思い出のマーニー(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの古典的名作「思い出のマーニー」をスタジオジブリ制作・米林宏昌監督により2014年に劇場アニメ化。内気な少女杏奈は喘息の療養のため夏休みの間だけ釧路に住む事になった。そこにあった湿っ地屋敷と呼ばれる廃墟で不思議な少女マーニーと出会う。
『思い出のマーニー』のあらすじ・ストーリー
主人公の杏奈は内気な性格で学校では孤立気味の女の子である。
父親と母親は杏奈が赤子の頃交通事故で死亡し、その後面倒を見てくれた祖母も亡くなり、佐々木夫妻の養子になった。
しかし里親である頼子達に養育費の受給を隠されていた事にショックを受け、感情を表に出す事を止め心を閉ざしていった。
杏奈は「この世には目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、私は外側の人間」と思うのであった。
頼子は医者に対し「あの子いつもふつうの顔なんです」と涙ながらに語り、杏奈はそんな頼子に憤った。
「普通の顔」というのは「無表情」という意味で、杏奈本人も他人の前では普通の顔をする事を心がけている。
杏奈を手に余らせた(と杏奈は思っている)頼子達は、喘息を患う杏奈を療養のために釧路へに居る大岩夫妻の元へ送った。
釧路へ発つ電車に乗る際にみかんを渡し何かと声を掛けた頼子に、杏奈は「まるでメェメェうるさいヤギみたい」と呟いた。

学校の先生に話しかけられたが、別の同級生が先生に話しかけ杏奈が無視される形になってしまい発作が起こる。
大岩夫妻は杏奈を歓迎し、杏奈もまた大岩夫妻の事は嫌いでは無いが、杏奈に宛がわれた部屋は今は使われていない大岩夫妻の子供の部屋で、家具や私物が置いたままだった。
他人の家が居心地の悪い杏奈は着いて早々に散策へ出た。
そこで「知っている気がする」と感じた古い屋敷を見つけ、杏奈の興味はその湿っ地(しめっち)屋敷と呼ばれた廃墟へ向いた。
屋敷の裏口に周り庭先を歩いてみるが誰かが住んでいる気配が無く、建物は朽ち、雑草が生えていた。
絵を描く事が好きな杏奈は屋敷を描く事にした。

湿っ地屋敷の裏口
屋敷について大岩夫妻に聞くと、湿っ地屋敷には幽霊が出るとからかわれるが、杏奈は屋敷には誰かが住んでいるように感じていた。
夜にボートを使い昼間に行った裏口へ向かうと、其処には美しい金髪の少女マーニーが居た。
屋敷には明かりが灯り、昼間見たような生えっぱなしの雑草や建物の朽ちは無く、家の中も人が出入りし賑わっているようだった。
誰にも心を開けなかった杏奈はマーニーとは打ち解けあい、マーニーもまた杏奈には特別に接し、2人は親友となった。
2人は独特の距離感と価値観を共通に持っており、杏奈はそれが心地良かった。
杏奈にとってマーニーとは世界一幸福な女の子で、そんなマーニーと過ごした時間は何物にも変えがたい大切な物だった。

廃墟であったはずの湿っ地屋敷に現れた謎の少女マーニー
七夕の日、地元に住む少女、信子達と共に出かける事になるが、知らない女の子達の中に入る事は杏奈には苦痛であった。
そして短冊に書いた「普通に暮らせますように」を信子に読まれ、「目が青くて綺麗」と言われた事に怒り、「太っちょ豚!」と本人に向かって言ってしまう。
ハッと我に返る杏奈は信子に「普通のフリをしても無駄。だって、アンタは『あんたの通り』に見えている」と言われ、「私は私のとおり。不機機嫌で、不愉快で、私は私が嫌い」と自己嫌悪に陥った。信子に言われた言葉は杏奈が自分で自分を責めれば責めるほど「他人からもその通りに見える」と、一際自己評価の低い杏奈に深く突き刺さる言葉だった。
杏奈は湿っ地屋敷の湖へ行くと二度目のマーニーとの出会いを迎え、マーニーにボートの乗り方を教えて貰い、お互いに三つずつ質問しようとマーニーに提案される。
マーニーに大岩夫妻との暮らしはどうか?と聞かれるが、杏奈は何故か大岩夫妻の事を思い出せなかった。
杏奈とマーニーが話をしていると、突然マーニーが杏奈の目の前から居なくなり、しばらく探すとマーニーの方が杏奈を探し何処へ行っていたのかと心配し尋ねられた。
そして、杏奈はマーニーの家(屋敷)で行われているパーティーに出ることになり、屋敷へ入るとそこには「ばあや」が居てマーニーを追い掛け回す。
ばあやを部屋に閉じ込めた2人は、マーニーの計らいで杏奈を花売りとしてパーティーへ出した。
しかしマーニーはお客達への挨拶や、幼馴染の和彦(かずひこ)と楽しそうにしており、杏奈はヤキモチを妬き1人庭に出た。
拗ねた杏奈を見たマーニーは庭で杏奈と2人で踊り、最後に杏奈に「また私を探して」と言い別れた。
シーンは変わり、杏奈が道端に倒れている(寝ている)所を近所の住人に発見される。

パーティーの夜以降マーニーが現れることは無く、杏奈が昼間に屋敷に再度訪れるとパーティーをしていた屋敷は朽ち、雑草が生えていた。
そして屋敷には新たな住人が引越しの作業を始めていた。杏奈はその家の娘、彩香(さやか)に「あなたがマーニー?」と尋ねられる。
彩香はマーニーの部屋があった場所を自分の部屋にしてる少女で、部屋の中から「マーニーの日記」を発見したのだという。
杏奈が何度も屋敷を見ていたことから、前の住人だったのでは?と思い杏奈に声をかけたのだ。
しかし杏奈は自分はマーニーではなく、マーニーとは「私が空想で作りあげた友達」と否定するが、彩香の持つマーニーの日記には杏奈とマーニーの思い出が書かれている。
ならばマーニーとは一体誰なのか?何なのか?と杏奈は疑問に思う。
杏奈は霧の中でマーニーと三度目の出会いをする。
杏奈は義母である頼子に対する不信感、何故お金(市からの養育費)を受け取っているのか?お金のために私を引き取ったのか?義理の両親達は自分の事を愛していないとマーニーに打ち明け、両親から愛されているマーニーの事が羨ましいと言う。
マーニーは養育費を貰っているからと言って愛されてないという理由にはならないと杏奈を慰めるが、杏奈はもし自分が本当の子供だったらそんなものは貰えないし、その事を自分に黙っているのは何故なのかと譲らなかった。
一方、マーニーも自分も孤独であることを杏奈に打ち明ける。
マーニーの両親はなかなか帰って来ず、屋敷ではばあややメイド達に苛められていて、面白半分にメイド達に「サイロ(穀物・飼料等の貯蔵庫)」へ連れて行かれ、それがトラウマになってしまった。
だから愛されている杏奈の事が羨ましいと言う。
お互いにお互いが羨ましく憧れていて、2人は「私達まるで入れ替わったみたい」と笑いあった。
杏奈は自分と2人ならば怖くないとマーニーを連れて「サイロ」へ向かった。
しかし徐々台風が近づいてきている影響で、風と雨が激しくなり出し、マーニーは杏奈の事を「和彦」と間違えた。
そこへ彩香が来て「日記の続きを見つけた」と報告してきたのだが、杏奈が目を離した一瞬でマーニーの姿を見失ってしまう。
杏奈がサイロへ入るとマーニーが、何故かさっきまで持っていなかった男性物のコートを羽織り、二階で怯えている。
マーニーはサイロの暗いおどろおどろしい雰囲気や、嵐で起こる風や雷が怖いのだ。
杏奈がマーニーの元へ行き下に降りようと提案するが、マーニーは怖くて下へ降りれないという。
杏奈はマーニーに寄り添い、2人とも眠ってしまった。
夢か現実か区別の付かない中、杏奈は和彦がマーニーを迎えに来てサイロを出て行く姿を見る。
杏奈が目を開けると、其処にはもうマーニーは居なかった。
大好きなマーニーに置いていかれた!私を置いていった!母や祖母のように!と、嵐の中ただ一人サイロに取り残された杏奈は、サイロを出て泣きながら走り出した。
彩香は道の途中で倒れている杏奈を発見する。
高熱を出していたため、一緒に居た彩香の兄は助けを呼びに走った。

熱にうなされるベッドの中で、杏奈は夢を見る。
嵐の中湿っ地屋敷の前で、何故自分を置いていったのか、絶対に許さないとマーニーを責める。
マーニーは杏奈に気がつくと開かない窓の鍵を破り、身を乗り出して杏奈を置いていってしまった事に許しを請い、「あの時あそこにアナタは居なかった」と言う。
許して欲しいと涙ながらにマーニーに言われ、杏奈はあれほど怒っていたのが嘘のように許した。
それだけマーニーの事が好きだったからだ。
すると嵐は止み、光が差してマーニーは微笑み消えていく…。

目が冷めると熱も下がり、お見舞いへ来た彩香への対応もこれまでと様子が違う杏奈。
明るく何かスッキリしたような穏やかな性格になっていた。
杏奈はマーニーの友人だったという久子からマーニーの生涯を知る。
マーニーは幼少時代を湿っ地屋敷で過ごした後は、和彦と結婚し、絵美里を授かるが和彦は病死してしまう。
絵美里を全寮制学校へ送ったことが原因で、絵美里は「母は自分を捨てた」と思い込み、母と娘の間に確執が出来る。
絵美里はマーニーに反抗し家を飛び出し子供を授かるも、ある日夫と共に事故死してしまう。
残された絵美里の娘とマーニーはしばらく一緒に暮らすが、マーニーはわずか一年で病死してしまう。
マーニーは屋敷に住む華やかな世界で生きているようで、孤独で哀しい生涯を送っていたのだ。

娘が事故にあったと知らされるマーニー
杏奈の様子を見に釧路へ来た頼子は杏奈に養育費を貰っていたことを打ち明けるが、杏奈はもう気にした様子は無かった。
そして杏奈を孤児院から引き取る際に持っていた写真を見せられる。
それは湿っ地屋敷の写真だった。
杏奈の亡くなった祖母とはマーニーの事だったのだ。
小さな頃、熱を出して寝込む杏奈を看病してくれた祖母マーニーを思い出し、杏奈は自分もまた魔法の輪の内側の存在であったのだと気づいた。
杏奈の心に隙間を作ったのが杏奈を置いて逝ってしまった祖母マーニーであるなら、杏奈の心の隙間を埋めたのもまたマーニーであった。
一回り成長した杏奈は頼子と共に札幌へと帰って行ったのだった。

釧路を去る杏奈に手を振るマーニーの幻
『思い出のマーニー』の登場人物・キャラクター
佐々木杏奈(ささき あんな)

CV:高月彩良
主人公。中学1年生。12歳。北海道札幌市青葉区(実際の札幌市に青葉区は存在しない)在住。
母親は絵美里、父親は名前不明、祖父は和彦、祖母はマーニー。
しかしそのいずれも小さい頃に亡くし、施設に預けられ佐々木夫妻の養子となった。
養育費を受給していた事を隠されて居るのがショックで頼子との間には溝ができ、頼子の事を「お母さん」ではなく「おばちゃん」と呼ぶ。
自分を1人残し死んでしまった唯一の肉親である祖母の事を許せないと思っている。
喘息持ちで療養のため夏休みの間だけ釧路にある大岩夫妻の元で過ごす事になる。
イギリスの血が入っているため青い目をしている(原作でマーニーはイギリス人)。
「この世には目に見えない魔法の輪がある。輪には内側と外側があって、私は外側の人間」と、自分は皆の中に入る事は出来ない存在であると思いこんでいる。
しかしマーニーには心を開き、そのマーニーが祖母であった事からマーニーを通して他人との繋がりを知る。
原作名:アンナ
マーニー

CV:有村架純
もう1人の主人公。イギリス人で本名はマリアン(※原作設定)
湿っ地屋敷に住んでいる謎の少女。正体は杏奈の祖母の子供の頃の姿。
両親の事を強く尊敬しているがその実ほったらかしにされている。
屋敷にはばあやと双子のメイド(ねえや)と一緒に住んでいるが、ばあやからはわざと痛くするように髪の毛を解かれたり、メイドからはサイロに連れて行かれるなど虐めを受けている。
幼馴染の和彦と結婚し、絵美里を授かるも2人とも先に死んでしまう。
残されたマーニーと小さい杏奈の二人暮らしをしていたが、マーニーも杏奈を残し死んでしまった。
作中大岩夫妻や彩香などとは一切接触しておらず、マーニーの存在を見ているのは杏奈のみである。
しかし久子と十一は生きていた頃のマーニーを知っている。
特に久子はマーニーの親友であった。
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目次 - Contents
- 『思い出のマーニー』のあらすじ・ストーリー
- 『思い出のマーニー』の登場人物・キャラクター
- 佐々木杏奈(ささき あんな)
- マーニー
- 杏奈の祖母マーニー
- 彩香(さやか)
- 久子(ひさこ)
- 佐々木頼子(ささき よりこ)
- 大岩 清正(おおいわ きよまさ)
- 大岩 セツ(おおいわ セツ)
- ばあや
- 双子のメイド
- 十一(といち)
- 和彦(かずひこ)
- 絵美里(えみり)
- 信子(のぶこ)
- マーニーの母
- マーニーの父
- 『思い出のマーニー』の用語
- 湿っ地屋敷(しめっちやしき)
- サイロ
- 『思い出のマーニー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 祖母との記憶
- 映画ではカットされた原作エピソード
- マーニーとはなんだったのか?
- 原作と映画の違い
- 舞台
- 登場人物・キャラクターの名前
- 登場人物・キャラクターの設定
- ストーリー構造・演出
- 杏奈とマーニーの別れのシーン
- 考察要素
- 原作でしか明かされていない部分
- 杏奈の名前
- 湿っ地屋敷の犬小屋
- 『思い出のマーニー』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:プリシラ・アーン『Fine On The Outside』
- 『思い出のマーニー』の予告動画
- 『思い出のマーニー』の関連書籍
- 『思い出のマーニー』のDVD/BD
- 『思い出のマーニー』の公式HP