ミッション:インポッシブル/フォールアウト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』とは、2018年に公開されたスパイ・アクション映画。1996年の『ミッション:インポッシブル』から続くトム・クルーズ主演・製作シリーズ作品の第6作目。
イーサン・ハントがテロ組織「シンジケート」の残党「アポストル」によるプルトニウム爆破テロを防ぐためにチームと一丸となって奮闘する展開と共に、彼がいかに家族や仲間を大切に想っているかが描かれる。
ラークはアジトを脱出しようとするが、レーンの様子がおかしいことに気付く。不審に思ったラークがレーンの顔を調べると、それはレーンのマスクをかぶったベンジーだった。
次の瞬間、ラークは背後から麻酔で眠らされていたはずのハンリーに銃を突き付けられた。
イーサン達は既にウォーカーが怪しいと睨んでいて、本物のレーンを替え玉と偽り連れて行き、彼の様子を探っていたのである。更に、ウォーカーが正体を現す瞬間は、スマートフォンで映像中継されていて、彼の裏切りはCIAにも知られることになった。
ウォーカーの正体を見破り任務は完了したかに思えたが、そこに突如武装したCIAの部隊が現れ、その場にいた全員を取り囲んだ。
ウォーカーの裏切りは疑いようがなかったが、それでもスローンはイーサンを信用できず、その場にいる全員を逮捕するように命じていた。
ハンリーは話が違うとスローンを糾弾するが、イーサンはCIAに従おうと呼びかける。レーンとラークを確保できれば、プルトニウムが奪還できなくても計画は進められないので、とりあえず任務は成功したも同然だと語る。
しかし、それを聞いたラークが「それはどうかな?」と不敵に笑い合図すると、CIA部隊の半数が他のCIAを射殺し始めた。
アジト内は激しい撃ち合いとなる。
その場には、レーンを狙って侵入していたイルサもいて、更に乱戦となる。ルーサーはラークともみ合う際、彼に発信機を埋め込んだ。激しい混戦の末ハンリーがラークに刺され、ラークとレーンはその場から逃亡した。
ハンリーの傷は致命傷だった。ハンリーはイーサンに「行け」とだけ語り、息を引き取った。
ロンドンを駆けるイーサン
イーサンが走り出す前、ルーサーは彼にも発信機を埋め込んだ。彼の位置を特定し、通信でナビゲートを行うためだった。イーサンはベンジーに案内され何とか追いついた。
ラークは「俺は守護天使だ」と謎めいた言葉をつぶやき、イーサンに1枚の写真を渡す。それはイーサンの最愛の女性ジュリアの写真だった。
これ以上邪魔をすればジュリアが死ぬことになると告げられる。またしてもラークとレーンを逃がしてしまった。
最終決戦へ
アジトに戻ってきたイーサン、ベンジー、ルーサー、イルサは計画を練る。
ルーサーは、パリでレーンからチップを取り外した際、同時に別の追跡装置を埋め込んでいた。
追跡装置を調べたところ、ラークとレーンはカシミール地方にいるという。そこには巨大な水源があり、それが汚染されれば世界人口の3分の1が被害範囲に含まれることになる。
一行はカシミール地方へ急いだ。その途中でベンジーが爆弾の解除方法を解析し、説明する。
まず核兵器を起動させカウントダウンをスタートさせること。次に起爆装置を奪い、装置のキーを引き抜くこと。そしてキーが抜かれた状態で、2つの核兵器本体のコードを同時に切断する。
カシミールにて、思いがけない再会
カシミールに到着した一行は、急いで新核兵器とラーク、レーンを探す。
そこでイーサンは、かつての妻にして最愛の女性であるジュリアに再会する。傍らには夫のエリックがいて、2人は天然痘の治療のためキャンプに参加していた。
天然痘が発生した直後、「守護天使」を名乗る匿名の人物がスポンサーとなったことで、キャンプを設立できたのだという。
「守護天使」という単語から、イーサンはレーンとラークの狙いを察した。あらかじめカシミールに天然痘をばら撒くことで、医者であるジュリアを呼び、イーサンの目の前で彼女を殺害するつもりだったのだ。
チームによる捜索
1つ目の核兵器本体はすぐに見つかった。ルーサーはその場で核兵器を解除する作業を行い、残りの3人は核兵器と起爆装置を捜索する。
一方で、核兵器の準備を終えたレーンは、ラークに起爆装置を渡し起爆を任せると、自身はこの場に残り世界の崩壊を見届けると告げる。
ラークは起爆装置を持ってその場を去るため、レーンが用意した2台のヘリコプターの内1台に乗り込んだ。
ヘリに乗るラークを発見したイーサンは、彼が起爆装置を持っていると察した。ラークのヘリが先に離陸したので、イーサンはもう1台のヘリに飛び乗り追跡する。
残ったベンジーとイルサは核兵器本体を捜すことになった。
ジュリアの任務参加
ルーサーは核兵器を解除するため、たくさんのコードと苦戦していた。手伝いがほしいとつぶやいていたところ、そこにジュリアが現れた。
巻き込みたくはなかったが、解除しなければ周囲一帯が吹き飛びジュリアも助からない。ルーサーはジュリアに協力を頼む。
イーサンはヘリに乗っていたアポストルの部下を排除し、操縦席に乗り込む。操縦技術はなかったが、何とか飛行させラークのヘリを追う。
捜索中、イルサはレーンの姿が見えないことに気付いた。彼女はどこにいるかを推測し、渓谷の外れにある小屋に向かう。
2人の敵との闘い
イルサの推測通りレーンは小屋にいた。核兵器本体を発見するが、レーンに見つかり争いになる。
ベンジーも参戦するが、元MI6であるレーンは戦闘力が高く、2人は追い詰められた。しかしギリギリでイルサがレーンを倒し、核兵器を入手した。
ルーサーとジュリアは解除作業がほぼ終了し、最後のコードをもう1つの核兵器と同時に切断するだけとなった。
イーサンは、自分がヘリに乗って追っていることをラークに気づかれ、激しいヘリチェイスを展開していた。このままでは間に合わないため、イーサンはヘリを体当たりさせることを決意する。2台のヘリは激しく激突したが、イーサンとラークは生きていた。
ラークが所持していた起爆装置は崖の上に放り出された。
高い崖の上で2人は激しい殴り合いとなる。イーサンはヘリにつないであったロープのフックを落とし、ラークにぶつけて落下させることに成功。ラークはヘリと共に爆死した。
しかし起爆装置は崖の上にある。他のチームメンバーがコードを切断する前に、キーを抜かなければならない。イーサンは急いで起爆装置の回収へ向かう。
チームの絆
イーサンはヘリで遠くへ離れてしまったため、他のチームメンバーと通信ができなくなってしまっていた。
ベンジーとイルサは核兵器の解除を進め、最後のコードまで辿り着いた。2人はルーサーと通信しながら、最後のコードを同時に切断する準備を整える。
しかし、イーサンが起爆装置のキーを抜いたかどうかがわからない。まだ抜いていないのにコードを切れば、その場で爆発する。残り時間はもう1分を切っていたが、チームメンバーはイーサンを信じ、ギリギリまで待って切断することにした。
意を決し、彼らは1秒前にコードを切断した。
カウントダウンの終結
爆発は起こらなかった。
イーサンは崖にしがみつきながら起爆装置のキーを抜き取っていた。
核兵器は停止し、プルトニウムは取り出された。
崖を登ると、すべてを出し切ったイーサンは意識を失った。
いるべき場所
イーサンが眼を覚ますとそこはベッドの上で、眼の前にはジュリアがいた。
エリックにより治療が施されたイーサンは、崖で倒れていたところをスローンのヘリにより救出されたのだという。今回の任務でイーサンを問題視していたスーロンだったが、ようやく彼を認めたらしい。
イーサンはジュリアと2人きりになると、彼女に謝罪した。ジュリアは一言も責めず、「お互いにいるべき場所にいましょう」と伝えた。その言葉はイーサンにとって何よりも救いだった。
ミッション完了
レーンはその後MI6へと引き取られることになった。これによりレーンが他組織へ移されることはなくなるため、イルサも自由の身となった。
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の登場人物・キャラクター
イーサン・ハントのチーム
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目次 - Contents
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の概要
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のあらすじ・ストーリー
- イーサンの悪夢
- 新たなミッション
- プルトニウム奪還ミッション
- デルブルック博士との取引
- CIAの介入
- ラーク・デコイとの対決
- ホワイト・ウィドウとの対面
- レーンの脱獄
- イーサンへの疑惑
- ウォーカーの正体
- ハンリーから託された任務
- ロンドンを駆けるイーサン
- 最終決戦へ
- カシミールにて、思いがけない再会
- チームによる捜索
- ジュリアの任務参加
- 2人の敵との闘い
- チームの絆
- カウントダウンの終結
- いるべき場所
- ミッション完了
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の登場人物・キャラクター
- イーサン・ハントのチーム
- イーサン・ハント(Ethan Hunt)
- ベンジー・ダン(Benjamin "Benji" Dunn)
- ルーサー・スティッケル(Luther Stickell)
- イルサ・ファウスト(Ilsa Faust)
- IMF
- アラン・ハンリー(Alan Hunley)
- シンジケート
- ソロモン・レーン(Solomon Lane)
- CIA
- オーガスト・ウォーカー(August Walker)
- エリカ・スローン(Erica Sloane)
- 裏社会の人物
- ホワイト・ウィドウ(White Widow)
- ゾラ(Zola)
- ラーク・デコイ(Lark Decoy)
- ニルス・デルブルック(Nils Debruuk)
- その他
- ジュリア・ミード(Julia Meade)
- エリック / パトリック(Patrick)
- ウルフ・ブリッツァー(Wolf Bulitzer)
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の用語
- 組織
- IMF(Impossible Mission Force)
- シンジケート(Syndicate)
- アポストル(Apostle)
- ガジェット
- マスク・メイカー
- ボイス・チェンジャー
- 追跡装置
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ヘリスタント
- スカイダイビング
- ロンドンでの全力疾走、ビルからのジャンプ
- ルーサー「イーサンはイーサンさ」
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ホメロス『オデュッセイア』
- 未使用シーン
- ホワイト・ウィドウの母
- 過去作品へのオマージュ
- BMW
- BMW・M5
- BMW・R nineT スクランブラー
- BMW・5シリーズ(1986年)
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の評価・興行収入
- 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の主題歌・挿入歌
- 『ミッション:インポッシブルのテーマ』
- Imagine Dragons『Friction』