真実(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『真実』とは、2019年の日仏共同制作のヒューマンドラマ映画。2018年にカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した是枝裕和監督の作品。代表作は『万引き家族』『誰も知らない』など。主演には、フランスを代表する大女優カトリーヌ・ドウーヴを起用し、すべての撮影をフランスで行った監督の初の国際共同製作映画ということで、世界から注目を浴びる。『真実』の出版を機にベテラン女優ファビエンヌとその娘リュミールが心に秘めている真実、彼女たちを取り巻く人々の思いが暴かれてゆく。
是枝監督の作品には日常生活を描写したシーンが多く出てくるが、今回も屋敷の中ではフランスの日常生活が垣間見られる。食卓にはフランスにいるにも関わらず出てくるのはイタリアン。パリの屋敷を舞台に撮っているのにエッフェル塔は出てこない。これはフランスが舞台だという特別感を出すのではなく、日常を描写したかった監督のこだわりだ。
『真実』の主題歌・挿入歌
是枝監督初の「フランス映画」には、「ロシア人」作曲家アレクセイ・アイギを起用。ロシアの現代音楽シーンの第一線で活躍し、次世代の音楽シーンを牽引する存在として注目されている。彼の代表作には『草原の実験』『私はあなたのニグロではない』『マルクス・エンゲルス』などがある。
テーマは動物園で庭にいる亀、ファビエンヌの愛犬、子供と一緒に賑やかに過ごす一日をイメージしている。
ED(エンディング):アレクセイ・アイギ『La famille de Lumir』
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目次 - Contents
- 『真実』の概要
- 『真実』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 自伝本に書かれている「真実」
- ファビエンヌの撮影現場
- 秘書リュックとファビエンヌ
- サラを想うファビエンヌ
- サラを想うリュミール
- ファビエンヌの心情
- 母娘の歩み寄り
- 言葉にする「真実」、言葉にしない「真実」
- 『真実』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ファビエンヌ・ダジュヴィル(演:カトリーヌ・ドヌーヴ)
- リュミール(演:ジュリエット・ビノシュ)
- その他
- ハンク・クーパー(演:イーサン・ホーク)
- アンナ・ルロワ(演:リュディヴィーヌ・サニエ)
- シャルロット(演:クレモンティーヌ・グルニエ)
- マノン・ルノワール(演:マノン・クラヴェル)
- リュック(演:アラン・リボル)
- ジャック(演:クリスチャン・クラエ)
- ピエール(演:ロジァー・ヴァン・フール)
- 『真実』の用語
- 自伝本『真実』
- サラ
- 『母の記憶に』
- 『ヴァンセンヌの森の王女』
- セザール賞
- 『真実』名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 名言・名セリフ
- ファビエンヌ・ダジュヴィル「真実なんて退屈だわ」
- ファビエンヌ「ひどい母親で下手な女優であるより、ひどい母親、ひどい友人でも大女優のほうがましでしょ。あなたが許してくれなくてもファンは許してくれるから」
- ハンク「本当は、嫉妬させたかったんじゃないの?」
- リュミール「これはママの魔法?」「ママを許しそうだから」
- ファヴィエンヌ「あなたがいなくなってとても孤独だった」
- 名シーン・名場面
- ファビエンヌとリュミールの母娘和解のシーン
- 『真実』裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「1日8時間」のルール
- 小道具
- 白い三角形の物体
- シャルロットのカメラ
- 言葉の違い、文化の違い
- 監督の日常へのこだわり
- 『真実』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):アレクセイ・アイギ『La famille de Lumir』