
007シリーズとは、イアン・フレミングによる架空の英国秘密情報部のスパイ・ジェームズ・ボンドを主人公とする小説シリーズ、およびそれを原作とした映画シリーズである。日本では「007シリーズ」と呼ばれる。ここでは、10月5日はジェームズ・ボンドの日に制定されているというトリビアや、ボンドには結婚歴があるという設定、名監督のスティーブン・スピルバーグやクエンティン・タランティーノが007の映画を撮りたがっていたといったさまざまな雑学をまとめた。
007シリーズの概要
007シリーズとは、作家のイアン・フレミングが1953年に生み出した架空の英国秘密情報部のスパイ・ジェームズ・ボンドを主人公とする小説シリーズ、およびそれを原作とした映画シリーズである。ジェームズ・ボンドのコードナンバーが「007(ダブルオーセブン)」であり、映画の邦題には「007」が使用されていることから、日本では「007シリーズ」と呼ばれる。第1作は1962年に公開された『007は殺しの番号』(1972年の再上映時の邦題は『007/ドクター・ノオ』)。
裏設定・都市伝説・トリビアについて
007シリーズには、シリーズ第1作『007/ドクター・ノオ』がイギリスで初公開された日にちなんで10月5日はジェームズ・ボンドの日に制定されているというトリビアや、ボンドには結婚歴があるという設定、スティーブン・スピルバーグやクエンティン・タランティーノも007の映画を撮りたがっていたという小ネタなど、さまざまな裏設定・都市伝説・トリビアが存在している。
007シリーズ全体の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
原作者のイアン・フレミングはジェームズ・ボンドの権利をたった1000ドル(約8万円)で売却した

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1954年、イアン・フレミングは『カジノ・ロワイヤル』のドラマ化の権利をCBSに1000ドルで売ったという。番組の制作側はバリー・ネルソンをジェームズ・ボンド役に起用し、Climax Mystery Theaterシアターのアンソロジーシリーズの1部として放送した。CBSはアメリカ人視聴者向けに、ジェームズ・ボンドを「ジミー」の愛称で呼んでいたのだという。
原作のボンドは高血圧

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原作のボンドは尿酸値過多、肝疾患、リウマチ、高血圧、頭痛などを患っており、医者から「長生きできない」と忠告されている。
Mはイアン・フレミングの母親のニックネーム
Mは、イギリス情報局秘密情報部(MI6)の部長である。フレミングの伝記を書いた人物は、Mはフレミング自身の母親がモデルになっていると主張している。「フレミングがまだ若かった頃、彼の母親は、彼が恐れる数少ない人物の内のひとりだった。母親の不可解な要求や厳しさ、そして情け容赦ない成功への強要は、Mの007の扱い方に不可思議な影響を与えている」と記している。
10月5日は「ジェームズ・ボンドの日」

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シリーズ第1作『007/ドクター・ノオ』がイギリスで初公開されたのが、1962年10月5日だった。これちなみ、10月5日はジェームズ・ボンドの日に制定されている。
ボンドのモデルは原作者自身
イアン・フレミングは、幼少のころから大の冒険小説ファンだった。名門イートン校を卒業後、士官学校では、プレイボーイとして鳴らし、第二次大戦中は海軍情報部に勤務していた。
2012年ロンドンオリンピックの開会式でボンドがエリザベス2世女王をエスコート

「ジェームズ・ボンドにエスコートされた女王陛下がユニオンジャックのパラシュートで会場入り」という、これぞ『女王陛下の007』や『007/私を愛したスパイ』のオマージュというべきサプライズ演出に観衆が驚愕したその直後、本物の女王がエジンバラ公とともにスタジアムの貴賓席に登場。そして、英国国旗が掲揚され、聴覚障碍者児童のケイオス合唱団が「女王陛下万歳」を歌唱。
007以外の00要員が作中に登場する場面はほとんどない
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007シリーズの歴代ボンドガールまとめ
007シリーズとは、英国秘密情報部のエージェント「ジェームズ・ボンド」の活躍を描いた小説、および映画シリーズである。原作は作家のイアン・フレミングが1953年に生み出した小説『カジノ・ロワイヤル』が初作品で、映画はショーン・コネリーがボンドを演じた1962年の『007は殺しの番号』から始まった。本作には、毎回入れ替わる形で表れてはジェームズのパートナーとして活躍するヒロイン、通称「ボンドガール」が存在する。グラマラスで魅力的なボンドガールが登場することも、本シリーズも見所である。
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目次 - Contents
- 007シリーズの概要
- 裏設定・都市伝説・トリビアについて
- 007シリーズ全体の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作者のイアン・フレミングはジェームズ・ボンドの権利をたった1000ドル(約8万円)で売却した
- 原作のボンドは高血圧
- Mはイアン・フレミングの母親のニックネーム
- 10月5日は「ジェームズ・ボンドの日」
- ボンドのモデルは原作者自身
- 2012年ロンドンオリンピックの開会式でボンドがエリザベス2世女王をエスコート
- 007以外の00要員が作中に登場する場面はほとんどない
- ボンドの愛銃はワルサーPPK
- スピルバーグは「007」監督を希望するも断られた
- クエンティン・タランティーノも007を撮りたがっていた
- プロデューサーを務めるマイケル・G・ウィルソンはキャストとして劇中に登場する
- MI6の初任給は年間2万4500ポンド(約308万円)
- インディの父親ヘンリー・ジョーンズ役を007の初代俳優であるショーン・コネリーに依頼した理由はスピルバーグが007シリーズを作りたいとルーカスに提案したのが始まり
- ショーン・コネリーは引退後、ジェームズ・ボンドではなくヘンリー・ジョーンズ役が生涯で一番好きな役だと語っている
- Qは『死ぬのは奴らだ』、『カジノ・ロワイヤル』、『慰めの報酬』を除くすべてに出演している
- フレミングの小説にはQは登場しない
- イアン・フレミング自身を題材にした映画『スパイメーカー』の主役はショーン・コネリーの息子ジェイソン・コネリー
- スティーヴン・セガールはスタントアクション指導中にショーン・コネリーの手首を骨折させてしまったことがある
- 昔は007を「ゼロゼロセブン」と読んでいた
- コネリー=ボンド時代の数作品のオープニングシーンはスタント・コーディネーターのボブ・シモンズが演じていた
- 『007/ドクター・ノオ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- シリーズ第1作は100万ドルというシリーズ中最も低予算で製作された
- 『007/ドクター・ノオ』の初公開の1963年当時の邦題は『007は殺しの番号』
- 『007/ロシアより愛をこめて』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/ロシアより愛をこめて』のポスターの手はジェームズ・ボンドの手ではなく水野晴郎の手
- 『007/ロシアより愛をこめて』の初公開時のタイトルは『007/危機一発』
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- ショーン・コネリーはレーザーのシーンで本当に股を火傷するところだった
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- 日本が舞台の007、『007は二度死ぬ』がある
- 『女王陛下の007』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ボンドは結婚したことがある
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- ダニエル・クレイグがロンドンの古本屋で『カジノ・ロワイヤル』の初版本を買おうとしたことからボンドに決まったとスクープされた
- 『007/慰めの報酬』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/慰めの報酬』のカミーユのイブニングドレスはプラダ製
- ほぼノースタントのアクションシーン
- 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でのマドレーヌの回想シーンと子役の体当たりの熱演
- 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の直前にダニエル・クレイグが中佐に