トリニティセブン 7人の魔書使い(Trinity Seven)のネタバレ解説・考察まとめ

『トリニティセブン 7人の魔書使い』とは、原作サイトウケイジ、作画奈央晃徳による漫画作品。2014年にTVアニメ、2017年と2019年には劇場版アニメが製作された。
黒い太陽が引き起こした崩壊現象により、主人公春日アラタの日常は唐突な終焉を迎える。途方に暮れるアラタの前に浅見リリスという少女が現れ、彼を王立ビブリア学園へといざなう。ここで魔法を学びながら崩壊現象の謎を解き明かし、幼馴染の聖や失った日常を取り戻すことを決意するアラタ。そんな彼に、学園長は学園最強と呼ばれる7人の少女を紹介する。

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『トリニティセブン 7人の魔書使い』の概要

『トリニティセブン 7人の魔書使い』とは、サイトウケンジ(原作)、奈央晃徳(作画)による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。
2011年より『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA 富士見書房)で連載が始まり、ライトノベル作家として活動しているサトウケンジの原作を漫画家の奈央晃徳が手がけた。
2014年10月よりアニメ化されている。

2016年7月9日には劇場アニメ化が発表され、2017年2月25日に第1弾『劇場版 トリニティセブン -悠久図書館と錬金術少女-』が全国18の劇場にて公開された。2019年3月29日に第2弾『劇場版 トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-』が公開された。第2弾においてはPG12指定であった。

本作は、魔王になれる素質を持つ(「魔王候補」である)主人公と彼を取り巻くトリニティセブン、さらには彼らに関わる魔道士が織りなす魔法学園ラブコメディ(魔法学園もの)である。露出が多めではあるが、主人公のブレない性格とそれに振り回されるヒロイン達のキュートな仕草が見所の作品となっている。

主人公である春日アラタ(かすが アラタ)は、従姉妹の春日聖(かすが ひじり)と同居し、平凡な日常を過ごしていた。しかしある日アラタは太陽が黒く見えるという違和感を覚え、目の前の彼女が自分の知っている聖ではないことに気づく。実は「崩壊現象」と呼ばれる事件により、アラタの住む街は既に異空間に消えて消失しており、今の世界はアラタ自身によって創られたものだった。そこに魔道学園から派遣された武器を持った謎の少女・浅見リリス(あさみ リリス)が現れ、アラタに「今ここで死ぬか」「魔道書を引き渡し、世界を現状に戻して聖の記憶を消去するか」という選択を迫る。しかし、聖が完全に消えていないことを彼女から託された魔道書に教えてもらったアラタは、第三の選択肢として自らも魔道士となり聖を救出することを決意する。

「崩壊現象」を解明し目的を果たすため王立ビブリア学園に入学したアラタに対し、学園長はその先駆けとして、「学園内でも最強と謳われる“7人の美少女魔導士”を手籠めにする」という目を丸くするようなことを勧めるのだった。さらにアラタは、そこで自分が世界を滅ぼせる素質を持った「魔王候補」であることを知る。そして、聖を救うために7種類ある魔道の各分野を極めた7人の魔道士「トリニティセブン」と知り合っていくことになる。

7人の美少女魔導士とのラブコメ(ラッキースケベ)展開やシリアスな戦闘シーンが同時に楽しめるのが本作品の魅力である。
男性キャラが少なく、アニメ12話の中では、主人公と学園長の2人しか登場されない、いわゆるハーレムアニメとなっている。

また7人の美少女魔導士も個性豊かで、ファンの中でも好みが分かれる。アニメのEDでは、7人ともう一人の魔導士を含めた8人が、二人組を作り、3話ごとに計4つのED曲が存在する(8人=2人×4ED)。

『トリニティセブン 7人の魔書使い』のあらすじ・ストーリー

崩壊現象

主人公である春日アラタは、両親を事故で失った従姉妹である聖と、平凡の日常を送っていた。普段のように聖と登校していた、アラタが空を見上げると、そこには黒く不気味太陽が。
違和感を感じたアラタは聖に疑問を投げると、聖は「いつもと変わりませんよ」と一蹴する。
違和感を感じながら学校に向かうと、一人の女性が「早く目覚めさい春日アラタ、そうでもないと殺さなくてはならなくなります」とすれ違いざまにアラタに呟く。
振り向くと彼女の姿はなく、アラタは不安がる。

その不安を考えながら、授業をサボり屋上にいると聖がアラタを探しに会いに来ます。
再度、聖に黒い太陽の疑問を投げかけますが、聖は「そんなのどうでもいいじゃないですか」の一点張り。
違和感が拭いきれないアラタは聖が本人か疑い、幼少期に聖が書いてくれた、アラタと聖が描かれた絵を出します。
そこには赤い太陽が描かれており、「お前は誰だ?」と問いかけるアラタ。
いきなり口調が変わり、笑いだす聖、そこへ登校中にすれ違った女性が銃を持ち現れます。彼女の名は「浅見リリス」。

状況が呑み込めないアラタに聖とリリスは、ある現象について説明します。
それは「崩壊現象」。三日前に突然黒い太陽が現れ、人々は光の粒子になり黒い太陽に飲み込まれてしまいます。

そんな危機的状況で、聖はアラタを助け、願いを叶えさせるために魔導書を渡し、聖も人々と同様に飲み込まれてしまう。
暗い世界で一人になったアラタは、魔導書に「普通の日常を返してくれ」と願う。
その過程でできた世界が黒い太陽が存在する、偽りの魔導書によって創られた世界(日常)なのだ。
そして聖本人は、黒い太陽に飲み込まれており、偽りの世界で共に過ごしていた聖は魔導書が姿を変えたものだった。

リリスはその崩壊現象を調査しにアラタの街に現れた、魔法学園である王立ビブリア学園の教師。
彼女はこの偽りの世界が存在することは危険と判断し、アラタに二つの選択肢を与える。
それは、魔導書を渡し、平和に暮らす代わりに聖を含めた記憶を消す。もう一つは渡さずに偽物の世界を願ったアラタ自身が死ぬという二択。

聖が時空の狭間で生存していると魔導書から聞いたアラタは、聖を救うために、王立ビブリア学園に入学し魔導士になることを決意する。

王立ビブリア学園へ入学

アラタは王立ビブリア学園に就学することになる。

入学早々、アラタは魔王候補と学園内で注目される。
アラタの偽りの世界を創ったことは、「世界構築」と呼ばれ、この能力は魔王クラスの魔導士にしか使えない代物だという。
そんな魔王クラスの能力を持つアラタは、転校初日の挨拶で、授業にならず教師であるリリスを悩ますことに。

その後、リリスと共に学園長に会いに行くと、王立ビブリア学園の説明を受ける。
アラタは聖を救うための近道がないかを、学園長に問うと、学園で最強と呼ばれる7人の魔導士であるトリニティセブンを手籠めにすることを提案される。

そこからアラタは7人の魔導士・トリニティセブンと出会い、聖を救うために魔導士として成長していく。

『トリニティセブン 7人の魔書使い』の登場人物・キャラクター

春日 アラタ(かすが アラタ)

CV:松岡禎丞
本作の主人公。17歳、身長:175cm。
「書庫」(アーカイブ)は傲慢で、「テーマ」は支配(インペル)。「アスティルの写本」と「イーリアス断章」の二つの魔導書を所持している。
「崩壊現象」で消えてしまった聖を救うため、魔道士になることを決意し、王立ビブリア学園に入学した少年。世界構築ができるほどの魔力ゆえに魔王になれる素質を持ち、「魔王候補」と言われている。聖から託された魔道書(アスティルの写本)によりメイガスモードを発動すると、その場のあらゆる魔力を「支配」し、それを打ち消す魔術を使用できるようになる。衣類などを魔力で構成させている人物が多いため、その攻撃を受けた者の着衣が破かれて全裸になってしまうことから、この力は「すっぽんぽん魔法」と名付けられている。
冷静で怖いもの知らずな性格の一方、女性の胸を凝視するスケベな一面も兼ね備える。気に入っている人間がのびのび笑ってられるのが好きで、それを脅かす存在を許さない。トリニティセブンを含め、聖やイリアからも好意を抱かれているが、大らかな性格もあり受け入れている。

浅見 リリス(あさみ リリス)

CV:原由実
17歳、身長:162cm。「トリニティセブン」の1人。専門術式は錬金術。「書庫」(アーカイブ)は色欲、テーマは生命(アビエス)。魔導書は「ヘルメス外典」を所持している。秘奥義は無限絶界。
若年ながら王立ビブリア学園の教師(教職)に就き、胸も大きくスタイル抜群で容姿端麗な少女。赤毛のロングヘアに右片方のみをお下げというヘアスタイル(髪型)で、ベレー帽を身に着けて(着用して)いる。会話では普段から敬語を使い、厳格な態度を取るが、アラタ相手だとスケベな(によるセクハラ)行為に対して調子を狂わせる(崩す)ことが多々ある。
戦闘時は、錬金術により自身の魔道書を様々な銃に変化させて戦う戦闘スタイルを持っていて、援護射撃に回ることが多い。

アラタに好意を抱いているようだが、作中で明言されておらず、アラタへ好意を抱いたことは明確に描かれている。そのことを他のトリニティセブンから指摘されたり、スケベな(セクハラ)言動に翻弄されることも多い。

神無月 アリン(かんなづき アリン)

CV:内田彩
16歳、身長:156cm。「トリニティセブン」の1人。専門術式は聖儀術。「書庫」は憤怒で、「テーマ」は崩壊(ルイーナ)。魔道書は「黄昏の真説」を所持している。所持している武装は「魔槍ゲイボルグ」。秘奥義は聖魔崩界。
自称「魔王の嫁」を目指しており、容姿が聖にそっくりな少女。天然キャラで、アラタが入学初日に入浴している男性用の浴場で一糸まとわぬ姿(裸体)を見られても、一切恥じらうことも怒ることもない。口癖は「難しいのね…」。アラタのことは「だんな様」と呼ぶ。

現在の世界における魔王の番(つがい)とされているが、一個人としてアラタに明確な恋愛感情を抱いており、彼からかけられる言葉に照れたり嬉しがっている。

風間 レヴィ(かざま レヴィ)

CV:佐倉綾音
17歳、身長:148cm。「トリニティセブン」の1人。専門術式は忍法術。「書庫」は嫉妬で、「テーマ」は期待(エクスペクト)。魔道書は「神威未然抄」を所持している。秘奥義は混沌渦界。
殺人術から房中術に至るまで、さまざまな術を駆使する忍者の少女。その実力は世界トップクラスで、戦闘能力に限れば5本の指に入るほどである。手裏剣をかたどった(形をした)髪留めでポニーテールというヘアスタイル(髪型)で、左目部分は髪で隠れている(覆われている)。マフラーを常に巻いていて、海水浴や入浴のときでさえも外すことはない。単独行動が多い(主体とする)忍者のため、誰か(他人)に期待することがない。会話では語尾に「〜っス」と付ける。アラタとリリスの会話から性的な想像をしたり、リリスの胸を何度か揉んでいることから、スケベな一面も窺える。

山奈 ミラ(やまな みら)

CV:日笠陽子
16歳、身長:152cm。「トリニティセブン」の1人。専門術式は映晶術。「書庫」は傲慢で、「テーマ」は正義(ユースティティア)。通称は「英雄候補」。
「崩壊現象」を完全に除去するための集団「王立図書館検閲官(グリモワールセキュリティ)」の主席である少女。水晶の魔道書「鏡の国の書」を所持している。魔力の解析・吸収・反射など、魔術情報の扱いに優れている。アラタのすっぽんぽん魔術を受けた中で唯一、それを跳ね返している。
真面目で威圧的な性格の持ち主で、アラタを「不浄な男」と呼び、秩序を乱しかねない存在として敵意を向け目の敵にしていたが、魔力が使えなくなった際に気遣って励ましてくれたことから好意を抱き、「アラタさん」と呼ぶようになる。普段、後述の不動アキオと共に行動している。先輩にあたるアキオを慕っており、レヴィからは「ソフトな百合」と言われる。過去には魔力が暴走する(コントロールできない)との理由で人に近寄らない引っ込み思案だったが、アキオのおかげで魔力を扱えるようになった。ウサギ柄の下着を着けていたり、レストランでウェイトレス姿の給仕としてアルバイトをしていたりなど、可愛らしい一面もある。

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