東方仗助（ジョジョの奇妙な冒険）の徹底解説・考察まとめ

空条承太郎（くうじょう じょうたろう）

CV：小野大輔（TVアニメ版 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』 / ゲーム『ジャンプフォース』）、
演：伊勢谷友介（実写映画版『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』）

ジョセフの孫。1秒程度時を止めるスタンド「スター・プラチナ・ザ・ワールド」を持つ。
仗助より12歳年上だが、血縁上は彼の甥にあたる。杜王町に乱立するスタンド使い絡みの案件を処理する目的もあり、杜王町内のホテルに宿泊していた。仗助と共にスタンド能力を得たネズミの退治に乗り出したこともある。
Part3では主人公を務めており、多くのスタンド使いと死闘を繰り広げた為に戦い慣れしている。博識かつ沈着冷静な性格で、戦闘の際は頼りになる存在である。

広瀬康一（ひろせ こういち）

CV：梶裕貴（TVアニメ版）、朴璐美（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』）
演：神木隆之介（実写映画版『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』）

Part4の狂言回し的な存在。承太郎に「東方という家を知らないか」と聞かれそのまま仗助と出会うこととなる。小柄で普段は気弱な面があるが、いざという時には勇気を振り絞り戦うことができる少年。表裏のない誠実な性格で、機転も利くなど主人公向きの性格をしている。由花子、間田、玉美、露伴といった性格に難のあるスタンド使いに好かれやすい傾向にある。仗助、承太郎からもその勇気や優しさを高く評価されており、仗助とは友人として親しくしている。
スタンドは「エコーズ」で、声や音を相手に張り付け自分の言葉を伝える「act1」、オノマトペをものに張り付けると、そのオノマトペ通りのことが起きる「act2」、重力を操り特定の者の動きを封じる「act3」と成長を遂げた。三つの形態は自在に使い分けができる。
虹村家で矢の攻撃を受けた際、卵の形でスタンドが発動した。

虹村億泰（にじむら おくやす）

CV：高木渉（TVアニメ版、ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』、ウルトラジャンプCM）
演：新田真剣佑（実写映画版『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』）

虹村兄弟の弟。右手で空間を含めあらゆるものを削り取るスタンド「ザ・ハンド」を持つ。
幼い頃、DIOに金で雇われ、肉の芽を植え込まれた父が怪物のように変形し、息子の顔も分からないほど知能が減退したことで兄の形兆共々父を人として葬るためのスタンド使いを探していた。父の為とはいえ多くの者にスタンドの矢を試し、命を奪ってきた兄の所業を全肯定しているわけではなく、父が心の奥底で家族との幸福な記憶を大切に持っていることを知り「もうやめようぜ、兄貴」と声をかけた。
音石明のスタンドであるレッド・ホット・チリ・ペッパーに襲われかけるが、形兆に庇われた。兄のことは死んで当然の男と評したが、「お前はずっと足手まといだった」と言われながらも自分を庇った兄に情愛を感じてもいた。
形兆の死後、「贅沢をしなければ食べていける蓄えはある」ということで父と二人で暮らしている。仗助とは打ち解け、音石明の一件以降も親友兼スタンド使いの仲間として、敵のスタンド使いとの戦いを繰り広げることとなる。兄の形兆に頼っていた点が多いため、決断を迫られると「こんな時兄貴がいればな」と思うことが多かった。
吉良との最終戦の際一度死ぬが、「夢の中」で形兆に会い、「どうするか、自分で決めろ」と言われ自らの意志で杜王町に戻ってきた。仗助の能力で傷は治されていたために億泰の体は万全の状態にあり、窮地に陥っていた仗助を救うことができた。仗助は「生きてんならよ～さっさと目を覚ませコラァ！」と涙ながらに億泰の復活を喜んだ。

矢安宮重清（やんぐう しげきよ） / 重ちー（しげちー）

CV：山口勝平（TVアニメ版 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』）

ぶどうが丘中学の2年生。「重ちー」の愛称は両親につけられた（本人曰く「重ちゃん」がなまった）もので、仗助、億泰もその名で呼んでいる。
掌サイズの群体型スタンド「ハーヴェスト」を持つ。「10円以下の効果は交番に届けなくとも良い」と言われたため、自販機の釣銭取り出し口やソファの下などからハーヴェストに小銭を集めさせ6万円ほど貯めていた。
仗助、億泰に入れ知恵されてポイントシール等を集め換金した。拾った中に500万円の当たりくじが混じっており、金額の大きさに欲をかいてくじを独占しようとした。スタンドの使い方を本能で理解しており、仗助、億泰を苦戦させるが仗助によってバラバラにされた当たりくじをハーヴェストに拾いに行かせたため、自分を守るスタンドがいなくなってしまう。当たりくじは3人の力で手に入れたものだと言われて目が覚め、換金して山分けする。
後日、昼食代を貸してほしいと言う仗助、億泰に1000円を貸した。この時重ちーは人気のパン屋「サンジェルマン」のサンドイッチを持っていたが、仗助らの借用書を作っている間に犬に持ち去られてしまう。少し離れた場所にあった袋を持って行くが、それは吉良の恋人である手首が入ったものだった。
袋の回収に成功した吉良だが、袋がないことに気付いた重ちーが部屋中にハーヴェストを放った為、袋を持った吉良は重ちーに尾行される。袋の奪い合いの果てに手首を目撃してしまった重ちーは、吉良のスタンドにより攻撃を受ける。「一緒にいた二人もスタンド使いなのか」「しゃべらないと、君の両親も始末する」と言われハーヴェストを駆使して逃走する。両親を守るとの強い意志を持って仗助のもとに向かい、傷の手当てをしてもらい吉良の存在を教えようとしたが、仗助、億泰のいる部屋のドアノブが爆弾に変えられており、爆死してしまう。
死に際仗助の名を呼んでおり、吉良のスーツからもぎ取ったボタンをハーヴェストの一体に持たせていた。ハーヴェストの強さを身をもって知っていた仗助の証言により、街に潜む殺人鬼がスタンド使いであることが判明する。
吉良の存在を知らしめ、街を救うきっかけにはなったが世間的には行方不明扱いのままであり、両親は警察に捜索願を出すなどして帰りを待ち続けるだろうことが示唆された。

透明な赤ん坊（とうめいなあかんぼう） / 静・ジョースター（しずか・ジョースター）

CV：川田妙子（TVアニメ版）

ジョセフが見つけた女児の赤ん坊。生まれついてのスタンド使いで、登場時より、自身のスタンド「アクトン・ベビー」で透明化していた。ストレスを感じると、本能的に自分も含めた周囲を透明にしてしまう。ぎくしゃくしていた仗助とジョセフの関係を結果的に改善させた。
ただ一人、素裸の状態でいた為ジョセフが母親を探していたが見つからず、彼の養子「静・ジョースター」となり、仗助の義妹となった。

岸辺露伴（きしべ ろはん）

CV：櫻井孝宏（TVアニメ版 / OVA『岸辺露伴は動かない』）、神谷浩史（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』）
演：高橋一生（TVドラマ『岸辺露伴は動かない』）

杜王町内に住む人気漫画家。20歳。他者を本にし、記憶を読んで命令を書き込むスタンド「ヘブンズ・ドアー（天国への扉）」を持つ。
博識かつ知的な半面、傲慢で自己中心的な一面も目立つ。漫画に関する実力と情熱は本物で、リアリティのある作風の為に自身の能力を使い、康一の記憶を奪っていた。仗助の髪形を貶したために彼の怒りを買い、一カ月間仕事を休まざるを得ない重傷を負わされた。その後も家が半焼になるなど仗助との相性はとことん良くないようで、彼を嫌っている。しかし、仗助が髪形を貶され怒る理由（憧れの人物をまねていることや、そのきっかけとなった出来事）自体は「いい話」と感動した。
15年前の幼い頃、杉本鈴美の家に預けられており、鈴美の手で吉良の凶行から逃がされて命拾いをしていた。「漫画のネタになるかもしれない」と言ったが、本腰を入れて独自に殺人鬼の捜査を始める。

噴上裕也（ふんがみ ゆうや）

CV：谷山紀章（TVアニメ版）、神原大地（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』）

暴走族の少年。嗅覚で対象を追跡するスタンド「ハイウェイ・スター」を持つ。二ツ杜トンネルの入り口でバイク事故を起こし重傷を負って入院していた。自分の怪我を治す為、事故のあったトンネルの中で幻覚を見せて罠を張り、トンネルに入ってきた者の養分を奪っていた。
露伴、康一との連携で裕也の存在と所在地を知った仗助により「一旦クレイジー・ダイヤモンドで治してボコボコに叩きのめす」という制裁を受け、前以上の大怪我を負って入院生活を続行する羽目になる。
アケミ、レイコ、ヨシエというレディースの遊び仲間がおり、入院中の世話は彼女たちが争うように行っていた。
エニグマの一件で康一を探す為、怪我を完全に治すという条件で仗助から協力を依頼される。初めは断ったが、「意地を張っても入院生活が長引いて損をするのは俺だしよぉ～」と協力を申し出た。養分を吸い取る能力は使われなくなったが、猟犬以上の嗅覚を発揮し、輝之助が康一を襲ったスタンド使いだと嗅ぎ当てる。
この時は「敵スタンド使いを探し当てることだけ」が協力の条件だと言って戦いには参加しなかったが、康一が入っているかもしれない紙が破壊されそうになった際、それが罠だと知りながらも助けに行った仗助を見て輝之助を追う。この時、紙にされたのが自分を励ましてくれるレディースの誰かだと思ったら、自分だってそうしたと口にした。
あえて自ら紙になることで、シュレッダーに巻き込まれかけていた仗助と康一を救出した。輝之助が仗助に成敗されたためエニグマの能力が解除されて元に戻る。
ナルシストで自身を「控えめに言ってもミケランジェロの彫刻のよう」と評している。

支倉未起隆（はぜくら みきたか）

CV：加瀬康之（TVアニメ版）

ミステリーサークルの中に倒れていたところを、仗助と億泰に発見された青年。本人曰く「宇宙人」で、本名は「ヌ・キミタカゾ・ンシ」、地球へは移住の為の調査に来たと語る。何にでも化けられる能力を持つが、スタンドなのか宇宙人故かは不明。後に「アース・ウィンド・アンド・ファイヤ」という能力名が付いた。尚、化けるとはいっても外見を似せるのみで、爆弾になって対象目的物を吹き飛ばすなど自分以上の力を出すことはできず、「地球人は皆同じに見える」との理由で変装もできない。複数のものに化けることもでき、作中では一足のスニーカーの他、三つのサイコロに変身した。
サイレンの音にアレルギーがあり、仗助のスニーカーに化けて彼に遠方に連れて行ってもらう。「お礼がしたい」と考えた未起隆は、仗助に言われるまま三つのサイコロに化け、露伴の家でチンチロリンゲームに参加する。
しかし、仗助に都合のいい目を連続して出すという不自然さから「イカサマをしている」と怪しまれてしまう。露伴の家が火事になった為仗助は未起隆共々どさくさに紛れて逃げ出し、イカサマがばれることはなかった。
スーパー・フライ戦では仗助、億泰と共に鉄塔に住む男・鋼田一豊大と戦う。変身能力を持っていてもあまり役に立たないから「すっこんでろ」と億泰に言われるが、ワイヤーに化けて豊大を追い詰めようとした。返り討ちにされるが、仗助により救われる。
母親だという人物が登場したが、未起隆は「洗脳して母親だと思い込ませている」と仗助に耳打ちした。