスにまつわる実験が強引に中止させられる事になり、その影響で研究所が爆発。デスは外へ逃げてしまうが、桐条グループが開発した対シャドウ兵器の1体であったアイギスが、激闘の末に戦場の近くにたまたま居た幼い頃のP3主人公の身体に彼を封印する事でなんとか事態を収拾する事となる。

この爆発事件で両親を失ったP3主人公は戦いの場であった街・東京都巌戸台港区を離れる事となるが、それから10年後、巌戸台港区にある「私立月光館学園」へ編入する為に街に戻ってきてしまう。その事がきっかけで、ファルロスの意識が浮上。ファルロスは自分が何者であるかはわからなかったが、無意識に元のデスに戻る力をつける為、P3主人公へ接触を始める。デスに戻るには12体の大型シャドウの討伐が必要で、それらを倒すにはペルソナ使いの力が必要だったのだ。そしてP3主人公にその力を手に入れてもらうべく（やはり無意識の内に）、ファルロスは彼を誘導して、ベルベットルームに入る為の契約書に署名をして貰う。その結果、ベルベットルームに訪れる事となったP3主人公は、そこでイゴールとエリザベスと出会う事となったのである。

エリザベスの個人的な依頼

現実世界でペルソナ使いに覚醒したP3主人公は、同じようなペルソナ使いの集まり「特別課外活動部（S.E.E.S.）」のメンバーとなる。特別課外活動部（S.E.E.S.）は、本来なら存在しない筈の時間「影時間」を消滅する為に、シャドウの討伐を行うグループで、主人公はそこでファルロスの思惑通りに12の大型シャドウの探索・討伐を行っていく。

その傍ら、他のペルソナ使いと違い、複数のペルソナが所持できる「ワイルド」と呼ばれる力を持っていた事から、P3主人公は新たなペルソナの作成等の為にベルベットルームへ頻繁に訪れるようになる。エリザベスはイゴールと共に、訪れるP3主人公に頼まれたペルソナの作成等を行うが、ある時、突然、「外の世界を案内してほしい」と個人的な依頼をする。実は、かねてからベルベットルームの外の世界に興味があったエリザベス。そこへ外の世界からやってくるP3主人公が現れた事により、彼女の中の外への興味が倍増。彼が居れば外へ出る事ができるのではないかと考え、P3主人公にそのような依頼を行ったのである。

P3主人公はエリザベスの依頼を了承し、以降、度々彼女を外へ連れ出してくれるようになる。噴水やクラブ、カラオケやゲーセンにたこ焼き屋。あらゆる街のものにエリザベスは興味を示し、外の世界を満喫する。しかしそうして過ごす内にエリザベスは、次第に「外の世界を見る」事から「P3主人公とでかける」事自体を楽しむようになっていく。自分の変化に驚きながらも、P3主人公と過ごす時間を楽しく思う自分を受け入れていくエリザベス。けれど、本来のエリザベスは彼を助ける役割を担った存在で、このような時間を楽しむ事はあってはならない事だと考える。迷った末にエリザベスはP3主人公にお願いしていた個人的な依頼を取りやめる事にする。

以降、P3主人公から外へ誘われるような事があっても、彼女は強い意思で頑なにそれを拒み、P3主人公とはベルベットルームを訪れる客人とその手伝いをする部屋の住人という関係に戻ってしまう。

P3主人公の最期とエリザベスの決意

物語終盤、P3主人公は特別課外活動部（S.E.E.S.）の仲間達と共に「デス」と融合し、世界を滅ぼそうとしていたニュクスと戦う事になる。しかしニュクスの力は強大でP3主人公達はそれに打ちのめされそうになってしまう。それを見ていたイゴールが、その瞬間、P3主人公の意思をベルベットルームへ招く。そうしてエリザベスと共に、P3主人公が今まで築き上げてきた人々との絆を糧にした力「ユニバース」を彼に授ける。しかしその力によって行われた大技「大いなる封印」は、P3主人公の「魂」を楔に、ニュクスを封印するというものだった。

結果、P3主人公はこの世で生きる事ができなくなり、亡くなってしまう。P3主人公が亡くなった事を知ったエリザベスは、彼を復活させる方法を探す事を決意する。そうしてベルベットルームを1人飛び出し、P3主人公を助ける手立てを探す為、広い世界を放浪する旅を開始したのだった。

エリザベスの関連人物・キャラクター