バキ（刃牙シリーズ第2部）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

CV：小山力也

色黒で髪を三つ編みに編んだ中国人。中国武術界における高位の称号「海王」を受け継ぐ中国拳法の達人。その海王の中でも群を抜いて優秀な人物であり、修行した黒竜江省の白林寺では「魔拳」という異名で呼ばれている。闘い方は言うまでもなく、中国拳法。自己鍛錬や強敵との戦いに対する執念の度合いは屈指のレベルを有し、傍目には無謀な闘いを持ちかけられても「わたしは一向に構わん！！」と全てを受け入れる。中国拳法への絶対的な信頼があり、思ったことは躊躇わず主張するなどの激情型な性格。己の気持ちが勝って空気を読まない言動も多々あり、相手の逆鱗に触れることもある。その反面、感謝されると照れたり満面の笑みを浮かべたり、怒らせた相手にも非を認めればあっさりと頭を垂れるという一面もある。『バキシリーズ』の『バキ』では今後語り継がれる伝説を数々残していく。そんな烈海王の雄姿が『バキ』では見る事ができる。

花山 薫（はなやま かおる）

CV：江口拓也

花山薫は「日本一の喧嘩師」である。強くなるために鍛錬をすることじたいが女々しいという哲学の持ち主。五代目藤木組系暴力団花山組二代目組長。初代組長であった父親の花山景三が抗争で亡くなったため、15歳の若さにして花山組の二代目組長に就任。いつもスーツ姿で武装を全くしない。素手喧嘩（ステゴロ）の天才で、全国のヤクザ・不良から畏敬の念を受けており、その戦い振りや生き様は時に一般人すら魅了する。主人公である範馬刃牙とは死闘を経て、固い友情で結ばれている。花山薫のファイトスタイルは先にも上げた素手喧嘩（ステゴロ）。特徴と言えばその握力で、五百円硬貨を指でひん曲げ、重ねたトランプの一部だけを千切るほど。策略や駆け引きを一切用いず、持って生まれた強靭な肉体と圧倒的なパワーのみで闘う。全く防御（カードや避け）はせず、一発の拳に全てをのせて相手に放つ。そのパンチは防御の意味がなく、当たればダメージは大きい。『バキ』の見どころの一つが花山VSスペックである。

ビスケット・オリバ（びすけっと・おりば）

CV：大塚芳忠

『バキ』で初登場するビスケット・オリバ。巷での人気もあるキャラクター。絶大なる怪力のキューバ系のアメリカ人。普段はアメリカアリゾナ州にあるアリゾナ州立刑務所（別名・ブラックペンタゴン）に収監されている。収監といっても生活は贅沢そのもの。その生活ぶりから「ミスター・アンチェイン（繋がれざる者）」と呼ばれている。範馬勇次郎ことオーガが「最強」だとしたら、ビスケット・オリバは「最自由」である。収監生活がどんなものかと言えば、彼のために特設された豪華な暮らしを満喫しているだけでない。例えば、私服の着用や喫煙（葉巻）、食事の中身も食前酒から食後のデザートまで贅を尽くしたものである。その上刑務所の壁の一角には、囚人たちを脅して自らを称える内容の巨大肖像画を（本人曰く実際より髪の毛を多く）描かせるなど特別待遇であり、「ここ（アリゾナ州立刑務所）は私の国」と言い切っている。散弾銃で撃たれたら、傷を治すためにステーキを大量に食す。食べ終わる頃には散弾銃で撃たれた傷が治り始めるという回復力がある。そんなビスケット・オリバは死刑囚編で登場し大擂台賽でも大活躍する。一番の注目はやはり、「最強」の範馬勇次郎との関係である。

ジャック・ハンマー（ジャック範馬）

CV：三宅健太

刃牙の異母兄であり、範馬勇次郎の息子。カナダ出身でフリーファイトを生業としている。刃牙と同じように体中に無数の傷がある。刃牙と同じく範馬勇次郎を超えることが最大の目標。強さへの執念は狂気じみている。限界を超えた量の薬を投与する異常なドーピングと、1日に30時間のトレーニングを行うほどの常識はずれのトレーニングを重ねている。因みに、トレーニング中はトイレも行かない。「今日強くなれるならば明日はいらない」と公言している。オーバーワークのあまりやせ細って貧弱な体躯であったが、あの男を超えるには常識的なトレーニングでは無意味と考えており、オーバーワークをやめることは無かった。しかしある時人体改造の科学者と出会い、彼による狂気のドーピングを受け入れた。生まれ変わったかのように人知を超えた肉体を得る。ドーピングによる強靭な肉体を手に入れた後はヤシの実を外側からかじり取るほどの咬筋力を得る。その咬筋力を最大限に発揮した「噛みつき」が最大の武器。死刑囚編では、鎬紅葉に骨延長手術を施してもらい、身長を20cm伸ばす。ここでも狂気的な執念を見せ、常人ならば1か所間わずかに行うだけでも毎夜の圧痛に耐えかねて手術を中断することが多いものを、両手両足の4か所で同時に行い完遂。ただ背が伸びただけではなく、身体能力も向上した。まさに、狂戦士である。

愚地 克巳（おろち かつみ）

CV：川原慶久

「武神」愚地独歩の息子。空手道団体・神心会館で空手の鍛錬をしている。ベンチプレス300キロ、100メートル10秒台という規格外の体力を持っている。異名として「空手界の最終兵器（リーサルウェポン）」と「空手を終わらせた男」などがある。実は愚地克己は養子である。幼少時は実父とともにミズノサーカスで働いていた。当時わずか5歳でありながら、象との綱引きや空中ブランコなどで驚異的な身体能力を発揮。実父が団のライオンに襲われ死亡する事故ののち、独歩に引き取られ養子となる。闘い方は規格外の身体能力と才能に独歩直伝の神心会空手で闘う。徳川には「気持ちのいいくらい正統派な空手」と称されており、実戦で使用される機会の少ない高等技術をも軽々と使いこなしている。今回の『バキ』での愚地克己の見どころはその闘い方の変化である。

猪狩 完至（いがり かんじ）

CV：梁田清之

プロレス界の二大巨頭の一人して元地下闘技場の闘士。因みに、もう一人はマウント斗羽というキャラクター。リングネームは「アントニオ猪狩」で、座右の銘は「燃える闘魂」。勝利のためには八百長・演技・嘘のギブアップなどなんでもするが、その全ては自身の誇りであるプロレスそのものとファンへの熱い思いからである。相手の攻撃は全て受け切り、常に観客を魅了させるという信念を持つ。実際の超有名なプロレスラーが元になっている。死刑囚編でシコルスキーと闘う。辛勝を手にしたとかではなく、凄い屈辱的な敗北を喫している。その後は顔に大きな傷ができている。だが負けた後の執念がすごい。

徳川 光成（とくがわ みつなり）

CV：麦人

徳川家十一代目当主の小柄な老人。地下闘技場の支配人で「地下闘技場場長」などの肩書がある。戦闘は一切しない。めちゃくちゃ弱い。だが強者をみるのが何よりも大好き。その渇仰のためなら自らの命さえも惜しまない。頭の中には世界中の格闘技者の情報が入っていると自負する。世界屈指の財力を誇る超大物で、現役の総理大臣さえも畏まり恐縮するほどの傑物。政治の場ではフィクサーとしての権力を見せる。無邪気で闊達としていながらも人間的に熟達している人物。強者同士の闘いがあるとことには必ずこのお方がいる。

最凶死刑囚編

ドリアン / 怒李庵海王（どりあん かいおう）

CV：銀河万丈

見た目は白髪の老人で白人男性。アメリカの死刑囚である。10分間の絞首刑に耐えてその場にいた警察官など全員を殺害し脱獄。ドリアンは欧米人として初の「海王」の称号を得た拳法家「怒李庵 海王」である。神心会の有段者はまったく相手にならない。いろいろな技術の体得している。海王の称号を得るほどの実力である「中国拳法」さらには隠し武器を持ち、催眠術も使用する。隠し武器にはライターに仕込んだ特殊繊維（アラミド繊維をチタニウムと焼結させた、目に見えないほど細く頑丈なもの）。愚地独歩を好敵手として認め、主に神心会関係者と何度も激闘を繰り広げた。