ミッション:インポッシブル/フォールアウト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』とは、2018年に公開されたスパイ・アクション映画。1996年の『ミッション:インポッシブル』から続くトム・クルーズ主演・製作シリーズ作品の第6作目。
イーサン・ハントがテロ組織「シンジケート」の残党「アポストル」によるプルトニウム爆破テロを防ぐためにチームと一丸となって奮闘する展開と共に、彼がいかに家族や仲間を大切に想っているかが描かれる。
イーサン・ハント(Ethan Hunt)
演 - トム・クルーズ / 日本語吹替 - 森川智之
本シリーズ主人公。
IMFの凄腕エージェントであり、かつては教官として新人を育てたこともある他、3作目で一度はIMFを引退している。
その後 現役復帰し、本作の時点では少なくとも1996年から約22年のスパイ歴を持つベテラン。IMF内部では数々の任務を成功させた伝説のエージェントとして知られている。しかしその体力は全く衰えることがなく、ロンドン市内を長時間全力疾走したり、ビル4階分の高さから飛び降りるなどの過激な行動をやってのける。
エージェントであるため、必要とあれば敵対組織の人間を殺害することもあるが、無関係な一般の市民や警官などを巻き込むことは決してせず、世界の多数の人々も1人の人間も等しく扱う。
同様に、職業柄 他者を完全には信用しないが、仲間と認めた者のためには命を懸けるなど仲間想いであり、これまで何度もチームワークで苦難を乗り越えてきた。
数少ない本気で愛した女性ジュリアを離婚した現在でも愛しており、彼女から時折受け取る連絡を生きがいとしていた。
ベンジー・ダン(Benjamin "Benji" Dunn)
演 - サイモン・ペッグ / 日本語吹替 - 根本泰彦
IMFエージェントでガジェットのプロフェッショナル。
3作目から本シリーズに参加。もとはオフィスで働く情報局のメンバーだったが、現場エージェントとしての試験をクリアしたことで4作目以降はイーサンと共に現場で奮闘し、現在では良き相棒。本シリーズのコメディリリーフでもあり、エージェントの割には落ち着きがなく、現場では何かと喋りまくる癖がある。その他、おかしなミスをすることも多々あるが、重要な場面では活躍する。あらゆる点でイーサンとは正反対だが、嘘のつけない素直な性格から裏切りや謀略の疑いがかけられることが全くなく、イーサンが最も信頼する人物の1人。
他のエージェントに比べると戦闘はあまり得意ではなく、本作終盤では危うくレーンに絞殺されかけた。
本作ではボートの操縦やダイビングなどをこなし、イーサンをサポートする。これらのアクションもクルーズ同様に演じるサイモン・ペッグが実際に行っており、スタントマンは使われていない。
ルーサー・スティッケル(Luther Stickell)
演 - ヴィング・レイムス / 日本語吹替 - 手塚秀彰
IMFのエージェントで、天才ハッカー。コンピュータのプロフェッショナル。
イーサン以外で唯一シリーズ全作に登場しているキャラクターで、イーサンとの付き合いは最も長い良き理解者。イーサンに比べて見た目の変化が激しく、過去には髭があったり痩せていたりしたこともあった。
本作ではアクションは少ないが、イーサンと共に現場で数多の戦いをくぐり抜けてきた経歴を持ち、戦闘力は高い。そのためベンジーと比べて現場慣れしていて、冷静に任務をこなしていく。過去にIMFを辞めてフリーのハッカーだったこともあるが、現在は再編成されたIMFに所属。
ジュリアとも親しく、イーサンの身を案じる彼女を優しく諭している。
イルサ・ファウスト(Ilsa Faust)
演 - レベッカ・ファーガソン / 日本語吹替 - 甲斐田裕子
前作で初登場したMI6のスパイ。かつて「シンジケート」に潜入捜査していて、最終的にイーサンと共闘してレーンの逮捕を成功させる。身体能力も知力も抜群に優れており、頼れる戦闘員。
前作での任務後、スパイから身を引いて自由の身となることを望んでいるが、長年レーンのもとにいたためMI6から疑いを掛けられてしまい、レーンを殺さない限り潔白が晴れない状態となっている。
IMF
アラン・ハンリー(Alan Hunley)
演 - アレック・ボールドウィン / 日本語吹替 - 田中正彦
前作でCIA長官からIMF長官へと就任した人物。
周囲からは左遷されたと見されているらしいが、本人はイーサンの人柄を買って自らの意志でIMF長官を務めている。
前作ではIMF解体を提案するが、すべてはシンジケートを崩壊させることを目的とした偽装で、裏でイーサンを支える。最終的にIMFを再編成させ、エージェントのウィリアム・ブラントから長官に迎え入れられる。
本作でもイーサン達に協力する。中盤でベンジーに「あなたは現場に出ずに勝手なことばかり言っている」と言われるが、それは敵を騙すための策略であり、見事な演技力でウォーカーを罠にはめることに成功させる。その後「現場で働きませんか?」と冗談混じりで誘われていた。
シンジケート
ソロモン・レーン(Solomon Lane)
演 - ショーン・ハリス / 日本語吹替 - 中尾隆聖
前作で敵対したテロ組織「シンジケート」のボス。元MI6のスパイ。今作でも悪役となる。世界秩序崩壊を目的とするテロリスト。
謎多き国際犯罪組織「シンジケート」を率いて、世界各地で秘密裏に数々の暗殺事件を起こす。犠牲が出ることを全く気にせず、過去には化学工場の火災やたった1人の標的を殺すために旅客機を撃墜させ多数の犠牲を出したことで知られている。
もともとは愛国心を持った優秀なスパイだったが、次第に自身が正しいことをしているのか悩み、最終的に世界の在り方を疑うようになり、国を裏切った過去を持つ。
前作ラストでは自ら銃を手にイーサンを殺そうと追うが罠にはめられ生け捕りにされるという末路を迎えた。故にイーサンを激しく憎んでおり、本来の目的に加えて彼への復讐を目論んでいる。
本作では世界各国の諜報機関をたらい回しにされ、あちこちで尋問を受けている。
無政府主義者であり、現在の政治体制では世界は破滅に向かうと予期しており、テロにより政府を破滅に追い込むことで平和が得られると考えている。
経歴から戦闘力はかなり高く、本作ではイルサとベンジーの2人を相手に闘い、殺害寸前まで追い詰めた。
CIA
オーガスト・ウォーカー(August Walker)
演 - ヘンリー・カヴィル / 日本語吹替 - DAIGO
CIAのエージェント。スローンの直属の部下で、大柄な体躯を持つ優秀な戦闘員。
諜報員であるが、任務内容はほとんど殺し屋であり、シンジケートの残党を見つけては皆殺しにしていた。そのため、レーンやラークの情報を知る者がほとんどいないという事態に陥っている。
スローンの命令でイーサンの任務に同行するが、あまり相性はよくなく、イーサンがジョン・ラークではないかと疑い、それをスローンに報告していた。それでも仕事は着実にこなすプロフェッショナルでもある。
その正体はジョン・ラーク本人で本作のもう1人の悪役。レーンと同じ思想の持主で、大義のためなら私情を捨て去る精神を持つ。一見イーサンに協力的だったが、裏ではイーサンがラークだと思わせ世界から抹消することを目的としていた。
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目次 - Contents
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の概要
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のあらすじ・ストーリー
- イーサンの悪夢
- 新たなミッション
- プルトニウム奪還ミッション
- デルブルック博士との取引
- CIAの介入
- ラーク・デコイとの対決
- ホワイト・ウィドウとの対面
- レーンの脱獄
- イーサンへの疑惑
- ウォーカーの正体
- ハンリーから託された任務
- ロンドンを駆けるイーサン
- 最終決戦へ
- カシミールにて、思いがけない再会
- チームによる捜索
- ジュリアの任務参加
- 2人の敵との闘い
- チームの絆
- カウントダウンの終結
- いるべき場所
- ミッション完了
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の登場人物・キャラクター
- イーサン・ハントのチーム
- イーサン・ハント(Ethan Hunt)
- ベンジー・ダン(Benjamin "Benji" Dunn)
- ルーサー・スティッケル(Luther Stickell)
- イルサ・ファウスト(Ilsa Faust)
- IMF
- アラン・ハンリー(Alan Hunley)
- シンジケート
- ソロモン・レーン(Solomon Lane)
- CIA
- オーガスト・ウォーカー(August Walker)
- エリカ・スローン(Erica Sloane)
- 裏社会の人物
- ホワイト・ウィドウ(White Widow)
- ゾラ(Zola)
- ラーク・デコイ(Lark Decoy)
- ニルス・デルブルック(Nils Debruuk)
- その他
- ジュリア・ミード(Julia Meade)
- エリック / パトリック(Patrick)
- ウルフ・ブリッツァー(Wolf Bulitzer)
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の用語
- 組織
- IMF(Impossible Mission Force)
- シンジケート(Syndicate)
- アポストル(Apostle)
- ガジェット
- マスク・メイカー
- ボイス・チェンジャー
- 追跡装置
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ヘリスタント
- スカイダイビング
- ロンドンでの全力疾走、ビルからのジャンプ
- ルーサー「イーサンはイーサンさ」
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ホメロス『オデュッセイア』
- 未使用シーン
- ホワイト・ウィドウの母
- 過去作品へのオマージュ
- BMW
- BMW・M5
- BMW・R nineT スクランブラー
- BMW・5シリーズ(1986年)
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の評価・興行収入
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の主題歌・挿入歌
- 『ミッション:インポッシブルのテーマ』
- Imagine Dragons『Friction』