ベイビー・ドライバー(Baby Driver)のネタバレ解説・考察まとめ
『ベイビー・ドライバー』とは2017年にアメリカ合衆国で公開されたアクション映画である。主人公ベイビーが音楽を聴く事で驚くべきドライビングテクニックを発揮し、逃がし屋として活躍する姿を描いた作品。更にアクションだけではなく、一目惚れした彼女との初々しい恋愛をも描いている。監督はエドガー・ライト、主演はアンセル・エルゴートが務めた。
映像と音楽が完璧にシンクロするという今までになかった爽快アクション映画。
映画の初めから軽快な音楽が流れ、それに合わせベイビーが車の中で熱唱する。強盗を終えた3人組が車に乗り込み警察車とヘリコプターに追いかけられカーチェイスを繰り広げるシーン。銀行強盗をして逃げるというシンプルなオープニングを、疾走感あふれるカーチェイスと軽快なBGMで、冒頭から「間違いなく面白い作品だろう」と確信させてくれる。
街を踊り抜けるベイビー
1カットで撮影したと言われている有名なシーンである。音楽の歌詞やリズムに合わせてベイビーが踊るシーン。この動きは、Siaの歌の『Chandelier』で有名になったライアン・ハフィントンという著名な振り付け師によるもの。ベイビーがドアを開け、コーヒーをオーダーし、受け取って、という流れが曲に自然に組み込まれていて、思わず見惚れてしまう。ここではボブ&アールの『ハーレム・シャッフル』という楽曲が流れている。
『ベイビー・ドライバー』の用語
マイク・マイヤー
バッツとエディとJ.D.が銀行強盗の際に被っていたマスクのモデルとなった人の名前。J.D.はバッツから「映画の『ハロウィン』に登場する殺人鬼であるマイケル・マイヤーがモデルとなっているマスクを買って来い」と言われたにも関わらず、間違えてコメディアン俳優のマイク・マイヤーがモデルとなったマスクを買ってきてしまった。
ICレコーダー
音楽好きの ベイビーがいつも持ち歩いているもの。町や人のふとした音や会話を録音し、サンプリングしてラップに仕立て、カセットにダビングし、大量に家に保管してある。両親も失い、友達もいない彼にとっての寂しさを紛らわす事ができる唯一の趣味である。後に、このICレコーダーがバディとバッツに警察の手先だと勘違いされる事にもなる。
トレックス
ベイビーがデボラにTレックスの「デボラ」という曲を聴かせるシーンで、ベイビーが間違った呼び方をした単語。「T-REX」の読み方を知らなかったベイビーにデボラは「Tレックスね」と返しそのまま会話が流れる。ベイビーはずっと一人で音楽を掘り続けていたため、発語されるのを聞いた事がなかったのだ。
『ベイビー・ドライバー』の名言・名セリフ
「歌にある」
ベイビーがデボラに会いにレストランに行き、デボラから「オーダーは?」と聞かれ「君の名前は?」と返したときに、デボラの名前を聞いてからベイビーが思わず口にしたセリフ。音楽好きのベイビーらしい返しである。
その後もお互いの名前が入った曲があるかを探り合う会話が可愛らしく、2人が惹かれ合うシーンでもある。
「人は幸せを求め痛みを嫌う。でも、雨が降らなきゃ虹は出ない……名言ね」
郵便局を襲う前の下調べとして、ドクの甥っ子を連れて偵察してこいとドクに言われ郵便局に向かうベイビー。切手を購入しようとしたとき、窓口のおばさんがベイビーに向かって言ったセリフ。ベイビーは犯罪に手を染めてしまって今の段階では雨だけれど、苦痛を耐え抜けばいつか幸せを掴めるというベイビーに響くセリフである。
『ベイビー・ドライバー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ベイビーが多くのiPodとサングラスを持っている意味
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目次 - Contents
- 『ベイビー・ドライバー』の概要
- 『ベイビー・ドライバー』のあらすじ・ストーリー
- 犯罪組織に加わり逃し屋の日々を送るベイビー
- デボラと出会う
- 最後の仕事
- デボラとの楽しいひと時から一転
- 再び犯罪組織に加わる
- 襲撃の当日
- デボラとベイビーの逃走劇
- 『ベイビー・ドライバー』の登場人物・キャラクター
- ベイビー(演:アンセル・エルゴート)
- デボラ(演:リリー・ジェームズ)
- ドク(演:ケヴィン・スペイシー)
- バディ(演:ジョン・ハム)
- ダーリン(演:エイザ・ゴンザレス)
- バッツ(演:ジェイミー・フォックス)
- グリフ(演:ジョン・バーンサル)
- エディ(演:フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズのメンバー))
- J.D.(演:ラニー・ジューン)
- ジョセフ(演:CJ・ジョーンズ)
- ベイビーの母(演:スカイ・フェレイラ)
- ベイビーの父(演:ランス・パルマー)
- ザ・ブッチャー(演:ポール・ウィリアムズ)
- 看守(演:ジョン・スペンサー)
- 『ベイビー・ドライバー』の魅力
- 音楽とカーアクションが見事にシンクロした作品
- 音楽好きにはたまらない作品
- キュートなラブストーリーもある作品
- 『ベイビー・ドライバー』の名シーン・名場面
- オープニングのカーチェイス
- 街を踊り抜けるベイビー
- 『ベイビー・ドライバー』の用語
- マイク・マイヤー
- ICレコーダー
- トレックス
- 『ベイビー・ドライバー』の名言・名セリフ
- 「歌にある」
- 「人は幸せを求め痛みを嫌う。でも、雨が降らなきゃ虹は出ない……名言ね」
- 『ベイビー・ドライバー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ベイビーが多くのiPodとサングラスを持っている意味
- 人々の動きと音楽が完璧にシンクロする神業な映像化
- 続編の可能性
- 『ベイビー・ドライバー』の主題歌・挿入歌
- Jon Spencer Blues Explosion『Bellbottoms』
- Bob & Earl『Harlem Shuffle』
- Jonathan Richman & the Modern Lovers『Egyptian Reggae』
- Googie Rene『Smokey Joe's La La』
- The Beach Boys『Let's Go Away For Awhile』
- Carla Thomas『B-A-B-Y』
- Kashmere Stage Band『Kashmere』
- Dave Brubeck『Unsquare Dance』
- The Damned『Neat Neat Neat』
- The Commodores『Easy (Single Version)』
- T.Rex『Debora』
- Beck『Debra』
- Incredible Bongo Band『Bongolia』
- The Detroit Emeralds『Baby Let Me Take You (In My Arms)』
- Alexis Korner『Early In the Morning』
- David McCallum『The Edge』
- Martha Reeves & The Vandellas『Nowhere to Run』
- The Button Down Brass『Tequila』
- Sam & Dave『When Something Is Wrong With My Baby』
- Brenda Holloway『Every Little Bit Hurts』
- Blur『Intermission』
- Focus『Hocus Pocus (Original Single Version)』
- Golden Earring『Radar Love (1973 Single Edit)』
- Barry White『Never, Never Gone Give Ya Up』
- Young MC『Know How』
- Queen『Brighton Rock』
- Sky Ferreira『Easy』
- Simon & Garfunkel『Baby Driver』
- Kid Koala『Was He Slow (Credit Roll Version)』
- Danger Mouse ft Run The Jewels & Big Boi『Chase Me』
- 『ベイビー・ドライバー(Baby Driver)』の劇場予告動画