フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)のネタバレ解説・考察まとめ
『フォードvsフェラーリ』とは、アメリカ合衆国で2019年に公開された、”ル・マン24”でフォードとフェラーリがしのぎを削る実話を基にした作品である。キャロル・シェルビー、ケン・マイルズ、ヘンリー・フォード2世などの実在の人物が登場する。1965年の”ル・マン24”でマイルズがドライバーから外される描写があるが、実際はドライバーとして参戦(リタイア)しているなど、脚色されている部分もある。伝説といわれる、1966年の”ル・マン24”を描く。第92回アカデミー賞「音響編集賞」「編集賞」受賞作品。
本作品のクラッシュのシーンは、CGは使わず正真正銘、実際の車で再現。”ル・マン24”でクラッシュするフェラーリのシーンは、大砲から発射された空気によって、実際に空中に浮かび上がらせて撮影している。
一番手配するのが困難だった車は、マイルズの「木目の車」である。
本作品の中で、”木目の車”を使う際、同じ車を2台準備する必要があったのだ。最初の撮影時に、まさかのトランスミッションが故障するというアクシデントに見舞われる。撮影が1日伸びると、スタッフの給料など約1億円の経費がかかってしまうため、監督は、ドキドキしていたらしい。
ケン・マイルズを演じたクリスチャン・ベイルは、当初エンツォ・フェラーリを演じる予定だった。
『フォードvsフェラーリ』は映画が完成するまでに、実に長い月日がかかっている。2011年、マイケル・マン監督が予算が高すぎるという理由で、製作発表するも中止となる。その際、クリスチャン・ベイルはエンツォ・フェラーリ役としてオファーを受けていたが、与えられた時間内では役作りのための体重の増加ができないと判断し降板した。しかし、2018年、ジェームズ・マンゴールド監督に決定し、クリスチャンはケン・マイルズ役として正式に決まった。
『フォードvsフェラーリ』の予告動画
『フォードvsフェラーリ』の主題歌・挿入歌
挿入歌:バレット・ストロング『Money(That's What I Want)』
『Money(That's What I Want)』は、アメリカのミュージシャン、バレット・ストロングが1959年にリリースしたシングル曲。ビートルズのカバーであることも有名。本作品では、1963年のウィリースプリングス100マイルレースの前のシーンで起用されている。
挿入歌:アニマルズ『Don't Bring Me Down』
『Don't Bring Me Down』は、イギリスのバンド、アニマルズが1966年にリリースした曲。本作品では、1963年のウィリースプリングス100マイルレース前のシーンで起用されている。
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目次 - Contents
- 『フォードvsフェラーリ』の概要
- 『フォードvsフェラーリ』のあらすじ・ストーリー
- 『フォードvsフェラーリ』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- キャロル・シェルビー(演:マット・デイモン)
- マイルズファミリー
- ケン・マイルズ(演:クリスチャン・ベイル)
- モリー・マイルズ(演:カトリーナ・バルフ)
- ピーター・マイルズ(演:ノア・ジュープ)
- フォード社の関係者
- ヘンリー・フォード・2世(演:トレーシー・レッツ)
- レオ・ビーブ(演:ジョシュ・ルーカス)
- リー・アイアコッカ(演:ジョン・バーンサル)
- ロイ・ラン(演:JJ・フィールド)
- デニス・ハルム(演:ベン・コリンズ)
- ドン・フレイ(演:ジョー・ウィリアムソン)
- シェルビーチーム関係者
- フィル・レミントン(演:レイ・マッキノン)
- チャーリー・アガピオウ(演:ジャック・マクマレン)
- ブルース・マクラーレン(演:ベンジャミン・リグビー)
- フェラーリ関係者
- エンツォ・フェラーリ(演:レモ・ジローネ)
- ロレンツォ・バンディーニ(演:フランチェスコ・バウコ)
- フランコ・ゴッツィ(演:コッラード・インヴェルニッツィ)
- フィアット社社長
- ジャンニ・アニェッリ(演:ジャン・フランコ・トルディ)
- ドライバー
- ダン・ガーニー(演:アレックス・ガーニー)
- 『フォードvsフェラーリ』の用語
- フォード
- フェラーリ
- ル・マン24
- シェルビー・アメリカン
- GT40
- デイトナ、ウィリースプリングス100マイルレース
- レンチ
- 『フォードvsフェラーリ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マイルズ「言わせてもらうが、こいつはあんたむきの車じゃない」
- アイアコッカ「ジェームズ・ボンドはフォードの車には乗りません」
- フォード2世「あの脂ぎったクソイタリア人を”ル・マン24”のフィニッシュラインの100フィート地下に埋めてやるんだ」
- シェルビー「スピードの問題じゃないんだ」
- シェルビー「90日だ」
- フォード2世「パパにこいつを見せてやりたかった。感じさせたかった」
- ピーター「完璧なラップだ」
- マイルズ「お前が約束してくれたのは走らせてくれることだ。勝つことじゃないさ」
- シェルビー「そうだ。友だちだった。その通りだ。それに君が自慢だった」
- シェルビー(ナレーション)「回転数7,000の世界。そこではすべてが消える」
- 『フォードvsフェラーリ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- フェラーリの社長、エンツォ・フェラーリは、レースを観戦していない。
- フォード2世が、レース中にヘリで食事にヘリで離席する。
- ピーター・マイルズを演じたノア・ジュープは、マット・デイモンの息子役を演じている。
- マット演じるシェルビーがポルシェに乗っていた理由は頑丈だから。
- クラッシュのシーンは実写である。
- 一番手配するのが困難だった車は、マイルズの「木目の車」である。
- ケン・マイルズを演じたクリスチャン・ベイルは、当初エンツォ・フェラーリを演じる予定だった。
- 『フォードvsフェラーリ』の予告動画
- 『フォードvsフェラーリ』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:バレット・ストロング『Money(That's What I Want)』
- 挿入歌:アニマルズ『Don't Bring Me Down』