機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『機動戦士クロスボーン・ガンダム鋼鉄の7人』とは、『月刊ガンダムエース』2006年7月号~2007年9月号に連載された長谷川裕一による漫画作品。『ガンダムシリーズ』の中でも『クロスボーン・ガンダムシリーズ』と呼ばれるシリーズの第二期長編作品である。
地球滅亡を目論む木星帝国の野望を阻止した少年トビア・アロナクスは、その三年後、木星帝国がまだ健在であること、新たな地球壊滅計画が進行中であることを知る。今度こそ決着をつけるため、トビアは7人の仲間と共に木星帝国の本拠地へと乗り込んでいく。
ヨン・サンニー
ミノルの教え子で、ミノフスキー・ドライブを搭載した試作MSレコード・ブレイカーのテストパイロットの一人。
頭にバンダナを巻いた、ヤンキー風の青年。口調は軽いが“神の雷”計画のことを知った直後に、すんなり生存率ほぼゼロの強襲作戦への参加を決めた男気ある人物。
まったく新しい技術の塊であるミノフスキー・ドライブを自在に制御するほどの操縦技術を持つが、影のカリストには遠く及ばず一撃で撃墜されてしまった。
ユリシーズ・レオパルド
ミノルの教え子で、ミノフスキー・ドライブを搭載した試作MSレコード・ブレイカーのテストパイロットの一人。
大きな瞳が特徴的な黒人で、言動は理知的だがプライドが高く頑固な面がある。ヨンと共にドレックの潜在的な才能を見抜いており、彼にもう少し度胸があればと惜しんでいた。
ヨンが撃墜された後、トビアの制止を無視して影のカリストに接近。ドレックとの連携で攻撃を加えるも回避され、進路上に岩塊を撒くという策にハマって速度が落ちたところを、コックピットごと機体を両断されて死亡した。
その他
キンケドゥ・ナウ(CV:辻谷耕史)
元宇宙海賊軍のトップエース。31歳。
クラックス・ドゥガチの野望を阻止せんと、偽りの名を背負い戦いに身を投じた想い人と共に歩むため、自身もそれまでの名前と人生を捨てて木星戦役を戦い抜いた英雄。
当時のトビアの良き兄貴分であり、彼からは今なお深く尊敬されている。その強靭な覚悟と生き様は、出会いから本作以降に至るまでトビアの手本となった。
現在は戦いから離れ、想い人と結婚し地球でパン屋を営んでいる。
グレイ・ストーク(CV:矢尾一樹)
木星で採取したヘリウムを地球圏へと運ぶ、木星船団の顔役。トビアたちとは、とある事件の際に肩を並べて戦った仲である。
“神の雷”計画のことをトビアたちが知った後、最初に協力を求められないか尋ねた相手。それだけの実力と人脈を持っているのだが、木星から地球へと高速移動中で、一か月半は方向転換もままならないという状態であり、本人は何もできないことを猛烈に悔しがっていた。
宇宙世紀の同時代を扱った長谷川裕一氏の短編にたびたび登場する、謎の多い人物。その正体は機動戦士ΖΖガンダムの主人公ジュドー・アーシタの、老成した姿ではないかとも言われている。
記憶喪失の青年
「鋼鉄の7人」作戦から一年後、木星帝国デ暮らす人々の平穏のためベルナデットの名を捨てたテテニスの前に現れた謎の青年。数年前に宇宙海賊軍との戦闘に駆り出され、事故で記憶と視力を失ったという。
正体は不明だが、その言動はベルナデットと名乗っていた頃のテテニスを知っているかのようである。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』の用語
木星帝国(ジュピター・エンパイア)
木星周辺にある、居住用人工衛星スペースコロニー群が形成する国家。水も空気も“人工的に作り出す”ことでしか得られない極貧の中にあり、前総統クラックス・ドゥガチから続く独裁国家。
現総統は光のカリスト。地球圏に大きな打撃と混乱をもたらすべく、ドゥガチの遺産ともいえる“神の雷”計画を進めている。
宇宙海賊軍(クロンボーン・バンガード)
木星帝国と戦うために組織された私設部隊。トビアやキンケドゥも以前はここに所属していた。
三年前の木星戦役で母船を撃沈されほぼ壊滅するも、ドゥガチの野望を阻止したことでその役目を終え、生き残った者たちはそれぞれの人生を歩み出している。
ブラック・ロー運送
トビアやベルナデットを含む、宇宙海賊軍の生き残りの中でも他に行くあての無い者たちが作った運送業者。
表向きはスペースコロニー間の運送業に従事しているが、裏では地球圏に残る木星帝国の残党に睨みを利かせている。木星戦役から本作までの三年間に様々な修羅場を潜り抜け、ハリソンやグレイ・ストークとも面識を得ている。
地球連邦軍
地球統一政府。宇宙世紀に置いて最大の軍事力を持つ組織であり、時に圧政者、時に被害者と作品や切り取り方によって様々な側面を持つ。
本作においては、“神の雷”計画で大量虐殺が始まる寸前でありながら、それに気付かないという弱者の立場で描かれる。事情を知ったハリソンの奔走によって事態を把握するも、「鋼鉄の7人」作戦によって地球への被害は食い止められ、政治的な駆け引きの末に真実の隠蔽を図った。
木星戦役
本作の三年前に起きた、木星帝国の地球侵攻とそれを阻止せんとする者たちの戦争。
宇宙海賊軍を中心に、地球連邦軍、地球周辺宙域のコロニー国家の軍隊などが参戦。当時の木星帝国総統クラックス・ドゥガチの戦死により終結した。
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目次 - Contents
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』の概要
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』のあらすじ・ストーリー
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』の登場人物・キャラクター
- 鋼鉄の7人
- トビア・アロナクス(CV:山口勝平)
- エウロペ・ドゥガチ(CV:伊藤静)
- ミノル・スズキ(CV:チョー)
- ミッチェル・ドレック・ナー(CV:小山力也)
- ギリ・ガデューカ・アスピス(CV:岩永哲哉)
- バーンズ・ガーンズバック(CV:飯塚昭三)
- ローズマリー・ラズベリー(CV:まるたまり)
- ブラック・ロー運送
- ベルナデット・ブリエット/テテニス・ドゥガチ(CV:夏樹リオ)
- オンモ(CV:根谷美智子)
- ウモン・サモン(CV:宮澤正、田中和実)
- ヨナ(CV:滝田樹里)
- ジェラド(CV:森貞文則)
- トゥインク・ステラ・ラベラドゥ(CV:釘宮理恵)
- 木星帝国(ジュピター・エンパイア)
- 光のカリスト(CV:笹沼尭羅)
- 影のカリスト(CV:笹沼尭羅)
- クラックス・ドゥガチ(CV:永井一郎、麦人)
- カラス(CV:茶風林)
- カーティス
- 地球連邦軍
- ハリソン・マディン(CV:青羽剛、平川大輔)
- サナリィ
- オーティス
- ミューラ
- ヨン・サンニー
- ユリシーズ・レオパルド
- その他
- キンケドゥ・ナウ(CV:辻谷耕史)
- グレイ・ストーク(CV:矢尾一樹)
- 記憶喪失の青年
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』の用語
- 木星帝国(ジュピター・エンパイア)
- 宇宙海賊軍(クロンボーン・バンガード)
- ブラック・ロー運送
- 地球連邦軍
- 木星戦役
- “神(ゼウス)の雷”計画
- ミノフスキー・ドライブ
- 『鋼鉄の7人』作戦
- 登場する主要なMS(モビルスーツ)
- クロスボーン・ガンダムX1/クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
- アンヘル・ディオナ
- ガンダムF90インターセプトタイプ
- 量産型ガンダムF91
- ビギナ・ギナⅡ
- バーラ・トトゥガ
- アラナ・アビジョ
- F99レコードブレイカー
- イカロス/スピードキング
- コルニグス/インプルース・コルニグス
- ディキトゥス
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- イカロス攻防戦、地球圏最後の激闘
- ギリ特攻
- ドレックvs影のカリスト
- 狂乱する光のカリスト
- 作戦終了、生き残ったミノルとローズマリー
- 「大丈夫…私は私のままだから」
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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