天城雪子(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ
天城雪子(あまぎ ゆきこ)とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。『ペルソナ4』の舞台である八十稲羽市内にある、八十神高校に通う女子生徒。八十稲羽市の老舗高級旅館「天城屋旅館」の1人娘でもある。八十稲葉市内で起きる怪奇連続殺人事件に巻き込まれ「テレビの中」に落とされるが、その先でペルソナ使いに覚醒。P4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」に仲間入りし、事件の真相を探っていく事になる。特捜隊メンバーの里中千枝とは子供の頃からの親友。
千枝と雪子の友情、雪子のペルソナ使いへの覚醒
雪子を救出する為、「テレビの中」へ向かう事になるP4主人公と陽介。すると親友の緊急事態に居ても立っても居られなかった千枝が、彼らと共に「テレビの中」へ向かうと言い始める。千枝はペルソナ使いとしての力はない為、P4主人公と陽介は彼女を連れて行く事を渋ったが、最終的には根負けする形で千枝も連れて「テレビの中」へ訪れる事になる。
テレビの中でP4主人公達を待ってたのは、城型のダンジョン「雪子姫の城」だった。クマいわく、このダンジョンは雪子の「心」からできたダンジョンであり、雪子がこの中に居るのは確実とのこと。早速ダンジョンの探索を始めるP4主人公達。すると彼らの前に現れたのは、千枝の「認めたくない姿」から生まれた影の千枝だった。
実は「雪子の事を同じ女として羨んでいた」、「女として完璧な雪子が自分を頼りにしている事が嬉しかった」と千枝の「認めたくない」雪子への本音を語りだした影に、千枝は逆上し、影の言葉や存在を否定してしまう。その結果、影の千枝は暴走。P4主人公と陽介は、クマにサポートをして貰いながら、影の千枝と戦う事になる。
どうにかして影の千枝の暴走を抑えたP4主人公達は、千枝を励まし、影と向き合うように促す。P4主人公達の言葉に背中を押された千枝は、影の存在を認め、受け入れる。その瞬間、千枝の影はペルソナに転生。千枝もペルソナ使いとして覚醒し、改めてP4主人公達と共に雪子を救出しに行く事を決意する。
新たにペルソナ使いになった千枝と共に、雪子を探してダンジョンの最奥にまでやってきたP4主人公。そこで彼らを待っていたのは、雪子本人と彼女の「認めたくない姿」から生まれた影の雪子だった。「ここではないどこか遠くへ行きたい」と雪子がこれまで抑えつけていた本音を暴露する影。それに耐えられなくなった雪子は、P4主人公達の制止の言葉に耳を貸すこともなく、千枝の時同様に影の言葉や存在を否定してしまう。
雪子に否定された影は暴走を開始。P4主人公達は、影を大人しくさせる為、彼女との戦闘を開始する。そうして、なんとか勝利し、影の暴走を抑える事に成功する。
千枝は本物の雪子に駆け寄り、自分が雪子に対して思っていた「認めたくない本音」を告げる。そうして「親友なのに、雪子が大変だった事にも気づいていなかった」、「ごめん」と謝る。その千枝の言葉を聞いた雪子は、自分も「ここから逃げたい」という気持ちに捕らわれてばかりで、すぐ近くにいた大事な友人の気持ちに気づけていなかった事に気づく。
千枝の存在により、自分の影と向き合う勇気を得た雪子は、影と向き合い、その存在を受け入れる。その瞬間、影はペルソナ「コノハノサクヤ」へ転生。雪子も千枝と同じようにペルソナ使いに覚醒する事となる。
後日、雪子はペルソナ使いとして特捜隊に加わる事を決意。P4主人公達と共に怪奇連続殺人事件の真相を探っていくようになるのだった。
菜々子の救出、判明する事件の「真犯人」
雪子達が事件の捜査を行っていく内に、次第に特捜隊には雪子達と同じく、ペルソナ使いに覚醒した仲間達が集い始めるようになる。特捜隊結成から3ヶ月が経った7月には、一度事件の容疑者が逮捕されたが、10月頃、後に特捜隊メンバーとなる少年探偵白鐘直斗(しろがね なおと)の身を挺した囮捜査により真犯人は捕まっていない事が判明してしまう。しかしその後、事件の捜査が大きく進展することはないままに時間は過ぎ、季節は秋から冬に移り変わってしまう。
大きな事件が起きたのは11月頃。一連の事件の犯人である男、生田目太郎(なまため たろう)が、P4主人公の従姉妹にあたる堂島菜々子(どうじま ななこ)をテレビの中へ誘拐する事件が発生する。生田目は、連続殺人事件最初の被害者であった山野真由美と不倫をしていた市議会議員秘書だった。しかし不倫がバレた事で秘書を解雇。現在は失職中の身の男だった。テレビの中に連れ去られた菜々子を救出する為にテレビの中へ向かう、雪子達特捜隊。生田目を捕まえ、なんとか菜々子の救出に成功する。衰弱状態になっていた菜々子はそのまま病院へ搬送されることになったが、後日、治療の甲斐も虚しく、その心臓は止まってしまう。
雪子達特捜隊は、事件の元凶である生田目への報復として「生田目をテレビの中へ落とすか否か」で話し合うことになる。しかしこの事件の真実に何か違和感を感じていたP4主人公は、生田目を落とさない事を決める。するとそこへ、菜々子が息を吹き返した事を病院の看護師が告げに来る。菜々子が一命を取り留めた事で落ち着きを取り戻した特捜隊は、改めて事件の真相について話し合いをすることにする。すると、1人の怪しい人物がその姿を浮き彫りにさせる。その人物の名は足立透(あだち とおる)。八十稲羽市警察署所属の警察であり、P4主人公の叔父で菜々子の父でもある堂島遼太郎(どうじま りょうたろう)の部下にあたる男だった。
足立透との戦闘
雪子達特捜隊に事件の元凶が自分である事を知られた足立は、「テレビの中」へ逃げる。無論、特捜隊も彼のあとを追ってテレビの中へ向かう。するとそこにあったのは、足立が生み出したダンジョン「禍津稲羽市」だった。
「禍津稲羽市」を攻略し、その最奥に居る足立と対峙する事になる雪子達特捜隊。そこで足立から語られたのは、この事件のきっかけが、彼の「現実への鬱憤晴らし」だった事を知る。実は足立には、東京という大都会から八十稲羽市という田舎に左遷される形でやってきた、という過去があった。「社会」という名の現実に嫌気がさしていた足立は、その鬱憤晴らしとして一連の事件が起きるように裏で操作をしていたのである。
「現実なんて、基本は退屈で辛いだけ」という足立に、特捜隊の面々は「そんなことはない」と言い返す。雪子も認めたくない自分の本音と向き合った事や、特捜隊のメンバーとして仲間と築き上げてきた絆を胸に足立と向き合う。そんな特捜隊の「青さ」に苛立った足立は、彼らへの攻撃を開始。足立と特捜隊の戦闘が幕を開けることになる。
結果として無事に足立を倒すことができた雪子達は、彼を連れて現実世界に戻る。そうして足立は現実世界で逮捕される形で、事件は収束を見せる事になったのだった。
別れの3月、明かされる本当の「黒幕」
事件収束からしばらく。雪子達特捜隊の面々は、平和な日常を送る。
しかし3月、P4主人公が都会の下に帰るのが近づいたその日、P4主人公は未だ一連の事件に対して拭えない「違和感」を持っているままだった。それは雪子を含めた他の特捜隊のメンバー達も同じで、再び集まり事件についての話し合いをすることになる。
その結果、特捜隊はこの事件に「イザナミ」という名の神に近しい存在が全ての原因である事を知る。足立や自分達の持つテレビの中に入れる力、「マヨナカテレビ」という存在そのものといった、事件に関わる全ての事柄がこのイザナミが生み出したものであることを知った特捜隊は、イザナミに最後の戦いを挑みに行く。
しかし、神に近しい存在であるイザナミに雪子達が敵うことはなく、一度はその力を前に敗れてしまう。それでもこれまで仲間と築き上げてきた絆を手にP4主人公が新たなペルソナの力を手にして立ち上がった事で、イザナミに勝利する。こうして、なんとか事態を収束し、本当の意味で事件は終わりを見せるのだった。
後日談:『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』追加エピソード
後には発売されたVita版 リメイク『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では、雪子達のその後の姿が追加エピソードとして描かれている。
事件解決後、雪子は八十神高校の3年制に進級。さらに、自分自身の思いと向き合った結果、天城屋旅館の次期女将として修行を続ける事を決める。本編の頃以上に女将修行に精を出すようになっていく。そんな女将修行のたわものか、後日談に登場する雪子は、本編中の雪子よりも大人びた雰囲気の容姿へ変化を遂げている。下ろしていた髪も上にあげ、ほんのりと化粧をしているようにも見え、旅館を継ぐ「次期女将」として誇れるような人間になろうとしている雪子の成長っぷりを感じられる姿だといえるだろう。
天城雪子の関連人物・キャラクター
P4主人公/番長
本作『ペルソナ4』の主人公。愛称は「番長」。両親が海外へ1年間の赴任をする事が決まったのをきっかけに、親戚「堂島家」に預けられる形で、彼らが住む八十稲羽市にやってくる事になる。様々なペルソナを使いこなせる「ワイルド」と呼ばれる力を持ったペルソナ使い。特捜隊ではリーダーの役を務めている。
雪子とは特捜隊の仲間同士であると同時にクラスメイトでもある。席は雪子の斜め左後ろ。よく、同じ特捜隊の仲間であり、P4主人公の相棒でもある陽介と共に、雪子の突拍子もないボケに振り回されている。
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里中千枝(さとなか ちえ)
特捜隊の仲間。雪子の小学生時代からの親友でもある。自他共認める大の肉好きであり、作中では事ある毎に「肉を食べなさい」と雪子に勧めたりもしている。だが、雪子自身は太る事を気にしているらしく、あまり千枝の誘いには乗らないでいる。
ムクと呼ばれる犬を飼っている。このムクはかつて捨てられていたところを雪子と共に拾った捨て犬であり、この出来事がきっかけで雪子と千枝が仲良くなったという過去が存在する。
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プレイステーションヴィータのおすすめソフトをまとめました!ダンガンロンパシリーズやペルソナなど名作だらけですので最後までご覧ください! PlayStation Vitaは、ソニー・コンピュータエンタテインメントが2011年12月17日に発売した携帯ゲーム機。
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ペルソナQのRISKYをP3主人公でクリアするためのコツ・注意点まとめ【シャドウ オブ ザ ラビリンス】
『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス』の難易度RISKYは、他の難易度とは異なりリーダーが倒れるとゲームオーバーになってしまう。『ペルソナ3』の主人公は『ペルソナ4』の主人公と比べて耐性面で劣っており、相手を即死させるムド系の「闇属性」を弱点としている。そのため『ペルソナ3』の主人公をリーダーにしている場合、RISKYでは慎重な立ち回りが求められる。
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目次 - Contents
- 天城雪子の概要
- 天城雪子のプロフィール・人物像
- 天城雪子のペルソナ能力
- コノハノサクヤ
- ディア
- アギ
- メパトラ
- マハラギ
- メディア
- アギラオ
- リカーム
- 火炎ガードキル
- ディアラマ
- マハラギオン
- メディラマ
- 火炎ブースタ
- アマテラス
- スメオオミカミ
- 華焔
- 天城雪子の来歴・活躍
- 2011年4月、P4主人公と出会う
- P4主人公の前でこぼれ落ちた雪子の本音
- 千枝と雪子の友情、雪子のペルソナ使いへの覚醒
- 菜々子の救出、判明する事件の「真犯人」
- 足立透との戦闘
- 別れの3月、明かされる本当の「黒幕」
- 後日談:『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』追加エピソード
- 天城雪子の関連人物・キャラクター
- P4主人公/番長
- 里中千枝(さとなか ちえ)
- 花村陽介(はなむら ようすけ)
- クマ
- 巽完二(たつみ かんじ)
- 久慈川りせ(くじかわ りせ)
- 白鐘直斗(しろがね なおと)
- ムク
- 天城雪子の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「一撃で仕留める。」
- 「あなたは、私だね…」
- 「…んじゃないわよ。」
- 天城雪子の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 初期案の雪子は「大和撫子」ではなかった
- 『ペルソナ3 ポータブル』(P3P)だけで見られる中学時代の雪子
- ゲーム版には存在しない、アニメ版『Persona4 The ANIMATION』で行われた雪子の為の演出