空条徐倫(ストーンオーシャン)の徹底解説・考察まとめ
空条徐倫(くうじょう ジョリーン)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』の(シリーズとしては初の女性)主人公で、糸を操るスタンド「ストーン・フリー」の使い手。
第3部主人公、空条承太郎の娘。明るい性格ながら、父譲りの正義感と冷静さ、そして何よりどんな逆境に立たされても決して折れない、強靭な精神力の持ち主。
殺人未遂で刑務所に収監されている男囚。スタンド名も「ウェザー・リポート」で、天候を操る能力がある。
プッチ神父によって記憶のDISCを抜き取られているため記憶喪失であり、エンポリオによって音楽室の「幽霊」に保護されていた。
本名はウェス・ブルーマリンで、元々はプッチ神父の弟である事がのちに判明する。死してなお徐倫に「ウェザー・リポート」のスタンドDISCを託し、これが最終決戦における勝利の鍵となる。
ナルシソ・アナスイ
幼いころから分解癖があり、殺人罪で刑務所に収監されている男囚。物体に潜行するスタンド「ダイバー・ダウン」を持つ。ウェザー・リポートと共にエンポリオの音楽室の「幽霊」に住み着いている。
気まぐれな殺人鬼であるが、アナスイは徐倫に一目惚れしており、彼女と結婚するため積極的に協力。その想いは物語の終盤、徐倫にも伝わっていた。
プッチ神父
刑務所内教戒師。かつて徐倫の父・承太郎と敵対したDIOの親友として交流があった。人から記憶とスタンド能力をDISCとして抜き取るスタンド「ホワイトスネイク」を持つ。
DIOの目指した「天国に行く」方法を実行するため、ジョースターの血統である承太郎の記憶を利用する。徐倫たちに最後まで立ちはだかる、物語の敵役である。
空条徐倫の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「あたしも名前を付けるわ。『ストーン・フリー』あたしは…この『石の海』から自由になる…」
グェス戦で、勝利を確信して勝ち誇ったグェスを殴りつけつつ、徐倫は「あんた。何にでも名前はあるって言ったわよね。あたしも名前を付けるわ。『ストーン・フリー』あたしは…この『石の海』から自由になる…」と言い放った。
徐倫のスタンドの命名シーンであり、かつ、本作のサブタイトルでもある『ストーンオーシャン』を回収した。この後グェスを父譲りの初「オラオラ」ラッシュ攻撃で叩きのめす事になる。
「この場所であってはならないのは………『精神力』の消耗だ………くだらないストレス! それに伴う『体力』へのダメージ……!! くだらない消耗があってはならないッ! いや……逆にもっと強くなってやるッ!」
徐倫が「厳正懲罰隔離房(ウルトラセキュリティハウスユニット)」に収容された時のセリフ。男囚に排泄物を浴びせられたり、虫入りの水や食事などの嫌がらせを受けつつも、「この場所であってはならないのは………『精神力』の消耗だ………くだらないストレス! それに伴う『体力』へのダメージ……!!」と、やるべき目的のために奮起する。直後に「くだらない消耗があってはならないッ! いや……逆にもっと強くなってやるッ!」と汚い食事を平然と口に詰め込んだ。徐倫の精神力の強靭さを物語るシーンのひとつ。
「『ひとりの囚人は壁を見ていた』……『もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた』あたしはどっちだ?もちろんあたしは星を見るわ…父に会うまで星の光をみていたい」
ヴィヴァーノ・ウェストウッド戦で絶体絶命に追い詰められた際、徐倫は「『ひとりの囚人は壁を見ていた』……『もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた』あたしはどっちだ?」と呟く。このセリフは『ジョジョの奇妙な冒険』第1巻の扉絵に引用されているフレデリック・ラングブリッジ『不滅の詩』の一節「二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ。一人は泥を見た。一人は星を見た」のアレンジである。
この後に続くセリフで、徐倫はいかなる困難があっても敵に立ち向かう覚悟を決め「もちろんあたしは星を見るわ…父に会うまで星の光をみていたい」と独白し、逆転勝利する。
「あなたの考えには希望がある。暗闇なんかじゃあない…道がひとつしかなくても、それにかすかでも考えがあるなら、それはきっとうまくいく道」
メイド・イン・ヘブン戦で、相討ち覚悟の危険な作戦を提案したアナスイは「オレは命だけはツイてる。この勢いで生き残ったら…徐倫に結婚でも申し込むとするかなああ」と冗談めかして言うが、徐倫はその言葉を「いいわ。アナスイ……申し込んで……」と受け入れた。
その後に受け入れた理由として「あなたの考えには希望がある。暗闇なんかじゃあない…道がひとつしかなくても、それにかすかでも考えがあるなら、それはきっとうまくいく道」と続ける。これまでもアナスイは徐倫にアプローチを続けていたが、反応は芳しくなかった。それがこの土壇場になってようやく言葉と想いが通じた事に、アナスイは感動して打ち震えるのだった。
「来いッ! プッチ神父」
メイド・イン・ヘブン戦でエンポリオを逃がすため、単身プッチ神父に立ち向かう徐倫。時を加速させ超スピードで動けるプッチ神父相手に仲間は次々と倒され、徐倫ひとりでは万に一つも勝ち目はない。にも関わらず徐倫は臆する事なく「来いッ! プッチ神父」と叫び、戦闘態勢を取った。この直後に徐倫は死亡するが、エンポリオを逃がす事には成功する。
空条徐倫の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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目次 - Contents
- 空条徐倫のプロフィール・人物像
- 空条徐倫の来歴・活躍
- 刑務所に収監
- グェス戦
- ジョンガリ・A戦
- フー・ファイターズ(F・F)戦
- ミラション戦
- ラング・ラングラー戦
- スポーツ・マックス戦
- ヴィヴァーノ・ウエストウッド戦
- ケンゾー戦
- DアンG戦
- 「緑色の赤ん坊」戦
- プッチ神父戦
- ミューミュー戦
- リキエル戦
- ドナテロ・ヴェルサス戦
- ヘビー・ウェザー編
- C-MOON戦
- メイド・イン・ヘブン戦
- プッチ神父との最終決戦
- ホワット・ア・ワンダフル・ワールド(最終回)
- 空条徐倫のスタンド:ストーン・フリー
- スタンドとは
- ステータス
- 能力:自身の肉体を糸化する
- 空条徐倫の関連人物・キャラクター
- 空条承太郎
- エルメェス・コステロ
- エンポリオ
- F・F(フー・ファイターズ)
- ウェザー・リポート
- ナルシソ・アナスイ
- プッチ神父
- 空条徐倫の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「あたしも名前を付けるわ。『ストーン・フリー』あたしは…この『石の海』から自由になる…」
- 「この場所であってはならないのは………『精神力』の消耗だ………くだらないストレス! それに伴う『体力』へのダメージ……!! くだらない消耗があってはならないッ! いや……逆にもっと強くなってやるッ!」
- 「『ひとりの囚人は壁を見ていた』……『もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた』あたしはどっちだ?もちろんあたしは星を見るわ…父に会うまで星の光をみていたい」
- 「あなたの考えには希望がある。暗闇なんかじゃあない…道がひとつしかなくても、それにかすかでも考えがあるなら、それはきっとうまくいく道」
- 「来いッ! プッチ神父」
- 空条徐倫の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 空条徐倫の名前の元ネタは「Jolene」
- スタンド名「ストーン・フリー」の元ネタはジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの楽曲「Stone Free」
- 女性主人公の理由は、作者が「少年誌だからこそ女性を主人公としたい」と主張