暗殺教室(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『暗殺教室』とは、漫画家松井優征による漫画作品。「週刊少年ジャンプ」にて2012年から2016年まで連載され、2015年にはTVアニメも放映されている。「来年3月までに私を暗殺できなければ地球を破壊する」と宣言する超生物「殺せんせー」と、おちこぼれの中学生クラス「3年E組」が繰り広げるギャグテイスト学園漫画である。

『暗殺教室』の概要

『暗殺教室』とは、松井優征による漫画およびそれを原作としたアニメ、実写ドラマ、映画、ゲームである。2012年から2016年にかけて、漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載された。
名門私立・椚ヶ丘中学校には、成績不振や素行不良の生徒を送り込むE組というクラスがある。そのE組に突然、防衛省から来た烏間惟臣と、黄色いタコのような巨大生物がやってきた。この巨大生物はE組の新しい担任であり、「次の3月までに皆さんが私を殺さなければ地球を破壊する」と話す。E組の生徒たちはこの生物を「殺せんせー」と名付け、自分たちの担任を暗殺するためさまざまなスキルを身につけることになる。

『暗殺教室』のあらすじ・ストーリー

超生物「殺せんせー」(2コマ目)を狙い発砲するE組の生徒たち

椚ヶ丘中学高(くぬぎがおかちゅうがっこう)の3年E組、通称「エンドのE組」はおちこぼれの集まるクラスだった。

ある日E組に、謎の黄色い生物が政府の人間とともに現れる。つい先日、月の7割を消滅させたというその超生物は、「1年後の来年3月までに自身を暗殺しなければ地球を破壊する」と生徒たちの前で宣言し、さらに「地球を破壊するその日まで、この3年E組の担任教師となる」と宣言した。

各国政府はすでに、あらゆる手段を使い地球破壊を阻止しようとしていたのだが、すべて失敗に終わっていた。
有効な手立てのない政府は、超生物の提案を飲まざるを得ない状況だったこともあり、E組に「超生物の暗殺」を依頼することとなったのだった。

突拍子もない自体に戸惑う生徒たちだったが、暗殺の賞金が「100億円」であること、暗殺に使用する武器弾薬は「対先生物質」でできており、人間に害の無い代物だったことなどもあり、依頼を引き受ける形となる。

奇妙な担任「殺せんせー」と、3年E組の暗殺学園生活がスタートしたのだった。

しかし、担任を暗殺するという異常な状況でありながら、殺せんせーと生徒たちは様々な学校行事を通し、意外にも楽しい学園生活を送り、おちこぼれだったはずのE組の生徒は、殺せんせーや「烏丸先生」「ビッチ先生」の指導により、強く、賢く、心身ともに大きく成長していくことになる。

殺せんせーを狙う様々な暗殺者との出会いや、修学旅行、体育祭、中間試験、期末試験などの学校行事。E組生徒それぞれのエピソードなど、多くのストーリーが展開され時が流れていった。

そして地球破壊が間近に迫ったある日の夜、政府が秘密裏にすすめていた「最終暗殺計画」が実行に移され、暗殺兵器「天の矛」「地の盾」、さらには人間だった殺せんせーを「触手生物」と化した張本人「柳沢誇太郎」により、殺せんせーは暗殺の危機に陥っていた。

殺せんせーが望むのは「E組の生徒たちが自身を暗殺すること」であり、生徒たちもそれを理解していた。本当は殺したくなんかないという思いを抱きながらも、殺せんせーの暗殺を決意するE組。

激闘の末、満身創痍になりながら柳沢誇太郎を打ち破った殺せんせーのもとに集まるE組生徒たち。弱々しくも優しい声でうながされ、一同が見守る中、潮田渚が涙ながらに最後の刃を殺せんせーの胸に突き刺した。

暗殺教室の卒業から7年。3年E組の生徒たちはそれぞれの道を歩んでいた。そんな中、潮田渚は教育実習生としての初めての授業を迎える。

殺せんせーのような、そんな教師として…。

主要登場人物・キャラクター(教師)

殺せんせー(ころせんせー)

椚ヶ丘中学校のE組担任。ニコニコマークのような黄色く丸い顔に、何本もの触手を持ち、最大マッハ20で動くことができる。

月の7割を消滅させ三日月型にした張本人で、1年後に地球を爆破すると宣言しており、そのため報酬100億円の懸賞金がかかった暗殺対象となっている。(集団で暗殺成功の場合は300億円と、後に増額されている。)

3年E組の前担任であった「雪村あぐり」との約束により、椚ヶ丘中学校で教鞭をとることを日本政府に要求し、担任となった3年E組の生徒たちへ、「地球を破壊する来年の3月までに自身を暗殺しなければならない」という課題を出す。

宇宙人ではなく、過去、暗殺業界で伝説のように語られる存在であった「死神」と呼ばれる殺し屋で、れっきとした(元)人間である。

※作中序盤では「雪村あぐり」との関係や、自身の正体は伏せられており、作中後半に語られることとなる。

烏丸 惟臣(からすま ただおみ)

常に厳しい表情をしている、防衛省臨時特務部所属の自衛官である。28歳。かなり鈍感。

殺せんせーの存在を公に出来ないため、表向きはE組の担任、体育教師を兼ねている。E組内では暗殺のバックアップや、暗殺のための技術を指導する教官でもある。

仮の教師として接するうちに、E組の生徒たちと強い信頼関係を築いていく。

浅野 學峯(あさの がくほう)

椚ヶ丘学園の理事長を務める徹底した合理主義者。41歳。

「5%の弱者と95%の強者を作る」という考えのもと、学校を運営しており、3年E組はその「5%の弱者」としてしいたげられている。

過去に自身が開いていた私塾「椚ヶ丘学習塾」では生徒をのびのびと育てる方針をとっていたが、生徒の一人がいじめを苦に自殺、社会で生き抜くためには弱者を踏みつける強さが必要だと考えるようになる。

イリーナ・イェラビッチ

10ヶ国語を操る金髪美女で、ハニートラップの名手。20歳。わりと世間知らず。

殺せんせーを暗殺する刺客としてE組に派遣されてきたが、なし崩し的に英語教師として残ることになる。
その美貌で男を魅了することに関しては多大な自信を持っているが、E組内ではそれほど効果はなく「ビッチ先生」と呼ばれ、ボケを担当することも多い。

幼少の頃に、生き抜くために暗殺者になる決断をしたという過去があり、学校に馴染んできている教師としての自分と、過去の暗殺者としての自分に葛藤や戸惑いを抱いている。

雪村 あぐり(ゆきむら あぐり)

黒髪のショートヘア。変なブランドのシャツを着ている女性。25歳(当時)。わりと巨乳。

当時、柳沢 誇太郎(シロ)が研究する研究施設で研究員として働いており、モルモットとして連れてこられた「人間だった頃の殺せんせー」の監視役を任命される。

冷徹な暗殺者であった殺せんせーと徐々に心を通わせていくが、研究所内で重症を負った際、殺せんせーにE組の生徒たちのことを託し、息を引き取った。

※作中では物語の後半まで語られることのない人物だが、殺せんせーがE組の担任となった理由そのものと言える女性。

主要登場人物・キャラクター(3年E組・男子)

潮田 渚(しおた なぎさ)

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