ヴェノム（Venom）のネタバレ解説・考察まとめ

ダン・ルイス（演：リード・スコット 日本語吹替：桐本拓哉）

エディと破局したアンの、新しい恋人で医師。紳士的な性格でエディに対しても友好的な態度で接しており、アンと共にエディを助けようとする。

ドーラ・スカース（演：ジェニー・スレイト 日本語吹替：武田華）

ライフ財団の研究員。はじめはドレイクの人体実験に協力していたが、残忍なやり方に疑問を抱き、財団の闇を取材で暴いて欲しいとエディに持ち掛けた。エディの研究所侵入に協力するが、トリースとドレイクに計画がばれてシンビオートとの実験に使用され殺されてしまう。

マリア（演：メローラ・ウォルターズ 日本語吹替：高乃麗）

雑貨屋の前をねぐらにしているホームレス。新聞を集めて売っており、エディとは以前からの顔見知りである。ライフ財団に拉致されてしまい、人体実験でシンビオートを寄生させられ凶暴化する。助けに来たエディにも襲い掛かるが、体がシンビオートとの拒絶反応を起こしてそのまま死亡する。

クリータス・キャサディ（演：ウディ・ハレルソン 日本語吹替：内田直哉）

サン・クエンティン刑務所に収監されている連続殺人犯。エンドロール後に、ジャーナリストに復帰し独占インタビューに訪れたエディに向かってクリータスが「自分が外の世界に出た時、大量虐殺（カーネイジ）が起こる」という不穏な言葉を残したところで物語は終了する。

『ヴェノム』の用語

シンビオート

タールの様な外見をした地球外生命体。邪悪で残忍な性質で、寄生された人間は超人的な腕力や俊敏性と引き換えに凶暴化し、人間を含めた他の生命体を捕食する。寄生相手は乗り換えることができるが、各個体についた「ヴェノム」などの名前はそのまま引き継がれる。シンビオート自体にも意思があり、宿主と会話することが可能である。更にシンビオートは宿主の考えや感情をある程度感知することができ、その感情、性質とシンクロするほどに互いが強く結合し、強力な共生体となる。なお性別はなく、無性生殖で増殖する。

性質は弾力があり、打撃を吸収したり銃弾を止めることも出来る。それにより通常の兵器による攻撃はほぼ無効である。体の一部を伸ばして鞭や棘、爪、刃を形成し攻撃、また盾を作って防御することもある。弱点は高熱と特定の波長（4000~6000Hz）の音。

ライフ財団

遺伝子治療や医薬品の開発で急成長を遂げた財団で、リーダーは科学者カールトン・ドレイク。アメリカ・カリフォルニアに本部がある。近年は宇宙開発も手掛けているが、真の目的は環境破壊や戦争によって地球が危機に瀕した時、資産家など選ばれた人間が生き延びる方法を研究することである。その目的のためには地球外生命体シンビオートと人類を融合させる、ホームレスなど社会的弱者を人体実験に使用するなど、手段を選ばない。

『ヴェノム』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「We are Venom.」

トリースとその部下に追いつめられたエディが初めて全身ヴェノムと化し、「おまえは誰だ？」と問いかけるトリースの部下に向かって、今までエディの内部だけにいたヴェノムが外に向かって発言した最初の一言。寄生生物であるヴェノムは寄生先の生物と二体そろって一つの存在で、以降ヴェノムの一人称はずっとWe（俺たち）である。物語の最後に強盗を捕食するシーンでも同じセリフが使われるが、2度目はエディとヴェノムの声がシンクロしており、一方的な寄生であったとエディとヴェノムが真の共同体になったことを表す重要なセリフとなっている。

「不可能なことなんてない」