グランド・ブダペスト・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グランド・ブダペスト・ホテル』は、ウェス・アンダーソン監督、レイフ・ファインズ主演で製作された。ズブロフカ共和国にあるグランド・ブダペスト・ホテルが物語の舞台である。コンシェルジのグスタヴと部下のムスタファを主人公に、常連客をめぐる殺人事件と遺産争いに巻き込まれた二人が、ホテルの威信のためにヨーロッパ中を駆け巡り事件解明に奔走する。本作は1930年代、1960年代、1985年、現在と4つの時間軸で展開されていく。
ルートヴィヒ(演:ハーヴェイ・カイテル、吹替:竹本和正)
グスタヴが収容された刑務所の服役囚の一人である。
ルートヴィヒの書いた刑務所の地図を元に、グスタヴは脱獄を計画した。彼とグスタヴは脱獄に成功する。脱獄後、刑務所の前でグスタヴと別れその後は行方知れずである。
ムッシュ・アイヴァン(演:ビル・マーレイ、吹替:外谷勝由)
グスタヴが所属しているコンシェルジュの秘密結社の仲間である。
脱獄したグスタヴに、行方不明になっているセルジュ・Xの居場所を教え、そこに向かうための列車の切符を手配した人物である。また、グスタヴ愛用の香水もこの時に手渡した人物でもある。
作家(晩年)(演:トム・ウィルキンソン、吹替:外谷勝由)
グランド・ブダペスト・ホテルを書いた1985年時代の作家である。
物語冒頭での彼の語りから、1968年代、1930年代へと物語がスタートしていく。物語冒頭と、物語終盤で登場する作家の像は彼の顔になっている。
ムッシュ・ジャン(演: ジェイソン・シュワルツマン)
若かりし日(1960年代)の作家が訪れたグランド・ブダペスト・ホテルでコンシェルジュをしていた人物である。
ホテルに滞在している間「唯一気軽に言葉を交わす間柄になった」と作家が語っている。作家にムスタファの存在を教えたもの彼である。
クロチルド(演: レア・セドゥ、吹替:三浦綾乃)
マダム・Dの屋敷で働くメイドである。
マダム・Dの訃報を聞き、屋敷へ駆けつけたグスタヴとムスタファをマダム・Dの棺の前まで案内した人物である。また、少年と林檎の絵画を持ち出したのはグスタヴであるとドミトリーに言ったのも彼女である。
ムッシュ・チャック(演:オーウェン・ウィルソン)
グスタヴが刑務所に収容されていた際にグランド・ブダペスト・ホテルのコンシェルジュを勤めていた人物である。
グスタヴがマダム・Dの遺産を継ぎ、ムスタファがコンシェルジュとなった後もこのホテルで働いている様子である。
ムッシュ・マーティン(演:ボブ・バラバン)
ホテル・コンシェルジュのネットワーク鍵の秘密結社の一人であり、リッツ・インペリアというホテルのコンシェルジュをしている様子である。ムッシュ・アイヴァンからの電話を受けた各国のコンシェルジュの一人で、電話の中継をした一人でもある。
電話を受け次のコンシェルジュに伝言を回した。このワンシーン以外、登場しない。
『グランド・ブダペスト・ホテル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
作家は何もない所から新たな物語を作り出していると勘違いされがちだが、事実は逆だ。
物語冒頭、晩年の作家がこちらに向かって言ったセリフ。
「作家とは、他人の経験を聞き、他人の経験を物語る人間なのだ」と語りだす。そのセリフから、今作の物語は展開される。冒頭のこのセリフの通り、若き日の作家は老紳士ムスタファと出会い、彼の昔話を元に「グランド・ブダペスト・ホテル」という小説を書いた。
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目次 - Contents
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』の概要
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』のあらすじ・ストーリー
- 物語の始まり
- 1930年代
- ルッツ城
- 第19犯罪者拘留所
- 物語の終わり
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』の登場人物・キャラクター
- ムッシュ・グスタヴ・H (演:レイフ・ファインズ、吹替:木下浩之)
- ゼロ・ムスタファ(ロビーボーイ時代)(演:トニー・レヴォロリ、吹替:佐藤せつじ)
- 若き日の作家(演: ジュード・ロウ、吹替:浜田賢二)
- ゼロ・ムスタファ(老紳士時代)(演:F・マーリー・エイブラハム、吹替:岩崎ひろし)
- アガサ(演:シアーシャ・ローナン、吹替:三浦綾乃)
- マダム・D(演:ティルダ・スウィントン、吹替:よのひかり)
- セルジュ・X (演:マチュー・アマルリック、吹替:藤原貴弘)
- コヴァックス(演:ジェフ・ゴールドブラム、吹替:外谷勝由)
- ドミトリー(演:エイドリアン・ブロディ、吹替:浜田賢二)
- ジョプリング(演: ウィレム・デフォー、吹替:竹本和正)
- ヘンケルス(演: エドワード・ノートン、吹替:星野健一)
- ルートヴィヒ(演:ハーヴェイ・カイテル、吹替:竹本和正)
- ムッシュ・アイヴァン(演:ビル・マーレイ、吹替:外谷勝由)
- 作家(晩年)(演:トム・ウィルキンソン、吹替:外谷勝由)
- ムッシュ・ジャン(演: ジェイソン・シュワルツマン)
- クロチルド(演: レア・セドゥ、吹替:三浦綾乃)
- ムッシュ・チャック(演:オーウェン・ウィルソン)
- ムッシュ・マーティン(演:ボブ・バラバン)
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 作家は何もない所から新たな物語を作り出していると勘違いされがちだが、事実は逆だ。
- 荒々しさとは単に恐れを表現しているにすぎない。人は欲しくても手に入らないものを恐れるものだ。
- ホテルの名において謝罪する
- 私の大切な宝もの、愛するアガサへ。敬意、あこがれ、称賛、キス、感謝、幸運、最大級の愛を込めて!
- ホテルはアガサの為に残した。ここで幸せだった。短い間はね。
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』の主題歌・挿入歌
- S'Rothe-Zäuerli
- Mr. Moustafa
- Daylight Express To Lutz
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』の予告動画
- 予告映像
- メイキング映像
- 特別映像
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 心理学を使用して出演依頼をしていた
- ホロコーストの要素
- グランド・ブダペスト・ホテルを完全再現
- ウェス・アンダーソン初の栄誉
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』の関連リンク
- 公式サイト
- 公式Twitter