「PSYCHO-PASS」1期と新編集版の違いまとめ！槙島聖護のセリフや過去シーンで読み解かれる物語！【サイコパス】

新編集版第七話（13～14）『深淵からの招待』＆『甘い毒』

宜野座の子供時代の、父親征陸 智己（まさおか ともみ）との回想シーン。

公安局局長、禾生壌宗 （かせいじょうしゅう）が一人、突然白目を向いて笑い、つぶやく。

とうとう面が割れちゃったね。後がないよ、省吾くん

朱の記憶の追体験により、槙島の顔写真が出来上がったことを受けて。そして1係は局長命令により、槇島の公開捜査を禁じられる。

第一期14話部分冒頭（ヘルメット事件の前に）

グソン 意外ですね

槙島 何が？

グソン
いや…例のアイツ。旦那が手を貸すほどの相手かな、っと。

槙島
欲望の方向をいじるだけで、自由にコントロール出来る駒ってのは、手軽でいいじゃないか。
人間の欲望とはなにか。
僕は、もっとも厄介な欲望は、自己顕示欲だと思う。
嫉妬も、痴情のもつれも、源泉はそれだ。

グソン
旦那は薄そうですね、それ。

槙島
ゼロに近い、と自負している。
それが、犯罪係数をコントロールする秘訣なのかな？
ラッセルの幸福論を読んだことは？

グソン
ないですね。

槙島
退屈の反対は快楽ではない、興奮だ。興奮するのなら、人間はそれが苦痛でも喜ぶ。
わかるだろう。
シビュラシステムは、退屈そのものだった。

グソン
あれぇ？（携帯をとりあげ）
あ、あじまったみたいです。

槙島
行ってらっしゃい。

例のアイツとは、最初にヘルメットを被り薬局を襲い、執着していた同僚女性の藤井博子（ふじい ひろこ）を公衆の門前で撲殺した伊藤 純銘（いとう じゅんめい）

はなから興味の対象外の「手軽な駒」として使われただけの実行犯。

新編集版第八話（15～16）『硫黄降る街』＆『裁きの門』

槙島
犯罪者予備軍は、ヘルメットの存在を知った瞬間から犯罪者になる。

グソン
なるほど

槙島
味を知らないなら、誰も蜂蜜を盗もうとはしない。シヴィラシステムの従順な羊も、きっかけさえあれば、狂犬に変わる。

完璧に殺菌された環境で育った人間は、ある意味、どんな病人よりも弱い存在であるのと同じように。

まるで、ある日突然。虐殺が内戦というソフトウェアの基本仕様と化したようだった。

グソン
知ってますよ、その本。プロジェクトイトー。

その後槙島によってばら撒かれたヘルメットにより、街はパニック状態に。その隙に厚生省ナノタワーにあるシヴュラシステムに向かう。それに気付いた狡噛と朱、そして縢君達もそれを追う。最終的にナノタワー最上階にて槙島を逮捕するも、シビュラシステムの真実を知ったグレンと縢君は禾生局長によって消されてしまう。

縢君の最後の回想

小説より採用された、縢君の最後。

それにしても5歳で潜在犯認定され隔離されたというのに、以前の「朱ちゃん、俺ってばこう見えても人生の先輩よ？悪いことは一通りやってるの」という台詞は、執行官になってからの短い3年ほどの経験のことなのだろうか。

新編集版第九話（17～18）『鉄の腸（はらわた）』＆『水に書いた約束』

せっかくとらえた槙島だったが、シビュラシステムの一員になることを拒否、禾生局長こと、藤間（脳のみ）を殺して逃亡する。

禾生局長は、失踪した（自分で殺した）縢の逃亡責任を厳しく追求し、1係は宜野座をはじめ疲弊、崩壊しかけていた。シビュラは槙島を諦めず、その障害となる狡噛を捜査からはずし、それが失敗すると殺害を試みるが朱に阻止される。

槙島がシビュラシステムの復旧を待つとは思えない。1係にとっては、シビュラシステムが完全復旧するまでの5日間…。それが槙島の次の企みを解明、阻止し、捕らえるための最後のタイムリミットとなった。

2係青柳監視官が、元部下であり恋人でもあった、逃亡した神月執行官を射殺するシーン

小説版で描かれたエピソードの追加。第二期にも繋がるシーンであり、逃亡した執行官がどうなるか、という切ないシーンでもある。

---刑事課 登録執行官、任意対象です。セーフティを解除します。

青柳 どうして逃げたりしたの。

神月 どぉしてでしょうねぇ…。

こんなパニックになって…チャンスだ、って、思っちゃったんですかねぇ。

青柳
チャンスなんて、ないのよ。

神月
ですよね
あなたは…俺のためにシビュラを裏切ることはできない。

青柳
…ごめんなさい（引き金に手をかけながら）。

神月
（笑って）こういう時、謝るのはよくない。

続いて、狡噛が逃亡した、見えない槙島と会話するシーン等が挿入される。

「主人に忠実ないい犬だ、でも首輪に鎖付きでどこまで僕に付いてこられるかな？」

狡噛の逃亡フラグである。