空条徐倫（ストーンオーシャン）とは【徹底解説・考察まとめ】

ケンゾーとの戦いが終わると、太陽光を浴びた懲罰房の囚人たちが植物化して死亡し、「緑色の赤ん坊」の入った玉が生まれる。
徐倫、F・F、アナスイは「赤ん坊」の玉を回収するも、刺客DアンGのスタンド「ヨーヨーマッ」に玉を奪われてしまう。
「ヨーヨーマッ」は直接攻撃せず、従順な執事のように振舞うが、そのヨダレは何でも溶かす能力があり、蚊やボートのプロペラを利用してヨダレを空中に散布し、徐倫たちを少しずつ溶かそうとする。
しかしアナスイの「ダイバーダウン」によって「ヨーヨーマッ」は脳にカエルを埋め込まれてしまい、カエルと同程度の行動しか取れなくなり攻撃が続行不可能に。別行動を取ったF・Fが本体のDアンGを攻撃して勝利する。

「緑色の赤ん坊」戦

「ヨーヨーマッ」を撃破すると、玉から「緑色の赤ん坊」が誕生していた。赤ん坊には、近づいた者の身長がどんどん縮み、絶対に到達できないスタンド能力が備わっていたものの、最終的に赤ん坊が徐倫に興味を持った事で、接触が可能となる。

プッチ神父戦

一方F・Fは「ホワイトスネイク」の正体がプッチ神父である事を突き止めたが、「ホワイトスネイク」に「水を熱湯に変えるスタンド」のDISCを埋め込まれ、身体が沸騰してはじけ飛んでしまう。
プッチ神父が勝利したかに見えたが、F・Fは無線機でウェザー・リポートと連絡を取っており、「ウェザー・リポート」の能力で雨を降らせてF・Fは復活する。
徐倫とアナスイは、F・Fやウェザー・リポートと合流するが、ウェザー・リポートは「ホワイトスネイク」が幻覚能力で化けた偽者だった。ホワイトスネイクの奇襲でアナスイとF・Fは瀕死の重傷を負い、徐倫とプッチ神父の直接対決となる。
戦いはプッチ神父有利に見えたが、徐倫は視界を遮られても「凄み」で神父の位置を察知し（これが具体的にどういう理屈なのかは不明で、ファンの間でも議論が続いている）圧倒。追い詰められたプッチ神父は承太郎の記憶DISCを瀕死のアナスイに投げつけ「DISCは死にゆく肉体に引っ張られて消滅する」と徐倫に告げる。
徐倫は承太郎のDISCを救出するためアナスイの下へ向かう。プッチ神父はその隙に「緑色の赤ん坊」に合言葉を投げかけつつ接触・融合する事で、DIOの目指していた「天国」へ行くための力の受け継ぎに成功し、その場を脱出する。

徐倫はアナスイの肉体からDISCを抜き出そうとするが間に合わない。アナスイはF・Fに、自分の肉体をF・Fに明け渡す代わりに承太郎のDISCを救出するよう懇願する。だが魂となったF・Fは徐倫に「さよなら」を言い、自分の命と引き換えにアナスイを治療し、承太郎のDISCは消滅を免れる。承太郎の「記憶DISC」はエンポリオが所持する事になった。

ミューミュー戦

プッチ神父の真の目的が、かつてDIOが目指したという「天国」に行く事（天国の全容については「メイド・イン・ヘブン戦」で明らかになる）だと判明。その為の力を「緑色の赤ん坊」から手に入れた神父は刑務所を後にし、最終目的地である「ケープ・カナベラル」へ向かう。
それを知った徐倫はエンポリオに脱獄の協力を要請するが、エンポリオは「刑務所には脱獄を絶対に許さない真の看守がいる」から協力できないと言う。
真の看守であるミューミューのスタンド「ジェイル・ハウス・ロック」の能力で徐倫は「一度に3つの物事しか記憶できない」状態になってしまい、危機に陥る。
だが、エンポリオの機転で「0と1」の二進法で作ったミューミューの似顔絵をプリントアウトし、徐倫に手渡す。ミューミューは顔面を徐倫に「記録され」敗北するのだった。

リキエル戦

徐倫はエルメェス、エンポリオと共に刑務所を脱獄。徐倫の元恋人ロメオの下へ向かい、彼の所有するヘリコプターのキーを手に入れる。
エンポリオがヘリを操縦し、3人は「ケープ・カナベラル」へ向かうが、途中プッチ神父の放った刺客にしてDIOの息子のひとり、リキエルの襲撃に遭う。
ヘリは墜落し、竿（ロッズ）と呼ばれる未確認生物スカイフィッシュを操り体温を奪うリキエルのスタンド「スカイ・ハイ」の攻撃に翻弄されるものの、火傷を覚悟で炎を纏った徐倫が勝利。

ドナテロ・ヴェルサス戦

徐倫たちはオーランド（ケープ・カナベラルまで車で10時間の距離）の病院に到着すると、プッチ神父の放った刺客ヴェルサス（DIOの息子のひとり）の襲撃を受ける。ヴェルサスのスタンド「アンダー・ワールド」は地面に記憶された「過去」を掘り起こして再現する能力で、徐倫とエルメェスは墜落寸前の飛行機の「記憶」の中に閉じ込められる。
エンポリオがコンピュータで新聞記事を検索し生存者が2名いた事を突き止め、2人にその座席に座れば助かる事を教える。そこでヴェルサスは入院患者の子供3人を「アンダー・ワールド」で引きずり込み、エルメェス達に「子供を見捨て自分たちだけ助かるか、子供を座席に座らせ墜落事故で死ぬか」の卑劣な二択攻撃を迫る。
だがエルメェスのスタンド「キッス」のシールによって生存者2名（彼らは「アンダー・ワールド」で再現された記憶であるため、その中で誰がどのように行動しても「特定の2名が生存した」という事実は変わらない）を増殖させ、その身体の中に子供たちとエルメェスが入り難を逃れる。徐倫は自身のスタンド「ストーン・フリー」で身体を糸化して、エルメェスの体内に潜んでやり過ごした。

ヘビー・ウェザー編

追い詰められたヴェルサスは、「アンダー・ワールド」の能力で盗み出したウェザー・リポートの記憶DISCを解放する。ウェザー・リポートのスタンドに封印されていた能力「ヘビー・ウェザー」が発現する。「ヘビー・ウェザー」の虹に触れた者はサブリミナル効果によって、カタツムリに変化する。この能力で生み出されたカタツムリに触れてもカタツムリ化してしまう。
ヴェルサスはエンポリオから承太郎の記憶DISCを奪うも、すでにカタツムリ化していたエンポリオに触れたためやはりカタツムリ化。徐倫たちに捕まったヴェルサスは車を運転してウェザー・リポートの下へ向かうよう脅される。
徐倫とエルメェスはプッチ神父と交戦していたウェザー・リポートの下へ駆けつけるも、すでに戦闘は決着していた。プッチ神父はケープ・カナベラルへ逃亡し、ウェザー・リポート（とヴェルサス）は死亡する。だがウェザー・リポートは死してなおスタンド「ウェザー・リポート」のDISCを残し、徐倫に託した。

C-MOON戦

ケープ・カナベラルのビジター・センターにて、プッチ神父のスタンド「ホワイトスネイク」が変化し「C-MOON」となる。「C-MOON」の能力はプッチ神父を中心に半径3km以内の重力が逆転するというもの（つまり物体は地面に垂直ではなく、水平に落下していく）。また「C-MOON」が殴った物体は裏返るため、生物がこの攻撃を食らえば死亡する。
だが徐倫は自身のスタンド「ストーン・フリー」の糸化能力で、肉体を裏返っても問題ない「メビウスの輪」構造にし、攻撃を受け流す事に成功する。
エルメェスや承太郎も救援に駆けつけ、プッチ神父を追い詰めた。だが結果として神父は空中に浮かび上がり、新月を待たずとも「完成した能力」が手に入る事を悟られてしまう。

メイド・イン・ヘブン戦

プッチ神父のスタンドが最終進化し「メイド・イン・ヘブン」となる。「メイド・イン・ヘブン」の時を加速させる能力の超スピードに徐倫一行は翻弄され、危機に陥る。
アナスイは全員で海へ逃げ、仲間全員に潜り込ませた自身のスタンド「ダイバー・ダウン」で神父の攻撃ダメージを引き受け、その隙にプッチ神父を攻撃する策を提案。「生き残ったら徐倫に結婚でも申し込むか」と言うアナスイに対し、徐倫は「いいわ」とアナスイが結婚を申し込む事を承諾する。
アナスイがダメージを受けると同時に合図を送り、承太郎は「スタープラチナ」で時を止めるが、プッチ神父は徐倫に無数のナイフを投げており、承太郎の攻撃チャンスを奪った。時間停止終了と同時に放たれたプッチ神父の攻撃は承太郎、エルメェス、アナスイを仕留めてしまう。
徐倫は海中のイルカに「ストーン・フリー」の糸を巻き付け、エンポリオと自分をプッチ神父から引き離す事に成功する。だが彼女はエンポリオに「プッチ神父は自分のジョースターの血を感知する。あたしと一緒にいたら逃げ切れない」と言い、エンポリオに「ウェザー・リポート」のDISCを託し、彼を逃がすためプッチ神父に挑み死亡。エンポリオは生き残るものの、「時が加速しきった」一巡後の世界へ到達する。

プッチ神父との最終決戦

エンポリオの生存を知ったプッチ神父は「一巡後」の世界（天国。時が加速し宇宙が一巡し、生物はみな一巡する前に起こった出来事を記憶している）で彼を追い詰める。
だが、エンポリオは徐倫から託されていた「ウェザー・リポート」の能力を利用し、高濃度の猛毒である「純粋酸素」を生み出す。時の加速に頼ったプッチ神父は純粋酸素をより多く取り込み大ダメージを受け、エンポリオが勝利。「ケープ・カナベラル」以前の時間軸でプッチ神父が死亡したため、彼の「メイド・イン・ヘブン」は誕生しなかった事になり、「天国」は崩壊。再び世界が一巡する（今度はプッチ神父のいう「天国」ではない）。

ホワット・ア・ワンダフル・ワールド（最終回）

再び一巡した世界では、エンポリオ以外の死亡した者たちは別の名前になって生き返っていた（この結末は次回作である第7部『スティール・ボール・ラン』以降の世界設定にも継承されていく事になる）。
この世界では徐倫はアイリン、アナスイはアナキスという名前になっており、二人は犯罪者でもなければ囚人でもなく、相思相愛であり結婚を考えている事も明らかになる。

空条徐倫のスタンド：ストーン・フリー