フォードvsフェラーリ(Ford v Ferrari)のネタバレ解説・考察まとめ

『フォードvsフェラーリ』とは、アメリカ合衆国で2019年に公開された、”ル・マン24”でフォードとフェラーリがしのぎを削る実話を基にした作品である。キャロル・シェルビー、ケン・マイルズ、ヘンリー・フォード2世などの実在の人物が登場する。1965年の”ル・マン24”でマイルズがドライバーから外される描写があるが、実際はドライバーとして参戦(リタイア)しているなど、脚色されている部分もある。伝説といわれる、1966年の”ル・マン24”を描く。第92回アカデミー賞「音響編集賞」「編集賞」受賞作品。

GT40

”GT40”は、フォード社によって開発されたレーシングカーの名称。”40”とは、車高が40インチ(約1メートル)であることから名付けられた。シェルビーやマイルズたちが、試運転と改良を繰り返す。

デイトナ、ウィリースプリングス100マイルレース

本作品の序盤で、マイルズがドライバーを務めるシェルビーのチーム”コブラ”が優勝する。
マイルズが”ル・マン24”のドライバーとしての出場権をかけて出場する。マシンへの影響を考慮し、エンジンの回転数7000以上になる走行を控えていたが、後半にシェルビーがマイルズに回転数を7000以上での走行を指示し、マイルズが優勝する。

レンチ

ウィリースプリングスのレースの前に、シェルビーと言い合いとなったマイルズが、シェルビーに向けて投げた。このレンチをシェルビーは、額に入れて飾っておくが、マイルズが亡くなった後に、マイルズの息子のピーターにレンチを渡す。

『フォードvsフェラーリ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

マイルズ「言わせてもらうが、こいつはあんたむきの車じゃない」

マイルズ「こいつはスポーツカーだ。スポーツカーらしく運転しなくちゃいけない。学校の先生みたいな運転をしたら、ダメになっちまう。5,000回転で走らせてみるんだな。2,000回転じゃなく。タフに走らせれば、うまく走るさ」

客「俺が自分の車の走らせ方も知らないとでも言うのか?」

マイルズ「そうじゃない。だけど言わせてもらうが、こいつはあんた向きの車じゃない。あんたに向いているのはプリムスとかスチュードベーカーだよ」

アイアコッカ「ジェームズ・ボンドはフォードの車には乗りません」

アメリカの巨大自動車メーカーであるフォード・モーター社は、経営危機に陥っていた。経営危機を打開するため、フォード社の会長であるヘンリー・フォード2世は、社員にアイデアを求める。
マーケティング担当役員であるアイアコッカは、若者にフォード社をカッコいいと思ってもらう必要があると考えている。
アイアコッカは、フォード2世や副社長のレオ・ビーブたちに対してプレゼンをする。「フェラーリから学ぶべき。ジェームズ・ボンドはフォードの車には乗りません」と語るアイアコッカ。生産台数では圧倒的に少ないフェラーリだったが、”ル・マン24”の常勝チームで、一流の自動車メーカーとして世界で認知されていた。アイアコッカは、経営危機に陥っているフェラーリの買収を提案する。

フォード2世「あの脂ぎったクソイタリア人を”ル・マン24”のフィニッシュラインの100フィート地下に埋めてやるんだ」

フェラーリの買収交渉が破談となった上に、フィアットから買収話のエサに使われたことが判明する。
アイアコッカ「フェラーリはこう言っていました。”あなたはヘンリー・フォードじゃない。ヘンリー・フォード2世にすぎない”と」
フォード2世「最高のエンジニアとドライバーを集めろ。どんなに金がかかっても構わん。レーシングカーを造るんだ。そして、あの脂ぎったクソイタリア人を、”ル・マン24”のフィニッシュラインの100フィート地下に埋めてやるんだ。それを俺が見届けてやる」

シェルビー「スピードの問題じゃないんだ」

フェラーリをレースで負かすようフォード2世から命じられたアイアコッカは、”ル・マン24”のドライバとして優勝経験を持つシェルビーの元を訪れる。現在は、レーシングカーのデザイナーとして活躍するシェルビーは、お金だけでは勝てないことを話す。
シェルビー「勝利は金では買えない」
アイアコッカ「スピードなら買える」
シェルビー「スピードの問題じゃないんだ」
フォード社のチームを任せられることになったシェルビーは、優秀なスタッフやドライバーを集める。その中には、マイルズもいた。

シェルビー「90日だ」

フォード社のレーシングチームの責任者となったシェルビーは、フェラーリに勝つためにはマイルズが絶対に必要な人材であることを確信していた。マイルズを食事に誘い、ドライバーの打診をするが、あまりにも時間がない状況に、マイルズは笑い声をあげる。
マイルズ「フェラーリを負かす車を造ると?フォードと?」
シェルビー「その通り」
マイルズ「どれくらい時間がかかると言ってた?200年か?300年か?」
シェルビー「90日だ」

フォード2世「パパにこいつを見せてやりたかった。感じさせたかった」

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@Skelfilaj9

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