シルバ＝ゾルディック（HUNTER×HUNTER）の徹底解説・考察まとめ

シルバ＝ゾルディックの概要

シルバ＝ゾルディックは『HUNTER×HUNTER』に登場する悪名高い暗殺一家ゾルディック家の当主である。パドキア共和国デントラ地区に邸宅があり、地元ではバスツアーが組まれるほどの観光地となっている。バスは入り口の門までしかでておらず、敷地内は侵入禁止。地元では有名な暗殺一家であるが、一家の素顔を見たことのあるものはおらず、顔写真に一億ジェニーの懸賞金が掛けられているほどである。
がっちりとした体格に長髪、鋭い眼光をもっている。仕事（暗殺）の時は父であるゼノとペアのことが多く作中ではサポート役としてその力を発揮している。請け負った仕事に対して実直に取り組み、どんな弊害があろうと任務を全うする。物事に対して冷静に見極めることができ、敵を客観的に観察し能力などを瞬時に見極めることができる。暗殺者としても非常に高い能力をもっている。ハンター試験でキルアが殺人鬼ジョネスと対峙した際キルアが「勝負の方法は？」と問うと「肉をつかみたい。それだけだ」と残酷な勝負を挑んでくる。しかしキルアは「じゃあ死んだほうが負けでいいね」と言いそれに対して答えようとするジョネスの言葉も聞かずに一瞬で心臓を抜き取り、握りつぶした。それを見ていたクラピカは「さっきの技はどうやったんだ？」と聞くと「抜き取っただけだよ。ちょっと自分の肉体を操作して盗みやすくしたけど」とあっけらかんと話す。そして「親父はもっとうまく盗む。抜き取るとき相手の傷口から血が出ないからね」と付け加えた。

シルバ＝ゾルディックのプロフィール・人物像

生年月日：不明
年齢：46歳
身長：198cm
体重：110kg
血液型：A型
CV：石井康嗣→山寺宏一
シルバ＝ゾルディックとは漫画『HUNTER×HUNTER』のキャラクターであり、主人公ゴンの友達であるキルアの父親。ゼノの息子。見た目は198cmの高身長と鋭い眼光、白銀の長髪で威圧感があり、同業者でも萎縮してしまう程である。冷静に物事を判断し、オーラの性質や形状を変化させる系統の念（変化系）を使う。0.1mgでクジラなどの生き物を動けなくさせる毒でも直ぐに解毒できるほど強靭な肉体をもっており、通称”クモ”といわれている盗賊集団、幻影旅団のクロロも驚いていた。
だが、キルアに対しては父親らしい一面もみせている。家出して家族に黙ってハンター試験を受けたキルアに「お前の話を聞きたい」と言った。友達（ゴン）とのことを楽しそうに話す息子（キルア）に「オレとお前は違う。お前が出ていくまでそんな簡単なことに気づかなかった」と息子の気持ちを尊重し、「好きに生きろ。疲れたらいつでも帰ってくればいい」と自由にした。シルバは最後に「絶対に仲間を裏切るな」とキルアに言い、お互いの指を噛み切り誓った。

シルバ＝ゾルディックの能力

変化系の念能力者。そのがっちりとした両手に念を溜めて念弾を相手にぶつける。作中ではクロロ戦とヂートゥ戦で放っており、ヂートゥ戦では頭上から叩き潰し瞬殺するほどである。またゾルディック家には代々伝わる暗殺術があり、中でも心臓を盗む（とる）技は抜き取るとき相手の傷口から血が出ないほど。盗む際は肉体を操作するようで、キルアは手を鋭く変形させていた。

シルバ＝ゾルディックの必殺技

巨大な念弾

正式な名称は不明。クロロ戦では両手に凄まじい念弾を発現させクロロにぶつける。その力は建物全体が揺らぎコンクリートの壁に巨大な穴が開くほどだった。

鉛直の拳

正式な名称は不明。ヂートゥ戦では上空から飛び降り地上のターゲットを一撃で押し潰し地面に大きな穴を空けるほど。ヂートゥは押し潰されるまでシルバの存在に気づくことはなく一瞬の出来事だった。

シルバ＝ゾルディックの来歴・活躍

キルアの帰宅

”ギタラクル”として正体を偽ってハンター試験を受けていた長男イルミの圧力で実家に戻ってきたキルア。独房部屋で反省させようと次男ミルキから罰を受けていたが、シルバに呼び出され部屋へと向かった。シルバは家出のことを怒ることなく「試験はどうだったんだ？友達はどんな連中だ？おまえの話が聞きたい」と父親の表情で告げた。楽しそうに話をする息子の顔を嬉しそうに見るシルバ。「友達に会いたいか？」というシルバに「うん！」と答えるキルア。そして「俺とお前は違う。お前が出ていくまでそんな簡単なことに気づかなかった。お前は俺の子だ。だがお前はお前だ。好きに生きろ」と告げた。

クロロとの一戦

ヨークシン編では6大陸10地区を縄張りにしている巨大マフィアである十老頭（じゅうろうとう）に依頼され幻影旅団のメンバーの一人であるクロロを暗殺する依頼を受け、ゼノのサポート役として参戦している。ゼノは戦い初めからクロロの能力に気づき「ワシが動きを止めたらワシもろともで構わん。殺れ」とシルバに伝えると何の躊躇もなく「了解」と言った。応戦するクロロだが、ゼノの圧倒的力に押され追い詰められたとき、「今じゃ！殺れ！」と言うとシルバは背後から凄まじい念弾を投げつけゼノもろともクロロを押しつぶした。しかしギリギリのところでゾルディック家専用無線機が鳴った。長男イルミがシルバ達の依頼人である十老頭を暗殺したとの連絡だった。イルミはクロロに依頼を受けていたのだ。依頼人が死んだ以上契約は無効だとゼノとシルバはその場を後にしたのだった。

ヂートゥ瞬殺

キメラアント編ではハンター協会会長のネテロから「王（メルエム）と護衛軍が接触しないよう分断してほしい」と依頼を受けたゼノは、仕事が完了して家に戻ろうとしていた。それを偶然発見したヂートゥ。彼は新たに身に着けた念能力”モンローウォーク”を試すべく戦いを挑んできた。しかし上空から現れたシルバの一撃で一瞬で押しつぶされる。

家族ではないナニカ

キメラアント直属護衛軍の1人ネフェルピトーを倒す為に使った”制約と誓約”の力によって瀕死の重体に陥ってしまったゴン。除念師の力をもってしても回復できない状態のゴンを助けるべく妹アルカの力を借りようと実家に戻ったキルア。アルカには不思議な力があり、”おねだり”を3つ叶えるとなんでも1つ”お願い”を聞いてくれるのだ。アルカの”おねだり”は”お願い”と等価交換であり、”お願い”が大きければ大きいほど次の人がうける”おねだり”が大きいものになる。そんなアルカをシルバは危険な存在だと認識しており、アルカのことを「家族ではないナニカ」だと言って地下に軟禁していた。しかしゴンを救うためにはアルカの力は絶対に必要だった。「救える友達を放っておくのは裏切りじゃないの？」と自分の指を噛み切り訴えるキルア。心を動かされたシルバはアルカのもとにキルアを連れて行くのだった。