巽完二(ペルソナ4)の徹底解説・考察まとめ
「巽完二(たつみ かんじ)」とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。『ペルソナ4』の舞台である「八十稲羽市」にある染物屋「巽屋」の息子。八十神高校に通う高校1年生。中学の頃から札付きの不良として、周囲に恐れられている。八十稲羽市で起きている怪奇連続殺人事件に巻き込まれ「テレビの中」に落とされるが、その先でペルソナ使いに覚醒。P4主人公達「自称特別捜査隊(略:特捜隊)」に仲間入りし、事件の真相を探っていく事になる。
真・疾風見切り
補助系スキル。
ロクテンマオウ転生時に習得できる技。
自動で発生するタイプのスキルであり、疾風属性の攻撃技に対する回避率を3倍にする事ができる。
タケジザイテン
『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』から追加された、タケミカヅチの第3形態。
『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』で追加されたストーリー「3学期編」で完二と放課後を過ごすと、ロクテンマオウがこの姿に転生する。
名前の由来は、ロクテンマオウのモデル「第六天魔王」の名前の由来になった「第六天魔王波旬」が支配する天界、第六天「他化自在天」。
疾風属性の弱点は消えないが、電撃属性の吸収と物理属性に対する耐性がつくようになる。
さらに転生時にタケジザイテン専用のスキル「漢の花道」を手に入れることができる。それ以外の使用できるスキルはタケミカヅチ、ロクテンマオウのときと変わらない。
漢の花道
物理属性の攻撃技。
ロクテンマオウ転生時に習得できるスキル。
必要SPは30。敵全体を一定の確率でダウン、または気絶させる事ができる。
巽完二の来歴・活躍
1996年1月19日、巽完二誕生。中学時代に札付きの不良となる
1996年1月19日、八十稲羽市内にある稲羽市中央通り商店街に店を構える染物屋「巽屋」の1人息子として、巽完二は誕生する。染物屋という家の環境からか、裁縫が得意な少年として育つ。またぬいぐるみや動物など可愛いものを好むようになる。しかし周囲の人間、それがおかしい事に映ったらしく、小学時代から馬鹿にされたりからかわれたり事が増えるようになる。特に女子達からのからかいは酷く、相手を喜ばす為に壊れたぬいぐるみを縫い直してあげた事さえも笑いの的にされてしまう。
結果、ひねくれて育ってしまった完二は、自分が好きなものや好きなことを周囲に隠すようになる。そうして「可愛い」の言葉とは真逆を行く「不良」に成長。家の近くで騒いでいた暴走族を1人で壊滅させたりなど様々な不良伝説を作りあげ、中学時代には市内でその名を知らない者はいない程の札付きの不良となってしまう。
2011年5月、「テレビの中」に落とされる
2011年4月、完二は地元の高校「八十神高等学校」に入学。しかし自身に付きまとう噂のせいで、親しい友人はできないまま学校生活を送る事になる。
しかし2011年5月頃、とあるテレビの特番に映った事をきっかけに、その日々が大きく変わる事になる。「暴走族」をテーマにしたその特番に勝手に撮影をされた完二は、その日を堺に周囲からさらに注目を浴びるようになる。そんな時、1人の少年が完二の下を訪れる。その少年は巷を騒がせている高校生探偵の白鐘直斗(しろがね なおと)だった。実はこの頃、八十稲羽市内では「死体が電柱にぶら下げられる」といった奇っ怪な連続殺人事件が起きており、世間を騒がせている最中だった。直斗は警察から依頼され、その事件の捜査を行う為に八十稲羽市内に招集されていた探偵だったのだ。
事件について話を聞かせて欲しいと頼んできた直斗に、なぜか心惹かれてしまった完二は彼と話をする事に。しかしどう見ても「少年」である直斗に心惹かれている自分自身の事が気になってしまい、完二は「もしかしたら自分は男が好きなのか?」という疑心にかられ始める。
一方その頃、P4主人公達はペルソナ使いとしての力を使い、「特別捜査隊(通称:特捜隊)」という名で事件の捜査を行っていた。そうして「マヨナカテレビ」と呼ばれる「雨の日の夜0時」に見る事ができる番組を通して、次の事件のターゲットに完二が選ばれた事を知る。なんとか完二が「テレビの中」に落とされるのを防ぐ為、彼と接触を図ろうと奮闘するも、その甲斐なく完二はテレビの中に落とされてしまう。
隠し続けてきた「認めたくない姿」との対峙、ペルソナ使いへの覚醒
完二の救出の為、P4主人公達特捜隊は「テレビの中」へ向かう。彼らを待っていたのは完二の「心」が生み出したダンジョン「熱気立つ大浴場」だった。ダンジョンを攻略し、その最奥に居るであろう完二のもとへ向かう特捜隊。そこで待っていたのは完二本人と、完二の持つ「認めたくない姿」から生まれた影(シャドウ)の完二だった。
影の完二は、完二がこれまで必死に隠し続けてきた「可愛いものが大好き」「裁縫が得意」といった一面を特捜隊の面々に向けて暴露。さらに「女は怖い」「男のほうがいい」と、完二自身も気づいていなかった事を告げてくる。それを聞いた完二は逆上し、影の言葉や存在を否定してしまう。結果、影の完二は暴走。特捜隊は影の暴走を抑える為、戦闘を開始する。
なんとか影の完二との戦闘に勝利した特捜隊。特捜隊は完二に、これが完二自身の中にある「認めたくない姿」から生まれた存在である事を教える。P4主人公、そして特捜隊の面々から背中を押された完二は、影と向き合い、自身の「認めたくない姿」を受け入れる。その瞬間、影はペルソナへ転生。完二はペルソナへ覚醒する事となる。
後日、改めて救出の礼を言いに、特捜隊の面々の下へ訪れる完二。そこで彼はペルソナ使いとして特捜隊に加わる事を決める。こうして完二は特捜隊のメンバーとして、連続殺人事件の真相を探っていく事になるのだった。
白鐘直斗の救出と、直斗に隠された秘密
完二の事件後も連続殺人事件は続く。しかしその度に特捜隊には、ペルソナ使いに覚醒した新たな仲間達が加わっていくようになる。そんななか、特捜隊結成から3ヶ月が経った7月に警察内にて事件の容疑者が固まる。容疑者の少年、久保美津雄(くぼ みつお)は「テレビの中」に逃げるが、特捜隊の活躍により現実世界へ連れ戻す事に成功。久保は警察に逮捕され、事件は終わりを迎えたかのように思われた。
事態が一転したのは、10月頃のこと。事件の捜査を行っていた高校生探偵、直斗が「テレビの中」に落とされてしまう事件が発生する。直斗は久保が犯人である事に違和感を覚えており、真犯人は別にいると睨んでいた。そこで彼は身を挺した囮捜査を行う。結果、直斗が睨んだとおりに久保とは別で存在していた「真犯人」により、「テレビの中」へ落とされてしまう。
完二と特捜隊の面々は直斗を助ける為、「テレビの中」へ向かう。そこにあったのは、直斗の「心」から生まれたダンジョン「秘密結社改造ロボ」だった。完二達はダンジョンを攻略し、その最奥に居るであろう直斗の下へ向かう。するとそこには完二の時同様に、直斗本人と直斗の「認めたくない姿」から生まれた影の直斗の姿があった。
影の直斗は、そこで自身が本当は「女」である事を暴露する。「探偵」として有能であっても「子ども」であるせいで周囲からなめられた態度を取られてしまう直斗は、小説に出てくる探偵ような「大人の男」になりたいと心の底で願っていたのだ。
直斗が女だと知った完二と特捜隊の面々は驚愕する。その時、直斗が影の言葉を否定しようとした為、特捜隊は慌ててそれを止めようとする。しかし完二は、そんな特捜隊のメンバーの言葉を制する。直斗自身が自分の抱えてるものとしっかりと向き合えるよう、彼女が言いたいように吐き出させようと特捜隊の面々に言う。それを聞いた影の直斗は、完二を嘲笑う。そうして完二のような「粗暴で情に流される人間が嫌いだ」と怒り、特捜隊との戦闘を開始する。
結果として、特捜隊は直斗の影との戦闘に勝利する。完二、特捜隊の面々の言葉に背中を押された直斗は影と向き合い受け入れる。そうして影はペルソナへ転生。直斗はペルソナ使いに覚醒する。特捜隊は新たにペルソナ使いとなった直斗を仲間に加え、未だに終わりを迎えていなかった事件の本当の「真相」を探っていく事となった。
事件に大きな進展が現れた11月
次に大きな事件が起きたのは11月頃。一連の事件の犯人である男、生田目太郎(なまため たろう)が、P4主人公の従姉妹にあたる堂島菜々子(どうじま ななこ)をテレビの中へ誘拐する事件が発生する。生田目は、連続殺人事件最初の被害者であった山野真由美と不倫をしていた市議会議員秘書だった。しかし不倫がバレた事で秘書を解雇。現在は失職中の身の男だった。テレビの中に連れ去られた菜々子を救出する為にテレビの中へ向かう特捜隊。そこで、彼女を捕らえていた生田目も捕まえる形で、なんとか菜々子の救出に成功する。衰弱状態になっていた菜々子は病院へ搬送されることになったが、治療の甲斐も虚しく、その心臓は止まってしまう。
P4主人公と完二達特捜隊は、事件の元凶である生田目への報復として「生田目をテレビの中へ落とすか否か」で話し合うことになる。しかしこの事件の真実に何か違和感を感じていたP4主人公は、生田目を落とさない事を決める。するとそこへ、菜々子が息を吹き返した事を病院の看護師が告げに来る。菜々子が一命を取り留めた事で落ち着きを取り戻した特捜隊は、改めて事件の真相について話し合いをすることにする。するとその結果、1人の怪しい人物がその姿を浮き彫りにさせる。その人物の名は「足立透(あだち とおる)」。八十稲羽市警察署所属の警察であり、主人公の叔父で菜々子の父でもある「堂島遼太郎(どうじま りょうたろう)」の部下にあたる男だった。
事件の真犯人「足立透」との戦闘
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目次 - Contents
- 巽完二の概要
- 巽完二のプロフィール・人物像
- 巽完二のペルソナ能力
- タケミカヅチ
- マハジオ
- ジオンガ
- ラクカジャ
- キルラッシュ
- 小治癒促進
- 電撃ブースタ
- デッドンド
- バスタアタック
- マハジオンガ
- 剛殺斬
- ミリオンシュート
- 電撃ガードキル
- ジオダイン
- マッドアサルト
- マハタルカジャ
- マハジオダイン
- イノセントアタック
- 電撃ハイブースタ
- ロクテンマオウ
- 真・疾風見切り
- タケジザイテン
- 漢の花道
- 巽完二の来歴・活躍
- 1996年1月19日、巽完二誕生。中学時代に札付きの不良となる
- 2011年5月、「テレビの中」に落とされる
- 隠し続けてきた「認めたくない姿」との対峙、ペルソナ使いへの覚醒
- 白鐘直斗の救出と、直斗に隠された秘密
- 事件に大きな進展が現れた11月
- 事件の真犯人「足立透」との戦闘
- 別れの3月、明かされる全ての「黒幕」
- 後日談:『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』追加エピソード
- 巽完二の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「そっ、そんなんじゃねえぞっ! お、おうコラ、マジちげーかんな!」
- 「いや、いい…ちゃんと吐き出しゃいいんだ」
- 「“分かってもらおう”って、努力するってこと…。オレ、全然してなかったと思ったんスよ」