ガラスの仮面(美内すずえ)のネタバレ解説・考察まとめ
「ガラスの仮面」は美内すずえによる日本の少女漫画作品。1976年から白泉社「花とゆめ」に40年以上も長期連載されている。2014年9月の段階で累計発行部数が5,000万部を超え、少女漫画の金字塔とも言われる大ベストセラー。
平凡な1人の少女・北島マヤが演劇への熱い情熱を滾らせ、演劇に全てをかけ、才能を開花させる。演劇界のサラブレッド・姫川亜弓と競いながら幻の名作「紅天女」を目指す超人気大河ロマン。
CV:中西妙子(東京ムービー版:藤田淑子)
往年の大女優。劇団つきかげの主催者。10月29日生まれ。
演劇界の幻の名作と言われる「紅天女」を唯一演じられる女優であり、「紅天女」の上演権を持っている人物。
かつて、上演中の舞台で事故に遭い、顔の半分が焼けただれてしまい女優生命が絶たれた。そのため、自身の後継者となる人物を探すため、全国を巡っていた。
横浜で北島マヤに出会い、その才能を見出し、マヤを後継者と定める。
大都芸能の速水真澄から「紅天女」の上演権を譲って欲しいと再三頼まれるがそれを拒否し、「紅天女」は自分か、自分が育てた女優にしか演じさせないと言う。やがてその後継者に、マヤと姫川亜弓を選んだ。
心臓に病があり、残り少ない寿命を全て「紅天女」育成に費やしている。
今は亡き「紅天女」の原作者、尾崎一蓮を慕っている。
青木 麗(あおき れい)
CV:戸田恵子(東京ムービー版:木下あゆ美)
劇団つきかげの劇団員。東京都出身。17歳~。12月3日生まれ。
マヤの良き理解者であり、姉のような存在。劇団つきかげの寮を出された後は、月影やマヤとともに暮らし始めた。
長身でハンサムなため、男性と間違われることが多く、舞台やバイト先でも女性ファンが多い。
学生演劇コンクールで大臣賞をとったことがある実力者。
月影に見出され、劇団つきかげの劇団員になった。
普段は喫茶店のウエイトレスをして生計を助けている。
水無月 さやか(みなづき さやか)
CV:佐々木るん(東京ムービー版:折笠富美子)
劇団つきかげの劇団員。長野県出身。14歳~。9月2日生まれ。
児童劇団に所属していたところ、月影にその実力を見出され劇団つきかげに所属することになった。
黒髪でお下げ髪が特徴。かつて「若草物語」ではマヤとベス役を争ったのだが、次第にマヤの才能を認めるようになり、良き仲間となった。
沢渡 美奈(さわたり みな)
CV:菊池星子(東京ムービー版:本名陽子)
劇団つきかげの劇団員。北海道出身。16歳~。10月16日生まれ。
児童劇団に所属していたが月影に実力を買われ劇団つきかげに入団することになった。優しげな風貌の美人である。
学術が優秀であるため、劇団つきかげが潰れた時には家庭教師のアルバイトで皆の生活を助けた。
劇団一角獣の団長(堀田)と恋人同士。
春日 泰子(かすが たいこ)
CV:羽村京子(東京ムービー版:豊口めぐみ)
劇団つきかげの劇団員。16歳~。福岡県出身。5月12日生まれ。
がっしりとした体格のしっかりもの。児童劇団に所属していたが、月影にスカウトされ劇団つきかげに入団した。
劇団が潰れると、親の仕送りを増やしてもらい、生活をするようになった。
小林 源造(こばやし げんぞう)
CV:緒方賢一(東京ムービー版:中江真司)
月影千草の元付き人。月光座に在籍していた時は大部屋俳優だった。
月影が女優を辞めたあとも彼女の世話役を務めている。
マヤや亜弓に見せるため、梅の谷で月影が最後の演技をした時には紅天女以外の役を全てこなし、演技力の高さを見せた。
姫川 亜弓(ひめかわ あゆみ)
CV:松島みのり(パイロット版:小山茉美 東京ムービー版:矢島晶子)
もうひとりの主人公。劇団オンディーヌ所属の女優。8月5日生まれ。
有名映画監督を父に持ち、大女優を母に持つサラブレッド。幼い頃から演技の才能に恵まれ、努力も怠らない才媛。マヤに出会うまでは、自分の演技に絶対の自信を持っていたが、マヤに出会い、その才能に恐れを抱くようになり、マヤに負けないようにさらに研鑽を重ねていく。
マヤが落ちぶれでしまっても、亜弓はマヤを信じ、再起を待っていた。
マヤが卑怯な手段で貶められたことを知ると、親の七光りを何よりも嫌っていたにも関わらず、父の力を借りて、マヤを陥れた乙部のりえ主演の舞台に入り込んだ。そしてそこでのりえを完膚なきまでに叩きのめし、格の違いを見せつけた。
不正や卑怯な手段を何よりも嫌う、マヤの唯一のライバルであり理解者。
桜小路 優(さくらこうじ ゆう)
CV:三ツ矢雄二(東京ムービー版:福山潤)
劇団オンディーヌ所属の俳優(青年部まで在籍していたが「紅天女」の一真役に抜擢される前に退団している)。マヤの2歳年上。7月7日生まれ。
劇団オンディーヌの入団試験に現れたマヤが、犬に襲われているのを助けたことをきっかけにマヤと親しくなる。
マヤが芝居の稽古でアルバイトを無断欠勤した時には、マヤの代わりにアルバイトをしてあげていた。その後も、マヤが困ると色々と世話を焼くようになった。マヤにずっと想いを寄せていたが、マヤがアイドル俳優里美茂と付き合うようになると、ずっと好きだったと告白したが、身を引いた。
「忘れられた荒野」の共演をきっかけにマヤへの想いを再燃させるようになった。
妹が一人いる、名は玉美。
小野寺 一(おのでら はじめ)
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目次 - Contents
- 『ガラスの仮面』の概要
- 『ガラスの仮面』のあらすじ・ストーリー
- 「千の仮面を持つ少女」と月影との出会い
- 劇団つきかげでの稽古と紫のバラ
- 演劇コンクールでの戦い
- 「舞台あらし」マヤ
- 「奇跡の人」ヘレンをめぐって
- マヤの活躍とスキャンダル
- 再起、そして亜弓との共演
- 芸能界復帰と「紅天女」
- 『ガラスの仮面』の登場人物・キャラクター
- 北島 マヤ(きたじま まや)
- 月影 千草(つきかげ ちぐさ)
- 青木 麗(あおき れい)
- 水無月 さやか(みなづき さやか)
- 沢渡 美奈(さわたり みな)
- 春日 泰子(かすが たいこ)
- 小林 源造(こばやし げんぞう)
- 姫川 亜弓(ひめかわ あゆみ)
- 桜小路 優(さくらこうじ ゆう)
- 小野寺 一(おのでら はじめ)
- 麻生 舞(あそう まい)
- 速水 真澄(はやみ ますみ)
- 速水 英介(はやみ えいすけ)
- 水城 冴子(みずき さえこ)
- 聖 唐人(ひじり からと)
- 尾崎 一蓮(おざき いちれん)
- 乙部 のりえ(おとべ のりえ)
- 黒沼 龍三(くろぬま りゅうぞう)
- 劇団一角獣(げきだんいっかくじゅう)
- 里美 茂(さとみ しげる)
- 原田 菊子(はらだ きくこ)
- 姫川 歌子(ひめかわ うたこ)
- 姫川 貢(ひめかわ みつぐ)
- 赤目 慶(あかめ けい)
- 北島 春(きたじま はる)
- 山下 杉子(やました すぎこ)
- 鷹宮 紫織(たかみや しおり)
- 草木 広子(くさき ひろこ)
- 吉沢 ひろし(よしざわ ひろし)
- ピーター・ハミル
- 『ガラスの仮面』の劇中劇
- 白ばら夫人
- 若草物語
- たけくらべ
- 運命
- 灰の城
- ジーナと5つの青いつぼ
- 白い青春譜
- 古城の愛
- 美女と野獣
- 王子とこじき
- おんな河
- 白雪姫
- 嵐が丘
- 石の微笑
- 夢宴桜
- 奇跡の人
- 天の輝き
- 虹の記憶
- 朱の彼方
- 白いジャングル
- シャングリラ
- 黄金の実
- カーミラの肖像
- 夜叉姫物語
- ロミオとジュリエット
- 女海賊ビアンカ
- 通り雨
- フランケンシュタインの初恋
- わが作品No.707愛しのオランピア
- ジュリエット
- 真夏の夜の夢
- 椿姫
- 二人の王女
- アンナ・カレーニナ
- イサドラ!
- 忘れられた荒野
- 風
- 火
- 水
- 土
- 紅天女
- 『ガラスの仮面』の用語解説
- 紅天女
- 紫のバラの人
- 劇団つきかげ
- 劇団オンディーヌ
- 劇団一角獣
- 鷹通グループ
- 大都芸能
- 一ツ星学園
- 『ガラスの仮面』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マヤが真冬の海に飛び込んでチケットを拾う場面
- 「あたし女優になります!」
- マヤを連れ戻しに来た母から月影がマヤを庇うシーン
- 4つの言葉だけで演技を続けなければいけない課題で、マヤが亜弓と対決するシーン
- 「“生きがい”があるということは人間として生きることの価値を自分でみいだすことです」
- 初めてマヤの仮面が外れたシーン
- 速水真澄がマヤに抱きつかれて動揺するシーン
- 「なぐるなりとけるなりと好きにしろ…!おれは謝り方をしらん…!」
- 「みてらっしゃい…!わたしはあなたみたいなひきょうな役者は許せないの…!」
- 「おらあトキだ!」
- 「2年よ!2年の間あなたを待ってるわ」
- 「どんなに影が濃くても光がなくては影はできないのですよ…」
- 「いつまでも信号は赤ではありませんわよ」
- 「真澄様、あなたの中の海は広すぎてぼくにはみえません…」
- 「こい!ジェーン!」
- 台風が吹き荒れる中、ただひとり速水だけが「忘れられた荒野」の舞台初日に現れたシーン
- 「おれの中の嵐も当分やみそうもないな…」
- 「夢はもう終わりだ…」
- 梅の谷で紅天女の稽古を終え、ふたりが本気で本音を言い合うシーン
- 「覚えておいてくださる?わたくし紫のバラが大嫌い…!」
- 速水がマヤを身を呈して守ったシーン
- 自分の気持ちを誤魔化せなくなった速水がマヤを抱きしめるシーン
- 紫織が憎い紫のバラとともに池に入水自殺しようとしたシーン
- 紫織の側にいると頷いたものの、速水はマヤへの気持ちが捨てきれず聖に本心を漏らしたシーン
- 『ガラスの仮面』の主題歌
- 1984年エイケン版OP:芦部真梨子「ガラスの仮面」
- 1984年エイケン版ED:芦部真梨子「パープル・ライト」
- 2005年東京ムービー版OP:Candy「Promise」(第1話 - 第26話)
- 2005年東京ムービー版OP:幾田愛子「zero」(第27話 - 第51話)
- 2005年東京ムービー版ED: 愛名「やさしいさよなら」(第1話 - 第13話)
- 2005年東京ムービー版ED:Sister Q「Step One」(第14話 - 第26話)
- 2005年東京ムービー版ED:Splash Candy「素直になれなくて」(第27話 - 第39話)
- 『ガラスの仮面』のテレビドラマ
- 『ガラスの仮面』のテレビドラマ概要
- 『ガラスの仮面』のテレビドラマ 主な登場人物・キャラクター
- 『ガラスの仮面』のテレビドラマ 主題歌
- OP: B'z「Calling」
- ED:春原佑紀「ポーラスター 〜君だけ信じて〜」
- 第2シリーズED:B'z「ハピネス」
- 『ガラスの仮面』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 本当は2巻くらいで終わる予定だった
- 紫のバラは本当にある
- 白目シーン合計は約1300回
- 速水真澄は公式ツイッターをしている
- 『ガラスの仮面』企画展に紫のバラが贈られている