ガラスの仮面（美内すずえ）のネタバレ解説・考察まとめ (5/15)

ガラスの仮面（美内すずえ）のネタバレ解説・考察まとめ

2023.11.26

「ガラスの仮面」は美内すずえによる日本の少女漫画作品。1976年から白泉社「花とゆめ」に40年以上も長期連載されている。2014年9月の段階で累計発行部数が5,000万部を超え、少女漫画の金字塔とも言われる大ベストセラー。
平凡な1人の少女・北島マヤが演劇への熱い情熱を滾らせ、演劇に全てをかけ、才能を開花させる。演劇界のサラブレッド・姫川亜弓と競いながら幻の名作「紅天女」を目指す超人気大河ロマン。

山下杉子（やましたすぎこ）

北島母子が住み込みで働いていた中華料理店の一人娘。キツイ性格の娘で、住み込みのマヤが杉子たちが暮らす部屋のテレビを覗いていると、マヤが見ていると知った上で襖を閉めてしまうような、性格の悪さがある。
恋人と行く予定の舞台チケットをマヤに見せびらかせ、マヤがそのチケットを欲しがると、マヤに無茶な出前勝負を仕掛け、店が一番忙しい大晦日の夜、たった1人で全ての出前をこなせたらチケットを譲ると約束した。
誰もが無理だと思った無謀な勝負でも、マヤはチケットのために奮闘し、ボロボロになりながら全ての出前をやり遂げた。
約束だからと杉子に手を出すマヤにチケットを渡したくない杉子は、チケットを風にのせ海に落としてしまった。
どうしてもチケットが欲しいマヤは真冬の海に飛び込み、チケットを手に入れた。
そんなマヤに杉子は驚愕していた。

春が病に倒れ、店を辞めてサナトリウムに行く途中行方不明になったと東京までマヤに伝えに来た。

鷹宮紫織（たかみやしおり）

東京ムービー版：岡本麻弥

世界有数の広告代理店・鷹通グループ会長の孫娘。父親はグループの中央テレビの社長を務めている。
気持ちが優しく、病弱な箱入り娘だったが、大都芸能の速水真澄との見合いで、速水に一目惚れをし、彼を愛するようになった。
速水がマヤを想っていることに気づき、影で紫のバラの人としてマヤを支えていると知った紫織は、それ以降マヤに陰湿な嫌がらせをするようになった。
速水がマヤへの愛を全うしようと紫織に破談を告げると、ショックを受けた紫織は気が触れたようになり自殺未遂を起こした。

草木広子（くさきひろこ）

マヤが通う一ツ星学園の図書委員。マヤが学園祭で一人芝居をした「女海賊ビアンカ」は広子が読んでいた本で、興味を持ったマヤに貸している。どうしても芝居がしたいマヤは広子や文芸部の吉沢ひろしに助力を求め、「女海賊ビアンカ」や「通り雨」などの舞台を成功させている。

吉沢ひろし（よしざわひろし）

マヤが通う一ツ星学園の文芸部員。雑誌に小説が掲載されたり、文芸部では戯曲を発表したりしているため、芝居の脚本家を求めていたマヤに協力を要請された。
草木広子に半ば無理やり引っ張りこまれたようだが、芝居にこだわるマヤに何回改稿させられても辛抱強く協力していた。

ピーター・ハミル

フランス人の写真家。亜弓の内面や外見の美しさに興味を惹かれ、亜弓の自称専属カメラマンとなる。
常に亜弓を見ているため、亜弓の目に異変が起こったことをいち早く察知し、亜弓に手術を勧める。しかし、大事な時期に手術はできないと拒む亜弓のために、以降はサポートをしている。

『ガラスの仮面』の劇中劇

白ばら夫人

【背景】
大都芸能20周年記念公演。
有名映画監督を父に持ち、大女優の母を持つ演劇界のサラブレッドである姫川亜弓が本格的に女優としてデビューする作品。
姫川歌子・亜弓の親子共演が話題となった。

劇団オンディーヌの入団試験に行った際に親しくなった桜小路優に誘われて、稽古場見学をさせてもらったマヤに、そこでのパントマイムが気になっていた亜弓が話しかけた。マヤが月影の弟子であると知り、後日亜弓はマヤたちの稽古場を訪れている。

【出演】
姫川歌子
姫川亜弓
市川染二郎
加藤強
稲刈正雄

若草物語

【背景】
劇団つきかげが創設され初めての発表会の演目。

【あらすじ】
おしとやかな長女・メグ、小説家を目指す次女・ジョー、内気で大人しい三女・ベス、おしゃまな末娘・エイミーを中心にした物語。アメリカ南北戦争を舞台に、貧しいけれど暖かい家庭に育った4姉妹の愛の物語。

【配役】
長女ベス：沢渡美奈
次女ジョー：青木麗
三女ベス：北島マヤ
など。

たけくらべ

【背景】
劇団つきかげの初発表会で大都芸能の速水真澄の策略により、劇評家から酷評を受けたため、青柳プロからの援助が打ち切られそうになってしまった劇団つきかげ。援助を続けてもらうためには、全日本演劇コンクールで入賞を果たさなければならない。
東京大会で、劇団つきかげが演じた作品。
劇団つきかげを潰したい劇団オンディーヌの小野寺の策略により、オンディーヌもつきかげと同じ、「たけくらべ」を上演することになった。

【あらすじ】
原作：樋口一葉

明治の初めの吉原。花魁の妹である美登利は美人で勝気でおきゃんな娘。美登利と竜華寺の若旦那・信如とは同じ学校に通う学友であるが、美登利に信如はいつもつれない素振りを見せる。
どしゃ降りの日に、下駄の鼻緒が切れた人に切れ端を渡そうとした美登利は難儀をしている人が信如だとわかった。勇気を出して切れ端を信如に渡そうとするのだが、信如は受け取らず美登利はショックを受けた。

ある霜の朝、美登利の家の格子門に水仙の作り花が差し入れられていた。美登利はその花を見て涙を流す。信如が僧侶となるために遠くの学校へ去った日の朝のことだった。

【劇団つきかげ配役】
美登利：北島マヤ

【劇団オンディーヌ配役】
美登利：姫川亜弓
信如：桜小路優

運命

ガラスの仮面がなかなか終わらない7つの理由まとめ！

『こち亀』は終わりましたが、いつまでも終わらない漫画は『ゴルゴ13』や『ベルセルク』など多くあります。そして世の中には「なぜか」終わらない漫画もあります、その代表作が『ガラスの仮面』。終わらない理由をまとめました。『ガラスの仮面』は、美内すずえによる日本の少女漫画作品。1976年から連載が始まりました。

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